2018年12月09日公開
2024年08月21日更新
長野で日本酒のおすすめ銘柄は?美味しい厳選地酒にはワイナリーも!
日本の伝統的なお酒と言えば日本酒です。日本酒は世界からも注目される味わい深いお酒の一つで実に多様な種類が存在します。そのなかでも特におすすめなのは、日本でも2番目に蔵元の多い長野県の日本酒です。長野県はアルプス山脈が連なることでキレイな清流を育み、日本でも屈指の日本酒の銘柄が多数あります。さらに最近ではワインを作っているワイナリーが挑戦した日本酒が話題になっています。こちらではそんな長野の日本酒のおすすめ銘柄を紹介しています。
目次
長野でおすすめの日本酒を堪能してみたい
長野県にはどんなイメージがあるでしょうか?実は長野県には多くの蔵元があり日本酒が好きな人には、ぜひ飲んでみたいと言われるレアな日本酒も存在します。長野県の特徴は水がキレイで寒暖差があり、空気がキレイと日本酒造りに必要な要素が一通り揃っています。そんな環境のなかで、手間暇をかけて作られた至高の日本酒は、普段は日本酒を飲まない人や女性も気に入る多種多様なおすすめの銘柄が存在します。
酒造りの要素を兼ね備えた長野の酒はうまい!
日本酒の生産量だけを見れば米で有名な新潟県を押さえて京都府や兵庫県が一位と二位を独占し、長野県は生産量の上位にはあがりません。ですが、蔵元の数は新潟についで二位に入ります。それは小さな蔵元が多いのもありますが、品質の向上のために生産量を制限し、常に上質な日本酒を提供しているからです。そのためレアな日本酒も存在し、なかなか手に入りにくい銘柄や知る人ぞ知るような銘柄も存在します。
美味しい日本酒を作るための要素としては美味しい水が欠かせません。長野県は多くの山脈に囲まれているために地下水が豊富できれいな井戸水が自慢です。そのため長野の日本酒は常に美味しい井戸水から汲まれた天然水を原料としています。さらに純米酒にこだわった長野の日本酒は普通の日本酒とは一味も二味も違います。そして長野の日本酒作りは長い歴史を持つなかで技術が極めて洗練されているのも特徴です。
そもそも日本で日本酒が発達したのは、米を作っているのはもちろんですが水が豊富できれいだということです。水が豊富なのは四方を海に囲まれており山があるので自然と気温差が出来て雨がよく振ります。そのため自然と水源は豊富になり、さらに山は天然のろ過装置なので山があるところの水は自然ときれいになります。長野の日本酒が美味しいのは、山が連なった山脈できれいな水が豊富にあるからです。
日本でも2番目に蔵元が多い
長野県は日本に二番目に蔵元が多い事でも知られています。中には1600年代に作られて300年以上の歴史を持つ老舗の蔵元も存在します。そのため、日本酒ファンの間では長野は日本酒の聖地としても人気です。数多くある蔵元では日本酒の試飲もできるので観光客にも人気です。中には日本酒以外にも梅酒や甘酒、味噌なども扱っている蔵元もあるので日本酒以外も試飲できるのが魅力なのでぜひ試すのがおすすめです。
長野は山に囲まれており冬は雪深くなるのが特徴です。そのため漬物や発酵食品などの保存食品は特に発達しています。さらに山間部という特性のため戦争などでも被害が少なく歴史のある場所が多いのです。そのおかげで歴史のある蔵元も多く、優れた技術が綿々と受け継がれており、さらに最新の機械を導入することで伝統の技術をそのままに、より安定して高品質な日本酒を作ることを可能としています。
長野の日本酒で人気の有名銘柄
