2019年03月02日公開
2024年09月06日更新
アルゼンチンのおすすめ食べ物/料理21選!定番グルメの肉料理など!
アルゼンチンの食べ物というと、何を思い浮かべるでしょうか?日本から遠く離れた南米アルゼンチンでは、スペインやイタリアの食文化を受け継いださまざまな料理が食べられています。ここでは、アルゼンチンでおすすめの食べ物を21選紹介します。定番の肉料理「アサード」を始め、郷土料理やスイーツまで種類もさまざまです。アルゼンチンワインやマテ茶についても触れているので、グルメ好きの方は是非チェックしてみてください。
目次
アルゼンチンの食べ物は西洋文化の影響を受けている
アルゼンチンは、広大な国土と豊かな自然に囲まれた魅力的な国です。首都ブエノスアイレスは「南米のパリ」とも言われるほど街並みが綺麗で、美味しい食べ物を扱うレストランも豊富に揃っています。
アルゼンチンにはスペインやイタリア系の人種が多く、それらの国の影響を受けたさまざまな料理やスイーツが郷土料理のもとになっています。伝統的な牛の放牧が行われていることもあり、肉料理の種類が多いのもアルゼンチングルメの魅力です。
アルゼンチンのおすすめ食べ物【郷土料理】
ここからは、アルゼンチンでおすすめの食べ物を21選紹介します。まずは、アルゼンチンのおふくろの味と言われる郷土料理について紹介しましょう。マテ茶やアルゼンチンワインに良く合う料理ばかりなので、是非アルゼンチン旅行を計画している方は参考にしてください。
エンパナーダ
最初に紹介するアルゼンチンの郷土料理が「エンパナーダ」です。南米各地で食べられているエンパナーダですが、国や地域によって調理法や中に入る具材が異なります。アルゼンチンのエンパナーダは、クミンとパプリカで味付けした鶏肉(牛ひき肉)や卵を生地で包み、オーブンで焼いて作られます。
田舎では揚げ調理されることもあり、アルゼンチンでは主にパーティーの前菜やコース料理として食される食べ物です。祝祭にも欠かせないエンパナーダは、まさにアルゼンチンの代表的な郷土料理と言えるでしょう。
ロクロ
「ロクロ」は、アルゼンチンの北西部サルサ州の郷土料理です。南米の定番食材、白トウモロコシをつぶして長時間煮込み肉や野菜を入れて作る具だくさんのコーンスープのような食べ物で、革命記念日や独立記念日の祝祭日にもふるまわれるアルゼンチンの人々が愛してやまない郷土料理です。
カボチャや豆、チョリソーなどを入れるロクロもあり、食材の旨みがしみ込んだ優しい味わいでアルゼンチンの国民食とも言われています。
ギソ
「ギソ」は、スペイン料理を起源に持つアルゼンチンのシチューのような郷土料理です。お店や地域ごとに味は異なり、レンズ豆やモツ、子羊など入れる具材も多岐に渡ります。
家庭でも作られることが多く、一口食べるとホッとするような味わいが特徴です。アルゼンチンのギソは、肉やチョリソーをたっぷり入れるのが定番で、お店で注文すると一人では食べきれないほどの具だくさんのギソが出てきます。
カルボナーダ エン サパヨ
アルゼンチンの郷土料理「カルボナーダ エン サパヨ」は、カボチャを丸ごと使ったおしゃれな見た目の食べ物です。カボチャを器に使うのと中に桃を入れるのが特徴で、食べるときにカボチャ一緒にすくっていただきます。
中には牛肉やトウモロコシ、玉ねぎ、芋などが入っており、ニンニクと塩こしょうといったシンプルな味付けで素材を味わう郷土料理と言えます。桃の甘さが他の食材のアクセントになり、意外な相性の良さに驚くことでしょう。
アルゼンチンのおすすめ食べ物【肉料理】
続いて、アルゼンチンでおすすめの肉料理を紹介します。ポリフェノールを多く含むマテ茶やワインと一緒に食べると、健康効果も期待できるでしょう。南米アルゼンチンの絶品肉グルメを是非味わってみてください。
ビッフェ・デ・チョリソ
肉大国とも言われるアルゼンチンには、さまざまな肉料理が存在します。アルゼンチンでステーキを注文する場合、基本となる食べ物が「ビッフェ・デ・チョリソ」です。いわゆるサーロインステーキのことで、適度な脂身が美味しさの秘訣です。
じっくり焼かれたビッフェ・デ・チョリソは、塩こしょうのシンプルな味付けで提供されます。この味付けこそが肉本来の旨みを際立たせる大切な役割をしています。アルゼンチンを訪れたら一度は食べるべき肉料理です。
