イギリスの食べ物/料理おすすめ17選!地域ごとの伝統グルメを紹介!

イギリスの食べ物や料理はまずいとよく言われていますが、実はイギリスは四方を海に囲まれているので新鮮な魚介類が獲れ、牧畜や農作も盛んで新鮮な食材が豊富な国です。シンプルで基本的な料理を好むイギリスの食べ物ですが、最近ではミシュランレストランも増えて食文化が盛んになってきています。今回はそんなイギリスのイメージを払拭する美味しいおすすめの食べ物や料理を、定番のフィッシュ&チップスやローストから地域ならではの伝統グルメまで17選紹介していきます。

イギリスの食べ物/料理おすすめ17選!地域ごとの伝統グルメを紹介!のイメージ

目次

  1. 1イギリスの食べ物の地域別特徴
  2. 2イギリスの食べ物/料理や伝統グルメ【定番料理編】
  3. 3イギリスの食べ物/料理や伝統グルメ【パイ料理編】
  4. 4イギリスの食べ物/料理や伝統グルメ【スイーツ・ドリンク編】
  5. 5イギリスの美味しい伝統グルメを食べてみよう!

イギリスの食べ物の地域別特徴

イギリスは正式には「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」と言い、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの国から成り立っており、それぞれで歴史や文化、食べ物や料理まで特徴が異なります。まずはイギリスの食べ物の特徴を地域別に見ていきましょう。

イギリス東部

ケンブリッジ大学のあるイギリス東部では、野鴨やガチョウのロースト、ハムやベーコンなどの食べ物が一般的で、りんごと玉ねぎを交互に重ねベーコンを加えたフィジェット・パイや、クリスマスプティングの原型と言われているケンブリッジ・プティングが名物です。

ケンブリッジソーセージにも力を入れており、多くの肉屋では工夫を凝らして独自のソーセージ作りをしています。中でもWaller’sは伝統的なソーセージと呼ばれています。またドーヴァー海峡側の南部では魚が豊富で、ドーヴァーソールと呼ばれる舌平目が有名です。

イギリス西部

イギリス西部では、コーンウォール州で酪農が盛んであり、スコーンに欠かせない濃厚なクローテッド・クリームやチェダーチーズなどの乳製品の食べ物が有名です。また羊の放牧も盛んで、ラム肉やマトンに玉ねぎやじゃがいもを加えたランカシャー・ポットという名物料理が人気です。

海岸側では漁業も行われ、イギリスの定番料理として名高いフィッシュ&チップスやヨークシャー・プティングが生まれた場所でもあります。また蜂蜜の生産も盛んで、生姜やスパイス類を使用したハニー・ケーキサフランパンが有名です。

ウェールズ

ウェールズはウィリアム王子が結婚後居を構えたことで有名で、世界の有名チーズアワード常連のチーズ会社や英国王室御用達のチーズ会社がある、世界的にも有名なチーズ王国です。特にチーズ、バター、卵黄などをパンに乗せて焼いたウェルシュ・ラビットや、ドライフルーツと砂糖をのせた伝統的な菓子であるウェルシュケーキなどの食べ物が名物です。

また養羊も盛んで、代表的なラムの子羊料理などの食べ物が伝統的に食べられています。漁業も一般的に行われ、魚介類はウェールズ料理に広く使用されます。野菜は主にキャベツとリーキ以外はあまり使用されません。

スコットランド

ケルト民族の地であるスコットランドでは、スモークサーモンとアンガス・ビーフが誕生しました。アンガスのロースト・ビーフは観光客にも人気があり、羊の内臓にオート麦、玉ねぎ、ハーブなどを混ぜて羊の胃袋に詰めたハギスは、伝統的な保存食の食べ物として有名です。

また一年を通して寒いスコットランドでは、体を温めるスープが家庭料理の定番で、羊肉、大麦、人参、セロリなどの野菜をたっぷりと入れたスコッチ・ブロスなどのスープに、パンが添えられるのが一般的です。

北アイルランド

北アイルランドはアイルランド共和国の北側にあり、ギネスビール発祥の地として知られています。ビールを使って牛肉、玉ねぎ、人参などの野菜をじっくり煮込んだギネスシチューは伝統的に親しまれています。また羊肉を使用しじゃがいもなどと煮込んだポトフのようなアイリッシュシチューも有名です。

