2018年08月24日公開
2024年08月01日更新
脂肪肝をコーヒーで改善できる?飲むならブラック?効果的な飲み方は?
コーヒーは飲みますか?1日の始まりをコーヒーで始める素敵な人もいれば、コーヒーの苦みが苦手で飲めない人もいると思います。のんなコーヒーは近年注目されています。その理由が脂肪肝予防です。コーヒーを飲むだけで脂肪肝を予防できるなんてコーヒー好きにとってはうれしい限りです。今回は、そんなコーヒーによる脂肪肝対策について紹介していきたいと思います。また脂肪肝対策に効果的な飲み方も紹介していきます。
脂肪肝がコーヒーで良くなるのか調査!
脂肪肝というのを知っていますか?脂肪肝とは一種の生活習慣病です。放っておくと肝硬変のリスクが高まったり、最悪の場合、肝がんになる可能性がある病気です。そうならないためにも、事前に予防と対策をしておくことが大切です。近年、脂肪肝の予防手段として、コーヒーが効果的であるとの研究結果が出ています。今回は、脂肪肝がコーヒーでよくなるのかを調査してみました。
脂肪肝はコーヒーが改善してくれる?
コーヒーが大好きで、朝のルーティンとしてコーヒーを飲んでいる人が多いと思います。また、人によってはコーヒーを飲めない人や、毎朝飲むことへあまり良い印象がない人もある程度いると思います。どちらの人にとっても、脂肪肝はコーヒーが改善してくれるなんてにわかに信じられないと思います。そこで、今回は缶脂肪はコーヒーが改善してくれるかどうかについて触れていきたいと思います。
脂肪肝とはどんな病気?
そもそも脂肪肝とはどのような病気か知っていますか?ある程度、察しがついている人もいると思います。脂肪肝とは、肝臓の周りに脂肪がたまっている病気のことになります。この病気は肥満体の人だけがかかる病気ではありません。比較的痩せている人でも脂肪肝になるリスクは十分にあります。先述した通り、脂肪肝をそのままにしておくと他の重大な病気も発症してしまう可能性があります。
そして、この脂肪肝という病気は更年期を過ぎた女性が発病する可能性が高いと言われています。その原因はホルモンバランスです。更年期を過ぎ、閉経をすると女性ホルモンの分泌量が下がり、脂肪が皮下だけではなく内臓にもたまっていくのです。肝臓も例外ではありません。閉経前と同じような食事をしていたら、肝硬変のリスクは一気に高まってしまいます。
脂肪肝の原因や症状
脂肪肝は、他の病気になる可能性を高める病気だが、無自覚に脂肪肝になってしまうのが厄介なところです。そんな脂肪肝になる原因の1つは日頃の食事です。ジュースやステーキ、菓子パンなどの脂質や糖分の多い食事を毎日摂取していると、脂肪肝になる可能性は一気に高まります。また、ストレスも原因の1つになっています。
お酒を飲まない人も脂肪肝に?
この脂肪肝の厄介なところは、お酒を飲まない人でも脂肪肝になってしまうことです。一般的に、お酒は肝臓の機能をフルに働かせてしまうから、肝臓を悪くする可能性が高まってしまうといわれています。しかし、脂肪肝は例外です。現在、国内で脂肪肝を患っている人の中の1~2割は非アルコール性脂肪肝炎と言われています。禁酒している人も例外ではありません。
肝臓とコーヒーの関係について
そんな恐ろしい病気の1歩前である脂肪肝を改善できるのがコーヒーだと近年言われていますが、肝臓とコーヒーの関係は一体何なのでしょうか。実は、肝臓とコーヒーの直接的な関係についてまだ解明されていません。しかし、数多くのアンケート調査によると、1日1杯以上コーヒーを飲んでいる人ほど、脂肪肝を発症してい人の割合が低いというアンケート結果が出ています。コーヒーの成分に何らかの改善効果があるのかもしれません。
カフェインの脂肪燃焼効果
コーヒーに含まれているカフェインには脂肪燃焼効果があります。これが、脂肪肝を改善してくれると思われる理由の1つとして言われています。運動前に1杯のコーヒーを飲むと、長距離走やトライアスロンなどの持久系運動の運動効果を高めてくれるのです。
アスリートでも、試合前にチョコレートやコーラをあえて摂取する人の理由はこれです。カフェインによって、血中の脂肪酸濃度が高まり、筋肉が脂肪酸を燃やしてエネルギーを得ることができます。このような理由で、カフェインには脂肪燃焼効果があるといわれています。
トリゴネリンは老化防止にも効果的
