納豆に砂糖を入れる地方がある?気になる味と以外に美味しい組み合わせも!
納豆に砂糖を入れて食べたことはあるでしょうか?実は北海道や東北地方では、納豆と砂糖の組み合わせはポピュラーな食べ方として親しまれています。ここでは、納豆に砂糖を入れたときの気になる味や、おすすめの食材との組み合わせについて調査しました。意外に感じるかもしれませんが、砂糖を入れると納豆が美味しい味わいになると言われています。2つを組み合わせる理由についても迫っています。是非気になる方はチェックしてみて下さい。
納豆に砂糖を入れる地方がある!
健康食品として知られる納豆ですが、普段どのような食べ方をしているでしょうか?ここでは北海道や東北地方で一般的とされている、砂糖をかける食べ方について詳しく紹介します。砂糖をかけると納豆にどのような変化があるのでしょう?気になる味や理由も含め、その謎に迫りました。
北海道や東北地方で砂糖をかける
納豆は大豆を発酵させた食品の一種で、5大栄養素全てを含んだ健康食材です。身体のために納豆を食べるという人も多い中、北海道や東北地方では一風変わった食べ方が親しまれているようです。それが納豆に砂糖をかけるという食べ方です。
ある調査では4人に1人の割合で納豆に砂糖をかけて食べているということがわかっています。他の地方では考えられないかもしれませんが、北海道や東北では当たり前の食べ方の1つのようです。
北海道や東北地方は甘い味付けが好き
それでは、なぜ北海道や東北地方では納豆に砂糖をかけて食べるのでしょうか?考えられるのが食文化によるものです。北海道や東北など寒い地方では、甘い味付けを好む傾向があります。そのため、納豆にも同じように砂糖をかけて食べるようになったのではないかということです。
砂糖の量は人によって異なりますが、甘い味付けが好きな人はたっぷり砂糖を入れて納豆を食べるようです。初めて挑戦する方は納豆1パックに対し、スプーン半分の砂糖を入れるのが丁度良いと言われます。
砂糖は保水性が高い
砂糖には保水性、つまり食品の水分を抱えこむ性質があります。甘さやカロリーに目が行きがちな砂糖ですが、この保水性には一度抱え込んだ水分を離さないという特徴があり、その性質を利用して食品の腐敗を防ぐことにも使われています。
例えばジャムや羊羹といった砂糖をたくさん使用する食品が腐りにくいのは、砂糖の保水性を利用しているからです。同様に納豆を食べるときも、砂糖の性質を応用しているということが考えられます。
納豆に砂糖を入れる理由は?
ここからは、納豆に砂糖を入れる理由を掘り下げて見ていきましょう。寒い地域で納豆に砂糖を入れるのは、食文化によるものだけが理由ではないようです。北海道や東北地方ならではの理由や歴史との関係について、詳しく調査しました。
寒い地域は発酵が進みにくい
納豆を作るには、納豆菌が活発になる40度を安定して保つことが重要です。最低でも20度を超えないと活発な菌の繁殖が行われないと言われています。今でこそ安定した製法で納豆が作られていますが、以前の北海道や東北では最適な温度を保つのが難しく、発酵が未熟で粘りが思うように出なかったようです。
そこで砂糖の保水性を利用し、納豆の糸引きの悪さを補っていたという説があります。実際納豆に砂糖をかけると、糸引きが良くなり程よい粘りが生まれます。身近にある食材を使った、昔ならではの知恵が生み出した結果と言えるかもしれません。
北前船で砂糖が運ばれていた
他に考えられるのが、北前船で砂糖が運ばれていたという歴史に関係しているという説です。北前船とは、江戸時代から昭和初期にかけて大量の荷物を運ぶ物流の要となっていた船のことです。塩を運ぶものや絹糸を運ぶルートなど地方によって運ばれるものはさまざまでしたが、東北の北前船のルートでは砂糖を運んでいたことから納豆に砂糖を入れるきっかけになったとも言われているようです。
美味しくなるから
納豆に砂糖をかける理由は、歴史によるものだけではありません。意外にも感じられますが、砂糖をかけると美味しいというのが、今でも食べられ続けている大きな理由のようです。なお砂糖をかけた納豆はおやつとして食べられるのではなく、立派なおかずの一品として食卓に出されます。
納豆に砂糖を入れると味はどうなる?
