カロリー不足に注意！糖質制限ダイエットのコツとタンパク質の関係は？

カロリーが高い食べ物を食べると太るという思いから、カロリーを制限する方も少なくないと思いますが、実はカロリー不足になってしまうとダイエットをする上での妨げになっていることもあります。カロリーだけを減らすダイエット方法は、逆効果になってしまう可能性もあるので正しい糖質制限ダイエットなどのやり方を知っておくことが大切です。

炭水化物や糖分を抜くとエネルギー不足となり、筋肉量が減って代謝が悪くなるので痩せにくい体となってしまいます。また、カロリー不足のせいで体がだるくなったり、頭がふらふらして立ちくらみを起こす、冷えの原因になるなど生命維持や健康状態にも悪影響を及ぼすこともあります。

カロリー不足となってダイエットを失敗しないようにどのようなことを注意したら良いのか確認していきましょう。

まずは、カロリー不足になると私たちの体にどのような影響があるのか紹介していきます。カロリー不足で陥るさまざまな悪影響とは何でしょうか？

カロリー不足になると、筋肉量が減る為にかえって脂肪が蓄えやすい体になってしまいます。基礎代謝を維持するために必要なカロリーを摂取しなければ、体が飢餓状態となり脂肪だけでなく大切な筋肉も燃料として使うようになってしまうのです。

一時的には、体重は減りますが飢餓状態となった体は、脂肪を蓄えようとする機能が高くなるので太ってしまい、なかなかダイエットで痩せることが出来なくなってしまいます。また、蓄積されている脂肪が分解や燃焼されにくくもなります。飢餓状態を作らないことが大切です。

食事制限をして極端にカロリーの摂取量を減らすと、カロリー不足となりダイエット中に起こりがちなリバウンドの原因ともなります。無理な食事制限をすると筋肉量の減少に繋がり、基礎代謝の低下、そして基礎代謝が落ちることによりダイエットをする前よりも太りやすい体になっていると言うことになります。

極端な食事制限で痩せた体は、脂肪を蓄えようとするので、ダイエットする前と同じ食事量に戻すと摂取したカロリーを消費できずにリバウンドしてしまいます。

ダイエットをするのに筋肉をつけることが重要とされていますが、筋肉のもととなるタンパク質も大切です。カロリーの低い食べ物や低脂質な食事ばかりだとカロリー不足で体内のタンパク質が不足して筋肉量が減り、基礎代謝が落ちます。上記でも紹介しましたが、脂肪が燃えにくくなるのでダイエットをしても効果が得られません。

ダイエット中は、筋肉を作る主な成分のタンパク質が不足しがちになってしまいますが、カロリー不足にならないようにバランス良く3食欠かさず食べることが大切です。また、タンパク質は私たちの体に必要な三大栄養素の1つでもあり生命維持や身体活動に欠かせない大事なエネルギー源でもあります。
 

カロリー不足でタンパク質まで足りなくなってしまうと、痩せにくく太りやすい体になるのに加えて、女性の多くの方が悩む冷えの原因にもなってしまいます。カロリーの低い食べ物ばかり摂っていると、カロリー不足となり熱源が不足して体温が低くなります。熱をうまく作れ出せなくなってしまうのです。

タンパク質が豊富な食材の魚や肉などは、ある程度調理をしなければならない場合もあるので忙しい方など、毎日の食事に摂り入れづらいですが、積極的に摂ることをおすすめします。タンパク質を十分に摂取することも冷えの対策の1つともなります。

糖質制限ダイエットをしていると、必要以上にカロリー不足になったりタンパク質不足になりがちになってしまいます。私たちの体を構成する要素のうちで約7割が水分を占め、次に多いのが約2割を占めるタンパク質です。とても大切な栄養素のタンパク質が不足することで、ダイエットや健康、美容にどのような影響があるのか紹介していきます。

タンパク質を多く含む食材は、肉類や魚介類、卵類、乳製品などありますが、動物性タンパク質は高カロリーや高脂質なイメージがあるので糖質制限やダイエット中には避けがちになってしまいます。ですが、低カロリーな食事ばかりではカロリー不足となり筋肉量が減少し、基礎代謝が下がるので痩せにくい体質になってしまいます。

また、痩せにくい体質になるだけでなく、ダイエットを行う前よりも太りやすくなってしまうので、筋肉の材料となるタンパク質を食事から積極的に摂ることが大切です。体温や代謝が上がりやすくなる朝食に摂り入れるのがおすすめです。

タンパク質不足は、筋肉量の減少以外にも、髪や肌のトラブルの原因となり美容の大敵です。肌に必要な美容成分のコラーゲンは髪にも効果があり、そのコラーゲンは、体内のタンパク質からできています。なのでタンパク質が不足することでコラーゲン自体が減ってしまうのです。

