キャラウェイシードはどんなスパイス？料理での使い方/代用や効能など

キャラウェイシードは、さまざまな料理やお菓子作りに使われる万能スパイスです。日本ではあまりなじみのないスパイスですが、パンやザワークラフトに使われることが多いため、一度は目にしたがあるのではないでしょうか？

ここでは、キャラウェイシードの使い方や効果効能、おすすめのレシピについて紹介しています。香り高いキャラウェイシードを使って、ぜひ美味しい料理作りに挑戦してみてください。

まずはキャラウェイシードの味や香りについて紹介していきましょう。キャラウェイシードは、あらゆる料理やお菓子作りに活かすことのできるスパイスです。ぜひ、いろんなレシピに利用してみて下さい。

キャラウェイシードは、少し反り返ったような楕円形をしており、クミンやフェンネルシードに似た見た目をしています。噛むとプチプチとした食感が楽しめるため、料理やお菓子に入れるときは加工せずにそのまま使われます。

キャラウェイは、西アジアが原産のせり科の植物です。料理に使われるスパイスはキャラウェイシードという名前がついていますが、実はシード（種子）ではなく種子に似た見た目の果実です。

キャラウェイシードの歴史は古く、中石器時代から新石器時代のスイスで発見されたこともあるようです。また古代ローマでも利用されていたことが研究でわかっています。

キャラウェイシードは、柑橘系のような爽やかな香りとほのかな甘みが特徴のスパイスです。この香りを活かし、海外ではザワークラフトを始めパンやクッキー、ケーキなどのお菓子作りに多く利用されています。またキャラウェイシードは、噛むとかすかな苦みも感じることができます。

ここからはキャラウェイシードのおすすめの使い方やレシピを見ていきましょう。香りや味を活かし、さまざまな料理に利用されるキャラウェイシードですが、どんな食材と相性が良いのでしょうか？

まずおすすめしたいキャラウェイシードの使い方が、サラダと合わせる方法です。淡白な味わいのキャベツや甘みのある人参などと相性が良く、ドレッシングと一緒に混ぜるだけで香り高い絶品料理を楽しむことができます。

キャラウェイシードは、肉と合わせても美味しく食べることができます。ヨーロッパではソーセージやひき肉料理など、味のアクセントに利用されることも多いようです。肉が入ったシチューに加えると、料理に深みを加えることもできます。

キャラウェイシードは、シンプルな味付けの料理にもおすすめです。例えば卵とチーズを使ったスクランブルエッグにキャラウェイシードを少量加えると、いつもとひと味違う美味しさを楽しむことができるでしょう。

• キャベツ1個
• 塩キャベツ正味量の2%
• キャラウェイシード適量
• 唐辛子1本
• 粒こしょう3～4粒
• ローリエ1～2枚

1. キャベツは芯を取り除き、千切りにします。塩と一緒にボウルに入れ、しばらく置いて水が出てきたら手袋をした手で揉み込みます。
2. 1のボウルにキャラウェイシードを入れ、ローリエと唐辛子も加えます。煮沸消毒した瓶に水分ごと入れ、4～5日たてば出来上がりです。

「ザワークラフト」のレシピの材料、作り方を紹介しました。自然の力で発酵したキャベツは、味に深みが出て食べ応えがあります。そのままサラダ感覚で食べたり、肉料理の添えにして楽しみましょう。煮込み料理に使うのもおすすめです。

次にキャラウェイシードを使ったおすすめのお菓子について紹介します。爽やかな香りは、甘さのあるお菓子作りとも相性抜群です。おすすめのレシピも紹介しているので、気になる方はぜひ挑戦してみてください。

キャラウェイシードはクッキーやケーキなどの焼き菓子と相性の良いスパイスです。使い方は簡単で、いつものクッキーやケーキ生地に練り込むだけで作ることができます。お菓子作りが趣味の方は、一度試してみると良いでしょう。

• リンゴ中玉3個
• バター30g
• 柚子のしぼり汁20cc
• ざらめ糖50g
• Aシナモンパウダーひとつまみ
• Aクローブ5粒
• Aキャラウェイシードひとつまみ
• Aカルダモンパウダー3振り
• 卵黄1個分
• 冷凍パイシート4枚

