ムシガレイの生態・特徴は?塩焼きなどおすすめレシピを紹介!
カレイの一種である「ムシガレイ」は、他のカレイとは違う特徴や生態があります。見た目でムシガレイと判断できるポイントもあり、釣り人にはお馴染みの魚でもあります。馴染みのない主婦や若者には、ムシガレイをどう調理したらいいのかと悩む人もたくさんいます。ここでは、ムシガレイの特徴や見分け方、釣りのシーズンや釣り方のコツ、旬のシーズン、ムニエルや唐揚げ、塩焼きなどおすすめのムシガレイの食べ方レシピなど、さまざまな観点からムシガレイについて紹介します。
ムシガレイとは?生態や特徴・見分け方
「ムシガレイ」と言われても、カレイということはわかっても普通のカレイとどんな違いがあるのかわからないという人もたくさんいます。釣りが趣味の人でも釣り方がわからなかったり、釣れるシーズンがわからなかったりといったこともあります。主婦の人でも、ムシガレイを取り扱ったことない人や調理方法がマンネリ化してしまっている人でも簡単にできるレシピもあるので、ムシガレイについてポイントを掻い摘んで紹介します。
ムシガレイとは?
ムシガレイはカレイの一種で、カレイ目カレイ科ムシガレイ属という種類に属しています。ムシガレイは海水魚であり、東北地方から関西地方の広い範囲で生息している魚です。多くの地域ではムシガレイと呼ばれていますが、一部地域ではミズガレイとも呼ばれ親しまれています。それでは、ここからはムシガレイの生態や特徴について、簡単にみていきましょう。釣りが趣味の人は、覚えておくと釣れたときなどに役立ちます。
ムシガレイの生態
まずは、ムシガレイの生態について紹介します。ムシガレイの産卵期は気候によって違うため、場所や時期によっても差があります。例えば、日本海北部では4月から6月、日本海南部では1月から3月、三陸北部では6月と地域によってさまざまです。カレイは基本的に海底で生息している魚なので、甲殻類やミミズ、ゴカイといった環形動物などを餌にしています。しっかりとムシガレイの生態を把握して、釣りのターゲットにしましょう。
ムシガレイの特徴・見分け方
次に、ムシガレイの特徴や見分け方について紹介します。ムシガレイの一番の特徴は、体に虫に食われたような斑紋が3対あることです。大きな3対の斑紋の周りには、小さな虫食い斑紋が多数見られます。ムシガレイのメスが40cm近くまで成長するのに対して、オスは平均で30cmと言われています。ムシガレイの特徴をしっかりと押さえておくことで、釣りに行って他のカレイとムシガレイを見分けることができます。
ムシガレイだけに限らず、カレイはヒラメと間違えられることの多い魚で、その見分け方も知っておくと便利です。どちらの魚も同じように平べったく、地面にピッタリと体をくっつけています。その際、左に口がくる魚がヒラメで、右に口がくるのがカレイとなっています。カレイかヒラメかを見分ける時は、まず置いてみてどちらに口が向いているかを確認してみてください。
ムシガレイの旬と釣り方のコツ
続いて、ムシガレイの食べられる旬の時期や釣りのシーズンや釣り方のコツについて紹介しいます。ムシガレイはあまりスーパーに並べられることのない魚なので、旬の時期を知らない人がほとんどです。料理をする人は美味しいムシガレイを食べるのなら、旬の時期は知っておくべき項目です。釣りが趣味な人も、釣りのシーズンやコツを知っておくことで、高い確率でムシガレイを釣ることができるので知識としておくと便利です。
ムシガレイが食べられる旬の時期
まず、ムシガレイの食べられる旬の時期について紹介します。ムシガレイの旬の時期は秋から春の比較的寒い季節です。ムシガレイは白身魚で、皮は強いものの骨が柔らかいのでムニエルや塩焼きなど、さまざまな調理法で楽しむことができます。日本海側のエリアで水揚げされることが多く、一夜干しにすると旨味が増す魚でもあります。スーパーでもあまり見られない魚で、釣り好きの人が近くにいる場合は旬を知っていると便利です。
釣りにおすすめのシーズン
次に、ムシガレイの釣りにおすすめのシーズンについて紹介します。ムシガレイが食べられる旬の時期が秋から春なのに対して、釣りにおすすめのシーズンは冬から春となっています。シーズン中のムシガレイは産卵をしないお休み期間なので、低い水温の時期を好むムシガレイは特に11月から3月が狙い目となっています。シーズンを間違えると、ターゲットにしていても釣れないことがあるので注意しましょう。
ムシガレイの釣り方のコツ
