松茸の保存方法は?冷蔵庫・冷凍・常温での保存期間を調査!
松茸の上手な保存方法を、皆さんは知っていますか?松茸は保存が難しいと言われている食材の1つですが、冷蔵庫や冷凍庫でも保存することが可能です。ここでは、松茸を上手に保存する方法を紹介していきます。秋の味覚として昔から楽しまれている松茸は、土瓶蒸しにしたり汁物に活用したりと、料理の幅がぐっと広がります。ぜひ保存方法を知って、松茸を上手に保存して活用してみませんか?
目次
松茸を上手に保存してみよう
独特の香りが特徴で、日本では、食用キノコの最高級品に位置付けられている松茸。
— ツキとタイヨウと暦 (@moon_sun_2018) October 6, 2019
人工栽培ができないため、天然物を収穫するしかありませんが、完全に地表に出て傘が開くと香りも味も落ちるので、採取するのは大変難しいのだそうです。
収穫されるのは、9~10月頃。秋の味覚の代表格です。#松茸 pic.twitter.com/8e6FOHzudB
秋の味覚に代表される松茸は、とても香りがよく人気の食材です。国産の松茸だと、値段もとても高くなかなか手がでない高級食材です。国産の松茸は、輸入品に比べて値段が10倍ほどします。他のキノコや野菜では、ここまで価格差はありません。だからこそ、国産の松茸を手に入れたら美味しく保存したいと思いませんか?
今年初の松茸。父親が本日、山で収穫してきてくれた。この後、焼き松茸にて。秋だな。 pic.twitter.com/dPtc93Sf46
— kou (@kou_nn) October 14, 2018
松茸は、土瓶蒸しにしたり、炊き込みご飯の具として入れたりと様々な料理に活用することができます。松茸を手に入れたら、どのように保存するとよいのでしょうか?保存期間を長くする上手な保存方法を知って、今後の調理に生かしてみましょう。
松茸の保存は難しい?
松茸の保存は、エノキなど他のキノコに比べて難しいです。松茸はとてもデリケートな食材で、ちょっとしたことで食感や風味を損なってしまうのです。例えば、松茸についた土を取り除く場合、流水でじゃぶじゃぶと洗ってはいけません。水と触れるのは最小限にして、そっと拭くのが正しい方法です。普段なかなか食べることのできない松茸だからこそ、きちんとした処理法を知って役立ててみませんか?
松茸はどんな香り?
日本人は、松茸をいい香りと認識している方が多いです。しかし、実は外国の方はそう思っていないのが現状です。松茸の香りは、大豆に似たもので、日本人にはとても馴染み深い香りの1つです。身近な香りのため、親近感が沸くものなのですが外国では、この香りを苦手としている方もいるのです。私たちからすると、とても不思議に感じられるものなのですが、生まれた環境が違うだけで、香りの基準も変わってきてしまうのです。
日本人にはおなじみの納豆も同様で、外国の方は苦手とする方が多いです。日本には、醤油や味噌、豆腐など大豆製品がたくさん溢れており、大豆とは切っても切れない生活となっています。そのため、大豆の香りに似た松茸もすんなり受け入れられるようです。普段、大豆製品を摂取することが少ない国の方には、どうして松茸がいい香りなのかが不思議でならないようです。
松茸を常温で保存する方法
松茸を常温保存する場合、どのようなことに気を付けたら保存期間を長くすることができるのでしょうか?松茸は、香りが魅力の食材ですので、できるだけ早めに食べてしまうことが一番です。しかし、すぐに食べることができない場合には、新聞紙などで包み、風通しのよい所へ常温保存するようにします。ただし、松茸は常温保存がとても難しいキノコです。保存方法に気を付けていても常温の場合、保存期間は2日程です。
とても保存期間が短いため、常温での保存はあまりおすすめできません。やはり、常温の場合はすぐに調理に使ってしまうのが一番いい方法です。新鮮な松茸を使った、素焼きを作れば、立派な夕飯の1品の完成です。もし、すぐに松茸を使い切れず、もっと長く保存したい場合は常温保存ではなく冷蔵や、冷凍での保存をすると保存期間を長くすることができます。
松茸を冷蔵庫で保存する方法
次に、松茸を冷蔵庫で保存する方法を紹介します。松茸の石づきを包丁で切り落し、軽く水で洗います。そして、キッチンペーパーなどで包み、保存用袋に入れて冷蔵庫へ保存します。この冷蔵庫で保存する方法は、松茸をすぐに食べたいときにおすすめの方法です。
