2018年09月24日公開
2024年08月06日更新
だし巻き卵をプロの味にするテク!簡単なレシピとコツも紹介!
だし巻き卵は和食の基本であり、出汁が決め手となる究極の一品です。家庭でも頻繁に作られるだし巻き卵ですが、初心者には難しい料理だと思われがちです。そんなだし巻き卵を、簡単にプロの味に近づけるコツがあります。ここでは、手軽に作れるレシピやプロのような仕上がりになるポイントを詳しく紹介します。初めての方にわかりやすい巻き方も説明していますので、ぜひ自宅で挑戦してみてはいかがでしょうか?
目次
だし巻き卵をプロみたいに仕上げたい!
だしをたっぷり使った口当たりのよい「だし巻き卵」は、ひと口食べただけで幸せな気分になります。そんな美味しいだし巻き卵は、プロでないと作れないと思っていませんか?実は、おうちでも簡単にプロ顔負けのだし巻き卵を作ることができるのです。ここでは、美味しいだし巻き卵を作るポイントや簡単なレシピを詳しく紹介します。ぜひこの記事を参考に、皆さんも自宅でプロ仕様のだし巻き卵作りに挑戦してみてください。
だし巻き卵をプロの味にする作り方やテクニックを解説
自宅で作るだし巻き卵をどのように作ればプロの味に近づけるのでしょうか?それには、卵と出汁の黄金比率やフライパンの温度など、気をつけたいポイントがいくつかあります。一つ一つ丁寧に説明しますので、ポイントを押さえて実践してみましょう。
プロ顔負けのだし巻き卵の材料を揃えよう!
出典: https://tenki.jp
まずは、プロの味を実現するために、だし巻き卵の材料を準備していきましょう。用意するのは、卵(Lサイズ)3個、出汁90ml、薄口醤油小さじ2、みりん小さじ1、油少々です。簡単な材料で作れるので、準備するものが少ないのもだし巻き卵の良いところです。調味料はその都度、用意してもそれほど時間はかかりません。
プロの味に近づけるために、出汁を一から取るのもおすすめです。多めに作っておくと、煮物やお吸い物にも使えるので大変便利です。材料は、かつお削り節30gと水1,000ml(カップ5杯)です。まず、鍋に水1,000mlを入れ沸騰させます。沸騰したら火を止め、削り節30gを入れたら1~2分放置しておきます。布かキッチンペーパーを敷いたザルを使って出汁をこしたら完成です。削り節を絞るとえぐみが出るので気をつけましょう。
だし巻き卵の味付けの黄金比率とは?
プロのだし巻き卵を作るのには、味付けも大事なポイントです。実は、簡単に味付けができる黄金比率というものがあります。その割合は、水100ccに対して、1(顆粒だし):2(薄口醤油):2(みりん)が基準となります。だし巻き卵を作るには、水100ccに顆粒だし小さじ1/2、薄口醤油小さじ1、みりん小さじ1の出汁を準備しましょう。黄金比率の割合さえ守れば、誰でも簡単にプロの味が実現できます。
卵と材料を混ぜるときのコツ
材料を混ぜ合わせる際にも、気をつけたいコツがあります。まず、卵を混ぜるポイントとして「白身を切る程度にさっと」混ぜるようにします。その後、出汁を加え「菜箸をボウルにつけるように縦にして」混ぜると準備は終了です。卵を混ぜすぎると固まる力が弱くなるため、美味しいだし巻き卵になりません。白身が気になる場合は、菜箸で持ち上げるようにすると上手く切ることができます。
フライパンの適正温度は音で確認
ここからは、フライパンを使う時のテクニックを紹介します。まずサラダ油を入れ、フライパンに火をつけたら全体に油を行き渡らせます。綺麗に焼くには、卵液を入れる前にしっかりフライパンに火を入れる必要があります。フライパンに手をかざし、温まってきたら卵液を少し落とします。ジュっと音がしたら適温になっているという証拠です。中途半端な温度のまま卵液を入れると、ふわっとしただし巻き卵は作れません。
プロみたいに仕上げるだし巻き卵の作り方
フライパンが十分に温まったら、卵液をボウルの1/3ほど入れます。大きい気泡を菜箸でつぶしながら、表面がトロっとするまで火が通ったら、奥から手前に向かってパタンと折りたたむようにして巻いていきます。この時に、少々形が崩れても後で整えられるので気にする必要はありません。巻き終わったら奥に寄せ、残り1/2の卵液を流し込みます。
この時、菜箸を巻き終わっただし巻き卵の下に入れて持ち上げ、卵液を流し込むようにしてください。また半熟にまで固まったら、先程と同じように奥から手前に巻きます。この作業をもう一度繰り返したら、だし巻き卵の完成です。
余裕がある場合は、大根おろしを添えると見た目もプロのような仕上がりになります。ひと口含むと、口の中に出汁が広がり美味しい香りが鼻から抜けるのがわかるでしょう。
初心者は中弱火で焼くのがおすすめ!