次に、ムシガレイの釣り方のコツについて紹介します。カレイは基本的に海底に生息しているので、長めのリールを手巻きで手繰り寄せて釣る「長し釣り」が一般的です。ムシガレイは水深40~70mほどの場所にいるので、ムシガレイを誘ったり、潮の流れにのって気を引くためには水深よりも長めにリールを用意しておくのが釣り方のコツです。だいたい、70~100mほどのリールを用意しておくと水深よって対応できます。
ムシガレイを釣る際の餌は「アオイソメ」が一般的で、エビやイカを餌にして釣る人もたくさんいます。釣り針に餌を仕掛ける際のポイントは、アオイソメの場合は釣り針にたくさんつける房掛けといった方法がおすすめです。エビも同じく房掛けをし、イカの場合は短冊切りにしたものを用意しておくと便利です。ムシガレイは見かけによらず口が大きいので、房掛けにすることで釣り針を忍ばせる釣り方が上手に釣るコツです。
ムシガレイのおすすめ食べ方レシピ
続いて、釣り上げたり、お店で購入したムシガレイのおすすめの食べ方レシピを紹介します。魚にはさまざまな調理法や食べ方がありますが、ムシガレイは白身魚で、旨みが強くないのでどんな食べ方レシピにも向いている魚だと言えます。ここでは、ムシガレイを使った簡単な食べ方レシピをいくつか紹介します。食べ方に迷ったときは、ぜひ参考にしてみてください。
ニンニクとバターの香りが漂う「ムシガレイのムニエル」
まず、紹介するムシガレイの食べ方レシピは、ニンニクとバター香ばしい味わいが食欲をそそる「ムシガレイのムニエル」です。下処理さえ済ませれば、ムシガレイのムニエルはとても簡単に作ることができるので、ぜひ参考にしてみてください。
- ムシガレイ一尾
- 白コショウ適量
- クレイジーソルト適量
- 小麦粉適量
- バター適量
- ニンニクスライス適量
- オリーブオイル適量
- 白ワイン適量
- レモン汁適量
- まず、バッドにムシガレイをのせ、全体に白コショウとクレイジーソルト、小麦粉をまぶします。
- 次に、フライパンにオリーブオイルとスライスニンニクを入れ、弱火で熱しなが風味を油にうつします。スライスニンニクは焦げやすいので、透き通ってきたら取り出します。
- そこへ、ムシガレイを入れてソテーしていきます。ムシガレイはひっくり返すと身が崩れてしまうので、スプーンで油をすくいながら背中に繰り返しかけてソテーします。
- ムシガレイが焼きあがってきたら、仕上げに白ワイン、バターの順番に入れて焼き上げます。
- お皿にムシガレイを盛り付けて、フライパンに残ったソースにレモン汁を加え、スライスニンニクとソースをムシガレイにかけたらムニエルの出来上がりです。
骨まで美味しく食べられる「ムシガレイの唐揚げ」
次に紹介する食べ方レシピは「ムシガレイの唐揚げ」です。ムニエルに比べて、さらに簡単にできるのがムシガレイの唐揚げで誰でも手軽に作ることができ、おかずはもちろんおつまみにもピッタリです。特に唐揚げには小ぶりのムシガレイが最適なので、唐揚げをするときには紹介するレシピをぜひ参考にしてみてください。
- ムシガレイ一尾
- 片栗粉適量
- レモンスライス一枚
- 揚げ油適量
- まず、ムシガレイの全体に片栗粉をまぶします。
- 170℃の揚げ油で10分ほど揚げれば、ムシガレイがカラッと揚がります。
- お皿にムシガレイを盛り付けて、スライスレモン添えたらムシガレイの唐揚げの出来上がりです。
ふっくら柔らか美味しい「ムシガレイの塩焼き」
最後に紹介する食べ方レシピは、ムニエルや唐揚げに加えてムシガレイの定番レシピである「ムシガレイの塩焼き」です。ムシガレイは臭みも少ないので、シンプルな塩焼きにピッタリでご飯のおかずやおつまみにも美味しく食べられる料理が塩焼きです。
- ムシガレイ一尾
- 酒適量
- レモン適量
- 塩適量
- まず、ムシガレイのウロコをとり、酒とレモン、塩を振りかけて15分ほど置いておきます。
- 15分経ったら、フライパンに油を敷いて焼き目がつくまでしっかりと焼いてお皿に盛りつければ、ムシガレイの塩焼きの出来上がりです。
ムシガレイの特徴を学んで美味しく食べよう!
ここでは、ムシガレイの特徴や生態、釣りのシーズンやコツ、美味しい食べ方レシピなどを紹介してきました。お店にはあまり並ばない魚なので、主婦の人にはあまり調理する機会が少ないかもしれませんが、釣ってきた魚であったり、お裾分けでもらった際にレシピや下処理の仕方を知っておくと便利です。釣りが趣味の人は、日本海側での釣りではムシガレイが釣れることも多いので、ぜひターゲットにしてみてください。