マカロンは高カロリーで糖質も多い?ダイエット中の食べ方も調査!
マカロンは見た目の可愛さと甘い口どけが人気のスイーツで、今ではスイーツ専門店だけでなくコンビニでも見かけるようになりました。1個が小さいのでつい何個も食べてしまいがちですが、カロリーや糖質は一体どれくらいあるのでしょうか?今回はマカロンの特徴からカロリー・糖質、世界的に有名なピエールエルメやダロワイヨ、コンビニのマカロンとの比較、マカロンの栄養価、ダイエット中でもおすすめの食べ方などを調査していきます。
マカロンの特徴から見ていこう!
マカロンはイタリア発祥のお菓子
マカロンはフランスのお菓子というイメージがありますが、実はイタリア発祥のお菓子です。パスタの一種である「マカロニ(意味は薄い生地)」と同じ語源で、もともとは素朴で地味なお菓子でした。16世紀、フランス国王アンリ2世の王妃カトリーヌによって、マカロンの製法がフランスに持ち込まれました。
当時はアーモンドを使用した素朴な焼き菓子でひび割れが入っており、薄いタイプやふっくらしたタイプなど色々な種類が誕生しました。フランスは地方によって郷土色が強く、その中でもロレーヌ地方の「マカロン・ナンシー」が日本に伝わり、和製のマカロンとなりました。ボルドー近郊では甘口ワインを使用したマカロンが有名で、北フランスのアミアンではハチミツを使用した「マカロン・ド・ダミアン」が主流です。
19世紀になると、1862年に創業した有名なパティスリー「ラ・デュレ」が、メレンゲを使うことによって表面つるつるした生地に改良し、さらにいろいろなフレーバーのついたアーモンドクリームをはさんだマカロンをパリで売り出すようになりました。そしてがさらにアレンジを加えて香りづけやカラフルな色をつけたマカロンが定番となり、現在の宝石のようなマカロンが誕生したのです。
マカロンの材料
マカロンは、卵白と砂糖、アーモンドを使った焼き菓子で、成分の半分以上が砂糖で出来ておりとても甘いです。2枚のふっくらとしたマカロンの間には生クリームやチョコ、ジャムなどのフィリングをはさんだパリ風マカロンが主流で、彩りや香りもよく、さらに糖質が高くなります。メレンゲで作られているので、サクッとしながら口の中でほろほろと溶けていくのが特徴です。
マカロンの種類
マカロンには色々な種類があり、一般的には2枚の滑らかなマカロンにフィリングがサンドされたパリ風のマカロン「マカロン・パリジャン」が主流です。他にも、クッキーのように平たくヒビが入った「スールマカロン」、ハチミツを使用しねっとりとした食感の「マカロン・デミアン」、王冠状にしぼって焼いた「マカロン・ド・モンモリオン」などいろいろなタイプがあります。
マカロンは味も様々な種類があり、定番人気のバニラやチョコレート、抹茶から、いちごやキャラメルなど特に女性に喜ばれそうな味がたくさんあります。またお店によって、ミントやローズ、シャンパン、味噌など珍しい味のマカロンを提供しています。世界的にも有名なピエールエルメでは、遊び心ある色違いの2枚のマカロンを組み合わせるなど、50種類以上の魅力的なマカロンを販売しています。
マカロンのカロリーや糖質は高い?
マカロンのカロリーと糖質
一口にマカロンといってもいろいろな種類があります。中に挟んであるフィリングによってカロリーも変わってきますが、一般的にマカロンのカロリーは100gで377kcalで、1個あたりにすると69kcalくらいになります。1個ではあまりカロリーが高いとは感じないかもしれませんが、マカロンは1個が小さくて軽い口当たりなので、つい何個も食べ過ぎてしまうとあっというまに高カロリーになってしまいがちです。
ご飯100gあたり168kcalなので、ご飯大盛200gと比較してもマカロン5個のほうが高いカロリーになると考えると、マカロンはカロリーが高い食べ物だということがわかります。また、マカロン1個の糖質量は約10gなので、5個食べると摂取する糖質量は50gになります。ご飯茶碗1杯の糖質量は55gほどなので、おやつにマカロンを5個食べただけで、ご飯を食べたときと同じくらいの糖質量を摂取することになります。
マカロンのカロリーが高い理由は、主に一度に使用する砂糖の量が多いからです。マカロン1個に使用する砂糖は約30kcal、バターが約23kcal、薄力粉が約13kcalと、この3つの材料がマカロンのカロリーの大半を占めています。マカロンは糖質や脂質が相当な量含まれているので、食べ過ぎるとあっというまに太ってしまいます。
ピエールエルメのマカロンのカロリーと糖質
