春雨(はるさめ)の由来・意味とは?春に降る雨と名前の関係!

春雨は食材でありながら、おしゃれな名前が付いています。今回は、春雨の由来や意味ついて徹底調査します。なぜこのような名前になったのか?春雨の由来や語源、名前の意味、春に降る雨と名前の関係などを調べてました。春雨は中国ではフェンスーと呼ばれており、中国での発祥の時期や日本に伝わった由来なども調査しました。また、中国、韓国、日本それぞれの春雨の原料の違いや特徴を合わせて紹介します。

春雨(はるさめ)の由来・意味とは?春に降る雨と名前の関係!のイメージ

目次

  1. 1春雨の由来や意味は雨とつながりがあった!
  2. 2春雨は中国や韓国では何と呼ばれている?
  3. 3春雨の原料や特徴は各国で違う
  4. 4春雨を使ったおすすめレシピ
  5. 5春雨の由来や意味は日本の風情が詰まっている

春雨の由来や意味は雨とつながりがあった!

中華料理や鍋料理でよくみかける春雨ですが、なぜ春雨と呼ぶのか不思議に思っている方も多いと思います。食材でありながら、季節と天候の名前がついており、この名前にどんな由来や意味があるのか調査しました。春雨の発祥の由来?日本へ伝えられた由来は?春雨の語源や意味?など色々気になることがたくさんあるので調べてみました。

春雨は中国発祥の食材

春雨は日本独自の商品名で、もともとは中国発祥の食材です。西暦1000年前後に中国で食品として開発された由来があり、中華料理の食材として利用されていたという由来があります。中国の春雨は主にリョクトウ(緑豆)を材料としており、山東省竜口市で生産されている龍口春雨が有名ですが、本当のリョクトウの主な産地はお隣の山東省招遠市です。

中国発祥の春雨は、中国ではフェンスー(粉絲)と呼ばれ、やがて日本に伝えられたという由来があります。日本にはいってきた当時は、中国発祥の細い麺という意味で唐麺と呼ばれていた由来があります。

日本に春雨が伝わったのは鎌倉時代

中国発祥の春雨が日本に伝わったのは鎌倉時代という由来があります。禅宗の僧侶により伝えらたという由来があり、江戸時代には中国式の精進料理・普茶料理の食材として使用されていたという由来があります。

春雨の語源は「春の雨」

春雨の語源について紹介します。春雨は日本独自の呼び方で、春の雨が語源になったといわれており、歴史はまだ浅いそうです。春雨の意味は、細く透明な麵が、しとしと降る春の静かな雨の雨筋を連想させることから、春雨というおしゃれな呼び方になったという由来があります。

春雨は、昭和初期にアジアから輸入されていたころは、唐麵や中国のフェンスー、凍麺などの名前で販売されていたという由来があります。春雨は、昭和初期に日本国内において製造が始まってから春雨と呼ばれるようになり、全国に広まっていったという由来があります。

降る雨の「春雨」はどんな雨?

春雨の語源となった、実際に降る雨の春雨(しゅんう)は、どのような雨なのか紹介します。春雨はしとしとと静かに降る雨で、細く糸をひくように降る雨のことをいいます。その雨の降る様子をみて、春雨になぞらえたのは、いかにも日本人らしいものの例え方だと思います。

春の雨には、ほかにも色々な呼び方があります。春時雨(はるしぐれ)は、晴れたり降ったりを繰り返す意味があります。小糠雨(こぬかあめ)は、雨粒が霧のように細かい雨という意味があります。桜雨(さくらあめ)は、桜が咲く頃に降る雨という意味でつけられました。春霖(しゅんりん)の霖は長雨を表す意味の漢字で、春の長雨の意味しています。このように春の雨といっても色々な呼び方があります。

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春雨は中国や韓国では何と呼ばれている?

日本で春雨と呼ばれている食材は、春雨発祥の中国では何と呼ばれているのでしょうか?また、中国の食文化の影響を受けている韓国では何と呼ばれているのでしょうか?中国と韓国の春雨の呼び名や意味や語源を紹介します。

中国ではフェンスー

日本の春雨は、発祥の国・中国では何と呼ばれているか紹介します。中国では、フェンスー(粉絲)と呼ばれており、粉絲も春の雨という意味があります。ほかには、フェンティヤオ(粉条)とも呼ばれています。

韓国での呼ばれ方

中国の食文化の影響をうけている韓国での呼び方を紹介します。韓国では春雨をタンミョンと呼んでいます。漢字で表記すると唐麺と書き、日本に伝わったときと同じ意味で、中国から伝わってきたことがわかります。

春雨の原料や特徴は各国で違う

中国

中国の春雨・フェンスーは、緑豆春雨ともいわれ、リョクトウやえんどう豆のでんぷん質から作られています。製法は日本と同じ落下式製法で作られていますが、日本と違うところは、いったん冷凍して解凍するという凍結工程を行いません。

中国の春雨・フェンスーの特徴は、日本や韓国のものと比べて、とても細くコシが強く麵で、ほどよい噛み応えがあります。熱に強いのが特徴で、加熱後に伸びにくく、煮崩れしにくいので、炒め物やスープなどあらゆる料理の食材として利用されています。
 

韓国

韓国の春雨・タンミョンは、サツマイモのでんぷん質で作られています。ジャガイモのでんぷん質より粘りがあるので、コシが強くモチッとした食感が特徴です。中国や日本のものと比べ太い麵で、熱に強く、伸びにくい麺で、野菜と炒めたチャプチェと呼ばれる韓国料理によく使われています。そのほか、炒め物料理に使われることの多い食材です。

