節分の縁起がいい食べ物は9つ!地方毎の行事食・風習や変わり種など!

節分には、皆さんは何を食べますか?多くの方が恵方巻きや豆を食べるかと思います。しかし、節分に食べると縁起が良いと言われている食べ物は、9つあるという事を知っていますか?今回の記事では、節分に食べると縁起が良い恵方巻きなどの食べ物や、地方ごとの風習、そして豆まきなどの行事について紹介していきます。いわしを玄関に飾るという風習についても紹介していきますので、知らなかった方は是非チェックしてみてください。

節分の縁起がいい食べ物は9つ!地方毎の行事食・風習や変わり種など!のイメージ

目次

  1. 1節分の主な食べ物の意味とは?
  2. 2節分に縁起がいい食べ物
  3. 3節分の食べ物の地方ごとの行事食
  4. 4節分の食べ物のトリビア
  5. 5節分に縁起のいい食べ物を食べて良い一年にしよう!

節分の主な食べ物の意味とは?

毎年2月3日になると、なんとなく豆をまいたり、恵方巻きを食べるという方も多いかと思いますが、節分とはどういった日の事なのか、風習などについて詳しく知っているという方は意外と少ないかもしれません。今回の記事では、節分に食べる、いわしなどの食べ物の意味や、行事などについて詳しく紹介していきます。節分に食べると縁起が良いとされている食べ物も紹介していきますので、是非チェックしてみてください。

まずは節分とは何かを知ろう

それでは、まずは節分とはどのような日の事を指すのか、改めてチェックしてみましょう。節分とは、その名前の通り「季節を分ける日」の事となっており、季節の変わり目の事です。立春の前日が節分となり、旧暦では大みそかに当たるような日であったようです。また、季節の変わり目には邪気が入りやすいと考えられていたようで、この邪気を追い払うために様々な行事が行われてきました

この邪気を追い払うために行われてきた行事が、現在でも多くの方が節分に行っている豆まきや、恵方巻きを食べるといった習慣に繋がっています。それでは、豆まきを行う理由や、恵方巻きを食べる理由などについて、更に詳しく見てみましょう。

豆まきをする理由

節分に豆まきをする理由は、古代の中国に由来しているのだそうです。古代中国では、節分に「追儺」と呼ばれる行事が行われていたようで、この行事は鬼のお面をかぶった人を弓矢で追い払う、といった現在の豆まきによく似ているものだったそうです。この追儺と呼ばれる行事が奈良時代に日本に伝わり、平安時代には宮中行事として取り入れられたのだそうです。

邪気を払うために節分に行われていた。「豆打ち」という行事があったそうなのですが、こちらの行事と、中国から伝わった行事である追儺という行事とが合わさり、邪気を払うための行事として豆をまくようになったようです。歴史が古いことにも驚かされますが、由来が海外である中国から伝わっていたという事も驚きです。

恵方巻きを食べる理由

それでは、恵方巻きはなぜ食べるのでしょうか?恵方巻きの発祥には諸説ありますが、「大阪の商人の人が商売繁盛と厄払いのため、恵方巻きを食べるようになった」という説が有力なようです。恵方巻きは太巻きとなっていますので、「福を巻き込む」という意味合いがあるのだそうです。具材には七福神にちなんで7種類の具材が使用されることが多く、節分に恵方巻きを食べることで良い年に使用としたのでしょう。

柊鰯を飾る理由

続いて、柊鰯を節分に飾る理由について見ていきましょう。理由の前に、節分に柊鰯を飾るという行事を知っているでしょうか?柊鰯とはいわしの頭を焼き、柊の枝に刺したものとなります。この柊鰯を飾る理由は、やはり魔除けです。鬼などは臭い物や、尖ったものが苦手だと考えられており、祭事などの際にはこの柊鰯が飾られていたのだそうです。

独特の臭いがあるいわしや、尖っている柊は節分の際に、鬼を寄せ付けないようにするにはうってつけだったというわけです。玄関に柊鰯を飾っておくことで、鬼などの魔が玄関から家の中に入ってこないようにと願いを込めて飾られます。最近では、家の中で飾っているという方も多いようです。柊鰯を魔よけのために飾るという風習の歴史はかなり古く、平安時代の土佐日記にも登場しているようです。

