ドライプルーンの健康効果を調査!ドライプルーンの栄養は美容にもいい?
健康・美容ともに効果があると言われているスーパーフード・『ドライプルーン』!多くの栄養素を含むドライプルーンには一体どんな効果が期待できるのでしょうか?また、カロリーはどれくらい…?今回は、ドライプルーンがもたらす効果とカロリーについて調査してみました!
ドライプルーンって何?
普段何気なく食べていたり、食べたことはなくても聞いたことやコンビニなどで見かけたことがある方が多い『ドライプルーン』。身近に感じられる食品ですが、一体どういうものなのでしょうか?まずは、『ドライプルーン』についてしっかり学んでみましょう。
ドライプルーンとは…
ドライプルーンの元となる果物『プルーン』は、西洋スモモの一種です。バラ科サクラ属の落葉喬木で、果実は濃いブルーや紫色で少し細長い楕円形の実の形が特徴とされています。プルーンと一口に言っても、非常に多くの品種があるため、7月~10月まで収穫できますが8月~9月がもっとも旬だとされています。
このような果実を乾燥させたものがドライプルーン?と思われるかもしれませんが、そういう訳ではないようです。どういう事かというと、西洋スモモの一種が『プルーン』だと先ほどご説明させていただきましたが、同じスモモの中でも『プラム』と呼ばれるものは『日本すもも』、『プルーン』と呼ばれるものは『西洋スモモ』となり、厳密にいうと種類が異なるのです。
『プラム』は世界で2000種類以上も存在すると言われており、日本では梅やスモモなどが挙げられますが、プルーンにできるのは一部です。西洋スモモの特定種のみが乾燥に適しているため、結果として乾燥プルーンが作られるのです。
『ドライプルーン』は乾燥させたプルーンだと勘違いしてしまいがちですが、簡単に言ってしまえば、『プルーン』という果物が海外ではあるため、『プルーン』はドライフルーツ状態の事を指します。また、米国ではドライプルーンという呼び名は存在せず、『プルーン』または『ドライプラム』と呼ばれます。
プルーンとなりえる西洋スモモの主な品種には、『シュガープルーン』『スタンレイ』『サンプルーン』などがあり、日本では長野県で国内生産のおよそ7割を占めています。米国ではカリフォルニアが主な生産地となっており、ドライプルーンのほぼ80%が米国カリフォルニアからの輸入品となっています。
ドライプルーンのカロリーってどのくらい?
ドライプルーンというものがどういうものなのかはご理解いただけたと思いますが、次に気になってくるのがカロリーです。ダイエット中のおやつなどに食べられる事が多いとされるドライプルーンですが、ドライプルーンのカロリーって一体どのくらいなのでしょうか?お次は、ドライプルーンのカロリーについて学んでみましょう。
ドライプルーンのカロリー
ドライプルーンのカロリーは、100gあたり235キロカロリーとなっています。意外と高カロリーなんですね…!ちなみに、生プルーン100gあたりのカロリーは49キロカロリーとなっており、ドライプルーンの四分の一以上のカロリーとなります。
しかし、生のプルーンと比べてカロリーが高くなるドライプルーンの方が、含まれる栄養価もグンと高くなります。また、ドライプルーンのほうが生のプルーンと比べても一粒あたりの量が少ないので100gも食べてしまう事はそうそうないと思われますがドライプルーンを食べる際は、適度な量で食べるように心がけましょう!
ドライプルーンの1日の摂取量
生のプルーンよりカロリーが高くなっているドライプルーンですから、食べる量には注意しておきたいもの。ドライプルーンを食べ過ぎるとカロリーが高くなってしまうのはもちろんですが、お腹がゆるくなってしまう恐れもあると言われています。では、ドライプルーンの1日の摂取量って一体どれくらいなのでしょうか?
ドライプルーンの1日の摂取量目安
ドライプルーンの1日の摂取量目安は、約200キロカロリーでドライプルーンだと8~11粒(約85g)が適量とされています。また、毎日100gのドライプルーンを食べると、消化器系の健康に効果があることは欧州食品安全機関(EFSA)によって明言されているそうです。
ドライプルーンに限らずどれだけ良いフルーツや食べ物も食べ過ぎてしまうと体に毒となってしまいますので、摂取量を意識しながら食べるようにしましょう。また、ドライプルーンは砂糖漬けのものが多いです。これらは合成添加物が入っていることも多いので、オーガニックで添加物無使用・自然乾燥のものだとより効果が高くなると言われています!