またベーコン、ハム、目玉焼き、マッシュルームソテー、トーストなどのボリューム満点なアイリッシュブレックファストも朝食として一般的で、大きなマッシュルームやじゃがいもで作られたパンケーキのボクスティを添えるのが特徴です。

イギリスの食べ物/料理や伝統グルメ【定番料理編】

イギリスの定番料理といえばフィッシュ&チップスやサンデーローストで、イギリスのどこに行っても食べることができます。イギリスには他にも伝統的な美味しいおすすめ料理や食べ物がたくさんあります。そんなイギリスの定番グルメを紹介します。

フィッシュ&チップス

イギリスの伝統グルメの定番料理「フィッシュ&チップス」は、イギリスを代表する美味しい料理としてよく知られています。フィッシュ&チップスはタラなどの白身魚のフライと、外はカリッと揚げられ中はホクホクなポテトの組み合わせが相性抜群です。

フィッシュ&チップスは、国内に10500店舗以上もフィッシュ&チップス専門店があるほど人気のあるファストフードであり、国民食として愛されイギリスのどこでも食べることができます。

イギリスでフィッシュ&チップスが料理として形になったのは19世紀中頃といわれており、産業革命の時代に食べ物や味覚に変化が起きた結果、フィッシュ&チップスが根付いたと考えられています。

フィッシュ&チップスには大きく切ったじゃがいもをたっぷり添えるのがイギリス流で、モルトビルガーや塩、ドライハーブなどをお好みで振りかけ、ドライハーブ入りのサワークリームなどをお好みでつけて食べます。

イングリッシュ・ブレックファスト

イギリスの伝統グルメの定番料理「イングリッシュ・ブレックファスト」は、イギリスの伝統的な朝食で、イギリス料理で一番美味しい料理とも評されます。ボリュームたっぷりで、レストランによっては朝だけでなく一日中提供しているお店もあります。

トーストやベーコン、目玉焼き、ソーセージのほかに、豆をトマトソースで甘辛く煮たベイクドビーンズマッシュルームは欠かせなく、お店によってブラックプディングが添えられたりとバリエーションが異なります。

ポリッジ

イギリスの伝統グルメの定番料理「ポリッジ」は、スコットランドを代表する朝食で、オートミールを牛乳でお粥のように煮込んだシンプルな料理です。これだけだと日本人の口に合わないことも多く、バナナなどフルーツやはちみつ、メープルシロップなどをかけると食べやすく美味しい朝食になります。

ポリッジは簡単で手軽に作れて栄養もたっぷりなので、時間がないときの朝食として重宝されています。牛乳以外にも、トマトジュース中華だしで煮込んだりといろいろな味を楽しむことができ、ダイエット食としても注目されています。

ジャケットポテト

イギリスの伝統グルメの定番料理「ジャケットポテト」は、一般的にベイクドポテトと呼ばれる料理のことです。ジャガイモを皮ごとオーブンで焼き上げると、芋がジャケットを着ていると見立ててそう呼ばれます。大きなベイクドポテトにたっぷりとトッピングをのせるのがイギリス流です。

トッピングはツナマヨコーンや、白いんげん豆をトマトソースで煮込んだベイクドビーンズチキンとベーコンなどボリューム感のある美味しいものばかりです。

サンデーロースト

イギリスの伝統グルメの定番料理「サンデーロースト」は、ローストした肉に、じゃがいもなどの野菜、ヨークシャー・プディングなどを付け合わせたワンプレートの料理です。

サンデーローストはクリスマスなど大事な日のご馳走として食べられる特別な料理で、伝統的に日曜日のお昼に食べられていました。今ではサンデーローストは、日曜日になるとレストランやハブで食べることができます。

ローストする肉は牛肉や鶏肉、豚肉が使用され、季節によってはカモやガチョウを使用することもあります。牛肉をローストしたものはローストビーフとして日本でも作られます。基本的に焼いたじゃがいもが添えられ、茹でたキャベツやブロッコリー、それにグレイビーソースがかけられています。

スコッチエッグ

イギリスの伝統グルメの定番料理「スコッチエッグ」は、茹で卵をひき肉で包んで小麦粉、溶き卵、パン粉をつけて揚げた料理で、日本でもよく知られています。ロンドンのデパート「フォートナム&メイソン」で発明されたといわれており、イギリスの伝統的なピクニック料理軽食としても親しまれています。