リャマのステーキ
南米アルゼンチンでは、牛肉以外にリャマの肉も食べられます。気になる「リャマのステーキ」の味ですが、臭みもなく豚肉のような味わいで意外と美味しいようです。
リャマのステーキはアルゼンチンの北西部で日常的に食されている食べ物で、標高の高い地域では、リャマ肉ステーキがレストランの定番メニューとなっています。脂肪が少ないため地元の人々からは、健康食として愛されています。
ミラネサ
「ミラネサ」は、アルゼンチンの国民的グルメと言われる食べ物です。イタリアの郷土料理「ミラノ風カツレツ」がもとになっており、ミラネサはスペイン語で「ミラノ風」という意味があります。
アルゼンチンの各地で食べられるミラネサは、牛肉や鶏肉を薄くのばし、衣をつけて油で揚げて調理されます。揚げたてはサクサクで香ばしく、カットすると肉の断面から肉汁があふれます。食べ歩きできる屋台もあるため、見かけたら是非立ち寄ってみると良いでしょう。
マタンブレ
「マタンブレ」は野菜やゆで卵を巻いてロール状にし、薄くスライスして食べる名物グルメです。野菜も同時に食べられて栄養バランスが良いので、アルゼンチンの人々は健康的な料理として好んで食べているようです。
普段食卓に並ぶ食べ物ではなく、親戚の集まりやパーティーなどで食べられることの多い食べ物で、断面が綺麗なためテーブルを華やかにしてくれる効果もあります。マタンブレは基本的に牛脇ばら肉を使って作られます。
アルゼンチンのおすすめ食べ物【定番料理】
ここからはアルゼンチンの定番料理について紹介します。日本のアルゼンチンレストランでも提供されるメニューもあり、どれもヤミツキになる美味しさの食べ物ばかりです。気になる料理があったら日本のレストランで注文してみると良いでしょう。
パリ―ジャ
アルゼンチンの定番グルメと言うと「パリージャ」が有名です。「アルゼンチンと言えばパリ―ジャ」と言われるほど人々に愛されている料理で、金網を敷いた炭火で肉やチョリソーを焼く、いわゆるバーベキューのような食べ物です。
炭火で焼いた肉は、適度に脂が落ちて肉本来の旨みが味わえます。肉の種類も豊富で、カルビやホルモンなどさまざまな部位を楽しむことが可能です。またマテ茶やワインとの相性も抜群です。
チョリパン
日本のテレビでも取り上げられる「チョリパン」は、屋台で気軽に食べられるアルゼンチンのソウルフードです。パンに焼いたチョリソーをはさんだシンプルな食べ物で、肉の美味しさを存分に楽しむことができます。
日本人の観光客からも人気があり、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスには「チョリパンストリート」という場所があります。日本でチョリパンを提供しているお店もあるので、気になる方は調べてみると良いでしょう。
モルシージャ
「モルシージャ」は牛の血と牛肉を混ぜたソーセージのことで、スペインやイギリスでもメジャーな食べ物です。アルゼンチンでも定番グルメとして知られており、黒っぽい見た目をしているのが特徴です。
食べるのをためらいそうになりますが、実は濃厚な味わいでワインとの相性も良い食べ物です。アルゼンチンでは肉料理と一緒に食べることもあります。
ロミート
アルゼンチン版ハンバーガー「ロミート」は、バンズにハンバーグでなくステーキをはさむのが定番です。ステーキのほかにも目玉焼きやオリーブ、レタスなどがはさんであり、南米の名物グルメとも言われています。
見た目通りハンバーガー以上のボリュームがあるため、一つでお腹いっぱいになること間違いなしでしょう。牛肉だけでなく、鶏肉や豚肉でも作られます。
アルゼンチンのおすすめ食べ物【スイーツ】
続いて、アルゼンチンのおすすめスイーツを紹介していきます。アルゼンチンには、名物グルメだけでなく美味しいスイーツも数多く存在します。ここではアルゼンチンならではのスイーツを4選取り上げています。
ドルチェ・デ・レチェ
アルゼンチンで嫌いな人はいないと言われるほど大人気のスイーツが「ドルチェ・デ・レチェ」です。「レチェ」はスペイン語で「牛乳」という意味があり、ドルチェ・デ・レチェを直訳すると「牛乳のお菓子」となります。