それでは、納豆に砂糖を入れるとどんな味になるのか見ていきましょう。納豆と砂糖というと驚きの組み合わせに感じるかもしれませんが、北海道や東北地方の人がハマるのはそれなりの理由があります。美味しいという2つの組み合わせは、一体どんな味と表現するのが良いのでしょうか?これを見ると納豆に砂糖なんて、と思った人も試してみたくなるかもしれません。
みたらし団子のような後味
納豆と砂糖の組み合わせは、一言で言うと「みたらし団子のような後味」と表現できます。納豆に醤油と砂糖を入れるというのが一般的な食べ方で、なるほど納得のいく例えかもしれません。中には、「甘いけれど美味しい」というものや「甘納豆みたい」という表現をする人もいるようです。
思いのほか高評価な意見が多いのは、それだけ相性の良い組み合わせだからなのでしょう。甘納豆をイメージすると、悪くない組み合わせにも感じられます。
納豆の臭みが消えてマイルドに
健康のために納豆を食べている方の中には、臭みが苦手という方もいるのではないでしょうか?そんなときにも砂糖を入れる食べ方はおすすめです。納豆に砂糖を入れると臭みが消えて、味がマイルドになります。ふんわりした粘りも心地よく、いつも食べている納豆とはひと味違う美味しさが楽しめるでしょう。臭いで納豆を敬遠している人も、砂糖を入れると食べられるようになるかもしれません。
味だけでなく栄養価もアップ
また納豆に砂糖を入れると、美味しさだけでなく栄養がアップするという嬉しい効果もあるようです。納豆に含まれる納豆菌には、もともと動脈硬化や血栓の予防、整腸作用、骨粗鬆症予防といった効果があります。納豆菌は生きており糖分を好物としているため、砂糖をプラスすると納豆菌の繁殖が促進されて、さらなる効果が期待できるのです。
納豆と砂糖以外の美味しい食べ方
ここからは、納豆と砂糖以外のおすすめの組み合わせを見ていきましょう。納豆には色んなちょい足しの美味しい食べ方があります。普段は醤油のみという方も、たまには違う食べ方を楽しんでみるのも良いでしょう。食べる前にチェックしておきたい、それぞれの味わいや風味などを探ってみました。
梅干し
まず、納豆におすすめの食べ方が「梅干し」です。酸味と旨みがたっぷり詰まった梅干しは、同じく和の食品の納豆とも非常に良く合います。気になる味ですが、酸味が納豆の旨みを引き立て、食欲のないときでも食べられそうな美味しさになるようです。梅干しの酸っぱさのもととなるクエン酸には、血液をサラサラにしたり胃腸の働きを良くする効果があります。
免疫力をアップさせるという納豆と組み合わせることで、さらに健康効果に良い影響を与えることができるでしょう。また梅納豆ダイエットというダイエット方法があるとも言われています。納豆に梅干しを入れる場合は、納豆1パックに対し梅干し1個の割合がおすすめです。
カレー粉
カレー粉も納豆と相性の良い組み合わせです。食べ方は、納豆1パックにカレー粉(カレーパウダー)小さじ1を振りかけて混ぜるだけと、非常にシンプルです。何にでも良く合うと言われるカレー粉ですが、納豆にプラスすると思わずご飯が食べたくなるような食欲をそそる味つけになるようです。好みで醤油やソース、胡椒をかけても美味しく仕上がります。栄養面でもダイエットや免疫力アップなど、嬉しい効果がたくさんあります。
ヨーグルト
思わず二度見してしまいそうな納豆との組み合わせに「ヨーグルト」があります。海外では食事にヨーグルトを用いる国も多く、ポピュラーな食べ方の1つです。納豆1パックにスプーン1杯のプレーンヨーグルトを入れて混ぜると見た目が真っ白になり、食べるのをためらいそうになります。
しかし、この2つの組み合わせは、納豆の臭みが全くなくなるとともにヨーグルトの酸味も消え去ります。洋風の味付けに一度食べたら抜け出せなくなるかもしれません。骨粗鬆症予防にも良いとされる納豆とカルシウムたっぷりのヨーグルトを合わせた食べ方は、骨や歯には最強の組み合わせと言えます。また発酵食品同士、腸への働きの効果も十分期待できるでしょう。
納豆の意外な組み合わせをみつけて健康に役立てよう!
納豆は砂糖や梅干し、カレー粉など、色んな組み合わせが楽しめる食材です。意外な組み合わせばかりですが、それぞれに独特の味わいや栄養効果があるため、いくつか食べ方を試してみるのも良いでしょう。紹介したものは、どれもおすすめのものばかりです。是非さまざまなちょい足しで、納豆を美味しく味わい健康にも役立てましょう。