2019年03月10日公開
2024年09月07日更新
あわび茸の食べ方!値段や旬の時期・味を紹介!食感はアワビ?
あわび茸というキノコを知っていますか?食感があわびに似ているといわれるキノコですが、あまり食卓で食べる機会はないかもしれません。そんなあわび茸、あわびに似ているというだけあって非常に美味しいキノコといわれています。あわび茸は「黒あわび茸」「あわび茸」があり、「あわび茸」は私たちにも馴染み深いキノコ「エリンギ」の変種です。美味しいあわび茸の旬の時期や値段、調理方法を紹介します。色々な食べ方ができるので、ぜひ料理してみてください。
目次
あわび茸を食べたことがある?
「あわび茸」というキノコを知っていますか?キノコといえば安くて栄養抜群、美味しいだしが出て料理の主役にも脇役にもなる優れた食品です。
エリンギ、椎茸、しめじ、えのき、なめこなどたくさんのキノコがありますが「あわび茸」は初めて聞いた、聞いたことはあるけれど食べたことはない、という人も多いことでしょう。
「あわび茸」は見た目があわびに似ているから、噛んだ食感がまるであわびのようだからそのように呼ばれているといわれています。
私たちの食卓にはあまりのぼることのない「あわび茸」とはいったいどんなキノコなのでしょうか?あわびと名がつくだけあってやはり値段は高いのでしょうか?今回はちょっと気になる「あわび茸」について詳しく紹介していきます。
あわび茸の食べ方
あわび茸はエリンギにも似た形をしています。白いあわび茸はバイリング、白霊茸(はくれいだけ)、雪嶺茸(ゆきれいだけ)とも言われ、エリンギの変種なのでどことなくエリンギに似ています。かさが広いのが特徴で、足も捨てずに美味しく食べることができます。
水洗いなどはしないで、汚れていたら濡れ布巾で汚れを拭き取ります。コリコリとした食感はどんな料理にも合いますが、特に油との相性が抜群といわれています。
バターで炒める
キノコの美味しい食べ方のひとつにバター炒めがあります。バターのコクがキノコの美味しさを引き立てる、シンプルながら美味しい食べ方です。
あわび茸もバター炒めがよく合うキノコです。独特の食感を生かすために、大きめに切ってバターで炒めるとあわび茸の旨味が引き立ちとても美味しいとされています。
アヒージョ
近年、人気なのがアヒージョです。スペインのバルなどで食べられているアヒージョは、オリーブオイルとニンニクで煮込む料理です。
日本でもレストランや居酒屋などで手軽に食べられるようになりました。お酒にもよく合うアヒージョは人気の調理方法です。あわび茸の存在感抜群な肉厚な食感は、アヒージョの具にぴったりです。
シンプルに焼く
キノコの美味しさをダイレクトに楽しめる調理方法は、やはりそのままシンプルに焼くのが一番ではないでしょうか?あわび茸の旨味と歯ざわりをそのまま楽しめる一番贅沢な食べ方かもしれません。
キノコは非常に旨味成分が多い食べ物です。シンプルに塩や醤油の味付けだけで十分美味しい調理方法です。炭火で焼けたら、最高のご馳走になります。
あわび茸の旬の時期や産地
実はあわび茸といっても、種類があります。色が黒いあわび茸、白いあわび茸、エリンギも白あわび茸と言われていた時期があります。ここでは一般的な「黒あわび茸」と白い「あわび茸」の旬の時期や産地、選び方を紹介します。
旬の時期
「黒あわび茸」はかさが黒く、大きく広がっているのが特徴です。日本では自生していないので旬の時期というのはなく、通年出回っています。ですが元々は高温多湿の台湾や中国南部で栽培されていたものです。冬にも食べられるのは徹底した管理のおかげでしょう。
白い「あわび茸」は、バイリング、白霊茸、雪嶺茸ともいわれ、エリンギの変種として中国から比較的最近入ってきた新しい茸です。そのため施設栽培されているので「黒あわび茸」と同じく旬はなく、通年同じように安定して出回っています。
選び方
あわび茸の美味しい選び方を紹介します。まず、袋やパックに入っているものは水滴が付いていないものを選ぶようにしましょう。水滴がついていると痛みの原因になるためです。
かさが薄くなく厚みがあり、ひだが綺麗なものを選びましょう。あわび茸は食感が美味しさのポイントなので、厚みがあるものを選ぶのがいいでしょう。
生産地
「黒あわび茸」は熱帯地方のキノコなので沖縄が栽培に適しています。そのため、早くから沖縄で栽培されてきました。近年では、全国各地で栽培されるようになり長野県や滋賀県、和歌山県などが主な産地です。滋賀県では足太あわび茸」という名でブランド化して生産しています。
白いあわび茸は長野県が「バイリング」として生産しています。栃木県や岩手県、愛知県でも栽培されています。その他にも秋田県では「白神あわび茸」という高級なあわび茸が栽培されています。
あわび茸の値段
あわび茸はネーミングからするとなんとも高級なイメージがあります。実際中国では高級な食材として食べられているあわび茸の値段を調べていきましょう。
あわび茸
バイリング、白霊茸、雪嶺茸ともいわれているあわび茸の値段はやはり高めです。100gあたり700円ほどで一般のキノコの数倍の値段です。あわび茸は生産に手間暇がかかるキノコです。そのためどうしても値段は高くなってしまうようです。
エリンギ(白あわび茸)
エリンギは一般的に売られている、私たちにも馴染みのあるキノコです。実はエリンギも一般家庭に浸透する以前は「白あわび茸」といわれていました。エリンギも独特な歯ごたえがあり、あわび茸を思わせます。
エリンギは一般のスーパーではだいたい1パック100円前後で売られています。毎日の生活に取り入れやすい手頃な値段です。
黒あわび茸
キノコとしては珍しい黒い見た目が特徴的な黒あわび茸はスーパーではあまり見かけません。通販では1パック500円〜800円ほどで販売されています。バイリングと同じようにやはり手間暇がかかり、生産数も多くないため高い値段となっています。
あわび茸はあわびの食感/味に似ている?