横に二つに切ってトマトソースをかけたり、輪切りにしてサラダやピクルスと食べたりします。またオードブルにする際は、茹で卵ではなくほぐした卵をソーセージのように加工して茹で、肉で覆って四角い型で揚げることもあります。

ハギス

イギリスの伝統グルメの定番料理「ハギス」は、羊の胃袋にゆでた羊の内臓のミンチ、オート麦、玉ねぎ、ハーブやスパイスをつめて茹でたプディング料理です。スコットランドでは一般的に食べられており、独特の見た目をしていますが、スコッチウイスキーと相性が良く一緒に食べるのが好まれています。

内臓は主に肝臓を使用し、心臓や腎臓を使うこともあります。また最近では、胃袋ではなくビニール袋や缶詰に詰めるなどバリエーションも豊富です。

Thumbフィッシュアンドチップスが美味しい!イギリスのご当地B級グルメ | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

イギリスの食べ物/料理や伝統グルメ【パイ料理編】

イギリスはパイに肉や野菜を使用し、ボリュームたっぷりのメインおかずとして食されるのが伝統的な食べ方です。そんなイギリスの美味しいパイ料理を紹介します。

コテージパイ/シェパーズパイ

イギリスの伝統グルメのパイ料理「コテージパイ/シェパーズパイ」は、マッシュポテトで作られたパイの皮と牛肉(または羊肉)で作る料理です。貧困層でも入手できるじゃがいもが普及した時代に作られるようになり、牛肉を使用したものをコテージパイ羊肉を使用したものをシェパーズパイと呼ばれています。

イギリスのパイは食事のメイン料理として食べられ、家庭でもよく作られているパイです。野菜と肉を刻んで作られたミートソースの上に、マッシュポテトとチーズをのせてオーブンで焼きます。

フィッシュパイ

イギリスの伝統グルメのパイ料理「フィッシュパイ」は、白身魚をホワイトソースなどでからめマッシュポテトをかけて焼いた家庭料理です。ひき肉を入れたシェパーズパイと似ていることと比較され、フィッシャーマンズ・パイとも呼ばれます。

イギリスではたらやコダラなどの白身魚のほかに、エビや卵もよく使用されます。深皿に入れてオーブンで焼くのが一般的で、基本はパイ生地を使用せずマッシュポテトで覆って作られます。

ブリティッシュパイ

イギリスの伝統グルメのパイ料理「ブリティッシュパイ」は、パイ生地の中にビールで煮たビーフシチューであるエールパイや、豚ひき肉を入れて焼いた食べ物です。昔からイギリスで伝統的に親しまれていますが、作るのに時間と手間がかかるため、お肉屋さんやスーパーで買う方も増えています。

パスティ

イギリスの伝統グルメのパイ料理「パスティ」は、牛肉や野菜などを刻んだフィリングをペストリー生地で包んだ食べ物です。ぷっくり膨らんだ半月型が特徴で、最近ではパスティ屋さんもあるほど人気のあるファストフードとして親しまれています。

伝統的なコーニッシュ・パスティ牛肉とじゃがいも、玉ねぎ、スィードというかぶの一種を入れて焼きます。他にも様々なフィリングがあり、ベーコンとエッグ、オニオンとチーズなどのおかず系から、アップルとフィグなどのスイーツ系の組み合わせもあります。

ミンスパイ

イギリスの伝統グルメのパイ料理「ミンスパイ」は、レーズンなどのドライフルーツから作るミンスミートを詰めた小さなパイのことで、特にクリスマスに食べるお菓子として好まれています。クリスマスから十二夜にわたって毎日一つずつ食べる風習のある、イギリスの伝統的な食べ物です。

イギリスでは昔はミンスミートと呼ばれた肉が入っていましたが、今では牛脂のみのものが多く、刻んだりんごやドライフルーツをラム酒やスパイスに漬け込んでパイ生地にのせ、星型のモチーフを使用されることが多いです。

イギリスの食べ物/料理や伝統グルメ【スイーツ・ドリンク編】

イギリスの伝統グルメで美味しいスイーツといえば、アフタヌーンティーやスコーンが日本でも有名ですが、その他にもイギリスには美味しいスイーツやドリンクがたくさんあります。その中でもイギリスで美味しいと評判のスイーツ・ドリンクを紹介します。