日本酒の銘柄は無数にあると言っても過言ではありません。特に生産量の多い兵庫県や京都府などを始め日本一の米どころである新潟には有名な銘柄は特にたくさんあります。さらに北陸を始めとして日本海側には銘酒と呼ばれる日本酒が多く存在します。そんな多くの有名な日本酒の中でも長野県の日本酒は有名で評価の高い日本酒が多く存在するので、特に人気な日本酒を紹介するので参考になると思います。
長野の日本酒と言えば実はかなりの数があり、純米大吟醸だけでもかなり多くあります。有名どころの名前だけでも「夜明け前」や「真澄」、「佐久乃花」、「御湖鶴」、「川中島」、「黒澤」などとそうそうたるラインナップです。純米とは米と米麹のみで作るお酒で、それ以外は醸造アルコールを含みます。また、大吟醸とは精米具合が60%以上とかなり厳しい高品質です。そのため、値段が高くなりがちなので作っている蔵元は限られています。
どこの酒屋さんに行っても長野の日本酒は目にしますが、希少性のため狙って注文しないと手に入らない幻の日本酒も存在します。ソガペールエフィスと呼ばれるワイナリーが作っている日本酒などはまさにそうです。作っている量が少ないうえに、ワイン作りのノウハウが活きているソガペールエフィスはワインのような風味を持ち味も極上なのでなかなか手に入らないレアな日本酒なので見つけたら即買いがおすすめです。
長野の酒と言えばこれ!「真澄」
数多の純米大吟醸のなかでもとりわけ長野の日本酒でおすすめな銘柄は「真澄」です。真澄は長野のなかでも有名な蔵元が作るシリーズの名前で、そのなかにも多くの種類があります。純米大吟醸のなかにも「夢殿」や「七號(ななごう)」、「山花」などがあります。その他にも吟醸酒や醸造酒、焼酎やリキュールまで揃っている人気のシリーズです。長野県の平均寿命がほかの県よりも長いのは真澄を晩酌に飲んでいるからとも言われます。
長野県の有名銘柄である真澄は日本全国で人気です。そのため真澄の中にも多くのおすすめ銘柄はありますが、売り切れていることもしばしばです。ネットで検索してみると新しい真澄が販売される時期には日本酒ファンがこぞって注文します。真澄は純米大吟醸以外でもおすすめなので他の吟醸酒なども売り切れごめんです。さらにリキュールなども販売され始めていることで女性のファンも獲得しています。
長野の代表の日本酒である真澄の特徴は、普段は日本酒を飲まないという人にもおすすめだということです。真澄は日本酒特有の飲みづらさが一切なく飲みやすいというのが評判の銘柄です。そのため女性にも飲みやすく評判の日本酒ですが最近ではリキュール類も出ています。真澄のシリーズの中には粕取り焼酎や梅酒、柚子酒なども揃っているので日本酒以外にも色々な種類を楽しめるのも真澄の魅力です。
真澄の魅力はブランドとしての技術力です。様々なシリーズを出す中で、昔ながらの伝統的な作り方に新しい技術が取り入れられています。そのため、同じ真澄の中にも大吟醸から特別純米まで様々な工夫が凝らされています。新たに作られている柚子や梅酒なども原料にこだわっているので、他で作られている柚子や梅酒とは一味違う仕上がりとなっています。真澄を飲むならこれらのシリーズもおすすめです。
長野の日本酒で地元でも人気の銘柄
長野県の日本酒は全国で知られている日本酒も多く存在しますが、長野県の地元をメインに親しまれている銘柄も存在します。なぜなら長野県の蔵元の数は多いものの規模としては小さい蔵元が多いので、生産量はかなり限られています。そのため地元の流通のみを目的とした日本酒も多いのですが、最近ではネットの発達もあってじわじわと人気と知名度が上がっている日本酒も増えています。
