りんごの栄養価は高い?おすすめの食べ方やレシピについて紹介
「りんごを大量にもらったけど、どう消費すればいいのかわからない」「りんごはすぐに傷んでしまうから買いにくい」という方はいないでしょうか。この記事ではりんごの栄養についておさらいしつつ、おすすめの食べ方や簡単レシピ、有効な保存方法などを紹介していきます。
普段の生活で何気なく口にしているりんごという果物ですが、みなさんはりんごについてどれほど知っているでしょうか。栄養があるということはなんとなく知っていても、どのような栄養が、どの部分に含まれているかまでは、意外と知られていないと思います。
この記事では、日本だけでなく世界で愛されている果物であるりんごについて、栄養価の高さやそれを効率よく摂取するためのおすすめの食べ方、そして簡単なレシピなど紹介していきます。
この記事を読めば、りんごに含まれた栄養についての知識が深まり、日々の食卓にもさらなる彩りを追加することができるでしょう。頂き物などで大量に余ったりんごに困っている方にも、おすすめしたい記事となっています。
りんごの栄養や消費方法などについて興味がある方は是非読んでみてください。
りんごの基礎知識
日本人にも、食べやすく栄養豊富だと親しみ深い果物であるりんごですが、意外と知られていない事実もあります。ここでは簡単に、りんごについての基礎知識をおさらいしていきます。
りんごはどんな果物なのか
そもそもりんごとはどのような果物でしょうか。実はりんごは約8000年前から食べられていて、人類が食べた中では最古の果物だとされています。栄養価が高く、皮ごと食べられるため、世界中で好まれています。カロリーも低く、食物繊維が豊富なのも特徴です。
皮の色味で食べ頃を測ることができ、よくある赤い品種なら熟すにともなって真っ赤に染まります。また、お尻のくぼみ部分も黄色っぽくなっていきます。
よく茶色に変色してしまうこともあり、これは果肉に含まれてるポリフェノールが酸化することが原因です。
りんごは種類が豊富
一口にりんごと言っても、その種類は想像をはるかに超える数があります。実は世界には1万種類以上ものりんごがあり、日本だけでも約127種類あるのです。
りんごはそれぞれの種類ごとに旬の時期や味が異なっていて、つまるところ農家の数だけ違いがあると言っても過言ではありません。
誰もが聞いたことがある品種もあれば、調理用に特化した品種など、様々なりんごが存在していますので、自分に合ったりんごを探してみるのも良いかもしれません。
りんごの栄養価と効果
日本だけでなく、他の国でも昔から「りんご」を食べると「医者いらず」だったり、「医療費を節約できる」だったり、「医者を遠ざける」と言われて、栄養豊富で体にいい物として知られています。
近年では研究が進み、昔から言われている言葉が間違いではなかった、という事が明らかになっています。また、フィンランドでは、「りんご」を食べると、全てのガンになるリスクを13%軽減できると推測する研究結果もあります。
りんごの品種や色によって栄養価に違いはあるのか
あまりスーパーで見かける事はないと思いますが、「りんご」には「青りんご」という黄緑色したものもあります。普通の「りんご」と「青りんご」ですが、見た目以外にも違いがあります。まず「青りんご」の方が、食感にシャキシャキ感が強く、味も甘みより酸味を強く感じます。栄養成分に差はないのですが、含まれている量が大きく違います。
プロシアニジンという栄養素が、実が赤く成熟していくにつれて2割程度アントシアンという栄養素に変化します。このプロシアニジンは、ポリフェノールの一種で、かなりパワーの強い成分になります。プロシアニジンを取る事によって期待出来る効果の中には、血流改善やコレステロール・中性脂肪値の低下があり、ダイエット目的で食べるのであれば、赤いりんごよりも青りんごの方がいいかもしれないです。
ちなみに、青りんごの方が甘くないので、糖質が少なくカロリーも低い。と思うかもしれませんが、糖質もカロリーもほぼ違いはないです。
おすすめのりんごの食べ方
りんごは旬の時期には、親戚や友人等からたくさんいただくこともあり、どう消費して良いか迷ってしまうこともあるでしょう。ここではりんごのおすすめの食べ方を紹介していますので、りんごが余って困るという方にぜひ読んでいただきたいです。
焼いて食べる
りんごは焼くことで食感が柔らかくなり、食べやすくなる果物です。さらに甘みと風味が凝縮するので、満腹感を得やすくなり、ダイエットにも向いています。
加熱することにより、りんごに含まれている「ペクチン」という食物繊維は6~9倍に増えると言われています。食物繊維には消化を助ける効果がありますので、美肌・美容効果も期待できる栄養素です。