だし巻き卵を作るというのは、初心者には難易度が高いようにも感じられます。そのため、慣れるまでは中火より少し弱めの「中弱火」で巻くようにすると失敗も少なくなります。上手く巻けなかったとしても焦る必要はありません。フライパンを持つ手にスナップをきかせ、リズム感を踏むように勢いよく巻いていくと良いでしょう。どうしても、巻けない場合はフライ返しを使ってみましょう。
だし巻き卵をプロのように仕上げるコツ
ここまでに紹介した作り方でも、十分美味しいだし巻き卵を作ることができます。しかし、もうひと手間加えるだけで更にプロの仕上がりに近づけることが可能です。少しの手間で仕上がりにも驚くほど差が出ます。
フライパンの温度は高くなりすぎないようにする
フライパンの温度が高くなりすぎると、せっかくの卵液が焦げてしまいます。手早く作業する必要が出るほか焼きムラの原因にもつながります。適温の状態をキープしながら巻いていくのが上手く仕上げるコツです。
巻くときは半熟状態で巻き始めよう
卵液は、巻いていく段階で徐々に全体に火が通っていきます。そのため、巻くときは半熟状態で巻いていくのがコツです。最初に火を通しすぎると、ボソボソとした食感のだし巻き卵になります。しっとりと口当たりの良い状態に仕上げるために、巻くタイミングは見極めましょう。
焼く時は卵液を一度にたくさん加え過ぎないようにしよう
卵液を一度にたくさん加えると、急にフライパンの温度が下がり均一に火が通りません。また、厚みが出すぎると巻きにくくなる原因にもなります。何回かにわけて卵液を入れることで、全体に適度な火が入り仕上がりも綺麗になります。ふんわりと美味しそうに焼きあがってこそ、だし巻き卵です。フライパンに入れる卵液の量には気を配りましょう。
焼き終わった後にまきすで包んで型と火の通りを落ち着かせよう
だし巻き卵を巻き終わったら、形を整えるためにまきすで包みます。この作業は、全体の火の通りを落ち着かせる目的もあります。途中でだし巻き卵が上手く巻けなかった場合も、まきすで包み込むことで見た目を整えることができます。しばらく置いてからカットすると、プロの作っただし巻き卵のような綺麗な仕上がりになるでしょう。
だし巻き卵をプロの味で作る簡単レシピ
では、ここからは簡単にプロの味が出せるレシピをいくつか紹介します。これらのレシピさえおさえておけば、おもてなしにも喜ばれるようなだし巻き卵が作れるようになります。
白だしを使って料亭の味「ふわふわなだし巻き卵」
手軽にプロの味を再現するには「白だし」がおすすめです。材料は、卵(Lサイズ)3個、白だし大さじ1、水60cc、サラダ油少々です。卵は白身を切るようにさっと混ぜ、白だし、水を加えて菜箸を立てながら全体を混ぜ合わせます。サラダ油をフライパンにひき、適温で3回にわけて巻いたら出来上がりです。このレシピは出汁を取る必要もなく、用意する材料も少ないため初心者でも簡単に作ることができます。
超絶品の「じゅわーっの究極のだし巻き」
続いては、口に含んだ途端に出汁がじゅわーっと広がる絶品だし巻きのレシピです。材料は、卵(Lサイズ)4個、水120cc、顆粒だし小さじ1、片栗粉小さじ1、薄口醤油小さじ1/4~1/2、みりん小さじ1、塩ひとつまみです。まず始めに、水、顆粒だし、片栗粉をしっかりと混ぜ合わせておきましょう。次にボウルに卵を割り入れ軽く混ぜます。そこに先に準備しておいた出汁と残りの調味料をすべて合わせ、再度かき混ぜます。
あとは、いつものようにフライパンで調理すれば完成です。片栗粉が出汁を卵に閉じ込める役割をしてくれるので、口に入れるとじゅわーっとした出汁の味をしっかり感じることができます。卵液を作ってから焼くまでに時間を置くと、ボウルの下に片栗粉が固まることがあります。焼く前は、もう一度軽くかき混ぜてからフライパンに流し込むようにしましょう。
めんつゆで簡単味付け!「風味豊かなだし巻き」
最後は、めんつゆで手軽に味付けできるレシピです。材料は、卵(Mサイズ)3個、めんつゆ(濃縮2倍)大さじ1、水大さじ2です。まず、卵の白身を切るように菜箸で混ぜます。そこに、めんつゆと水を合わせもう一度混ぜます。フライパンで巻けば、簡単だし巻き卵の完成です。めんつゆにしっかりと出汁がきいているので、これだけでも美味しいだし巻き卵になります。大根おろしを添えると、見た目もプロのような仕上がりです。
だし巻き卵をプロの味に仕上げるテクを試してみよう!
だし巻き卵のレシピやコツを紹介しました。初心者には難しそうにも思えるだし巻き卵作りですが、ポイントとコツさえおさえておけば、誰でも簡単に美味しく調理できます。綺麗に巻けなくても、最後にまきすで形を整えるので安心です。紹介したレシピを参考に、ぜひ一度だし巻き卵を自宅で作ってみてください。