1. 冷凍パイシートは解凍しておきます。リンゴは皮を剥き、一口大にカットします。
2. フライパンにバター、リンゴ、柚子のしぼり汁を入れて火にかけます。リンゴの水分が出てきたらAのスパイスを加えます。リンゴがカラメル色になるまで煮詰めたらクローブを取り出しましょう。
3. パイシート2枚を麺棒で伸ばして型へ敷き詰め、2のリンゴをのせます。
4. 残り2枚のパイシートを縦4等分ずつにカットします。うち6本を使って3の上に格子状に編み込み、2本で周りに縁取りをします。
5. 卵黄をパイ生地に塗り、180度に予熱したオーブンで35分焼いたら完成です。

「アップルパイ」17cmタルト型一台分の材料、作り方を紹介しました。キャラウェイシードなどのスパイスがたっぷり入ったアップルパイは、いろんな香りや味わいが楽しめる焼き菓子に仕上がります。

• A薄力粉100g
• Aベーキングパウダー小さじ1
• 砂糖100g
• 無塩バター100g
• 卵（Mサイズ）2個
• ウイスキー大さじ1
• キャラウェイシード大さじ2
• 粉砂糖60g
• ウイスキー大さじ1

1. ボウルに室温に戻したバター、砂糖を入れてふわふわになるまですり混ぜます。溶き卵を少量ずつ加え、その都度よく混ぜ合わせます。同様にウイスキーも少量ずつ加え、しっかり混ぜ合わせましょう
2. 1のボウルにAの材料をふるい入れ、ゴムベラでさっくりと混ぜ合わせます。キャラウェイシードを加えてさらに混ぜ、型に流し入れます。
3. 180度に予熱したオーブンで30～40分焼き、アルミホイルをかぶせて型ごと冷ましましょう。粉砂糖にウイスキーを少量ずつ加え、好みの固さまで練ります。冷ましたケーキの上にアイシングをかけ、キャラウェイシードを散らしたら完成です。

「キャラウェイシードケーキ」21×8cmのパウンド型一台分の材料、作り方を紹介しました。イギリスの定番お菓子であるキャラウェイシードケーキは、爽やかな香りが楽しめる焼き菓子です。卵やウイスキーは、生地が分離しないように少量ずつ加えるのがポイントです。

クミンやフェンネルと見た目がよく似ているキャラウェイシードですが、これらを使って料理に代用することは可能なのでしょうか？それぞれの特徴と代用の可不可について迫ります。

クミンは、カレーのような強い香りと辛み、苦みが特徴のスパイスです。カレーやチーズ料理、ピクルスに使用されることの多いスパイスで、見た目こそキャラウェイシードに似ていますが香りや味わいは大きく異なります。

そのため、キャラウェイシードの代用という意味ではクミンを料理に使うことは難しいようです。全く違うスパイスとしてクミンをザワークラフトに使うのであれば、ひと味違う美味しい料理に仕上げることも可能です。

フェンネルは甘めの強い香りが特徴のスパイスで、魚の香り付けなどに利用されます。見た目はキャラウェイシードとそっくりですが、クミンと同じく香りや味が全く異なるため、こちらも代用は難しいと言えるでしょう。

最後に、キャラウェイシードの効果効能を紹介します。味のアクセントとして利用されることの多いキャラウェイシードですが、実は体に嬉しい効能がたくさんあります。使用する上での注意点も紹介しているので、料理に使う際の参考にしてください。

まずキャラウェイシードの効能として挙げられるのが口臭予防です。キャラウェイシードには抗菌作用や悪いガスを排出する働きがあるため、口臭を押さえる効能があると言われています。

キャラウェイシードは、胃を丈夫にして消化促進を高める効能も期待できます。強壮作用や食欲増進効果もあるため、体が弱って食欲がないときに使用するのもおすすめです。

キャラウェイシードの特徴である爽やかな香りは、柑橘類に多く含まれる香り成分「リモネン」によるものです。このリモネンには尿の出を良くする利尿作用が期待できます。

さまざまな効果効能のあるキャラウェイシードですが、月経を促進する効能があるため、妊娠中は摂取を控えた方が良いでしょう。また授乳中の女性も、念のため摂取しない方が賢明だと言えます。

またせり科の植物にアレルギーを持っている方も、注意が必要です。過去にはキャラウェイシードを食べてアナフィラキシーショックを起こした例があるため摂取は控える方が良いでしょう。

爽やかな香りと甘みをあわせ持つキャラウェイシードは、ザワークラフトなどの酸味のある料理と相性抜群です。甘いお菓子とも良く合うため、料理好きの方はいろんな料理に加えてみると良いでしょう。

口臭予防や消化促進作用などもあるので、健康に気をつかっている方にもキャラウェイシードはおすすめです。ぜひキャラウェイシードを使って料理の幅を広げましょう。