出典:りんごはニキビに効果的!りんごの成分からおすすめの食べ方まで解説|いりなか駅前皮フ科ビューティークリニック
参照:https://irinaka-beauty.jp/column/apple-component
皮を剥かずに食べる
りんごのもっとも簡単な食べ方として、皮を剥かずにそのまま食べるというものがあります。りんごには、果肉よりも皮の部分に栄養が特に豊富に含まれていますので、りんごの栄養素をしっかりと摂取したいなら、そのまま食べるのがおすすめです。
また、そのまま丸かじりすることで、歯を丈夫にする効果もあるとされています。もちろん、衛生面を考えて、新鮮なりんごでもしっかりと洗ってから食べるようにしましょう。
冷凍してシャーベットとして楽しむ
りんごは凍らせてシャーベット状にするだけで、スイーツとして楽しめるようになります。溶け具合によって食感が変わっていくのも面白いポイントです。洗ったりんごをラップで包み、そのまま冷凍庫に一晩入れるだけでできるという手軽さも、おすすめできる点となっています。また、冷凍することでりんご本来の甘みが増すという効果もあります。
余談ですが、福島県では1970年代の頃から、冷凍りんごを学校給食として取り入れてきたそうです。
ヨーグルトと組み合わせる
りんごをヨーグルトに混ぜて食べるのもおすすめです。先述したようにりんごには「ペクチン」という食物繊維が含まれていて、これがヨーグルトの乳酸菌と共に整腸作用を持っているため、高い腸内環境改善効果が期待できます。
腸内環境が改善されることで、健康・美容だけでなく、メンタル面にも効果があります。自律神経は興奮・覚醒に関係する交感神経と、リラックス感に関係のある副交感神経に分類されますが、整腸作用によってこの自律神経を整える効果もあり、結果としてメンタルの安定にも繋がります。
出典:【心療内科Q/A】「『セロトニン』は腸内で作られているのですか?」| 新宿ペリカンこころクリニック
参照:https://pelikan-kokoroclinic.com/shinjuku/%E3%80%90%E5%BF%83%E7%99%82%E5%86%85%E7%A7%91q-a%E3%80%91%E3%80%8C%E3%80%8E%E3%82%BB%E3%83%AD%E3%83%88%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%80%8F%E3%81%AF%E8%85%B8%E5%86%85%E3%81%A7%E4%BD%9C%E3%82%89%E3%82%8C/
おすすめのりんごを使ったレシピ
ここからはりんごを使った簡単で美味しく食べられるレシピを3点ご紹介します。
簡単りんご酢
りんごの皮を使って作るりんご酢です。皮を剥いて食べた後の残りを使えるので、非常にエコで、しかも皮に含まれる豊富な栄養素が摂れて健康にも良いレシピとなっています。
りんごとコンビーフのトースト
いつものトーストにりんごとコンビーフで一味加えた簡単レシピです。忙しい朝の時間でも手軽に作れるのが魅力的となっています。
かぶとりんごのサラダ
副菜としてうってつけの簡単レシピです。栄養満点で、毎日の食卓にあと1品追加したいという時におすすめです。
りんごの保存方法
りんごの保存方法には3通りあります。
まず常温で保存する場合。もっとも適した環境は、気温0〜5℃、湿度85〜90%がいいと言われています。自宅では少々難しい環境と言えるでしょう。それでも常温保存する場合は、直射日光を避け、冷暗所で保存すれば、比較的長持ちします。気温が18℃を超えるとりんごの鮮度が落ちていきますので、夏場の常温保存はやめましょう。
冷蔵庫で保存する場合は、りんごを袋に入れて空気を抜き、りんごのヘタの部分が下になるようにして、野菜室に入れます。袋に入れて密閉するのは、りんごが出すエチレンガスによって他の果物や野菜が傷むのを防ぐためです。
最後に冷凍保存する場合です。こちらも冷蔵する時と同様、袋に入れて空気を抜いた上で密閉して保存します。冷凍することで、りんごの糖度が増すというメリットがありますが、食感が変わってしまうというデメリットもあります。
りんごの栄養について知ろう
ここまで「りんご」が持つたくさんの栄養成分やカロリー、そして効果を得やすい食べ方について紹介しました。これほどの種類や栄養素があるという事はなかなか知られていなかったかもしれません。また、普段捨てる事の多かった皮の方により栄養があったと知れば、今後は皮も有効活用したいと思うでしょう。1日1個のりんごを食べて、医者いらずの健康的な生身体を手に入れましょう。