ブラッドオレンジは栄養満点フルーツ!その魅力や食べ方など徹底解説
ブラッドオレンジというオレンジの品種を知っていますか?果肉が赤いブラッドオレンジは、イタリアが原産の栄養価に優れたフルーツです。ここでは、ブラッドオレンジの種類や産地、旬の時期などを詳しく調査しました。甘味が強いという特徴のあるブラッドオレンジは、普通のオレンジ以上に高い効果効能が期待できるようです。美味しい食べ方や簡単なレシピもあるので、ぜひチェックしてみてください。
目次
真っ赤な果実ブラッドオレンジの魅力とは?
真っ赤な色をした「ブラッドオレンジ」を知っているでしょうか?普通の種類のオレンジとは違い、特徴的な果肉色をしているブラッドオレンジは、栄養がたっぷり詰まった魅力的なフルーツです。
ここではブラッドオレンジの旬の時期や特徴、効果効能などを詳しく紹介します。ブラッドオレンジの気になる味や産地、食べ方についても触れているので、ぜひチェックしてみてください。
ブラッドオレンジの産地と旬
まず、ブラッドオレンジの産地や旬の時期を紹介します。鮮やかな果肉色のブラッドオレンジは、どのような味わいのフルーツなのでしょうか?ジューシーでとても美味しいと言われるブラッドオレンジの、気になる全てをお届けします。
ブラッドオレンジはイタリア生まれ
「ブラッドオレンジ」は、イタリア生まれのオレンジの一種です。その名の通り「blood(血)」のような果肉色をしているのが特徴で、その見た目からブラッドオレンジと名付けられました。
産地は主にイタリアだと言われていますが、アメリカ合衆国でもブラッドオレンジを栽培している産地があるようです。強い日差しを浴びて育ったブラッドオレンジは、旨味がたっぷり詰まった濃い味わいが楽しめます。
日本の産地は?
日本でブラッドオレンジを生産しているのは、愛媛県や大分県、兵庫県などのわずかな地域に限られます。また国内で生産されているブラッドオレンジの種類は、タロッコ種とモロ種の2種類のみです。
最近でこそスーパーで見かけるようになったブラッドオレンジですが、まだまだ手に入りにくいオレンジの種類だと言われています。
旬
ブラッドオレンジは、国産も輸入品も含めて春が旬のフルーツです。2月下旬から収穫が始まり、一度貯蔵されてから随時市場に出回ります。旬のピークは3月中旬から4月下旬ごろとなります。
輸入品のブラッドオレンジは、早いもので1月ごろから手にすることが可能です。国産のブラッドオレンジはモロ種の方が収穫が早く、タロッコ種は6月下旬ごろまで味わうことができます。
味わい
ブラッドオレンジは、他のオレンジの種類よりも甘みが強いという特徴があります。酸味は爽やかで、一口食べるとその美味しさに驚くことでしょう。
なかなか見かける機会の少ない品種ですが、生のブラッドオレンジが手に入った際は、ぜひその味わいを楽しんでみてください。
ブラッドオレンジの種類
続いてブラッドオレンジの種類について見ていきましょう。ブラッドオレンジには、先程紹介した種類のほかにスペインが原産の「サングイネッロ種」などがあります。ここでは、国内で生産されている「タロッコ種」と「モロ種」を取り上げています。
タロッコ種の特徴
「タロッコ種」はイタリアで親しまれているブラッドオレンジで、スペインの「サングイネッロ種」が変異して誕生した品種だと言われています。
果肉の赤色は控えめですが、ブラッドオレンジの中でも特に甘みの強いのが特徴です。酸味も程よくあり、しっかりした濃い味わいが楽しめるのがタロッコ種の魅力と言えます。
モロ種の特徴
「モロ種」はイタリアのシチリア島のカターニア平原が原産のブラッドオレンジで、他の品種よりも果肉の赤色が濃いのが特徴です。
甘味とすっきりした酸味のバランスが良く、濃厚な香りもモロ種の特徴です。果肉だけでなく皮まで赤味がかっておりジュースにすると綺麗な色合いが楽しめます。
ブラッドオレンジの栄養と効果効能
次に、ブラッドオレンジの効果効能について紹介します。ブラッドオレンジには普通のオレンジと比べものにならないほど、豊富な栄養成分が含まれています。体に嬉しいさまざまな効果効能を知ると、ますますブラッドオレンジを食べたくなるかもしれません。
アントシアニンによる抗酸化作用
