2019年03月18日公開
2024年09月08日更新
一味と七味の違いとは?原料や辛さから唐辛子を徹底比較!
一味と七味の違いを聞かれたら正確に答えることができるでしょうか?一味と七味には、違いがいくつかあり辛いだけの調味料ではないのです。原料に唐辛子を使用していることは知っていても、特徴や味の違いや使い分けの方法を知らない方も多いことでしょう。今回は、そんな一味と七味の違いについて詳しく紹介をしていきたいと思います。ぜひ、一味と七味の違いを知って使い分けてみましょう。
目次
一味も七味も唐辛子だけど違いはナニ?
一味と七味と聞くと、どのようなイメージをするでしょうか?まず最初に思い浮かぶのは、辛さがあるというのが共通点でしょう。ですが、一味と七味の違いを知っているでしょうか?何気なく使っている、という方も少なくないでしょう。今回は、そんな一味と七味の違いや、おすすめの使い分け方法などを含めて紹介していきましょう。
一味と七味の原料は?
まずは、一味と七味の原料の違いを見ていきましょう。原料はなんとなく知っているという方も復習として、再度見てみるのもいいでしょう。
一味は唐辛子だけ
一味は、名前の通り1種類のみで作られており、その原料は唐辛子となっています。唐辛子を粉末にしたものが一味であることを指しています。ただし、世界中に唐辛子と呼ばれるものは意外にも多くなっており、日本で一番親しみがあるのは、鷹の爪ですが鷹の爪だけが唐辛子ではないのです。
唐辛子の中には、鷹の爪以外にもハラペーニョやカイエンペッパーも唐辛子の中に含まれていることもあり、一概に唐辛子といっても種類はさまざまです。唐辛子のみを原料に使用している一味は、基本的には鷹の爪が使用されていますが、中には鷹の爪以外の唐辛子が原料になっている場合もあるため、原料の表示にも注目するのがいいでしょう。
七味は日本のミックススパイス
七味も一味と同様に名前が注目ポイントです。1種類の原料を使用している一味に対して、複数の薬味や香辛料を使用して作られているのが七味です。そのため、一味に比べると風味なども豊かになっているのが特徴でしょう。
七味に使用される薬味や香辛料にはさまざまで、唐辛子は必ず入っており、その他に生姜や紫蘇、青のりや胡麻などが入っていることが多いといいます。
七味は生産者やメーカーによって合わせ方が違う
七味は、作った生産者やメーカーによって原料になる薬味や香辛料はさまざまです。基本的には名前に応じた7種類の唐辛子を含めた薬味や香辛料で作成がされていることが多いですが、それ以下、以上であっても唐辛子以外の原料を使用している場合には、七味として表現がされています。
そのため、見分け方も簡単でしょう。見た目も、一味は真っ赤な色合いで、七味は赤を基準に薬味や香辛料のその他の色合いが混ざっているのが、見分け方であるといえます。
一味と七味の味と辛さの違い
一味と七味は、辛いイメージを持っている方も多くいることと思います。そんな一味と七味の味と辛さには、どのような違いがあるのでしょうか?一味の辛さ、七味の辛さの特徴を含めて見ていきましょう。
基本的には「一味」の方が辛い
一味と七味では、辛さの度合いでいうと原料が唐辛子である一味の方が辛いといえます。そのため、辛さを求めるのであれば一味を選択するのがおすすめでしょう。後程、一味と七味の特徴に合わせた使い分け方法を紹介していきますが、この辛い理由も使い分けのポイントになってきます。
また、辛いのが特徴の一味に比べると七味は薬味や香辛料の風味が強くなっているものも多く辛さというよりかは、味わいを求める方におすすめできる味であるといえます。ストレートな辛さを求めるのであれば一味を、スパイシーな香りを味わいを楽しみたいのであれば七味を選択するのがおすすめです。
唐辛子の辛さは幅広い
冒頭でも紹介をしたように、一味に使用されている唐辛子は鷹の爪だけではありません。唐辛子の中には、辛さのことなる種類が豊富に揃っています。そのため、一味ひとつ取ってもメーカーによっては使用している唐辛子の種類や産地などによっては辛さが異なってきます。
鷹の爪の中にも辛さが異なることが多くあるため、一味に関しては一度食べないことには味わいが分からないことも多々あります。これは一味に限ったことではなく、七味に関しても唐辛子が使用されているため、辛さは異なってくるでしょう。
七味は、他の薬味や香辛料によっては辛さが分散するような味わいのものも多いため、辛いのが少し苦手、という方は一味ではなく七味を選ぶのがおすすめといえるでしょう。
一味と七味の特徴と使い分け