クリームティー

イギリスで伝統的な美味しいスイーツ・ドリンクの「クリームティー」は、日本でも有名なアフタヌーンティーの一種で、スコーンと紅茶の基本セットジャムクロテッドクリームが添えられたセットです。ジャムは基本はいちごですが、マーマレードや蜂蜜の場合もあり、クロテッドクリームをたっぷりとつけるのが一般的です。

ランチの後のティータイムでおやつとして人気があり、フルサイズのアフタヌーンティーでは量が多い方などにリーズナブルな値段で好まれています。スコーンを横に二つに割り、クロテッドクリームとジャムをつけて手でつまんで食べます。

スコーン

イギリスで伝統的な美味しいスイーツの「スコーン」は、小麦粉やオートミールに牛乳、バター、ドライフルーツなどを混ぜて焼いたずっしりとしたパンで、スコットランドを発祥地とした食べ物です。イギリスのみならずアメリカでもよく食べられ、日本でも普通にお店で購入できます。

イギリスのティータイムには欠かせない食べ物であり、クロテッドクリームとジャムをつけて食べる伝統的な食べ物です。イギリスでは焼きたてのスコーンを食べられるお店も多く、美味しい本場のティータイムを楽しめます。

スティッキートッフィープティング

イギリスで伝統的な美味しいスイーツの「スティッキートッフィープティング」は、濃い茶色のスポンジの上に温かいトフィーソースをたっぷりかけて食べるプディングです。材料にナツメヤシを使用していることで独特のねっとりとした食感を出しており、蒸して温かくして食べられているイギリスの伝統的な食べ物です。

温かいトフィーソースと冷たいアイスクリームが相性抜群のこちらのプディングは、イギリス人の間でも人気の高い美味しいスイーツとして好まれています。

アフタヌーンティー

イギリスで伝統的な美味しいスイーツ・ドリンクのの「アフタヌーンティー」は、本来上級階級の女性たちが社交の場として楽しむことから派生したもので、紅茶とともにサンドイッチなどの軽食、スコーン、ケーキなどを2、3段に重ねた見た目も豪華なティースタンドが添えられます。イギリスでは一般的なティースタイルです。

昔はきゅうりのサンドイッチが定番でしたが、今では様々な具材が使用されています。またサンドイッチ、スコーン、ケーキなどの順で食べるのが礼儀とされていました。さらに遅い時間のティーはハイ・ティーと呼ばれます。

トライフル

イギリスで伝統的な美味しいスイーツ・ドリンクの「トライフル」は、器の中にカスタードやスポンジケーキ、フルーツなどを層状に重ねたスイーツです。簡単で手軽に作れるスイーツとして人気があり、大きなガラスの器に赤や黄色、白などきれいな層ができるように作られるトライフルは、クリスマスにも人気があり、イギリスで伝統的な食べ物です。

色鮮やかなフルーツやゼリー、カスタードやホイップクリーム、チョコクリームなどバリエーションをつけやすく、飾りつけも簡単なので見た目も工夫しやすいのが特徴です。

イギリスの美味しい伝統グルメを食べてみよう!

いかがでしたか?イギリスの食べ物や料理、伝統的なグルメについて、フィッシュ&チップスやサンデーローストなどの定番の食べ物、フィッシュパイなどのパイ料理、クリームティなどのスイーツ・ドリンクにわけて17選紹介してきました。

イギリスには地域ごとに食べ物の特徴があり、それぞれの地域でイギリス伝統のグルメや食べ物が生まれて各地に伝えられ、世界中にも有名になった美味しい食べ物や料理がたくさんありました。こちらの記事を参考にして、ぜひイギリスの伝統的なグルメを食べて美味しさを堪能してみましょう!

Thumbイギリス料理がまずいと言われる理由は?本当はおいしい伝統メニューも紹介 | お食事ウェブマガジン「グルメノート」
Thumb東京でアフタヌーンティーを楽しむ!高級ホテルや有名カフェで優雅な時間 | お食事ウェブマガジン「グルメノート」
Thumbスコーンの食べ方の正しいマナーは?アフタヌーンティーでの取り方は? | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

関連するまとめ

関連するキーワード

新着一覧

最近公開されたまとめ