薄力粉(小麦粉)の大さじ1杯は何グラム?計量スプーンやカップの量り方
料理のレシピでよく見かける『大さじ』。幅広い料理に使われる薄力粉(小麦粉)を大さじ1杯量るとすると何グラムになるのでしょうか?今回は、薄力粉(小麦粉)を大さじ1杯をはじめとする計量スプーン・計量カップの量をチェックしてみましょう!
目次
主食おかずからおかし作りまで幅広く使われる薄力粉。
料理をする際、様々な食材や調味料を使用します。そんな中でも主食おかずからお菓子作りまで幅広く使われ、私たちの食生活でも多く使われているのが『薄力粉』です。レシピを見ていてもよく見かける事が多いワードではないでしょうか?
多くの料理やお菓子作りに使われている事から、今まで当たり前のように薄力粉を使ってきたと思いますが、「薄力粉ってどんなもの?小麦粉との違いは?」と聞かれた時、あなたはきっちりと説明できるでしょうか?「何となくは理解してるけどあまり自信ないかも…」という方はまず、薄力粉とはどんなものなのか、そして小麦粉との違いは何なのかについて学んでみましょう!
薄力粉と小麦粉の違いは…
小麦粉と薄力粉は、ザックリ言ってしまうと、同じものです。レシピでよく『薄力粉』『小麦粉』といった材料を見かけますが、これらはレシピを書く人によって表記が違うだけで同じものであるとのことです。まず、小麦の種類には『硬質小麦』『中間質小麦』『軟質小麦』『デュラム小麦』といった4つにわけられます。これらはそれぞれに含まれているタンパク質の質と量が異なります。
詳しく説明していくと、『硬質小麦』が『強力粉』と呼ばれているもので、たんぱく質が多くて粘弾性(粘り・弾力性)があります。『硬質小麦』は文字通り、硬いので粉砕しても細かくなりにくいため、薄力粉に比べて粒がやや粗めになります。パンや中華麺向きとされており、アメリカ・カナダ産のものが多いです。
『中間質小麦』が『中力粉』と呼ばれているもので、たんぱく質の含有量は中くらい。粘性や弾力性は薄力粉と強力粉の間に位置する小麦粉となっています。うどんやお好み焼き・たこ焼きなどに向いており、オーストラリア・国内産のものが多いです。
『軟質小麦』が『薄力粉』と呼ばれているもので、たんぱく質が少なく適度に柔らかくなっています。『軟質小麦』は粒が柔らかく、粉砕すると細かい粒になりやすい特徴があります。天ぷらなどの料理やケーキやクッキー・シフォンケーキなどといったお菓子に向いており、アメリカ産のものが多いです。
『デュラム小麦』は、スパゲティやマカロニなどといったパスタに主に使われている小麦粉です。柔軟で弾力性の強いグルテンを豊富に含んでいるので加工するとシコシコとした食感のコシの強いパスタになります。カナダ産のものが多いです。
薄力粉(小麦粉)って大さじ1杯だと何グラムになるの…?
さて、薄力粉と小麦粉が同じものである事はわかりましたが、レシピでは『薄力粉(小麦粉)◯グラム』などと表記されている事が多いです。薄力粉(小麦粉)って大さじ1杯だと一体何グラムになるのでしょうか…?そこで今回は、知っておくと便利な薄力粉(小麦粉)大さじ1杯のグラム数についてしっかり学んでみましょう!
大さじ一杯ってどれくらい?
薄力粉(小麦粉)って大さじ1杯のグラム数を学んでいく前に、そもそも大さじ一杯ってどれくらいなのかについて簡単に学んでみましょう。調味料を図る際、基本的には『計量スプーン』または『計量カップ』を使用します。
『計量カップ』は基本的に1カップで200ml測れるようになっており、『計量スプーン』では大さじと小さじがあります。計量スプーンの大さじ1杯は15cc、小さじ一杯は5ccとなっています。
後々詳しくご説明させていただきますが、計量カップや計量スプーンの大さじや小さじは『体積を表す単位』であって、グラム数ではありません。もっとわかりやすく言えば、これらは『容量』であって『重量』ではないということです。大さじ1杯が15ccだから15gということではないということです。
計量スプーン・大さじ1杯の薄力粉(小麦粉)グラム数は…
計量カップや計量スプーンの大さじや小さじは『容量』であって『重量』ではないという点については一旦置いておき、まずは計量スプーン・大さじ1杯の薄力粉(小麦粉)グラム数をチェックしてみましょう。
計量スプーン・大さじ1杯の薄力粉(小麦粉)グラム数は約9グラムです。ちなみに、片栗粉や上新粉といった粉類も、薄力粉(小麦粉)と同じく、大さじ1杯約9グラムとなっています。
容量(嵩)が大きくなると大さじとカップの重さは変わる?
