2018年12月31日公開
2024年08月26日更新
アボカドの簡単な剥き方!手で剥ける方法から種の取り方・保存方法も!
アボガドはすでにポピュラーな食べ物となっています。ところが、けっこうアボガドの剥き方はポピュラーとは言い切れない点もあります。そのアボガドの剥き方を紹介します。手で剥く方法から、コップやスプーン、泡立て器など道具を使用して剥く方法までいろいろあります。また、アボガドの種の取り方や最後の皮の剥き方などとともに、アボガドの変色を防ぐ方法や保存の方法も併せて紹介します。
身近なものを使ったアボカドの簡単な剥き方
剥きやすいアボカドとは?
剥きやすいアボガドとは、要するに食べごろのアボガドのことです。たとえば、アボガドに包丁を入れても切れそうもないくらい硬いときなどは論外です。そういったアボガドは、熟成がほとんど進んでいなくて、食べられないうえに皮も硬くて剥くことができないはずです。そういう意味で、アボガドの皮が剥きやすいということは、そのアボガドが食べごろであるということです。その食べごろのアボガドを見分ける方法を紹介します。
食べ頃のアボカドを見分ける方法
アボガドは熟成してから収穫されるのではなく、収穫されてから熟成を始めるのです。市販されている状態では緑色をしているものや茶色のもの、ヘタの部分が黒いものなどいろいろあります。食べごろの色は茶色のものです。緑色のものはまだ硬すぎて食べるのに適しません。ヘタの黒いものは熟成が過ぎていて、柔らかすぎる身が変色している可能性もあります。また、茶色のアボガドを手に取ってみるのも良い方法です。
あまり強く押しては商品を傷つけてしまう恐れがありますからおすすめできませんが、親指でアボガドの皮を柔らかく押してみたとき、軽くへこむような感触があれば食べごろと判断してよいでしょう。ヘタが黒ずんでいるような場合は、押してみると皮の上からでも身がぐしゃぐしゃなのが分かります。緑色のものは指で押しても、硬くて指が跳ね返されるはずです。
アボカドを追熟させる方法
アボガドを追熟させる方法もあります。購入したアボガドは自宅の冷蔵庫に入れるのではなく、常温に置いたほうが熟成は進みます。逆に熟成を遅らせたいのなら、冷蔵保存が適しています。もう少し熟成を意図的に早めたい場合は、リンゴやピーマンなどのエチレンガスを発生させる野菜や果物と同じ容器に入れておく方法です。エチレンガスは野菜を腐敗させる働きもありますが、アボガドやバナナなど熟成を早めたいときにも有効です。
アボカドの種の取り方と皮の剥き方
アボカドの種の取り方
アボガドの中心には大きな種があります。皮を剥いたりする場合にも、この種を先に取り除いておくほうがやり易いでしょう。アボガドの種の取り方は簡単です。アボガドに包丁で縦に切れ目を入れます。種に当たるまで包丁を入れたら、種に沿って360度回し切ります。切れ目の両側を持って反対方向に回転させれば、身はきれいに二つに分かれます。片方には種が残されたままです。
この種の簡単な取り方を紹介します。アボガドの種の中央部分に包丁の根元を刺し込みます。アボガドの身を支えたまま、もう一方の手で包丁と種をグルリと回転させます。包丁の刺さった種が、すっぽりと外れるはずです。
道具を使わず手でのアボカドの皮の剥き方
アボガドの皮の剥き方は簡単です。と言うか、この皮の剥き方が手で簡単に行えないようなアボガドは、まだ食べるのに適していないということでもあります。種を取り除いたアボガドを二等分にします。もう片方も切り分けて、全体で四等分の大きさにします。皮を端をつまんで引っ張れば、あっけないほど簡単に皮と身は離れます。
種の取り方も皮の剥き方も、熟したアボガドであればその取り方は実に簡単なのです。むしろ、熟していないアボガドなどは皮と身を分けることは至難の業になります。また、熟しすぎたアボガドの皮は手での剥き方がこれまた難しくなります。
コップを使ったアボカドの皮の剥き方
普通に食べごろのアボガドや熟しすぎたアボガドなどは、身近にある台所用品などを使用することで、皮の剥き方が簡単に行えます。台所にあるコップを用意します。コップはアボガドの形状に合った飲み口のコップが適しています。種を取り除いたアボガドの皮と身の間に沿わせて、コップのフチをアボガドの身を掬い取るようにして進めます。思いのほか、きれいにアボガドの皮と身は離れます。
