スイートスプリングの食べ方と保存方法！味や特徴も紹介！

まずはじめに、スイートスプリングはどんな果物なのかを紹介します。見た目はオレンジのようですが、スイートスプリングは静岡県の果樹試験場で交配、育成されて品種登録された柑橘類です。美味しさを追求して交配された柑橘類なので、スイートスプリングは味が抜群に美味しいのです。

スイートスプリングは、上田温州みかんと八朔を交配することで誕生した柑橘類です。上田温州みかんの甘さと、八朔のさっぱりとした味を楽しむことができることで人気です。誕生したのは1980年代なので、まだまだ新しい種類の柑橘類と言えます。

スイートスプリングが出回る旬の時期は、だいたい12月下旬から2月上旬頃です。名前の通り、冬から春にかけての時期に食べごろを迎えます。静岡県で品種登録されたスイートスプリングですが、主な産地は熊本県や長崎県、鹿児島県や宮崎県となっています。暖かい九州地方でよく栽培されている柑橘類です。

スイートスプリングが手に入ったらすぐにでも食べてみたくなりますが、みかんのように簡単に皮をむくことはできません。スイートスプリングの皮はごつごつとしていて固いので、食べやすいようにナイフを使うとよいでしょう。切り目の入れ方や切り方にもコツがあります。スイートスプリングの食べやすい食べ方や選び方を紹介するので参考にしてみてください。

おすすめの食べ方はスマイルカットと呼ばれる切り方にすることです。食べやすい形に切る方法です。スマイルカットの方法は、まずスイートスプリングをテーブルに置き、ちょうどまんなかのあたりを水平に切ります。そして2つになったスイートスプリングをそれぞれ中心から4等分になるように切れば完成です。オレンジなどを切るときもスマイルカットをすると、食べやすくて見た目もきれいに切ることができます。

どうしても手でむいて食べたい場合は、ナイフで切り込みを入れるとむきやすくなります。へたの部分に十字に切り込みを入れてから親指を入れる方法でむきましょう。

スイートスプリングの特徴の一つとして、果汁の多さが挙げられます。酸味が少なく苦みはあまりないので、ジュースにするにもぴったりの味です。天然ジュースにする場合は、半分に切ってからジューサーなどで絞ると簡単に作ることができます。ちょっと贅沢なスイートスプリングの食べ方ですが、スイートスプリングの上品な甘さを堪能したいときにおすすめです。

貴重なスイートスプリングが手に入ったら、ぜひ皮まで美味しく食べきりましょう。スイートスプリングは皮のエグミも少なく、砂糖漬けやマーマレードにも適しています。ここからは、スイートスプリングを皮まで使った食べ方のアレンジレシピを紹介します。まずはスイートスプリングで作るマーマレードの作り方を紹介するので、ぜひチャレンジしてみてください。

• スイートスプリングの皮 2個分
• スイートスプリングの実 1個分
• 砂糖 スイートスプリングの皮と同量
• レモン 1/2個
• 水 適量

1. 皮は細い千切りにしておきます。実は薄皮もむいておきましょう。ちょっと手間な作業ですが、歯触りが格段よくなります。
2. 鍋に水250ccを入れ、そこにスイートスプリングの皮を加えて火にかけます。沸騰したら3分ほど茹でて、お湯だけを捨てます。そのあと、もう一度水250ccを加えてスイートスプリングの皮を茹でます。
3. 2回目のお湯も沸騰したら火を消して、お湯を捨てます。ザルに上げた皮は水洗いしてよく絞っておきます。
4. 鍋に皮をもどし水150ccと砂糖を加えます。さらにレモンを絞って加えてから煮ます。
5. 沸騰してから実を加え、焦がさないよう弱火で煮つめていきます。
6. ヘラで鍋底にスジがつけれられる程度に煮詰まれば完成です。