長野県は夏は湿度が低くて爽やかですが、冬は極めて厳しい寒さと雪に包まれます。ですが、そんな気候の中だからこそ美しい空気と澄んだ水が育まれます。長野の日本酒の評価が高く蔵元が日本で二番目に多いのは、そんな日本酒作りの条件が揃っているからです。数多くある蔵元からは全国でも屈指の日本酒が揃っています。長野の日本酒で有名銘柄は真澄ですが、地元民がおすすめするのは「夜明け前」です。
その他にも300年の歴史ある大澤酒造が作る「明鏡止水」は一点の曇りもないほどの透き通った味が特徴です。長野の日本酒の特徴は日本酒作りに適した希少米をふんだんに使ったレアな日本酒も多数あることです。中でも田中屋酒造が作る「水尾」は豪雪地帯の中で日本酒に最適と言われる金紋綿100%で仕込まれているので他の日本酒とは一線を画した長野ならではのおすすめ銘柄なので見つけたら試すのがおすすめです。
毎日の晩酌に欠かせない「夜明け前」
長野県は美味しい日本酒が作れる条件が揃っているので、長野県民には日本酒好きが多いと言われます。その中でも全国の日本酒の品評会で金賞を何度も受賞しているのが「夜明け前」です。夜明け前を作っているのは小野酒蔵店で実に200年以上の歴史を誇ります。老舗の蔵元の魅力は新しい設備を取り入れつつも昔ながらの伝統的な手法を守って、伝統の美味しさを忠実に守りながらさらに磨きをかけている点です。
夜明け前という名前は小説家の島崎藤村が晩年に書いた人気の小説からとった名前です。そのため島崎藤村のファンからも熱愛される日本酒です。とにかく甘味が強い吟醸酒なのでぬる燗にしても甘味が前面に押し出してきます。日本酒が好きな人なら確実に気に入ると言われるほどに日本酒本来のうま味を含んでいる長野県を代表する日本酒の一つです。とにかく多くの日本酒がある長野県ですがその中でもおすすめの日本酒です。
メロンのような甘味の「川中島」
メロンのような甘味があると評判の長野の日本酒で知られるのが「川中島 幻舞」です。日本酒のイメージからは想像もつかないほどのフルーティーな甘味は全国新酒鑑評会でもいくつもの受賞歴があり、川中島の名を全国にとどろかせました。この川中島は蔵元の一人娘の女性の方が作ったので女性好みの芳醇な味わいが特徴です。女性が作った日本酒の特徴は甘味が強く芳醇な味わいが同じ女性から支持を得ています。
川中島は長野県を代表する美山錦を49%まで磨いたこだわりの日本酒です。心地よい酸味とキレは少し冷やしてから飲むほうがおすすめで刺身などと、とにかく相性が良いと評判です。普段と同じ刺身なども川中島と合わせることで立派な食卓に変身します。女性らしい繊細で丁寧な仕事は華やかな香りがたまらなく和食との相性は抜群です。少し冷やしてからキュッといったらもうやみつきです。
なかなか入手できない「佐久乃花」
長野県自慢の米である「ひとごこち」を使った辛口の日本酒が「佐久乃花」です。最近では甘口の日本酒が人気ですが、日本酒好きの人から特に人気が高いのは辛口の吟醸酒です。長野の日本酒のなかでも辛口で有名な佐久乃花は地元の人からも大人気です。辛口の吟醸酒の特徴は冷酒から熱燗まで幅広く楽しめるところです。夏は冷やして冬は熱燗にして一年中楽しめる長野自慢の辛口の吟醸酒が佐久乃花です。
佐久乃花を作っている佐久乃花酒造は蔵元としては大きくありませんが、丁寧な酒造りをすることで有名です。規模があまり大きくないので流通量が限られていますが地元の長野でも人気の高い銘柄です。純米吟醸無濾過原酒は日本酒らしい日本酒という事で普段の料理と相性がぴったりです。煮物や焼き魚などの和食から寿司などとも相性が良いので、日々の食事のお供として地元の人に親しまれています。
料理との相性が抜群「黒澤」