肌や髪に必要なコラーゲンが不足すると、肌荒れを起こしたり乾燥して肌がかさつく、弾力がなくなる、また、髪の毛のツヤがなくなったりパサついたり切れやすくなったりなどの原因になってしまいます。しっかりとタンパク質を摂取して美容のトラブルを防ぎましょう。

糖質制限ダイエットを行うと、脳にとって必要な栄養素が不足するために全身の倦怠感や空腹感、眠気、無気力になるなどの症状が現れてきます。糖質制限をして糖質が不足すると、脳にとってのエネルギー源であるブドウ糖が十分に届けられなくなるので集中力の低下となり、やる気も下がってしまうことになります。

糖質が不足した分を補おうとタンパク質がエネルギー源として使われ、筋肉量が減少し、代謝が悪くなる原因ともなるのでダイエットに悪影響を及ぼします。また、糖質制限のやり方を間違えてしまうとカロリー不足となりダイエットをするのに悪循環ともなります。

糖質制限ダイエットは、糖質の摂取量を減らす、制限するコントロールするなどという考え方で主食となるご飯やパンを抜けばいいというものではありません。また、脂質を制限してしまうのも間違ったやり方となります。糖質制限ダイエットと言うのはカロリーを制限しては代謝が落ちてダイエットをするうえでの妨げとなります。

糖質制限ダイエットのコツとなるのは、糖質が多い食べ物を抜いた分だけ、他のおかずを食べてカロリー不足を補うことが大切となってきます。また、使いきれず余った糖を脂肪に変える働きがあるインスリンの分泌を抑え、血糖値を急激に上昇させないようにすることもポイントです。

野菜から食べ始める、ゆっくりとよく噛んで食べるなども血糖値を急激に上げないコツとなります。カロリー不足にならないように、タンパク質や脂質、食物繊維などバランス良く摂ることを心がけましょう。

カロリー不足や糖質制限ダイエットで陥るさまざまな悪影響について紹介しました。では、どのようなことをしたらカロリー不足やタンパク質不足を防ぐことができるのか、その方法を紹介していきます。

タンパク質は、毎日の食事の中から摂取することが基本となるので、ダイエット中などでカロリー不足にならない為にも1日3食欠かさず食べるように心がけましょう。一汁三菜の食事を基本として主食、主菜、副菜を揃えれば栄養バランスも良く摂ることができます。

また、単品料理なら彩りが良いものを選ぶと、さまざまな食材を摂りやすくなるでしょう。その他にも、豆類や果物、乳製品など足りない栄養素を偏りなく摂ることを意識することも大切です。

タンパク質は、ダイエットに重要な栄養素と言うことは紹介してきていますが、脂質の摂取量も糖質制限中の大切なエネルギー源となります。脂質の摂取量が多いとその分だけ蓄積してしまうように思いますが、エネルギーとして使われなかった余分な脂質だけが脂肪となります。

糖質制限中は、タンパク質や脂質は重要なエネルギー源になるので摂取量を制限する必要はないようです。糖質制限をしていても、カロリー不足になるような食事をするのではなく、タンパク質と脂質の摂取量をしっかりと保つ食事をすることが大切です。

タンパク質が不足すると、基礎代謝が下がってしまう原因や体の健康にも悪影響となり欠かせない栄養素ですが、効率よく多く摂取できる栄養豊富な赤身肉も食事に摂り入れることもおすすめです。美肌のもととなるコラーゲンを生成している鉄、美肌に効く栄養素のビタミンBなどが赤身肉には豊富です。

また、鉄にはヘム鉄と非ヘム鉄があり、肉や魚にはヘム鉄が含まれています。非ヘム鉄よりもヘム鉄の方が2～6倍以上と圧倒的に吸収率が良く、また、赤身肉は高たんぱく質・低脂質でもあるのでダイエットに向いている食材です。

赤身肉は、ダイエットするときに重要な筋肉を維持させながら、できる限り体脂肪を体につけさせないことに適している食材でもあるようです。

プロテインやサプリは、運動をしている方が摂るイメージがありますが、ダイエットや健康維持、美容を保つのにも手軽に補給できるタンパク質となります。

栄養を摂取するのは、基本的に食事からですが、タンパク質などを効率よく摂取できるプロテインやサプリを上手く使うこともカロリー不足やタンパク質不足を防ぐ方法の1つです。

ダイエットするときに意識するカロリーですが、極端なカロリー不足は健康にも美容にもデメリットとなります。一時的に痩せることはできても、その後の生活をダイエット前に戻しては逆に太りやすい体となり、すぐにリバウンドしてしまう原因ともなります。

糖質制限する場合、三大栄養素の1つタンパク質との関係がとても重要となり、タンパク質を多く含む食べ物をバランス良く摂取することが大切です。筋肉のもととなる材料のタンパク質を3食の食事の中で上手に摂り入れるようにしましょう。

健康な体を保つ為にも、カロリー不足とならないような食事を摂り、無理なくダイエットをするようにして、エネルギー源となるカロリーやタンパク質をしっかり摂取しましょう。