注意しておきたいドライプルーンの食べ方
また、注意しておきたいのがドライプルーンの食べ方です。プルーンのみを食べ続けていると、消化するものがなくなってしまうことから腸が収縮して腹痛を引き起こしてしまう可能性があります。ヨーグルトやシリアルなどに混ぜたりして工夫しながらドライフルーツを食べましょう!
ドライプルーンの健康効果
生のプルーンよりも多くの栄養素がたくさん含まれているドライプルーン。そんなドライプルーンに含まれる栄養素は健康効果・美容効果ともに、多くの効果が期待されると言われています。では、ドライプルーンに含まれている栄養素には一体どのような美容・健康効果があるのでしょうか?お次は、ドライプルーンに含まれている栄養素の効果について学んでみましょう!
①貧血改善
プルーンには『鉄分』が多く含まれており、貧血予防に効果があるとされています。100gあたりの鉄分量は生のプルーンが約0.3mgであるのに対し、ドライプルーンではおよそ1mgとなっています。鉄分を多く含む食品の多くは、調理をしないと食べにくいものが多いですが、プルーンはそのまま食べられるのでサプリメント感覚で手軽に鉄分を摂取でき、貧血改善に効果的です。
②便秘解消
プルーンには『水溶性食物繊維』と『不溶性食物繊維』の両方が含まれています。『水溶性食物繊維』は水に触れると溶けてゲル状になり、コレステロールや毒素などを包み込みながら便として体外に排出してくれる働きがあります。一方、『不溶性食物繊維』は、『水溶性食物繊維』のように水に触れてもゲル状にはならず何倍にも嵩を増しながら大腸を掃除しつつ進んでいく効果があります。
また、ドライプルーンには便秘解消に効果的とされる栄養素『マグネシウム』に、消化しにくくお腹をゆるくする作用のある『ソルビート』という糖質を含んでいるので、それらの成分が相乗的に作用し便秘改善に効果を出していると言われています。
③骨粗しょう症の予防
ドライプルーンを食べるとプルーンには骨密度が高くなるという成果が研究によって明らかになっています。骨にも新陳代謝があり、健康な骨には『骨吸収(骨を壊す働き)』と『骨形成(骨を作る働き)』のバランスが取れているものですが、加齢とともに骨吸収のほうが骨形成よりも早くなり骨密度が低下してしまいます。
しかし、カルシウムを豊富に含むドライプルーンを食べていると、骨を丈夫にしつつ骨吸収の速度を抑える作用にも効果が期待できるので骨粗しょう症の予防に効果が期待できると言われています。
ドライプルーンの美容効果
①髪の健康サポート
ドライプルーンには『鉄分』が豊富に含まれています。『鉄分』には貧血改善にも効果があると先ほどご説明させていただきましたが、髪の健康サポートにも効果的です。鉄分をしっかりと摂取できていないと、脱毛の原因や乾燥・変色につながることがあるといわれています。
つまり、鉄分が豊富に含まれるドライプルーンを食べることによって、髪を健康的にサポートしてくれるようになるのです。例えば100gのドライプルーンを食べていれば、一日の必要量の7%の鉄分を補うことができると言われてます。健康だけでなく、髪への美容効果もあるなんて嬉しい限りです!
②アンチエイジング
ドライプルーンには美肌作りに欠かせない『ビタミンE』が含まれています。『ビタミンE』は抗酸化力が高く、老化防止作用や肌の血流を改善する働きがあるので、美肌・アンチエイジング効果に期待ができます。
ドライプルーンは美容/健康効果が豊富だった!
ドライプルーンの美容・健康効果・栄養・カロリーまとめのご紹介はどうでしたか?多くの栄養素を含むドライプルーンには健康・美容ともに多くの効果が期待されるスーパーフードとして、近年さらに人気が上昇中です。
様々な嬉しい効果に期待できることから、たくさん食べてしまいがちですが、ドライプルーンはカロリーが意外と高いことや、食べ過ぎによってお腹がゆるくなる恐れがありますので食べる量には注意しながら健康的に摂取しましょう!