日本

日本の春雨は、発祥の中国や韓国と違った原料で作られています。日本の春雨の太さは中国と韓国の春雨の中間ぐらいで、サツマイモとジャガイモのでんぷん質を使っており、この二つの原料の割合で食感が変わってきます。麺の特徴は、柔らかくてモチモチとした食感で、サツマイモのデンプン質を使うことにより麺にコシと粘り気が出て、ジャガイモのデンプン質を使うことにより柔らかくとろみのある麺に仕上がります。

鍋で春雨をゆでる様子

日本の春雨は、マメ科のでんぷん質より熱に弱いので、伸びやすく煮くずれしやすい反面、煮込んだ時に調味料が染み込みやすい特徴があります。熊本県には中国料理人由来の太平燕(タイピーエン)があり、緑豆春雨を使った具だくさんの麺料理が有名です。日本国内では、奈良県が主な産地で、桜井市と御所市で全国の生産の約6割を占めています。

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春雨を使ったおすすめレシピ

定番レシピ「ハムときゅうりの春雨サラダ」

春雨を使ったおすすめレシピを紹介します。おすすめレシピ・1つ目は、春雨を使った料理の定番ともいえるハムときゅうりの春雨サラダです。食材はシンプルにハムとキュウリだけを使った簡単春雨サラダで、中華や和食、洋食すべての料理にピッタリのメニューです。

  • 春雨・お碗一杯位
  • キュウリ・1本の半分
  • ハム・3枚から4枚
  • しょうゆ・大さじ1杯
  • ごま油・大さじ1杯
  • 酢・大さじ1杯
  • 砂糖・小さじ2杯
  • 練りからし・少々
  • すりゴマ・大さじ1杯

  1. 春雨を湯がいた水にさらしてから水を切る
  2. キュウリとハムを細切りにする
  3. ボールにしょうゆ、ごま油、酢、砂糖、練りからしをいれ混ぜ合わせる
  4. 混ぜ合わせた調味料に春雨、キュウリ、ハムを加え和える
  5. 器に盛りつけ、すりゴマをかけたらできあがりです

ごはんがすすむ「彩り野菜と春雨の甘辛炒め」

春雨を使ったおすすめレシピ・2つ目は、彩り野菜と春雨の甘辛炒めです。彩鮮やかな、にんじん、黄色パプリカ、青ねぎ、タケノコ水煮などの彩野菜と、春雨をしょうゆと砂糖で甘辛く炒めたメニューです。大人も子どもも、ごはんがすすむ絶品春雨料理です。

  • 春雨・100g
  • にんじん・100g
  • 黄色パプリカ・1/4個
  • 青ねぎ・3本 
  • タケノコ水煮・120g
  • しょうゆ・大さじ3杯
  • 酒・大さじ2杯
  • 砂糖・大さじ1杯
  • すりゴマ・少々

  1. 春雨を戻して水気をきっておく
  2. 彩野菜をそれぞれ、適当な大きさに切り分ける
  3. 油をひいて中火で、以外の彩野菜と春雨を加えて炒める
  4. 調味料のしょうゆ、酒、砂糖を加え強火で炒める
  5. 青ネギを加え軽く炒め、器に盛りつけ、すりゴマをかけたらできあがりです

本格的な中華料理風「ピリ辛麻婆春雨」

春雨を使ったおすすめレシピ・3つ目は、本格的な中華料理風のピリ辛麻婆春雨です。麻婆春雨は、そのまま食べても、ごはんのおかずとしても人気のあるメニューです。味がしみこんだ細くてツルツルの春雨は喉越しもよく、お腹いっぱいい食べたくなるおすすめメニューです。食べる方のお好みで、豆板醤とラー油の量を変えれば辛さを調節できます。

  • 緑豆春雨・100g
  • ニンニク・1片
  • 生姜・1片
  • 豚ひき肉・200g
  • ニラ・1/2束
  • にんじん・1/2本
  • 玉ねぎ・1/2個
  • きくらげ・50g
  • ごま油・大さじ1杯
  • 甜麺醤・大さじ3杯
  • 豆板醤・大さじ1杯
  • 酒・大さじ1杯
  • みりん・大さじ1杯
  • オイスターソース・大さじ1杯
  • 鶏ガラスープの素・10g
  • ラー油・適量
  • 長ねぎ・1/3本

  1. きくらげは水で戻しておく
  2. 緑豆春雨は茹でて食べやすい長さに切っておく
  3. ニンニクと生姜はみじん切り、にんじんは千切り、ニラはぶつ切り、玉ねぎは薄切りにする
  4. 熱したフライパンにごま油を入れ、ニンニクと生姜を炒める
  5. 香りがでできたら、挽き肉を炒め、ほどよくほぐれてきたら、きくらげ、ニンジン、玉ねぎを炒める
  6. 具材にまんべんなく火が通ったら、緑豆春雨を入れ、調味料の甜麵醬、豆板醤、酒、みりん、オイスターソース、鶏ガラスープの素を入れ、絡めたらできあがりです
  7. 仕上げに、みじん切りにしたネギとラー油をお好みでかけます

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春雨の由来や意味は日本の風情が詰まっている

いかがでしたか。春雨の由来や意味を紹介しました。中国ではフェンスー、韓国ではタンミョンと呼ばれており、春雨は日本独自の呼び方で、日本の風情や意味が詰まっていることがわかりました。日本、中国、韓国で呼び方や語源が違うように、原料や麺の特徴にも違いがあります。中華料理の食材として、日本では鍋の食材として色々な楽しみ方があります。レシピを参考に春雨を美味しく味わってみてください。

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