ブラッドオレンジには、赤い果肉の色素成分である「アントシアニン」が豊富に含まれています。その量はオレンジの中でもダントツに多く、強い抗酸化作用が期待できるようです。
アントシアニンには、老化や体のサビを防ぐほか、眼精疲労回復、視力回復の効果効能があると言われています。また美肌効果や糖尿病の予防、肥満防止といったさまざまな働きまで期待することができます。
女性に嬉しいビタミンCがたっぷり
柑橘類に多い「ビタミンC」ですが、ブラッドオレンジには普通のオレンジの1.5倍もの量が含まれています。紫外線から肌を守るのに欠かせないビタミンCは、シミやそばかすを防ぐだけでなく、がん予防としても注目されている栄養成分です。アンチエイジング対策にブラッドオレンジを食べるのも効果的と言えるでしょう。
葉酸による貧血予防も
意外に感じるかもしれませんが、ブラッドオレンジは女性に欠かせない栄養成分「葉酸」が含まれています。正常な細胞や血液を作る葉酸は、貧血予防にも効能が期待できる栄養成分です。妊娠中や妊娠を望む女性にも良いとされるため、妊活中の方も日頃から摂取することをおすすめします。
ブラッドオレンジの食べ方
ブラッドオレンジは、どのような食べ方をするのが良いのでしょうか?生で食べる際の上手な切り方や、加工するときのおすすめの食べ方を紹介します。
ブラッドオレンジの上手な切り方
ブラッドオレンジが手に入ったら、まずは生で本来の味わいを楽しみましょう。切り分ける際は、普通のオレンジのように「スマイルカット」にするのがおすすめです。
まず横半分にカットし、それを縦に2等分します。最後に画像のように半分に切り分けたらスマイルカットの完成です。くるりと皮を剥くだけで食べられるので、ぜひ一度試してみてください。
余ったらジュースやお菓子に加工
たくさんブラッドオレンジが手に入った場合は、生以外の食べ方も楽しみましょう。甘みの強いブラッドオレンジは、果肉を絞るだけで濃い味わいの美味しいジュースが作れます。
また果肉と果汁を使ってケーキやゼリーを作るのも良いでしょう。普通のオレンジのようにマーマレードを作ることも可能です。
ブラッドオレンジのおすすめレシピ
最後に、ブラッドオレンジを使ったおすすめのレシピを紹介します。ジューシーで味の濃いブラッドオレンジは、お菓子だけでなくサラダなどにも良く合います。
種類ごとに味わいが異なるので、同じレシピで食べ比べてみるのも面白いかもしれません。ブラッドオレンジを使って、ぜひいろんなレシピを楽しんでみてください。
ブラッドオレンジのマーマレード
- ブラッドオレンジ(国産無農薬)1kg
- 水400~500cc
- グラニュー糖500g
- レモン汁大さじ1
- コアントロー適量
- ブラッドオレンジは、綺麗に水洗いしてからヘタを取ります。丸ごと鍋に入れてひたひたの水を注ぎ、火にかけて沸騰してから5分ほど茹でます。
- 1の水気を切り、粗熱が取れたら好みの大きさにカットします。この時に種を取り除いておきましょう。
- 鍋に2と水を入れ、皮が柔らかくなるまで30分ほど煮ます。グラニュー糖を2~3回に分けて加え、更に弱火で20~30分ほど煮詰めます。
- とろみがついてきたら、レモン汁とコアントローを加え、ひと煮立ちしたらレシピの完成です。煮沸消毒したガラス瓶に入れ、蓋をして逆さにした状態で冷ましましょう。
ブラッドオレンジと生ハムのサラダ
- ブラッドオレンジ2個
- Aモッツァレラチーズ1個
- A生ハム6枚
- Aルッコラふたつかみ
- オリーブ油適量
- 塩こしょう適量
- ブラッドオレンジはしっかり水洗いし、水気を拭き取ってからおろし金で皮を削ります。皮を厚めに向いて、果肉を取り出しましょう。その際に出た果汁はボウルで受け止めておきます。
- 皿にAの材料をバランスよく盛りつけ、オレンジの皮、果肉、果汁、オリーブ油、塩こしょうを散らせばレシピの完成です。
栄養豊富なブラッドオレンジを召し上がれ!
栄養が豊富なブラッドオレンジは、美味しいだけでなく、さまざまな効果効能が期待できるフルーツです。日本での生産量が少ないため、なかなか見かける機会は少ないですが、手に入れた際はいろんな食べ方を楽しむと良いでしょう。
生で食べるだけでなくジュースやスイーツ、サラダなど、ブラッドオレンジを使ったレシピは種類も豊富にあります。ここで紹介した以外にも、ぜひさまざまなレシピに挑戦してみてください。