最近ではしっかりと精米した大吟醸や吟醸酒が人気ですが、無濾過の濁り酒として人気があるのが「黒澤」です。黒澤にはいくつかの種類があり美山錦が多めのタイプとひとごこちが多めのタイプとに分かれます。どちらも人気で、穏やかな香りと口当たりが人気の長野でも人気の日本酒です。黒澤を作っている黒澤酒造は発酵の段階から手間暇をかけているので力強い口当たりが人気です。
黒澤酒造が作る黒澤は作り方にこだわった生酛作りです。生酛作りとは手間暇がかかる発酵のさせ方ですが、黒澤酒造ではこの作り方にこだわっています。通常であれば720mlで2000円の値段がつくほど手間のかかる生酛作りですが、黒澤酒造では1500円ほどの価格にこだわっています。これは食事中に飽きない味を追求して普段の食事に取り入れやすい日本酒を追及しているからです。普段の食事にあわせるのがおすすめです。
永く愛される老舗「御湖鶴」
FIFAなどの公認を受けて海外にも展開している日本酒が「御湖鶴」です。元々は長野県で100年の歴史がある老舗の菱友醸造が作っていた日本酒ですが、経営難の末に菱友醸造は閉鎖しました。現在では、事業を継承した磐栄運送によって生産を再開されています。蔵元は変わっても元の従業員を再雇用したり長野県産の地元米にこだわることで元々の御湖鶴のうまさを引き継いでいます。
紆余曲折があった御湖鶴ですが根強い人気のある日本酒です。基本的には普段の料理なら何でもあいますが、温かい料理との相性も抜群です。長野県の寒い冬を越すのにぴったりな熱燗がよくあう日本酒なので、おでんなどとの相性も抜群です。寒い冬でも冷やが好きという方も多いと思いますが、御湖鶴は熱燗にすることで一層、香り高くなるので燗がおすすめです。おでんや鍋を皆で囲むときに特におすすめです。
最も高いところで作られる「九郎右衛門」
美しくきれいなシルクのような飲み心地の濁り酒なのでスノーウーマンとの愛称もあるのが「九郎右衛門」です。一つずつ手間暇がかかるのがにごり酒の特徴ですが、九郎右衛門は特に手間をかけられているのが分かるきれいなにごり酒です。手間をかけた分だけ香りが良くシルクのような食感と甘みになるのがにごり酒の特徴です。九朗右衛門は長野のにごり酒のなかでも上品な甘味が女性からも人気です。
フワッとグレープフルーツのような甘酸っぱさが立ち込める九郎右衛門は夏にぴったりな日本酒てす。夏は比較的に過ごしやすい長野県ですが、夏にぴったりな日本酒を考えて作ったのだという仕上がりです。日本酒本来のガツンとした感じはありませんがきれのある味わいと爽やかな後口が特徴の低アルコールの生原酒が九郎右衛門の持ち味です。
一点の曇りもない「明鏡止水」
長野では300年以上の歴史を持つ大澤酒造が作る本格的な辛口の吟醸酒が「明鏡止水」です。長野の中でもきれいな水が流れる浅間山を見渡せる長野県佐久市にある蔵元です。明鏡止水の諺通りに一点の曇りもないほどに磨かれた日本酒なので、研ぎ澄まされて磨き抜かれた味わいが人気の長野を代表する日本酒の一つです。米から水、酵母の全てを長野県産にこだわって作った長野ならではの華やかな口当たりが人気です。
甘口の大吟醸が主流となってきた最近ですが、昔ながらの辛口の日本酒である明鏡止水は作り手の迷いの無さがしっかりと反映されている逸品です。明鏡止水は辛口の日本酒なので蕎麦などとあわせるのが王道の飲み方です。美味しい蕎麦屋で明鏡止水をいただけば、ちょっとした高級感と昔ながらの情緒を感じられます。
さらっとして甘めの「鼎」
