北海道メロンの旬の時期やブランド・種類など紹介!お土産人気No.1は?
農畜産業が盛んな北海道はたくさんのおいしい農産物を生産しています。その中の一つがメロンです。北海道でメロンといえば夕張市で生産されている夕張メロンや富良野市周辺で生産されている富良野メロンが有名ですが、それ以外にもたくさんの種類のブランドや品種が生産されています。また、メロンを使ったスーツやお菓子なども販売されており、北海道へ観光に行ったときの楽しみでもあります。今回は北海道メロンの旬の時期や主な産地などを詳しく紹介していきます。
目次
北海道のメロンは魅力満載で最強に美味しい!
農業大国の北海道はたくさんの農産品が生産されていますが、メロンもそのうちの一つです。北海道では年間2万5千トン近いメロンが生産されています。また、最高級ブランドとして知られている夕張メロンを始め、富良野メロンや苫前メロンなどたくさんの種類のブランドや品種のメロンが栽培されています。
今回は、そんな北海道で生産されているメロンの特徴や魅力に迫り、おすすめの品種や人気のあるメロンを使ったお土産やスイーツなどを紹介していきます。
北海道のメロンについて
さまざまな農産物が栽培されている北海道ですが、北海道で生産されているメロンにはどのような特徴があるのでしょうか。まずは、北海道メロンの特徴について注目していきます。
北海道のメロンの旬の時期
北海道のメロンをおいしくいただくにあたって、一番重要なのが旬の時期に食べるということです。メロンの旬の時期は品種や産地などによって異なりますが、北海道のメロンの場合は6月から9月の時期が甘みが増しておいしい時期になります。また、この旬の時期は全体的な流通量が増えるため、比較的低価格で北海道メロンをいただくことができます。
また、メロンは保存がきく果物ではないため、この時期を狙って北海道のメロンを購入するようにしましょう。
北海道は全国第3位のメロンの産地
メロンといえば北海道というイメージが強いですが、メロンの生産量が1位の都道府県は北海道ではありません。メロンを一番生産しているの茨城県で、毎年年間で4万トン近いメロンを生産し出荷しています。対して北海道のメロンの生産量は毎年年間で約3万トン程度であり、茨城と熊本に次いで3番目の生産量になります。
北海道のメロンは赤肉が多い
北海道で生産されているメロンは赤肉のものが多いのが特徴でもあります。メロンには果肉が赤色の赤肉のものと果肉が青色の青肉の2種類があり、最高級メロンの一つでもある夕張メロンや、北海道内で一般的に生産されているルビアレッドといったメロンは赤肉メロンです。青肉系のメロンの生産されていますが、極めて少ないです。
これには大きな理由があり、青肉系のメロンは赤肉系のメロンと比べて栽培や収穫時期の見極めが難しく、収穫後の日持ちもしないため安定的な生産を行うことが難しいためです。また、青肉系のメロンは赤肉系のメロンと比べるとネットの張りが薄く、大きさも小さいため贈答用の需要に向いていないのも一つの理由としても考えられます。
また、北海道内のスーパーなどでも販売されているメロンは赤肉のものが多く、果肉が青色のものは少ないのが現状です。
北海道メロンのブランドや種類はいっぱい!
北海道はメロンの生産量全国第3位を誇り赤肉メロンを中心に生産していますが、北海道メロンにはどのようなブランドや品種があるのでしょうか。北海道内で生産されているさまざまな種類のブランドや品種から有名なものなどを中心にいくつか紹介していきます。
北海道のメロンといえば「夕張メロン」
北海道のメロンを語るうえで欠かせないのが夕張メロンです。夕張メロンは夕張市の農業協同組合が開発した独自の品種で、正式な品種名は夕張キングといいます。夕張キングは組合員のみしかできず、農協の基準をクリアしたものだけが夕張メロンとして認定され出荷されます。
夕張メロンは他の産地のメロンと比べても特別糖度が高いというわけではありませんが、夕張メロン特有の風味と味のバランスの良さによって糖度以上の甘みを感じます。果肉はオレンジ色に近い赤色をしており、ジューシーで柔らかいです。5月ごろからハウス栽培のものが出回りますが、夕張メロンの一番おいしい旬の時期は6月下旬から8月下旬にかけてです。
また、夕張メロンの出荷自体はハウス栽培のものが5月ごろから始まり、初セリでは毎年ご祝儀相場で2球で100万円近い値段でセリ落とされることもあります。
甘くて美味しい多くの品種がある「富良野メロン」