冷蔵庫保存の場合、保存期間は2日から4日ほどです。常温での保存期間より若干長くなりますが、それでも長く保存はできません。松茸は、他の食材に比べて保存期間が短く、たとえ冷蔵庫へ入れたとしても、あまり長く保存することはできません。冷蔵庫へ入れたからといって、安心しないように気を付けたいです。
松茸を冷凍庫で保存する方法
松茸を長く保存したい場合には、常温や冷蔵庫よりも冷凍庫で保存するのが一番です。冷凍保存することで、保存期間は2カ月から3カ月ほどと、常温や冷蔵庫よりも保存期間がぐっと長くなります。常温や冷蔵庫での保存は、とても短い松茸ですが、冷凍保存なら安心して保存することができそうです。冷凍保存の方法を覚えておけば、今後松茸の保存に困ることはなさそうです。
松茸をそのまま冷凍保存する場合
松茸を生のまま、冷凍する場合はまず、石づきを包丁で切り落します。そのあとサッと水で洗うか、濡れた布巾で軽く拭いて、松茸に付着している汚れを落としておきましょう。汚れがついたままだと、衛生上良くありませんので、きちんと汚れを落とすようにしましょう。松茸はとてもデリケートなので、流水で勢いよく洗ったり、ごしごしするのは良くありません。あくまでサッと優しく洗うのがポイントです。
汚れを落とした松茸を、水気をキッチンペーパーなどで拭き取り、ラップに包んで冷凍用保存袋に入れて保存するようにします。丸ごと1本そのまま冷凍することもできますが、解凍後の使い勝手を考えると薄くスライスしてから冷凍するのがおすすめです。保存期間は2~3カ月と長いですが、やはり食材なので、できるだけ早めに使った方がよいでしょう。
松茸を茹でてから保存する場合
松茸を茹でて、下処理をしてから保存する方法もあります。スライスした松茸を、料理酒と醤油で煮て冷凍する方法です。この時、煮汁は捨てずに一緒にタッパーなどに入れて冷凍するといいでしょう。この冷凍方法は、生のまま冷凍保存するよりも、松茸の香りを逃がしにくいので、香りを楽しみたい方はぜひ試してみてはいかがでしょうか?
松茸を茹でてから保存した場合、解凍するときに味がついていますので、調理法によっては便利だったりもします。解凍後の調理方法に合わせて、生のまま保存するか茹でてから保存するかを分けても良いでしょう。
冷凍保存した松茸を解凍する方法
冷凍保存した松茸を、解凍するにはどのようにしたらいいのでしょうか?松茸を解凍する方法は、氷水で解凍するのがおすすめです。ボウルに氷水を張り、冷凍した松茸を浮かべて解凍するのを待ちます。このとき、松茸に水分がつかないように保存用袋のまま、解凍するようにしましょう。解凍ができたら、そのまま煮物などに使うことができます。このようにすることで、松茸本来の食感をできるだけ保つことができます。
冷凍保存した松茸を解凍せずそのまま使う方法
冷凍した松茸を凍ったまま、調理に使うこともできます。凍ったままの松茸を、汁物や蒸し料理の中にそのまま入れるだけで大丈夫です。冷凍した松茸を焼くと、水分が出て水っぽくなってしまうので、あまりおすすめできません。焼き松茸にしたい場合は、買ってきたばかりの新鮮なものをすぐに使うのが美味しいコツです。
冷凍した松茸を、そのままお吸い物に入れてもいいし、土瓶蒸しにしても良さそうです。新鮮な松茸よりは、食感や風味が落ちてしまいますが、きちんと処理をすることで冷凍松茸も美味しく食べることができます。冷凍松茸は、電子レンジでの解凍は避け、上記のような方法で解凍をするようにしてください。電子レンジでの解凍は、松茸には向いておらず、味が落ちてしまう原因になります。
美味しい松茸の見分け方
美味しい松茸の見分け方を、皆さんは知っていますか?美味しい松茸を見分けるポイントは、いくつかあります。まず1つ目は、松茸の軸が固いかどうかをチェックしましょう。軸を触ってみて柔らかいものは、避けるようにします。2つ目に、香りがより強いものを選ぶようにします。香りが弱いものは、松茸の水分が少ない可能性があります。新鮮でみずみずしい松茸を選ぶコツは、香りをチェックすることです。
3つ目に、松茸のカサが開ききっていないかを確認しましょう。逆に、カサが閉じていると、これから少しづつ開いてくる松茸になるので、こちらを選ぶとよいでしょう。そして最後に、傷がないかをチェックすれば美味しい松茸かどうかを見分けることができます。せっかく松茸を買うのですから、きちんとチェックして美味しいものを選べるようにしてみましょう。
国産と外国産、どちらの松茸が香り高い?