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節分に縁起がいい食べ物

それでは、続いて節分に食べると縁起が良い食べ物について見ていきましょう。節分には邪気が入りやすいと考えられていたため、 様々な縁起を担ぐ行事、風習だけだけではなく、縁起の良い食べ物を食べるという風習もあります。節分に縁起が良いといわれる食べ物にはどのようなものがあるのか、早速見てみましょう。

豆まきといわしと恵方巻き

豆まきを行う風習、そして恵方巻きを食べて福を招くという風習は、先ほど紹介した通りなのですが、もう少し詳しく見てみましょう。恵方巻きは逃げた鬼の金棒に例えられ、それを食べてしまう事で薬を払うちうユニークな理由もあります。また、豆は五穀の一つであり精霊が宿ると考えられており、「魔滅」という漢字のごろ合わせで縁起を担いでいるという話もあります。

鬼のお面と豆と恵方巻

また、先ほど紹介した通り、いわしのにおいは鬼が苦手であるとされ、魔よけとして柊とともに飾られるという風習がありました。いわしは食べることでも縁起が良いとされていますので、是非飾るだけではなく、いわしは食べて縁起を担ぎましょう。においがより出るように、いわしは焼いて食べるのがおすすめです。また、いわしを焼くときの煙も、魔よけに良いとされているようです。

けんちん汁

続いて紹介する、節分に食べると縁起が良い食べ物は「けんちん汁」です。けんちん汁は鎌倉の建長寺だと言われており、精進料理の豆腐が煮崩れてしまったときに具沢山の味噌汁として出したのが始まりだとされています。それが美味しくて好評だったという事から、現在でも楽しまれています。今でもけんちん汁を作る際は、わざと崩して使用されています。

こんにゃく

続いて紹介するのは、「こんにゃく」です。こんにゃくは砂おろしなどとも呼ばれ、節分や大みそかには、大掃除の後に食べて体をきれいにしたという風習があるのだそうです。こんにゃくは食物繊維も豊富ですから、普段から食べるのにもおすすめしたい食材です。また、先ほど紹介したけんちん汁の具材に蒟蒻を使用することで、2種類の縁起の良い食べ物を食べることが出来ます。

そば

続いて紹介する、節分に食べると縁起が良いと言われている食べ物は「そば」です。そばを食べる日といえば、現在では大みそかがお馴染みかと思います。その風習と同じように、節分にもそばを食べる風習があるのだそうです。節分は、旧暦では大みそかのようなものですから、大みそかに食べるのと同じようにして食べる風習があったのかもしれません。

くじら

続いて紹介するのは、「くじら」です。節分にクジラがあるという風習は、あまり知らない方も多いかもしれません。山陰地方では、「大きなものを食べて邪気を払う」といった意味や、「大きな幸せを願う」といった意味合いが込められており、節分にクジラを食べる風習があるのだそうです。確かにくじらはかなり大きい生き物ですから、大きな福が呼び込めると考えられたのかもしれません。

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節分の食べ物の地方ごとの行事食

続いて、節分に食べられている、地方ごとの行事食についてチェックしてみましょう。実は、節分には地方によって異なった食事が食べられていることがあるようです。太巻きである恵方巻きや、豆まきでまかれる豆などは多くの方が食べるかと思うのですが、一般的な行事食、そして地方で食べられている変わった行事食にはどのようなものがあるのか、この項目でチェックしてみてください。

一般的な行事食

それでは、一般的な行事食について見ていきましょう。有名なところでいえば、多くの方が食べるであろう太巻きも、行事食の一つになります。また、上記の項目で紹介した以外の行事食では、「福茶」というものもあります。正月の三が日とも関係がありますので、聞いたことがあるという方もいるかと思います。福茶というのは「おめでたい梅」「喜ぶ昆布」「まめまめしくの豆」が揃った縁起ものなのだそうです。

豆は3粒だけ入れられており、もし節分の豆まきを年の数だけ食べられなかったとしても、福茶がその代わりとなってくれるのだそうです。

変わった行事食

それでは、続いて地方で楽しむことが出来る、節分の変わった行事食について見ていきましょう。上記の項目でもいくつか地方の行事食を紹介しましたので、こちらではそれ以外の地方の行事食について紹介します。まずは、「しもつかれ」です。しもつかれというのは、北関東に伝わる郷土料理の事で、鮭の頭、節分にまいた豆の残り、そして野菜の残りを細かく刻んで大根おろしと混ぜた特徴的な料理となっています。