あわび茸の名前の由来にもなった食感と味について詳しく調べていきます。その特徴的な食感と味とはどのようなものでしょうか?
食感の特徴
あわび茸の食感はコリコリしていてあわびに似ているといわれています。その歯ごたえがコリコリしていることからまるであわびのようだ、ということであわび茸といわれるようになりました。しかしあわびほど堅い訳ではなく、噛みきれない訳でもありません。
味の特徴
味はあわびのような味がする訳ではありません。あくまでも食感や見た目があわびに似ていることからそう呼ばれるだけで、味はあわびとは違います。
それでもキノコ独特の旨味があり、噛めば噛むほどキノコの美味しさが広がります。また、あわび茸はとても香りが強いキノコといわれています。
白あわび茸・エリンギとは?
エリンギは白あわび茸ともいわれていました。見た目も食感もあわび茸によく似ています。エリンギの特徴を紹介します。
見た目
エリンギはあわび茸と同じくヒラタケの仲間です。あわび茸はエリンギの変種ということで両者に繋がりがあり、その見た目や味は似ています。
エリンギは日本では白あわび茸と呼ばれることもあり、あわび茸の親戚といえます。その見た目は茎が太く、カサは茎に比べるとそれほど大きくありません。
旬の時期
エリンギはイタリアやフランスなど地中海沿岸に自生していますが、日本には自生していません。そのため施設での栽培のみで旬はなく、通年安定して出回っています。
味
エリンギは特徴的な味は特になく、香りもそこまで強くありません。特徴的なのはやはり歯ごたえであわび茸に似たコリコリした食感を楽しめます。
あわび茸のおすすめ調理方法・レシピ
一般のスーパーではあまり出回っておらず、料理する機会が少ないあわび茸ですがその食感と美味しさは一度は試してみたいものです。あわび茸を美味しく料理できる調理方法を紹介します。
あわび茸リゾット
- あわび茸
- 米2合
- 玉ねぎ1個
- A・水700ml
- A・固形ブイヨン2個
- バター40g
- 白ワイン150ml
- 塩コショウ少々
- パルメザンチーズ
- バジル
- 玉ねぎはみじん切りにします。
- Aの材料でスープを作っておきます。
- 米は洗って水気を切っておきます。
- 鍋にバターを入れて、玉ねぎを透き通るまで炒めます。
- あわび茸を加えて炒め、さらに米を加え炒めます。
- 米が半透明になったら白ワインを加え、Aのスープを200mlずつ2回に分けて加えます。
- 水気を飛ばすよう強火で炒めたら、残りのスープも加えます。
- 塩コショウで味を整えたら、お好みでチーズやバジルを加えて出来上がりです。
あわび茸の美味しさをお米と一緒に楽しめる食べ方です。あわび茸は大きめにさくのがポイントです。煮込んでも歯ごたえは変わらず、作り方も難しくないのでぜひ作ってみてください。
黒あわび茸入りアヒージョ
- お好みのキノコ
- あわび茸
- ニンニク4片
- A・鷹の爪輪切り1本分
- A・オリーブオイル1/3カップ
- A・椎茸パウダー小さじ2
- 塩
- キノコは一口大に切っておきます。
- 小ぶりの鍋にAの材料を入れて香りが立ってきたらキノコを入れます。
- ゆっくりかき混ぜ、キノコがしんなりしてきたら塩を少々加えます。
あわび茸の美味しさが楽しめる調理方法です。シンプルな調理方法の方がダイレクトにあわび茸の美味しさを味わえるのでおすすめです。
あわび茸料理であわびの食感を楽しもう!
まだまだ一般的には出回っていないあわび茸ですがその食感と美味しさはぜひ一度は味わってみたいものです。もしあわび茸に出会えたら、ぜひ食べてみてください。焼いても揚げても炒めても美味しいといわれる味を確かめてみてください。