ここからは、一味と七味の特徴を踏まえて使い分けしてみてはいかがでしょうか?どちらかが好きな人も多いことと思いますが、似ている唐辛子を使用した香辛料でもある一味と七味は、その特徴によって使い分けをすることで、料理の幅、美味しさが広がります。
一味の辛さは調味料
一味は、辛さが強いことから調味料として使用するのがおすすめです。料理に辛さをプラスしたいときには、一味を使用するのがいいでしょう。料理を作っている段階で、一味をプラスすることで料理のアクセントのひとつとして、美味しく仕上げることが可能です。
出来上がった料理に一味をかけて辛さをプラスする方も多いですが、調味料として使用することで一味独特の辛さを活かすことができるでしょう。
一味が合う料理
一味が合う料理には、どのようなものがあるのでしょうか?基本的には、辛いイメージのある料理には比較的全体的におすすめできます。麻婆豆腐やエビチリなどには、辛みをプラスするのに一味を使用することで、舌にピリッとくる辛さを足すことができるでしょう。
その他にも、唐揚げの下味に一味を追加することでピリ辛な唐揚げに仕上がります。また、意外な組み合わせとして香辛料をふんだんに使用するカレーにも合わせることが可能です。このように、一味には辛さをしっかりプラスする働きがあります。
七味は風味と香りの薬味
一味が辛さをプラスする調味料に対し、薬味として使用できるのが七味です。七味は、豊かな風味が魅力的で特徴です。一味のように、調理段階で使用してしまうと七味に含まれているそれぞれの風味が分散してしまうので、使用は好ましくありません。辛みと風味をプラスする、調理後の料理に適しているといえるでしょう。
七味が合う料理
七味をかけるのがおすすめの料理として、うどんや蕎麦が代表格といえるでしょう。シンプルな味付けであるうどんや蕎麦は、七味をプラスすることでしっかりと薬味として活躍し、味わいのアクセントをきかせてくれます。また、同様でいうと味噌汁や豚汁などの汁ものにもおすすめです。
スパイスとして七味を使用する場合には、牛丼や焼き鳥に使用するのもいいでしょう。牛丼店では、基本的に一味ではなく七味を置いているのも、これが理由でしょう。薬味と香辛料をふんだんに使用している七味は、料理の風味付けの薬味として使ってみましょう。
一味と七味の栄養価の高いのはどちらか?
料理をする際に気になるのが、料理に使用するアイテムそのものがどれくらいの栄養価があるのかどうかではないでしょうか?一味や七味にも、もちろん栄養価が含まれています。一味と七味では、栄養価も変わってくるので、比較をしてみましょう。
「多種の栄養」を摂取できるのは七味
七味には、多種の薬味や香辛料が含まれています。そのため、使用されている原料の栄養が全て摂取できることがメリットといえます。唐辛子のみではなく、その他の栄養成分もしっかりと摂取できるので、栄養価は高いといえるでしょう。
パッケージの原料を見て、それぞれの栄養効果を知っておくのも重要です。メーカーによっては、使用している薬味や香辛料が違うので、自分の期待したい効能を持っている栄養が入った七味を選ぶのがおすすめといえるでしょう。
「カプサイシン」の辛み成分を摂取目的なら一味
一味には、唐辛子しか使用されていませんので七味のようにさまざまな栄養の効果効能は望めません。ですが、唐辛子に含まれているカプサイシンは一味の方がより効率的に摂取することができるので、カプサイシンの効果効能を求める方には、一味の摂取が好ましいといえるでしょう。
ただし、カプサイシンの過剰摂取はさまざまな弊害をもたらす恐れがあるため、一味の過剰摂取には注意が必要です。
カプサイシンの効能
カプサイシンの効果効能の一番注目されているのが、脂肪燃焼効果です。カプサイシンがストレートに摂取のできる一味は、一時期一味ダイエットとして人気を博したこともあります。
そのため、ダイエットに一味を役立てる方も少なくありません。脂肪燃焼効果以外にも、血行や代謝が良くなる、疲労回復効果などカプサイシンが持つ効能は多くあるため、一味を好んで摂取する方も多いことでしょう。
さまざまな栄養を取れる七味にも、唐辛子が使用されているので、カプサイシンの効能も期待はできますが、一味に比べるとその量は劣るためカプサイシン効果を求めるのであれば一味がおすすめです。
一味と七味をうまく使い分けて料理にアクセントを!
今回は、一味と七味の違いについて紹介をしてきました。調味料や薬味として使用することのできる一味と七味は、日本人には欠かせないものといえます。ぜひ、使い分けをして本来の味をしっかり楽しむことのできる使用方法で使ってみてはいかがでしょうか?