夕張に次いで北海道内でメロンの産地と知られているのが富良野です。その富良野で生産されているブランドの一つが富良野メロンです。富良野メロンは夕張メロンと異なり、他の産地でも栽培されている品種で、日持ちがしてお手頃な価格にため贈答用に非常に人気が高いです。
一般的な品種を使っている富良野メロンですが、他の産地で生産されている同じ品種のメロンと比べて甘みがしっかりとして美味しいのが一番の特徴でもあります。また、富良野メロンはさまざまな種類の品種を栽培しており、果肉が赤色系統のティアラやルビアレッドなど4種類に青色系統のキングメルティー1種類を栽培しています。旬の時期は6月下旬から9月の下旬までと長めです。
ジューシーとろける食感「三笠メロン」
三笠メロンも北海道で生産されているメロンのブランドの一つです。三笠メロンは三笠市で生産されるメロンのブランドで、ジューシーな赤色の果肉はほどよい甘みと香りが特徴的です。糖度は12度から14度程度で、旬の出回っている時期は7月だけと短い期間になっています。
青肉の清涼感いっぱいの芳醇なメロン「月雫」
月雫は札幌市からも近い月形町で生産されている月形メロンのブランドの一つです。出荷される旬の時期は6月中旬から9月中旬にかけてで、爽やかで上品な香りや甘さが特徴のメロンです。果肉は青色で、糖度は高もので17度前後あります。また、生産農家が加盟しているJA月形町の規定によって月雫は糖度14度に満たないメロンに関しては出荷されないようになっています。
変わった栽培方法が特徴的な「らいでんメロン」
らいでいメロンは観光地として知られているニセコの近くの共和町で生産されているメロンのブランドです。らいでんメロンには果肉の濃いオレンジ色が特徴的ならいでんルビアレッドや比較的新しい品種で糖度が高くジューシーな味わいならいでんレッド01のほかにらいでんレッド113、らいでんレッドティアラの赤肉種4種類とらいでんクラウンメロンの青肉種1種類が生産されています。
旬のおいしい時期は7月から9月にかけてで、贈答用としても人気が高いブランドでもあります。らいでんメロンの一番の特徴は栽培方法にあります。らいでんメロンを栽培するときはメロンと一緒にネギも一緒に植えて栽培しており、ネギの根の周辺に生息するシェードモナス菌という善玉菌の力を借りてメロンの根に影響を与える菌を減らし、メロンが病気になることを防いでいます。
上品な甘みと香りが特徴「北の女王」
北の女王は月雫と同じく月形町で生産されているメロンです。上品な甘みと香が特徴的なメロンで、鮮やかなオレンジ色をした果肉は糖度が高く口に入れた時の舌触りは非常に優れています。旬の時期は7月から8月にかけてで、日持ちがしやすいため贈答用として人気が高いブランドです。また、農薬や化学肥料などは極力使用を控えて生産されているため、安心していただくことができます。
北海道産メロンの代表格「ルピアレッド」
ルビアレッドは北海道内で生産されている赤肉系のメロンの中でも代表的な品種になります。赤肉系のメロンには夕張メロンの夕張キングを代表すとするキング系とルビアレッドなどのレッド系の2種類があります。レッド系のレッドルピアは果肉は濃いオレンジ色をしており、甘みも強く糖度が平均して16度程度あります。
見た目は細かな網目状になっており、選ぶときはこの網目がきれいで細かなものを選ぶのがよいとされています。ルピアレッドの旬の時期は6月中旬ごろから8月にかけてになり、おいしい期間が長持ちするため贈答用としても人気がある品種です。北海道で主に栽培されている品種ですが、最近では他の県などでも栽培がおこなわれています。
北海道では珍しい青肉系のメロン「キングメルティ」
北海道では赤肉系のメロンが主流ですが、青肉系のメロンでよく栽培されている品種がキングメルティという品種です。赤肉系のメロンと比べるとネットの張りなど見た目や収穫後の日持ちの短さなどやや劣る点はありますが、最高の状態のときに食べれば赤肉系のメロンよりも甘くておいしいです。旬の時期は6月中旬から7月にかけてと非常に短く、貴重なメロンとも言えます。
きめ細かな果肉が特徴「とままえメロン」
とままえメロンは北海道の苫前町で生産されているメロンのブランドで、有名な夕張メロンよりもきめ細かい果肉が特徴のメロンです。旬の時期は7月上旬から8月下旬にかかてで、贈答用のメロンとしても非常に人気が高いです。
最高ランクの糖度を誇る「富良野プラチナメロン」
富良野プラチナメロンは富良野市で生産されている富良野メロンの中でも特に糖度15度以上と条件をクリアしたものだけに付けられるブランド名です。旬の時期などは富良野メロンと同じですが、糖度15度以上あるため非常に甘いです。
北海道メロンを使った人気のお土産やスイーツは?
