2019年02月19日公開
2024年09月04日更新
ドレンチェリーとはお菓子作りの材料?味や販売場所とレシピ5選!
ドレンチェリーというさくらんぼを使ったお菓子作りの材料を知っていますか?ケーキやクッキーなどに使われているので、一度は見たことがある方も多いと思います。今回は知っているようで知らないドレンチェリーがどんなものなのか、味わいや詳しい作り方や、ドレンチェリーを使ったおすすめレシピについて掘り下げます。この記事を読むとドレンチェリーについて詳しくなれること請け合いです。
ドレンチェリーとは何?
さくらんぼの砂糖漬け
ドレンチェリーを知っていますか?名前は聞いたことがなくても、パウンドケーキやクリスマス時期に登場するお菓子シュトーレン、パンの材料等によく使われているので、見たことがあるという方もいると思います。ドレンチェリーとは、さくらんぼを砂糖漬けしたものです。別名マラスキーノチェリーとも呼ばれるドレンチェリーは、さくらんぼに砂糖を混ぜて煮詰め、水分を出したあと着色料で色付けしたものです。
ドレンチェリーは一般的に鮮やかな赤色や緑色をしていますが、あの色は着色料の色合いです。そのままお菓子のトッピングに使われていることもありますし、刻んでパンやクッキーの材料に使われていることもあります。今度お菓子やケーキを購入するとき、鮮やかな赤や緑のさくらんぼの砂糖漬けを見かけたら、それがドレンチェリーです。
どんな味?
ドレンチェリーは一体どのような味をしているのかというと、ずばり味は甘いです。味が溶けかけた飴のような甘さで、ベタベタとした手触りと食感をしています。これはドレンチェリーの製法にもよるものですが、酸味と甘みを兼ね備えた味のさくらんぼの水分を砂糖に漬けることによって輩出し、着色をしているのでただただ味が甘くなるのです。ドレンチェリーは単体で食べるものではなく、ケーキやお菓子の材料で使うのが正解です。
原材料は?
ドレンチェリーの原材料を知るには、成分表を見るのが一番です。ドレンチェリーの原材料は、砂糖、さくらんぼ、水飴、ミョウバン、酸味料、香料、着色料となっています。材料の主役であるさくらんぼに、水飴などの甘味と着色料等の添加物が使われているということです。
ドレンチェリーはお菓子の材料!
ヨーロッパではケーキなどによく使われる
ドレンチェリーはもともとヨーロッパでケーキの材料によく使われていました。さくらんぼを砂糖漬けにすることで日持ちする上、鮮やかな色合いがケーキやクッキーのアクセントを与える意味合いもあります。ドレンチェリーの味はひたすら甘いですが、ケーキの材料に使うと味がほどよく甘くしっとりとした食感になります。ただ甘い味が苦手な方は使いすぎるとおいしくないので、控えめに使うことをおすすめします。
なぜ色づけされる?
ドレンチェリーはカラフルな色合いをしていますが、なぜ着色されているのでしょうか?原料であるさくらんぼにも赤色がついていますが、それだけだとケーキなどのお菓子に使った時にインパクトがかけてしまいます。そこで、華やかさをプラスして、ケーキやクッキーなどのお菓子にをきれいにデコレーションにするということで、ドレンチェリーに鮮やかな着色料で色づけされているというわけです。
手作りもできる
ドレンチェリーはお菓子の材料を販売しているお店やスーパーなどで購入するイメージがあるかと思いますが、実は簡単なレシピでおうちで手作りすることができます。ドレンチェリーの手作りレシピだと着色料の使用料や甘さも調整できるので、添加物が気になる方はこれから紹介するレシピで手作りすることをおすすめします。
ドレンチェリーに使用するさくらんぼはどんな種類でもOKですが、おすすめは酸味、甘味、色合いなどバランスの良い紅さやかという品種がおすすめです。ここで紹介するドレンチェリーのレシピは、300g分になります。
- さくらんぼ500g
- グラニュー糖500g
- 水100cc
- さくらんぼをよく洗いじくを取り種抜き器で種を取ります。
- 鍋に砂糖150gと水100ccを入れて煮立ててシロップを作り、さくらんぼを加え弱火で10分ほど煮ます。
- 荒熱がとれたら大き目のタッパーに移して冷蔵庫で一晩ねかせます。
- タッパーからシロップだけを鍋に移して砂糖50gを加えて煮立てます。さくらんぼの入ったタッパーに熱々のシロップを注ぎ、荒熱が取れたら冷蔵庫で保管します。
- 熱々のシロップを注ぎ冷蔵庫で保管する作業を合計6日間繰り返します。
- さくらんぼとシロップを分け、天板にオーブンシートをしいてシロップを切ったさくらんぼを並べ110度のオーブンで30分乾燥させます。15分で一度裏返します。
- 平ザルにのせて半日ほど干し、ベタつきがなくなったら完成です。
相性のいいお菓子は?