全国的な知名度はかなり低いものの長野を代表する隠れた名日本酒の一つが「鼎」です。金紋綿と美山錦の酒造好適米を使った純米吟醸酒のみで甘さの中に米のしっかりとした味わいのある知る人ぞ知る逸品です。実は鼎の販売店になるためにはかなり厳しい制約があって許された販売店しか販売できない幻の銘柄です。信州銘柄の日本酒を売っており、一定以上の売り上げを出さないと契約は解除される厳しさです。
フルーツのようなうま味とキレは冷やか常温でいただくのがおすすめです。美山錦を使った米のうま味が凝縮されています。純米吟醸酒の生酒なので日本酒の奥深い味わいをそのままに楽しめます。万人受けする日本酒というよりも日本酒通に受けの良いタイプの日本酒です。昔は長野県の中で知る人ぞ知る日本酒でしたが、全国の厳選された販売店を持つようになって、日本酒通の間では有名な超レアな日本酒となっています。
長野の日本酒でお土産におすすめの人気銘柄
長野に旅行に来たら必ず寄ってほしいのが蔵元です。日本酒は初めてという人でも安心の試し飲みが出来ます。長野県は美しい水と美味しい米から作られる日本でも屈指の日本酒作りの土地です。300年以上の歴史を持つ蔵元も存在し、伝統的な手法を守りながら近代的な機械も取り入れてさらにレベルの高い日本酒が完成しています。そんな長野県に寄った際には長野が誇る伝統的な日本酒をお土産にするのがおすすめです。
昔なら蔵元で日本酒を作っていたのは男性ばかりでしたが、最近では女性の日本酒の作り手も活躍しています。その中でも「亀齢」などの銘柄は全国的にも有名になっています。さらに長野を代表する「大信州」や女性人気が上がっているワインのような風味の「十九」、熟成酒と呼ばれる日本酒の中でも日本酒通もうならせる「渓流」などとお土産にすれば喜ばれること間違いなしの逸品も数多く存在します。
女性の杜氏が手掛ける日本酒「亀齢」
300年以上の歴史をもつ岡崎酒造の杜氏を務めるのが夫との二人三脚で頑張る岡崎美都里さんです。日本でも女性の杜氏は25人くらいしかいないと言われ、数少ない女性の日本酒の造り手です。その中で作られる亀鈴は日本酒にぴったりの米「ひとごこち」を使用しています。純米酒の中でも無ろ過生原酒に分類されるので日本酒の中でも作られたときの味わいやアルコール度数をそのままの状態で楽しめます。
甲信越酒類鑑評会と呼ばれる伝統のある大会で小さな蔵である岡崎酒造が最優秀賞をもらったのは奇跡とまで言われています。それほどにレベルが高く普段は大きな蔵ばかりが最優秀賞に輝いていました。その中で岡崎酒造は夫婦二人で奇跡を起こしました。日本一の酒どころである新潟の有名銘柄を押さえての最優秀賞に輝いた亀齢はフルーティーな甘味の中に広がる日本酒らしいうま味は最高レベルの仕上がりです。
バランスがよいフルーティーな「大信州」
長野を代表する蔵元である大信州酒蔵が作る本格的な辛口の純米吟醸酒が「大信州」です。極めて多くの家庭で定番の日本酒となっており知名度もかなり高い辛口の日本酒です。穏やかな香りにきりっとした味わいは料理にもぴったりとあいます。冷やで飲むのがおすすめの日本酒なので日々の晩酌にぴったりです。基本的に日本酒好きの人なら誰でも気に入るベーシックな味わいなのでお土産として外れなしです。
大信州のリンゴのようなフルーティーな甘味と香りはワインのようにオードブルとしていただくのも人気です。さっぱりした甘味で辛口の日本酒は食前酒としても最適です。少し塩辛い料理にもあうので鍋料理にもおすすめです。イカの塩辛のような基本的なおつまみにもあうので普段の料理にも良いですし、ホームパーティーなどのときに皆でわいわいと楽しめる万能な日本酒なのでお土産としても優秀です。
長野の日本酒で初心者や女性にもおすすめの銘柄