続いてスイートスプリングを使った砂糖漬け、オレンジピールの作り方を紹介します。材料はたった2つだけの簡単レシピです。たくさん作っておけば、クッキーを焼くときに入れたりヨーグルトに混ぜても美味しく食べることができます。また冷凍することもできるので便利です。もちろんそのまま食べても美味しい、おすすめの皮の食べ方です。

• スイートスプリング 3個
• グラニュー糖 120g

1. まずはスイートスプリングの皮と実を分けます。皮は細切りにして、実は小さく切ります。
2. 鍋に、切ったスイートスプリングの皮と少量の水を入れて火にかけます。沸騰させてから2分ほど煮て、そのあとザルに上げて水気を切ります。
3. 再び鍋の中に、先ほど煮たスイートスプリングの皮と切ったスイートスプリングの実、そしてグラニュー糖を入れます。よくかき混ぜて実をつぶしながら、全体にしんなりするまで煮れば完成です。

スイートスプリングが売られているのを見つけたら、せっかくならより美味しいものを選びましょう。ここからは選び方のコツを紹介します。まず、美味しいスイートスプリングは皮に張りがあります。張りで判断する選び方が難しい場合は、実際に持ってみてずっしりと重たいものを選んでください。選び方のコツ、もう一つ目は全体がふっくらしているものを選ぶ方法です。

皮が緑色のスイートスプリングが売られていることもありますが、オレンジ色の皮のものとほとんど味にかわりはありません。スイートスプリングは旬の時期の出始めの頃は緑色をしています。時間が経つごとにオレンジ色になっていきますが、中の味はかわりません。緑色の皮のものでも中は甘いので安心して、選び方のコツを使って選んでください。

スイートスプリングの保存方法は、風通しのいい冷暗所に置いておくことです。箱の中などに積み重ねて保存していると、下のものが破れてしまったり早く腐ってしまう原因になります。保存するときは積み重ねないように注意してください。また暖房がずっと効いている部屋や直射日光に照らされる場所に保存することも控えた方がよいでしょう。

風通しがいい場所で保存していれば、1週間から10日間は美味しく食べることができます。また、長期保存したい場合はポリ袋に入れて冷蔵庫に入れておくことをおすすめします。

ここからは、なかなか手に入らないスイートスプリングの味を詳しく紹介します。また、スイートスプリングにはちょっと変わった特徴もあります。旬の時期になって手に入れる前にぜひチェックしておいてください。

12月頃の出始めの時期のスイートスプリングは、皮が緑色で粟す。緑色の柑橘類というと、まだ熟していなくて酸っぱいというイメージですがスイートスプリングの場合は皮が緑色でも美味しく食べることができます。スイートスプリングは果肉先熟型で、皮よりも先に中身がオレンジ色になって熟します。そのため皮がオレンジ色になって熟していなくても食べることができるのです。

スイートスプリングは皮が緑色の時期でも旬です。オレンジ色の時期と甘味にはほとんどかわりはありません。美味しく食べられるので安心してください。

八朔との交配種とあって酸っぱさがあるのではと思われがちですが、スイートスプリングに酸味はほとんどありません。みかんのジューシーな甘さと、八朔のさっぱり感が味わえるので酸味が苦手な方にもおすすめです。また八朔のような苦みもありません。果肉はしっかりとしていて、一粒一粒から甘味が感じられる味わいです。甘味はくどくなく上品なやさしさなので、子どもから大人まであらゆる世代に親しまれる味です。

スイートスプリングには、八朔の酸味のほか八朔の苦みもほとんどありません。甘味も上品な甘さでジューシーさが強いので、後味がすっきりしている点も人気です。またスイートスプリングの特徴として香りの良さも挙げられます。八朔ならではの爽やかな香りと甘い香りが強く、切った瞬間から周りに香りが漂います。

スイートスプリングは上品でくどくない甘さと爽やかな後味で、知る人ぞ知る人気の柑橘類です。まだ食べたことがない方も、スーパーなどで見つけたときは選び方や切り方を参考にして、ぜひスイートスプリングを試してみてください。また最近はネット通販などでも販売されています。気になる方は美味しい果物、スイートスプリングをチェックしてみてください。