牛乳と砂糖を煮詰めて作る、まったりとしたキャラメルのようなスイーツで、ジャムのようにパンに塗ったりアイスにかけたりして食べられます。
アルファホール
「アルファホール」は、ドルチェ・デ・レチェを使ったアルゼンチンの名物スイーツです。ホロホロした食感のクッキーにドルチェ・デ・レチェをはさみ、まわりにココナッツをまぶしたお菓子で、アルゼンチンではどこでも手に入れられるほど人気があります。
サクッとしたクッキー生地に濃厚な甘さのドルチェ・デ・レチェが相性抜群で、お土産として購入することも可能です。
パスタフローラ
「パスタフローラ」は、アルゼンチンを始め、ウルグアイやパラグアイで親しまれている南米の定番スイーツです。イタリアから伝来したと言われており、中にドルチェ・デ・レチェやサツマイモのジャムを入れて焼き上げて作ります。手のひらサイズから大きなものまで色んなサイズがあり、タルト生地が分厚いのが特徴です。
チュロス
過去にスペインの植民地だったアルゼンチンは、スイーツにもスペインの名残りがあります。アルゼンチンの「チュロス」は、チョコソースやドルチェ・デ・レチェが中に入っており、朝食にもよく食べられるスイーツです。
アルゼンチンでは、チュロスを片手にマテ茶を飲むのがオーソドックスな食べ方です。砂糖がたっぷり入ったマテ茶と揚げたてのチュロスは、なんともアルゼンチンらしいスイーツの食べ方と言えるでしょう。
アルゼンチンのおすすめ食べ物【その他】
最後に、南米アルゼンチンで是非味わってほしい食べ物を5選紹介します。アルゼンチンはイタリアの食文化の影響も大きく、ピザやパスタなどが日常的に食べられています。アルゼンチンならではとも言うべき食べ物をご覧ください。
プロボローネ
イタリアから伝わったハードタイプのチーズ「プロボローネ」は、アルゼンチンの食文化にも根付いています。プロボローネチーズそのものを指すこともありますが、画像のようなとろけるチーズ料理のこともプロボローネと呼んでいます。
表面はカリっと焼かれ、中はトロトロのチーズ料理はアルゼンチンワインとも最高に良く合います。パンやクラッカーにのせて食べると至福のひと時が過ごせるでしょう。
ウミータ
「ウミータ」はアルゼンチンを始め、南米ペルーやボリビアでも食べられているトウモロコシの蒸し料理です。すりつぶしたトウモロコシとトマト、玉ねぎ、スパイスを合わせ、トウモロコシの皮で包んで蒸したり茹でたりして調理します。
ウミータは先住民が食べていた南米の伝統料理とも言われており、トウモロコシの皮の風味がほのかに香るアルゼンチンの日常食です。
ピザ
イタリアの食文化の影響があるため、アルゼンチンでは「ピザ」が大人気です。イタリアのナポリから伝わったとされており、レストランでは本格的な焼き立てピザを味わうことができます。
アルゼンチンのピザの特徴は、チーズがたっぷりのせられていることです。生地はふんわりとしていて食べやすく、肉料理「アサード」と同じように人々から愛されています。
ニョッキ
いまやアルゼンチンの家庭料理として根付いているのが「ニョッキ」です。毎月29日は「ニョッキの日」となっており、人々はモチモチのニョッキに好みのソースをかけて食べることを楽しみにしています。
29日には軽食屋やレストランなど、至るところにニョッキの文字が見かけられます。ちなみにアルゼンチンの家庭では、29日にニョッキの皿の下に紙幣を入れ、お金が増えるように祈りながら食べるという風習があります。
プチェロ
「プッチェーロ」は、アルゼンチンの煮込み料理です。具だくさんのシチューのような食べ物で、肉や野菜をたっぷり入れて作るのが定番となっています。
数少ない先住民族料理の1つで、ニンニクをたっぷり入れて風味豊かに仕上げるのがポイントです。じっくり煮込んだ野菜はとろけるように柔らかく、肉の旨みがスープにしみ込み滋味深い味わいが楽しめます。
アルゼンチンの代表グルメ「アサード」
次に紹介するのは、アルゼンチンの代表グルメとして名高い肉料理「アサード」です。アルゼンチンを旅行する人々の間でも定番になっているアサードですが、実は長い歴史を持つ食べ物でもあります。ここでは、アサードについて深く掘り下げてみましょう。
アサードとは?