飲みやすい日本酒と言えば甘口の日本酒になります。日本酒の甘さを決めるのはどれくらい糖分が残っているかですが、後ろのラベルを見れば一目瞭然です。ラベルには日本酒度がマイナスでどれくらいか書いており、この数字が低ければ低いほど甘口銘柄の日本酒になります。そのため、日本で最も甘い日本酒はマイナス54などの数字になります。プラスに数字が上がっていればより辛口という事になります。
通常であれば甘口銘柄の日本酒は新潟や石川県のような北陸が圧倒的に多くこだわりの国産米で作られています。日本酒好きな人のなかでは甘口の日本酒と言えば北陸をイメージするくらいです。ですが、信州に代表される長野県の甘口銘柄の日本酒も日本酒好きの人から高い評価を受けています。長野県では昔ながらの伝統的な手法で作られた辛口の日本酒から、新進気鋭の甘口の日本酒まで多くの日本酒が生まれています。
白ワインのような味わい「十九」
十九は長野の日本酒のなかでも人気があるおすすめ銘柄の一つです。十九という名前は、人間なら成人する二十の一歩手前で、まだまだこれからの日本酒ですと作りての想いが込められています。特別純米の日本酒のなかではかなり人気の日本酒で、甘さに加えてガツンとした味わいが特徴です。毎年、新しい十九が発売されるときには注文が殺到するほどの人気です。最近の日本酒人気を支えていると言われるほどの人気です。
甘さと酸味のバランスが絶妙なので日本酒の中でも最も飲みやすい部類に入ります。アルコール度数が17もあるとは思えないほどのフルーティーな甘味があり日本酒に馴れていない人でもさらさらと飲めてしまうほど飲みやすい日本酒です。さらに時間が経つと濃厚なうま味が出てくると評判なので値段を考えるとコスパは最高です。普段は日本酒を飲みなれてない人にもおすすめの日本酒です。
甘口で飲みやすい「渓流」
全国的には知名度は低いのですが、熟成したうま味は日本酒通ほどはまると言われるのが「渓流」です。長野の数多くある蔵元の中でも熟成した日本酒にこだわっている遠藤酒造が作っています。根子岳から流れる伏流水や湧水を使用して日本酒が醸し出す風味にこだわって作っているのが特徴です。140年を超える伝統の中で昔ながらの伝統的な手法にこだわり熟成酒のなかでは右に出るものはいないと言われる逸品です。
日本酒は発酵させるお酒なので毎年、違う味になることもあります。米の出来具合にも左右されるのが日本酒の特徴です。そのため日本酒には旬も存在しています。基本的には殺菌などのために火入れを2度は行いますが火入れの回数を減らしたりする「ひやおろし」という飲み方も存在します。その中でも熟成酒は割と品質が安定しているので日本酒の初心者には入りやすい日本酒と言えます。
長野の日本酒でワイナリーが作る銘柄「ソガペールエフィス」
ソガペールエフィスとは名前だけ聞けばワインと勘違いしてしまいそうですが、れっきとした日本酒です。なぜ、こんな名前なのかというとソガペールエフィスを作っているのが普段はワインを作っている小布施ワイナリーという所だからです。小布施ワイナリーはワイン作りとしても世界的に評価の高いワインを作ると評判です。ソガペールエフィスはそんなワイン作りの名人が挑んだ洗練された日本酒です。
ワインづくりができない冬に作られる話題の日本酒
小布施ワイナリーに限らずですがワインを作るところでは冬季に稼働していないことが多く、その空いている間の有効活用は一つの課題です。小布施ワイナリーでは、その冬季を利用して技術向上やブランド力を強化するために日本酒造りに挑戦したのです。ですが、あくまで普段はワインを作っているワイナリーなので生産するソガペールエフィスの量は限られています。メインがワイン作りなので日本酒の面積はわずかです。