計量カップや計量スプーンの大さじや小さじは『体積を表す単位』であって、グラム数ではないと先ほど説明しました。大さじ1杯が15ccだから15gということではないということです。容量(嵩)が大きくなると大さじとカップの重さは変わってきます。では、計量カップの1カップで考えてみましょう。
計量カップは1カップ200ccです。薄力粉(小麦粉)の大さじ1杯は9グラムです。大さじ1杯の約13.3倍が1カップになりますが、この時単純に9グラム×13.3倍のグラム数になるわけではなくて、実際には約12倍の約110グラムになります。
これは食品の容量(嵩比重)により、容量(嵩)によって重量が変わるのです。グラム数が大きくなった場合は、正確な計量を行うためにも計量スプーンや計量カップではなくキッチンスケールを利用するのがおすすめです。最近ではスマホで大さじの分量からグラムへの分量変換をしてくれる便利なアプリもありますので、是非チェックしてみてください!
ちなみに、片栗粉や上新粉といった粉類も大さじ1杯の重さは薄力粉(小麦粉)と同じく、約9グラムとなっていましたが、容量(嵩)が大きくなった1カップで計算すると、約130グラムとなり、薄力粉(小麦粉)よりグラム数が重たくなります。
日本とアメリカの計量カップのサイズは異なる?
ネットで様々なことを検索できる時代ですから、海外レシピを参考にしている方も多いでしょう。日本で一般的な料理に使用する計量カップは200ccとなっていますが、実はアメリカではサイズが日本と異なります。アメリカで一般的に使用されている計量カップは約235ccとなっているようですから、海外レシピを参考にしている方はそちらも頭に入れておきましょう!
薄力粉(小麦粉)大さじ1杯のカロリーはどれくらい?
パンやうどん・パスタ・お好み焼き・たこ焼きなどなど…様々な主食料理にも利用されている薄力粉(小麦粉)。そんな薄力粉(小麦粉)は「カロリーが高い…」というイメージが強いですが、大さじ1杯のカロリーは一体どれくらいになるのでしょうか?お次は、薄力粉(小麦粉)大さじ1杯のカロリーを調査してみましょう。
薄力粉(小麦粉)大さじ1杯のカロリー
薄力粉(小麦粉)は100gあたり368キロカロリーとなっています。大さじ1杯が約9グラムですので、薄力粉(小麦粉)大さじ1杯のカロリーは約34キロカロリーとなります。ちなみに薄力粉(小麦粉)100gあたりの糖質は73,4gとなっており、薄力粉(小麦粉)はカロリー・糖質ともに高いことがわかります。
計量スプーンがない時は◯◯を使って大さじ量を換算しよう!
計量スプーンがない時は、身近なもので代用できます。そのアイテムというのが、ペットボトルのキャップです。ペットボトルのキャップは大きさが規格づけられているため、計量スプーンがなくても薄力粉(小麦粉)を量ることができるのです。
ペットボトルのキャップ2杯分の容量が大さじ1杯分程度と換算して計量することができます。『ペットボトルのキャップ2杯分=大さじ1杯』と、覚えておくと計量スプーンがなくて分量が測れない時も慌てずにすむので是非覚えておきましょう!
《まとめ》薄力粉(小麦粉)大さじ1杯のグラム数調査
薄力粉(小麦粉)大さじ1杯のグラム数調査まとめのご紹介はどうでしたか?料理の基本となる、大さじ・小さじ・カップなどといった『容量』。薄力粉(小麦粉)について今回はご紹介しましたが、片栗粉や上新粉・重曹などなど…粉物と一括りにしたとしてもこれらはそれぞれ重さが異なります。
そのため、大さじ1杯の重さも違えば、容量(嵩)が大きくなっていくにつれてグラム数もどんどん大きく異なってきます。自身が計量したいものの重さは大さじ1杯何グラムなのかをしっかりとチェックしてから、計量スプーンや計量カップで計量しましょう!しっかりとグラム数を正確に量って、日々の料理やお菓子作りに役立ててくださいね。