健康ブームもあって、食材の産地を気にする方が増えてきました。外国産の食材は安いのが魅力ですが、やはり安全や質を考えると国産のものを選びたいものです。松茸も、できれば国産を選びたいと考えている方は多いのではないのでしょうか?ただ、国産の松茸はとても値段が高く、気軽に買えるものではありません。それに比べて外国産の松茸は安いのですが、松茸の香りは国産に比べると弱いことが多いです。
その理由は、外国産の松茸は店頭に並ぶまでに、輸送する時間がかかってしまうので、その間に松茸の香りが弱くなってしまうことが挙げられます。松茸は鮮度が命の食材なので、収穫してから時間が経つごとに香りが飛んでいってしまうのです。やはり香りの良い松茸を手に入れたければ、国産がおすすめです。ただし最近では、外国産の松茸を人工的に香りづけしているものもあるようです。
保存した松茸を使って簡単で美味しい料理を作ろう
松茸を使った、簡単で美味しいレシピを集めてみました。松茸はローカロリーで食物繊維が豊富、そして栄養価も高い食材です。ダイエット中の方や、食事に気を遣われている方にはおすすめの食材の1つになります。ここで紹介するレシピは、松茸の香りを生かした簡単なレシピばかりですので、ぜひ作ってみてはいかがですか?
松茸の土瓶蒸し
松茸の土瓶蒸しは、特に女性に人気の日本料理です。この料理を作れるようになっておくと、おもてなしの際にとても喜ばれるでしょう。しかし、作るのはなんとなく手間がかかりそうな気がしませんか?実は、出汁さえきちんと取っていれば、土瓶蒸しは簡単で美味しく作ることができます。出汁は、昆布と鰹節をたっぷり使い、しっかりととりましょう。そうすることで出汁の香りがよくなり、松茸の香りもより引き立ちます。
土瓶蒸しの作り方は、きちんんと取った出汁を鍋に入れ、松茸も加えます。煮立ってきたら塩、味醂、醤油を味を見ながら加えていくだけです。そのあと土瓶があれば土瓶にゆっくりと注ぎ、三つ葉を加えて完成です。土瓶蒸しを食べる際は、すだちの絞り汁を加えるとより美味しくなります。
冷凍保存した松茸でも作れる松茸ご飯
自宅の食卓に、松茸ご飯が出てきたら誰もが嬉しいものです。しっかりと出汁を効かせて焚き上げた松茸ご飯は、それだけでご馳走です。炊飯器で簡単に作れますので、ぜひチャレンジしてみてはいかがですか?
お米1合に対して、松茸を2~3本使います。研いだお米を30分ほど水に漬けてから、水を切り、そのあと普段炊飯する要領でご飯を炊きます。この時、出汁と醤油、味醂、塩を炊飯器の上に加えてその上に松茸を乗せ、炊飯器のスイッチをオンにするだけです。出汁をとったりする手間を省きたいのであれば、便利な松茸ご飯の素を使う方法もありますが、やっぱり手間ひまかけた手作りが一番美味しいことでしょう。
松茸の網焼き
シンプルに松茸の味をじっくり楽しみたいのであれば、網焼きにするのがおすすめです。石づきを取り、汚れを落とした松茸に料理酒をふってしばらくそのまま置いておきます。そのあと、網で焼くだけです。松茸に料理酒をなじませることで、松茸自体が柔らかくなり、食感が良くなります。食べるときには、醤油や絞ったすだちの汁をかけるのがおすすめの食べ方です。素材本来の味が楽しめる、贅沢な1品です。
網焼きが自宅にない場合は、魚焼きグリルやオーブントースターを利用してもいいでしょう。柔らかい状態を楽しみたければ早めに網から引き揚げます。じっくりこんがり焼いても、香ばしくて美味しいです。好みの焼き加減を見つけてみても楽しそうです。
松茸のフライ
松茸をフライにしてみるのも、贅沢で美味しい食べ方です。あまり見かけない食べ方ですが、素材本来の味をしっかり味わうことができる、豪華な1品です。作り方はとても簡単で、普段作る揚げ物と同じ要領です。松茸に、溶き卵をつけ、次に小麦粉をまぶします。再び溶き卵につけ、パン粉をまぶしたらカリッと高温で揚げて出来上がりです。出来立ての熱々、サクサクを頬張れば最高に美味しいです。
松茸フライたまらん pic.twitter.com/ROFBJ8Ra6V
— いぬきら(狗神煌) (@kilacco) September 24, 2016
おもてなしにも喜ばれるし、お酒のおつまみにも最高です。そのまま何もつけずに食べても、粗塩をふったり柑橘類の絞り汁をかけても美味しく食べられます。新鮮な松茸を手に入れたら、ぜひ作ってみてはいかがですか?熱々の出来立てをぜひご自宅でも味わってみてください。
松茸はデリケート!保存方法に気を付けよう
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— 南信州新聞社 (@minamishinshu) September 26, 2017
ここまで、松茸の保存方法について紹介してきましたが、いかがでしたか?松茸は、キノコ類の中でも特にデリケートな食材で保存期間は長くありません。しかし、ちょっとしたコツをつかめば、できるだけ風味や食感を落とさずに保存することができるのです。和食ではとても重宝されている松茸を、できるだけ美味しく香りを落とさずに食べたいものです。松茸を美味しく食べるために、ぜひ試してみてください。