世界的にも有名な「ピエールエルメ」は「パティスリー界のピカソ」とも賞賛され、高級感あふれるひと際洗練された店舗で扱われる宝石のように美しいマカロンは、世界で一番おいしいと評されるほど名高く人気があります。ピエールエルメでは豊富で斬新なフレーバーを数多く提供しており、ふっくらと分厚い生地にふわふわでさっくりとした食感がたまらない逸品です。
ピエールエルメではカロリーなどを公式に発表されていないので、概算計算になります。ピエールエルメで定番の「ショコラ アメール(ガナッシュショコラ)」(302円)のカロリーは80kcal、糖質量は12gになります。また期間限定の「ヴァニーユ(バニラ風味ホワイトチョコガナッシュ、イチゴのコンポート)」(302円)は70kcal、糖質量は11gです。
ピエールエルメのその他のマカロンは「カラメル」が55kcal、「ローズ」が60kcal、「ピスターシュ」が65kcal、「シトロン」が55kcalと、種類によってカロリーに差があります。また1割程度は数値にばらつきが生じることもあるようです。
ダロワイヨのマカロンのカロリーと糖質
ダロワイヨはパリに本店を持ち、起源をヴェルサイユ宮殿までさかのぼるフランスの高級菓子の老舗店です。チョコレートやオペラケーキなどを始め、見た目の美しさだけでなく味も一級品のダロワイヨのスイーツは、世界中のファンに愛されており、日本には1982年自由が丘に1号店がオープンしました。ダロワイヨは駅ナカにも店舗があるので比較的買いやすく、100種類上もある色鮮やかでつるっとしてなめらかな食感のマカロンです。
ダロワイヨのマカロンは1個216円~234円ほどで、ショップだけでなく百貨店や通販でも販売されています。ダロワイヨで定番のマカロン「ショコラ(チョコレートガナッシュ)」のカロリーは59kcal、糖質量は9gです。また同じく定番の「ヴァニーユ(バニラ)」は67kcalで、糖質量は9gになります。ダロワイヨで人気の「あまおう」や「フランボワーズ」、「瀬戸内レモン」なども50kcal台です。
ダロワイヨのマカロンは、一般的なマカロンと比べるとカロリーが低めになっています。またダロワイヨは、ピエールエルメと比較してもカロリー・糖質量ともに低いマカロンだといえます。
コンビニのマカロンのカロリーと糖質
マカロンはコンビニでも販売されており、ローソンの「マカロン(あまおう苺&ミルク)」(230円)は、あまおう苺とミルクの2個入りです。あまおう苺ピューレと濃縮あまおう果汁を使用した「あまおう苺」のカロリーは77kcal、糖質量は9.2gです。練乳と北海道産生クリームを使用した「ミルク」は80kcal、糖質は9.3gになります。
同じくコンビニ・ファミマの「スティックマカロン レモン」(120円)はスティック状になっており黄色いレモン色が特徴のマカロンで、アーモンドの風味が漂うレモンの酸味が味わえるマカロンです。こちらは普通のマカロンよりサイズが大きい分口当たりが軽く、カロリーは103kcal、糖質量は14.9gになります。またピスタチオ味は107kcal、糖質量は15.5gでした。
コンビニ・セブンイレブンでは現在マカロンは販売されていないようですが、マカロンアイス(248円)として取り扱われています。マカロンの間にアイスを挟んであり、普通のマカロンより大きいのが特徴です。カロリーは153kcalとアイスが含まれている分カロリーは高めですが、コンビニアイスの中では比較的低カロリーになっています。
以上のように比較すると、スイーツ専門店や各コンビニでそれぞれ大きさや材料の配合などは異なりますが、ダロワイヨのマカロンはカロリー・糖質量ともにピエールエルメやコンビニよりも低いという結果になりました。コンビニスイーツはカロリーが高いものが多いといわれていますが、ピエールエルメのマカロンはコンビニのマカロンと比較しても、カロリーが高いということがわかります。
その他お菓子とのカロリー比較
その他のお菓子とカロリーと糖質量を比較すると、ドーナツ1個のカロリーは224kcal・糖質量は32gで、チョコケーキは1切れ438kcalで糖質量35.8g、シュークリーム1個は155kcalで糖質量18.5g、みたらし団子1本は158kcalで糖質量36g、まんじゅう1個は132kcalで糖質量29.5gなどとなっています。お菓子は全体的にカロリー・糖質量ともに高いものがほとんどです。
その中で比較すると、マカロンは1個あたり69kcalと、2、3個食べると高カロリーになりますが、1個だけだと他のお菓子と比較してもカロリーも糖質量もさほど高くなく、マカロン1個ならカロリーの低いお菓子といえます。
マカロンのダイエット中の食べ方
1日に食べるのは1個