なかなか独特な料理ですし、あまり目にする機会が無い料理なのですが、栃木県内ではお惣菜としてスーパーに発売されているほど地域に根付いている料理なのだそうです。続いて紹介するのは、「ざくざく」です。ざくざくは会津地方の郷土料理であり、正月にも食べられているという料理です。ざくざくというのは、大根の食感を表しており、人参、ゴボウ、こんにゃくなどをにぼしのだしで煮込んだ煮ものなのだそうです。

地域ごとの豆まきの掛け声

豆まきの掛け声で一番メジャーとなっているのは、「鬼は外、福は内」というものかと思いますが、実は地方によっては、また違った掛け声となっている場所もあるようです。例えば、「鬼は内、福は内」といったものです。払うものである鬼をうちに呼んでしまうの?と疑問に思いますが、地域によっては鬼に救われたという逸話が残る地域もあるのだそうで、鬼に敬意を表して「鬼は内」というのだそうです。

また、豆まきの掛け声の中には、コンパクトに「鬼、外」とだけ言う地域もある様です。現在の福島県二本松市では、昔「丹羽氏」という方が藩主をしていたのだそうですが、「鬼は外」という掛け声ですと「お丹羽、外」というように聞こえてしまいます。こう聞こえないために、この地域では掛け声を省略して言うようになったと言われています。

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節分の食べ物のトリビア

それでは、節分の食べ物に関するトリビアを見ていきましょう。豆まきに適した時間帯や、大豆の代わりに落花生をまくという地域について、その理由などについて紹介していきます。恵方巻きを食べる時、しゃべりながら食べてはいけないと注意されたことがある方もいるかと思いますが、黙って食べるようになった理由についても紹介していきますので、早速チェックしてみましょう。

豆まきの時間帯は夜

はりねずみと時計

みなさんは、豆をまく時間を意識していますか?家族がそろってから豆をまくという方もいるでしょうし、平日ですと夜に豆をまいているという方も多いかもしれません。これは、実は正解です。鬼は明るい時間帯ではなく、夜に現れると考えられていますから、鬼を払う豆まきは夜に行うようにしましょう。これまで夜以外に行っていたという方も、今年の豆まきは夜に行ってみてください。

大豆の代わりに落花生を巻く理由は?

多くの方は豆まきの際に行った大豆が使用されているかと思いますが、地域によっては大豆の代わりに、落花生をまいているという地域があるのだそうです。この理由は何なのかというと、実は「見つけやすいから」というとても単純明快な理由となっています。確かに大豆よりも大きくて見やすいですし、季節柄雪の上に落ちてしまうこともあるでしょうから、見やすい落花生の方が重宝されたのだと考えられます。

恵方巻きを黙って食べるのは何故?

恵方巻きを食べる時に、「しゃべって食べてはいけない」と言われたことがある方は多いでしょう。恵方巻きを黙って食べるのが当たり前となっていますが、何故恵方巻きは黙って食べる必要があるのでしょうか?それは、食べている途中にしゃべると、せっかく取り入れた福が逃げてしまう、と考えられているからだと言われています。福をしっかりと逃がさないように、恵方巻きは恵方を向いて、黙って願い事を思いながら食べましょう。

節分に縁起のいい食べ物を食べて良い一年にしよう!

いかがでしたでしょうか?今回の記事では、節分に食べると縁起が良い食べ物や、その節分に食べると縁起が良い食べ物を食べる意味などについて紹介してきました。恵方巻きや節分の豆などはいつも節分の時に食べているという方も多かったかと思いますが、いわしにくじらやけんちん汁、そしてこんにゃくなど、節分に食べると縁起が良いとは知らなかったという方も多いのではないでしょうか?

また、節分にも行事食というものがあり、地方によって独特な料理が食べられていたりもします。しもつかれやばりばりなど、ほかの地域に住んでいると食べたことが無いのはもちろん、聞いたことが無いような料理もあり、興味深いです。今年の節分では、恵方巻きや豆まきの豆だけではなく、いろいろな縁起の良い食べ物を一緒に食べてみてはいかがでしょうか?福を招くことが出来るかもしれません。

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