それでもコップだけでは皮のほうに身がわずかに残りますが、それはティースプーンなどでこそげ取ってアボガドディップにするとよいでしょう。コップを使った皮の剥き方でした。以下の記事では、コップばかりでなくスプーンや泡立て器などを使ったアボガドの皮の剥き方も紹介していきます。
スプーンを使ったアボカドの皮の剥き方
種を除いたアボガドに包丁で縦や横に格子状の切れ目を入れます。スプーンを使うことで、まな板を使用しないですむ、汚れものが出ないラクチンなアボガドの皮の剥き方になります。スプーンを皮と身の間に差し入れて、こそげ取るように身を掬っていきます。スプーンを使用することで、皮の側に身が残ることもなく簡単かつきれいにアボガドの皮を剥くことができます。
格子目を料理の目的に合わせた大きさに入れておけば、そのままアボガドをスプーンからボウルなどに移して味つけをするだけで、簡単で素早いスプーンを使ったアボガドの皮の剥き方が完了します。
泡立て器を使ったアボカドの皮の剥き方
アボガドをディップやソースとして利用する場合には、泡立て器でアボガドの皮を剥く方法がおすすめになります。剥き方はこれも簡単です。種を取り除いたアボガドの皮と身の間に、泡立て器を押し当てます。泡立て器全体でアボガドの身を掬い取るように動かして、皮から離します。皮側にわずかに身は残りますが、きわめて簡単なアボガドの皮の剥き方です。
泡立て器を用いた皮の剥き方では、身は崩れやすい傾向にありますが、アボガドをディップやソースに使用する場合にはかえって好都合かもしれません。泡立て器を使えばアボガドの皮の剥き方はごく簡単な作業となります。
アボカドの変色を防ぐ方法は?
レモン汁がアボカドの変色を防ぐ
アボガドは味や栄養素にも貴重なものがありますが、そのきれいな緑色も料理の彩りとして貴重な存在です。けれども、時間経過とともにアボガドの鮮やかな緑色は、残念ながら黒っぽい茶色に変色してしまいます。褐変と言います。その変色を防ぐために色止めの必要が出てきます。アボガドをサラダなどで提供する際に、長い時間空気に晒すような場合とか、使い残したアボガドを冷蔵保存するような場合に色止めを施さねばなりません。
アボガドの変色を防ぐ方法にはいろいろなものがあります。代表的なのがレモン汁です。レモン汁をアボガドの表面に塗ることで変色は防げます。同じ変色を防ぐためにはレモンだけではなく、酢やオリーブオイルを塗ることでも可能です。ただし、その後にアボガドをどんな料理にするかを考慮したうえで、その味の邪魔にならない選択をしなければなりません。
また、玉ネギの切れ端とアボガドをジッパー袋などに一緒に入れても変色を防げます。変色を防ぐ食材が何もない場合にはこんな方法もあります。ラップでしっかりとアボガドを密封します。ただし、これは効果が限定的です。電子レンジを使う方法もあって、アボガドをラップせずに10~20秒加熱します。アボガドの酵素を壊すことで変色を防ぐことにつながります。
アボカドの保存方法
アボカドの冷蔵保存
アボガドの保存方法はいろいろ考えられます。アボガドが熟していない場合には、食べごろになるまで常温保存する必要があります。これは保存というよりは熟成を促すことが主な目的です。常温と言っても27℃以上になるような夏場の場合は、やはり冷蔵庫での保存が望ましいでしょう。同じ冷蔵庫の中でも、アボガドが熟している場合はそれ以上の熟成を止めるためにもリンゴやピーマンと一緒には保存してはなりません。
もう一点注意したいのは、アボガドが皮を剥かない1個のままかカットされた状態かで異なってきます。1個のままの場合は、ポリ袋などに入れて冷蔵保存します。カットされた場合のアボガドは、切り口にレモンを塗ったうえで、ラップをかけて冷蔵保存します。なお、アボガドは27℃以上の高温にも弱いですが、5℃以下の低温にも弱いのです。したがって、冷蔵庫も野菜室での保存が適切になります。
アボカドの冷凍保存
アボガドもカットしたような場合や、ペースト状になっている場合は冷凍保存もできます。レモン汁と一緒にジッパー袋に入れて空気をしっかり抜いたうえで冷凍保存します。冷蔵保存の場合は2日程度ですが、冷凍保存なら1ヵ月程度保存が可能となります。ただし、解凍する際は、電子レンジなどは不可で自然解凍が望ましいことになります。
アボカドの剥き方をマスターしよう!
面倒に思えたアボガドの剥き方ですが、意外にも簡単な剥き方がいろいろとありました。手で剥く方法も台所にある小道具で剥く方法も紹介しました。味も美味しいですしヘルシーさも抜群の、アボガドの剥き方さえマスターすれば、後はアボガドの醍醐味を堪能するだけです。