「アサード」とは、アルゼンチンやパラグアイ、ウルグアイで食べられている焼肉料理のことです。アサードには「焼く」という意味があり、別名アルゼンチン式バーベキューとも言われています。
一家に一台はアサード用の炉があるアルゼンチンは、家族でアサードを食べるだけでなく、友達を招くときにもアサードをふるまうことが少なくありません。炭火でいぶすようにじっくりと焼かれたアサードは、肉汁がたっぷり詰まっており、肉本来の美味しさを味わう料理とも言えます。
歴史
アサードは、スペイン人と先住民族の混血として生まれた「ガウチョ」が野生の牛を炭火で焼いて食べたのが始まりと言われています。それが都市部に伝わり広がったことで、今ではアルゼンチンの国民食と言われるほど人気の食べ物となりました。
香ばしく焼き上げたアサードは、パセリとニンニクで作った「チミチュリソース」や玉ねぎやオレガノで作った「クリオージャソース」をかけて食べるのが一般的です。
パリジャーダと同じ?
実は同じアサードでも、網の上で焼くものを「パリージャ」と呼びます。アサードと言うと肉の種類が1種類でもOKですが、パリージャはホルモンやチョリソーなどを含めた色んな種類のミックスを指します。レストランでは、パリージャを注文した方が安くてさまざまな種類の肉が楽しめると人気があります。
アルゼンチンのおすすめ飲み物
最後にアルゼンチンの食事に欠かせない飲み物を見ていきましょう。日本でも有名なマテ茶やアルゼンチンワイン、美味しいビールについても紹介しています。お酒好きの方も必見です。
マテ茶
「マテ茶」は、肉を良く食べるアルゼンチンの人々に欠かせないお茶です。「飲むサラダ」とも言われており、鉄分やカルシウム、葉緑素などを非常に多く含んでいるため、アルゼンチンでは野菜の代わりにマテ茶で栄養素を補っています。
マテ茶は、茶葉とお湯を専用のマテ器に入れ、ストローのような吸い口を使って飲みます。独特の香りと味わいなので、アルゼンチンではマテ茶にレモンバーベナやミントの葉を入れて香りを良くして飲む人も多いようです。
アルゼンチンワイン
「アルゼンチンワイン」は、クオリティの高いワインがリーズナブルに楽しめると人気があります。日本のおしゃれなレストランで飲むワインとは違い、アルゼンチンではカジュアルな肉料理と一緒に楽しむ人も多く、定番の飲み物として親しまれています。
気になるワインの味ですが、ブドウの風味が豊かでどれも安定した美味しさが味わえます。赤ワインは綺麗なルビー色で力強く、白ワインはフルーティーでバランスの良い味が特徴です。アルゼンチンワインをお土産にしても喜ばれるでしょう。
生ビール
ワインが有名なアルゼンチンですが、美味しいビールも作られています。アルゼンチンの国民的ビールと呼ばれているのが「キルメスビール」です。
ビールの国内シェアが75%とも言われる大人気の銘柄で、ライトなので飲みやすく肉料理との相性も抜群です。アサードなどと一緒に飲むと、肉をさっぱり食べることができるでしょう。
南米アルゼンチンの食べ物は多くの文化が溶け込んだグルメ!
アルゼンチンは、美味しい食べ物であふれるグルメの国です。スペインやイタリアの食文化が根付いた料理も多く、歴史を感じながら食事を楽しむことができます。
肉料理やアルゼンチンならではのスイーツに舌鼓を打ちながら、ワインやビールを飲むのもおすすめです。食べ疲れたらマテ茶を飲んでゆっくり過ごしましょう。是非アルゼンチンで色んなグルメに挑戦してください。