ドレンチェリーを使用するにあたって、相性の良いお菓子を紹介します。一番のおすすめはドレンチェリーの鮮やかな色合いを生かせるフルーツクッキーやカップケーキ、パンなどです。特にクリスマスの伝統的なお菓子シュトーレンとは相性がよく、刻んで混ぜ込むと見た目も華やかで、クリスマスカラーが抜群に映えておすすめです。
ドレンチェリーはどこで買える?
意外と身近な製菓材料
いざドレンチェリーを手に入れたいと思ったら、どこで買えるのかもご紹介します。ドレンチェリーはお菓子のプロが使うイメージなので特別な感じがしますが、意外とスーパーなどのお菓子作りの販売コーナーで売られている身近な材料です。今まで気にしたことがなかった方もぜひこの記事をきっかけにドレンチェリーをチェックしてみてください。
スーパーのお菓子売り場
ドレンチェリーを購入するのに一番身近なのは、スーパーの手作りお菓子売り場です。アーモンドやくるみなどのナッツ類や、製菓用チョコレートなどと一緒に並んでいることが多いです。バレンタインやクリスマスなどお菓子作りが盛んになる時期にはドレンチェリーが普段販売されていなくてもスーパーなどで並ぶことが多いようです。
ネットで買う
もし近所のスーパーの手作りお菓子売り場でドレンチェリーが売られていなかった場合、ネットで購入するという手もあります。富澤商店やcuokaなどお菓子の材料を中心に販売しているネットには、ドレンチェリーの種類や量などが豊富に見つかるので、ドレンチェリー手に入れたい方は一度検索してみることをおすすめします。
ドレンチェリーを使ったおすすめのレシピ
ドイツのクリスマスの定番「シュトーレン」
ドレンチェリーを使ったお菓子のレシピを紹介します。まずはドレンチェリーの鮮やかな色合いが映えるクリスマスに食べるシュトーレンのレシピです。こちらのレシピは本格的な味わいながら、簡単に作れるのでお菓子作りの初心者にもぴったりです。ドレンチェリーを使ったシュトーレンのレシピの材料は1台分です。
- A塩小さじ1/4
- A強力粉200g
- Aブラウンシュガー40g
- A卵1個
- Aドライイースト5g
- Aシナモン小さじ1/4
- Aカルダモン小さじ1/6
- Aオールスパイス小さじ1/6
- B牛乳60ml
- Bバター30g
- ドレンチェリー(赤)5粒
- アンゼリカ(緑)1本
- マロングラッセ30g
- くるみ25g
- 仕上げ用のバター大さじ1
- 粉糖適量
- ドレンチェリーやくるみは、小さく切ったり砕いておきます。
- Aに40~50度ほどに温めたBを注ぎいれます。
- でこね生地がまとまってきたら、生地がこねあがる直前にドレンチェリー、アンゼリカ、マロングラッセ、くるみを入れて全体に混ぜ丸くまとめます。
- レンジの発酵モード40度で30分発酵させ、膨らんだら取り出します。
- 生地を2等分に切り、打ち粉をしながら、それぞれを長方形にのばして手前側を上に2/3までかぶせるように折ります。
- 山になった部分の手前に棒を押し当て、窪みをつけ、山が3つになるよう整えます。
- 再びレンジの発酵モード40度で30分発酵させます。
- オーブンを180度に予熱しシュトーレンを入れ20分ほど焼きます。
- 一度オーブンから取り出し、表面にバターを塗って粉糖をふりかけ、再び180度のオーブンに戻し、10分ほど焼きます。
焼きあがったら取り出し、荒熱が取れたら、たっぷりと粉糖をふりかけ完成です。
ヨーロッパでは高級なお菓子「チョコレートサラミ」
チョコレートサラミはイタリアでよく食べられる高級菓子です。ドレンチェリーやピスタチオの入った断面が美しく、コーヒーにも紅茶にもよく合うお菓子です。レシピで作るのは1本分の材料です。
- チョコレート 板チョコ2枚
- クッキー 30g
- Aドライストロベリー 5g
- Aドレンチェリー 15g
- Aピスタチオ 20g
- Aマシュマロ 30g
- Aくるみ 20g
- 粉砂糖 適量
- Aは荒くくだき、クッキーは袋に入れて割砕きます。
- チョコレートはボウルに入れて溶かし、Aとクッキーを入れてよく混ぜ合わせます。
- ビニール袋に生地を入れ、棒状に整えたら冷蔵庫で20分冷やします。
- 冷蔵庫から取り出したら粉糖を全体にふりかけて完成です。
ドレンチェリーを使っていつもの手作りお菓子を華やかにしよう!
今回はドレンチェリーを使ったレシピや味わい、作り方などについて紹介してきました。今まであまり馴染みがなかったという方も、手作りのお菓子がぐんと豪華に見えるのでぜひ一度使ってみてください。