コーヒーに含まれるトリゴネリンは、体や脳の老化防止にも効果があるといわれています。これは、アルツハイマー症の発病をある程度遅らせる、あるいは改善する可能性があるということになります。アメリカのサウスフロリダ大学とマイアミ大学の研究によると、カフェイン血中濃度の高い65歳以上の人は、濃度が低い65歳以上の人と違ってアルツハイマー病の発症が2~4年遅いことが研究によって判明しました。
つまり、アルツハイマー症を完全に防ぐことはできないとはいえ、コーヒーを飲んで生活をしているとアルツハイマー症の発病を遅らせることが可能であるということが示されました。昨今、日本の超高齢化社会が社会問題になっている中で、このような研究結果が出たことは日本にとっては朗報です。
クロロゲン酸の脂肪分解効果
クロロゲン酸という、コーヒーに含まれるポリフェノールが脂肪分解効果があります。つまり、このポリフェノールがダイエットには最適であるということも言えます。この脂肪分解効果こそ、肝臓の周りについてしまった脂肪も分解してくれるかもしれません。そして、このクロロゲン酸はコーヒーにカフェイン以上に含まれているポリフェノールになります。
脂肪肝をコーヒーで改善するための飲み方
ここまでの説明を聞いてどうでしたか。これだけのメリットがあれば、読む前からコーヒーを飲んだ人にとっては嬉しいニュースです。また、毎朝は飲んでない人はこれを機に飲んでみることもアリだと思います。脂肪肝をコーヒーで改善するために飲む人は、今から紹介する飲み方を参考にしてみてください。この飲み方をすれば、脂肪肝を発症するリスクが下がります。よかったら実践してみてください。
何も入れずにブラックのホットで飲もう
あまりコーヒーを飲んでなかった人や、甘党の人にとってはきついことですが、脂肪肝を改善するのにおすすめの飲み方は、何も入れずにブラックコーヒーをホットで飲むことです。知っての通り、ブラックコーヒーはかなり苦いので飲みにくいと思いますが、それもいずれ慣れると思います。
夏場のホットコーヒーはさすがに飲めないと思いますが、冬場なんかはかなり良いと思います。これからカフェに行く時はブラックコーヒーのホットを頼みましょう。
浅炒りの豆を使おう
そして、コーヒーを作るときに、浅炒りの豆を使うことです。浅炒りの豆を使うことで、豆本来の味わいが出てきます。つまり、コーヒー豆に含まれているカフェインはもちろん、クロロゲン酸やトリゴネリンが深炒りのコーヒーよりも多く含まれていることになります。浅炒りのコーヒー豆は苦みよりも酸味がメインになってきますので、ブラックコーヒーの苦みが嫌いな人は浅炒りのコーヒー豆を使ってみてください。
食前に飲もう
次に説明するのが飲むタイミングです。脂肪肝を予防するためだったら、食前に飲むことをおすすめします。食前は特に空腹になっている時間で、摂取した栄養素が体に吸収されやすい時間帯でもあります。このタイミングでブラックコーヒーを飲めば、ブラックコーヒーに含まれている栄養素や、成分が体内に効率よく吸収されます。
また、空腹時のカフェイン摂取は人によってはお腹を下す可能性があるので、ブラックコーヒーを飲んだらできるだけすぐに食事をすることをおすすめします。
脂肪燃焼させるなら運動前に飲もう
また、脂肪肝の対策の1つとして脂肪を燃焼することが挙げられます。脂肪燃焼にフォーカスを当てるなら運動前にブラックコーヒーを飲むことをお勧めします。先述した通り、コーヒーには脂肪燃焼を促進させるクロロゲン酸が含まれています。そして、カフェインも血中の脂肪酸濃度を高める効果があります。この2つの相乗効果によって、脂肪燃焼の効率がかなり上がります。なので、運動前にブラックコーヒーを飲むことをおすすめします。
肝臓が元気になるコーヒーの作り方
肝臓をよくするために、ブラックコーヒーを手作りしたい人がいると思います。そこで、肝臓が元気になるコーヒーと作り方について紹介していきます。まずコーヒー豆ですが、先述した通り浅炒りコーヒー豆を選んでください。特に「モカ・シダモ」はクロロゲン酸の含有量が他のコーヒー豆よりも多いので、浅炒りコーヒー豆を選ぶ時はできるだけモカ・シダモを選んでみてください。
次のポイントは抽出方法です。肝臓をいたわっている人は抽出の際にペーパードリップかサイフォンを選んでください。手軽さを選ぶ人ならペーパードリップ、味に拘りたい、または雰囲気から入っていきたい人はサイフォンを使うことをおすすめします。サイフォンを使ってコーヒーを作っていたらかっこいいので、継続するモチベーションにもなると思います。飽き性の人はあえてサイフォンで行ってみてください。