北海道ではさまざまな品種やブランドのメロンを生産していますが、メロンを使ったスイーツやお土産用のお菓子なども製造されています。続いては、北海道でしか食べらないメロンをふんだんに使ったスイーツやメロン使ったお人気の土産などをいくつか紹介していきます。
果肉の美味しさそのまま凝縮「夕張メロンピュアゼリー」
北海道メロンの中でも最高級品でもある夕張メロンの果肉をふんだんに使って作られている贅沢なゼリーです。夕張メロンの果肉をそのままふんだんに使っているため、夕張メロンの味や風味を一年中楽しめます。冷蔵庫で冷やして食べるのもおすすめですが、冷凍庫で凍らせてシャーベット状にして食べるのもおすすめです。3個入りから25個入りのものまであり、贈答用としても人気があります。
夕張でしか買えない特別なバームクーヘン「妖精の森夕張メロン味」
夕張メロンの産地である夕張市にある道の駅夕張メロードで数量限定で販売されているのが妖精の森夕張メロン味です。夕張メロンの入ったチョコでコーティングされたバームクーヘンで、北海道で人気のお菓子メーカー北菓楼が製造しています。バームクーヘン自体もふんわり柔らかで、人気商品のためすぐに完売してしまいます。
北海道限定販売のお菓子「ポッキー夕張メロン」
グリコから発売されさまざまな種類があるポッキーですが、北海道限定で販売されているのが夕張市が産地である夕張メロンの果汁を使ったポッキー夕張メロンです。チョコの部分に夕張メロンの果汁が使われており、口に入れると夕張メロンの味と香りが広がります。ひとつのパッケージに小袋で15袋入っており、お土産としても最適です。
メロンとソフトクリームが融合「サンタのひげ」
サンタのひげは半分に切って種をくりぬいたメロンにソフトクリームをたっぷりと盛り付けた産地ならではの贅沢なスイーツです。サンタのひげは中富良野町にあるポプラファームの限定メニューであり、看板メニューでもあります。ソフトクリームはミルクだけではなくメロンのソフトクリームの2種類があります。北海道産の小豆やチョコレートソースをトッピングしたメニューもあります。
夕張メロンの果肉と果汁をふんだんに使った「夕張メロンアイス」
夕張メロンの果汁と果肉そして北海道産の牛乳を使って作られているのが夕張メロンアイスです。夕張メロンアイスは夕張メロンの産地である夕張市のお隣、長沼町にあるあいすの家で製造販売しています。夕張メロンの果汁と果肉が30%の比率で入っているため、夕張メロンの風味を感じることができます。各地の北海道物産展でも人気で、インターネットでお取り寄せすることも可能です。
意外な組み合わせだけどおいしい「夕張メロンスイーツピザ」
夕張市の産地でもある夕張市でしか食べられない意外な組み合わせなピザが、夕張メロンスイーツピザです。夕張市農協銘産センターでいただけるメニューで、ふんわりとした焼いたピザ生地の上に夕張メロンの果汁が入ったカスタードクリームと夕張メロンの果肉、そしてアイスクリームを盛り付けたデザートピザです。口の中で爽やかな甘さが広がり、産地ならではのメニューの一つです。
夕張メロンのクリームがたっぷり「ころころ夕張メロンパン」
夕張メロンの果汁を使ったメロンパンで、夕張メロンの果汁の入ったクリームをサンドしてメロンのように見立てたものがころころ夕張メロンパンです。夕張メロンの産地である夕張市の道の駅などで土日限定数量限定で販売されているレア商品です。メロンパンにもクリームにも夕張メロンの果汁が入っているため、口の中で夕張メロンの風味が広がります。
メロン風味のキャラメル「夕張メロンキャラメル」
北海道ではさまざまな味のキャラメルが販売されていますが、夕張メロンキャラメルもそのうちの一つです。夕張メロン果汁が入っているため、キャラメルを口の中に入れると爽やかな甘みとメロンの香りが広がります。1箱18粒入りで価格もお手頃なため、お土産として非常に人気があります。
メロンの美味しい見分け方は?