ワイン作りの一番、忙しい時期は5~9月くらいになります。ブドウの収穫とワインの醸造が始まり販売という流れになります。そのため、1~3月は手が空きやすくやることと言えばブドウの木の剪定作業がメインです。そのため、小布施ワイナリーでは剪定作業だけだった1~3月を有効活用し新たな挑戦として日本酒作りを再開することを決めました。
小布施ワイナリーは世界レベルのクオリティーを持つ
小布施ワイナリーは長野を代表するワイン作りの名店で世界的な評価が高いことでも知られています。実際に飛行機の国際線のファーストクラスで採用されるという実績をもち、普段からワインを飲みなれたVIPの舌を満足させる世界的に評価の高いワインです。お布施ワイナリーはワインも人気が高いのでワインを手に入れるのも難しいくらいの人気です。酒屋に問い合わせても手に入るか分からないほどです。
小布施ワイナリーはワインも大人気で直接、小布施ワイナリーを訪れてテイスティングをしても販売は一組につき一本までとなっています。それほどに売れ行きは好調で手にいれることすら難しくなっています。基本的には小布施ワイナリーの特約店に注文するのが無難です。
なかなか手に入れることができないレアな酒
長野の小布施ワイナリーはワインをメインで作っていますが、元々から日本酒を作っている酒蔵でした。戦前のコメ不足の時期にやむなく日本酒の酒蔵を廃業しましたが、元々から日本酒のノウハウを持つ長野の蔵元の中でも老舗です。店主があくまでワイン作りが休みになる1月のみの期間限定で作り出した趣味の日本酒と言われますが、元々の日本酒のノウハウに加えてワイン作りの知識が加わったので他にない日本酒になりました。
長野の小布施で作られた米で作られてソガペールエフィスは無農薬の米で作られています。元々、小布施ワイナリーの店主はこだわりが強い人として有名なのでワイン自体も極めて高い評価を得ています。そんな店主が作った日本酒なので他にはない味わいが人気を呼んでいます。長野には数多くのおすすめ銘柄がありますが、そんな中でもソガペールエフィスは高い人気を誇っているのでさらにレアな日本酒となりました。
ソガペールエフィスの味や特徴は?
長野の日本酒の好適米である美山錦から作られるソガペールエフィスは深い甘みが口の中でゆっくりとふくらみ、キレもある他の日本酒とは一味違った味わいの日本酒です。飲んだ人の口コミを見るとお米で作った白ワインと表現しています。とにかく芳醇な甘みと奥深い味わいは本当にワインかと勘違いしてしまうほどの味を醸し出しています。本当に原料が米かと思うほどの深みがさらに話題を呼んでいます。
ソガペールエフィスは白ワインのような口当たりで、酸味と渋味も感じられます。それでいてヨーグルトのような口当たりと表現する人もいるので、普通の日本酒とは明らかに一線を画した仕上がりです。パスタなどにあうのはもちろん、スパイスを効かせた料理との相性も抜群です。基本的には洋食の時にも飲みやすい日本酒として知られていますが、エスニック料理などとの相性もいいのでおすすめです。
長野の個性あふれる日本酒を堪能してみよう!
長野の日本酒の中でおすすめ銘柄は数多くあります。厳しい冬の寒さと連なる山脈が育んだ澄んだ空気と美しい水が作る長野の日本酒は日本屈指の品質です。さらに最近では女性向けのリキュールやワインまで作られているので長野に寄った際にはぜひ試してほしい逸品ばかりです。最近ではネットでも色々な日本酒が買えますが、長野の蔵元を訪ねれば色々な日本酒やワインまでを試飲することも可能なのでぜひ訪れるのがおすすめです。