次にポイントとなってくるのが抽出で使う水です。コーヒーについてよく知らない人にとっては水なんかなんでも良いではないかと思います。この水にこだわることこそ粋だと思います。使う水は、蒸留水か軟水を使うことをおすすめします。蒸留水を集めることができない人は軟水を購入して使うことをおすすめします。クリスタルガイザーや南アルプスの天然水などが軟水になりますので、参考にしてみてください。
そして、ここで使う水は沸騰前の85℃~95℃くらいをキープして抽出してください。クロロゲン酸は熱に弱いという弱点があるので、できるだけ95℃以上にはならないように温度管理をしていくことが重要になってきます。温度管理が難しいと思いますが、この手間がコーヒーを美味しくするのに重要なカギになってきます。最初は大変だと思いますが、なれてくれば感覚でわかってきます。
そして、最後に重要になってくるのはコーヒーを淹れる時です。この時に一気に大量に淹れてしまうと、クロロゲン酸の量が増えないです。ここでゆっくり淹れることこそ、クロロゲン酸の量を増やすことができます。淹れる速度が遅ければ遅いほど、クロロゲン酸の量が増えていきます。なので、ここに一番時間をかけるといっても過言ではありません。早とちりの人でもここのタイミングだけは耐えましょう。
これで肝臓を元気にできる美味しいコーヒーが完成します。ここまで、多くの手間がありましたが、この方法も慣れてくればルーティンになってくるので、逆に楽しくなってくると思います。気になった方はぜひやってみてください。
インスタントコーヒーでも効果ある?
コーヒーによって得られる恩恵は数知れないことを理解してもらえたと思います。しかし、人によってはコーヒーを作る時間がない人もいると思います。そこで、役に立つのが忙しい人の味方、インスタントコーヒーです。実は、このコーヒーによる恩恵はインスタントコーヒーでも得ることができます。なので、時間がない人でも脂肪肝を改善することができるので安心してください。
適量を飲むようにしよう
ここで大事なことです。いくらコーヒーに多くのメリットがあっても飲みすぎは禁物です。ここで飲みすぎてしまうとカフェイン中毒になってしまったり、夜寝れなくなってしまうなどの他の弊害が出てきます。目安としては、1日に多くてもマグカップ4杯分です。これ以上取ってしまうと、効果を得られる反面、他の症状がでてしまう可能性があるので、理想は朝の1杯と仕事の休憩時間の数だけコーヒーを飲むことをおすすめします。
脂肪肝の予防方法
また、そもそも脂肪肝にまだなっていない人もいると思います。もしくは、既に脂肪肝になっているがまだ深刻ではないという状態の人がいると思います。そこで今回は、脂肪肝を予防する方法について紹介していきます。備えあれば憂いなし。ぜひやってみてください。
糖質を取り過ぎない
脂肪肝にならないために、根本的な原因から無くしていくことをおすすめします。その原因の1つが「糖質」です。多くの人が勘違いしそうなことでしが、ここでいう糖質はスイーツなどの甘味はもちろんのこと、炭水化物も含まれています。炭水化物は体内で糖質になって吸収されるので、一概に甘いものを制限すればよいわけではありません。日頃の食事を見直して、切り落とせるところは切り落としましょう。
緑茶のカテキンが効果的
また、緑茶に含まれるカテキンも効果的です。最近だとトクホのお茶がコンビニエンスストアやドラッグストアに販売されていますが、それらの飲み物に含まれているの成分もカテキンです。カテキンには、クロロゲン酸と似たような効果があり、脂肪燃焼に一役買ってくれるのです。コーヒーが飲めない人は代わりに緑茶を飲んでみてください。
筋力アップで太りにくい体づくり
また、一番効果的だと思われる予防方法は、筋力アップをして太りにくい体を作ることです。筋肉が多ければ多いほど、基礎代謝量が増え、なおかつ脂肪燃焼の効率を上げてくれます。また、トレーナー業界において筋肉はつけやすくて落ちにくといわれているものです。なので、少ない筋トレの量を継続して行うことで、自然と脂肪肝対策になります。
脂肪肝はコーヒーの効果で発生を抑えられる!
いかがでしたか?昔はコーヒーを飲むとカフェイン中毒になって体を壊す可能性があるといわれていましたが、これらのメリットと照らし合わせてみると、カフェイン中毒のデメリットを差し引いても良い効果ばかりがあります。また、健康な生活サイクルの為に朝早く起きてコーヒーを作って飲むことも良いかもしれません。これを機に、脂肪肝が気になっている人はコーヒーを飲み始めてみてください。