ここまで北海道が産地のメロンのブランドや品種、メロンを使った北海道の人気のお土産やスイーツなどを紹介してきました。北海道のメロンは種類によって異なりますが、6月から8月にかけて出荷量が増えます。その時期にさらにおいしくいただくためには、おいしいメロンを見分けるポイントを習得しておく必要があります。
ずっしり重みのあるものを選ぼう
おいしいメロンを選ぶときのポイント一つ目は、ずっしりと重みがあるものを選ぶことです。メロンの中心部分には種が入っていますが、種の量が多いとメロンが軽く種の量が少なく果肉が肉厚だと詰まっているため重く感じます。メロンを選ぶときはまず持ち上げてみてずっしりと重たく感じるメロンを選ぶようにしましょう。
網の目が盛り上がっているものを選ぼう
メロンには表面に網目があるものと表面がツルツルしたもの2種類あります。網目のあるメロンは選ぶときのポイントは網の目が細かく均等に盛り上がってるものを選ぶことがポイントになってきます。マスクメロンを代表に網目があるメロンは、身が成長するスピードに表面の皮が成長するスピードが追い付かず皮に亀裂が入ることによってできます。
つまり、この網目が細かく均等かつきれいに盛り上がっていることはメロンが順調に成長して大きくなったことを意味します。そのため、きれいに盛り上がっているメロンは肉厚で非常においしいです。また、網目の盛り上がり方を見ると同時に表面に傷やあざのようなものがないか確認することもポイントになってきます。
網なしメロンはスジや斑点がないものを選ぼう
メロンには網目があるものとないものの2種類がありますが、網目のないメロンに関してはスジや斑点、傷がないかを確認して購入することがポイントになってきます。メロンは収穫してからすぐではなく常温で追熟させたほうがおいしくいただけますが、スジや斑点、傷のあるメロンは追熟が終わるまでに傷んでしまう可能性があります。
そのため、網目のないメロンを選ぶときはスジや斑点、傷がなく皮の色が均一なものを選ぶと失敗が少なく、おいしいメロンをいただけます。
甘く瑞々しい香りのするものを選ぼう
メロンを選ぶときに瑞々しい甘い香りがするメロンを選ぶのもポイントになってきます。ちょうどいい時期に収穫されたメロンからは瑞々しい甘い香りがします。また、香りの強さも重要で、瑞々しい甘い香りが強ければ強いほどメロンの果肉も甘い傾向にあります。メロンを選ぶときは香りにも注目して選ぶようにしましょう。
バランス良く形のいいものを選ぼう
そして、最後のメロン選びのポイントはきれいな球形でバランスのいいものを選ぶことです。メロンが変形している場合、そのメロンは成長する段階で地面や何かに触れていてきれいな形にならなった可能性があります。また、何らかの理由で一部分だけ成長がうまくいかなかったりするとメロンの形はいびつになってしまいます。
バランスの取れたきれいな球形球形のメロンは成長するまでに障壁などがなく、順調に育ったメロンです。また、皮の色が均一であるかも非常に重要で、メロンを選ぶときはこの二つを念頭に置き、選ぶようにしましょう。
メロンの食べごろを見極めて美味しく食べよう
旬のおいしいメロンをさらにおいしく食べるためには、食べごろを判断する必要があります。メロンは収穫してすぐ後ではなく、常温の暗い場所に置いておき追熟させると甘みが増しておいしくなります。しかし、その甘みが増しておいしいタイミングは非常に短く、食べごろになって2~3日経つと発酵が始まってしまい、おいしくなくなってしまいます。
それを防ぐために、食べごろのタイミングを知る方法が二つあります。まず一つ目が、つるがついているメロンでつるの細いほうがしなびていているかどうかを見ます。出回っているメロンの中にはつるのついたまま出回っているメロンがあります。メロンについているつるを見てみると、左右でつるの太さが微妙に違います。追熟して食べごろになってくるとつるの細いほうがしなびてきます。
しなびてきたら追熟がうまくいっている証拠のため、そのタイミングで食べると非常においしいです。そして二つ目は、メロンの底を押して確認する方法です。つるでの確認方法はつる付きのまま出荷されているメロンでしか確認できませんが、底を押して確認する方法は丸いままのメロンであればどんなメロンでも確認できます。
底の部分を押して網目のあるメロンは柔らかくなったら食べごろで、網目のないものは少し強めに押したときに弾力を感じることができれば食べごろのサインになります。低温の場所に入れるとメロンが傷んでしまうため、追熟を行うときは常温の暗い場所に置いておき定期的に底の硬さを確認しながら行っていくようにしましょう。
北海道のメロンは有名品種が多くて人気物!
今回は北海道で生産されているメロンについてさまざまなことを紹介してきました。北海道のメロンは6月から8月にかかて多くで回り、夕張メロンや富良野メロンなどたくさんの種類のブランドや品種が栽培されています。そんな北海道のメロンは夏の時期の北海道物産展などで非常に人気があり、贈答用としてもよく使われます。
しかし、メロンの甘くておいしいタイミングは非常に短く、そのタイミングをしっかりと見計らっていただく必要があります。夏に北海道にあるメロンの産地を訪れるタイミングなどがあれば、おいしい北海道メロンをいただいてみてはいかがでしょうか。