マカロンの1個あたりのカロリーは69kcalです。食感が軽くて何個でも食べられてしまうマカロンは、2個3個とつい食べてしまい、摂取カロリーが高くなる傾向があります。栄養素も炭水化物と脂質なので、ダイエット中におすすめできる食べ物とはいえません。しかし、食べてはいけないと我慢してストレスになってしまうのも、あまり体に良くありません。
マカロンは、朝や昼の食後のデザートとして1個だけ食べる食べ方で済ませれば、無理に我慢するよりストレスなくマカロンを食べて楽しむことができます。ただし、夕食以降は体がエネルギーを消費せず溜め込んでしまうので、夜に食べるのは控えたほうが良さそうです。
糖分の少ないマカロンを選ぶ
ピエールエルメなどのブランドのマカロンやコンビニのマカロンは、カロリーが高く糖質を多く含んでいるのでダイエットにはあまり向いていません。1個あたりの糖質量が6g程度の低糖質のマカロンも探せばあるので、糖質オフのお菓子を販売しているお店や通販などで糖質の少ないマカロンを選んで食べる食べ方をすると、ダイエット効果がよりアップします。
またカロリーゼロで人工甘味料不使用のラカントを使用したマカロンのレシピもあるので、それを参考にして自分で作ってみるのも良さそうです。
朝ごはんをマカロン1個に置き換える
マカロンには糖質の栄養価が高いお菓子です。糖質は私たちのエネルギー源であり、脳への栄養源として重要な栄養素なので、しっかりエネルギーを摂取しておきたい朝にマカロンを食べる食べ方がおすすめです。まだ脳や体が起きていないときに甘い糖質をたっぷり含んだマカロンを食べることで、体内の血糖値が上がり、脳や体にエンジンをかけることができます。
だからといってカロリーの高いマカロンをたくさん食べすぎないように、朝ごはんをマカロン1個と置き換えるなど工夫をして、無糖のコーヒーや紅茶など糖質が含まれていない飲み物と一緒に飲む食べ方をすれば、カロリーや糖質を抑えられてダイエットにも効果的です。
マカロンをサラダのトッピングにする
サラダのトッピングには、カリカリに焼いたベーコンやクルトン、フライドオニオンなどがありますが、実はお菓子のマカロンもサラダのトッピングとして使う食べ方もあります。サクサクのマカロンをサラダのトッピングとして使えば、見た目がカラフルになり食感も楽しむことができます。
マカロンにクリームをはさむよりヘルシーに食べることができ、またドレッシングの代わりとしてマカロンを使う食べ方をすれば、ダイエット効果がより期待できます。
マカロンの栄養価とその効果
アーモンドの油脂には代謝アップの効果
マカロンの材料であるアーモンドパウダーは栄養価が高く、アーモンドの油脂には特に栄養価の高いオレイン酸が豊富に含まれています。オレイン酸は不飽和脂肪酸といって悪玉コレステロールを下げて善玉コレステロールの量を維持し、血中のコレステロールを適正に保つ働きがあります。悪玉コレステロールが下がると血液の循環が良くなって代謝がアップし、ダイエット効果を期待できます。
またアーモンドに含まれるビタミンEの栄養価も高く、ビタミンEには抗酸化作用があり、細胞を丈夫にして老化やがん、心筋梗塞や脳卒中などの予防に効果を発揮します。また血行を良くして冷え性や血行不良、代謝アップやアンチエイジングの効果を期待できます。
アーモンドの食物繊維が糖質や脂質の吸収を抑える
マカロンに含まれるアーモンドには、こんにゃくと同じ水溶性食物繊維の栄養価が高く、また同時に腸内の老廃物を吸着して排泄を促す不溶性食物繊維の栄養価も高いです。この2種類の食物繊維によって、糖質や脂質を吸着して脂質の吸収を抑え、消化される前に排出するよう促してくれるので、便秘解消効果も期待できます。また腸内環境が整って、肌荒れや吹き出物の予防にも作用します。
卵白は低カロリーなうえに美肌成分も含まれる
マカロンの材料である卵白は、卵黄が100gあたり387kcalあるのに対して、100gあたり47kcalと低カロリーな食品です。卵白は栄養価が高く、糖質や脂質の代謝を促進する働きがあります。皮膚や髪、爪を作るために必要なビタミンB2やたんぱく質の栄養価も高いです。体や肌の細胞を健やかにし、美肌成分も含んでいる優秀な食材といえるでしょう。
マカロンは高カロリーだが1個ならダイエット中もOK!
いかがでしたか?一般的なマカロンのカロリーや糖質から、有名ブランドのピエールエルメやダロワイヨ、コンビニのマカロンのカロリー・糖質を比較し、マカロンの栄養価とその効果、ダイエット中におすすめの食べ方などを紹介してきました。
マカロンは1個69kcalとそんなに高いカロリーではないので、ダイエット中でも1個なら食べてもさほど影響はなく、栄養価の高い成分も含まれています。朝や昼にマカロンを1個食べる食べ方や朝食をマカロン1個と置き換える食べ方など工夫しながら、ダイエット中でも我慢せず美味しくマカロンを食べましょう!