2018年08月08日公開
2024年07月28日更新
オイスターソースとウスターソースの違いは?代用できるか調査!
オイスターソースとウスターソース。どの家庭の冷蔵庫にもどちらか1本はある調味料ではないでしょうか?同じような2種類のソースですが、その中身は全然違うって知っていましたか?今回は、なんとなく使っている方も多いオイスターソースとウスターソースの違いとさらには代用の方法までを紹介します。工夫次第で料理のレパートリーも増える事間違いなし。是非この記事を活用してください。
目次
オイスターソースとウスターソースの違いって何?
私たちが、普段作っている家庭料理に欠かせない調味料の一つとして、オイスターソースとウスターソースがあります。どちらもうま味がギュっと凝縮されていて、深いコクが特徴のソースですが、どちらのソースも見た目はほぼ同じです。しかも名前も似ているこの2つのソース。皆さん違いがあることを知っていましたか?今回は、毎日の料理作りに役立つこと間違いなしのオイスターソースとウスターソースの違いを調べてみました。
さらにオイスターソースとウスターソース、どちらのソースも自宅にない場合に是非活用してほしい、中濃ソースなど身近な調味料を使った代用方法についても紹介しています。オイスターソースとウスターソースの違いや、中濃ソースを使った代用の方法などを知っておいたら、毎日の献立に悩むこともなくなります。
材料を見ただけで料理のアレンジや、レシピが思いついてしまうなど役立つこと間違いなしです。是非、おぼえて活用してくださいね。
オイスターソースとウスターソースの違い
オイスターソースとウスターソース。2つのソースの見た目は似ていますが、原料や味、使用用途は大きく違います。オイスターソースは中国広東省が発祥。ウスターソースは、19世紀のイギリスのウスターシャ地方が発祥です。ウスターソースの名前はウスターシャという地名から名づけられています。どちらも材料を発酵させた時に偶然出来た美味しいソースとして有名になりました。
このように偶然の産物として出来たソースですが、そもそもの発祥元が違うことからオイスターソースとウスターソースは全くの別物であるといえます。では、それぞれのソースには何が使われているのか?原料から見ていきましょう。
原料の違い
はじめに、オイスターソースのメインとなる原料はカキです。塩漬けにしたカキを発酵させると上澄み液が出来ます。その上澄み液や、カキの煮汁をさらに濃縮した液体に、砂糖や塩、小麦粉などを加えて作られます。そして味を整え出来た調味料を、オイスターソースと呼んでいます。日本では牡蠣油とも言われています。カキの煮汁がメインの原料だけあって、コクのある深い味わい濃厚な味が特徴のソースが出来あがります。
次に、ウスターソースの原料は玉ねぎやニンジン、トマトなどの野菜。リンゴなどの果物をジュース状にして塩や砂糖、酢、ニンニクやトウガラシなどの香辛料を加えます。そして1か月程熟成させ、カラメルで着色した液体の調味料をウスターソースと呼んでいます。野菜や果物がメインの原料で、繊維質が少なくサラサラとしているのが特徴です。
また国の定義により定められたウスターソースの仲間に、中濃ソースと呼ばれるソースがあります。中濃ソースの原料はウスターソースと同じなのですが、野菜や果物の絞り方に違いがあります。中濃ソースは原料である野菜や果物をピューレ状にして、小麦粉を加えることでとろみを出しています。
容器以外の見た目では、区別できないので、サラサラしているものをウスターソース、とろみのあるものを中濃ソース。さらにとろみを強くして甘くしたものを、一般的にとんかつソースと呼んでいます。
味の違い
原料が全く違うオイスターソースとウスターソース。その違いは当然、味にも現れています。オイスターソースとウスターソースでは、どのような味の違いがあるのか知っておくと料理をする時に、材料の味付けで困ることなきなり、料理の幅もグッと広がります。オイスターソースとウスターソースの味の違いをみていきましょう。
ウスターソースは、料理にそのままかけて食べることが出来るので料理に取り入れやすく、食卓には欠かせない万能調味料です。ニンニクや唐辛子などのスパイスがピリッと効いたやや辛めの味が特徴です。
また、玉ねぎやニンジンなどの野菜、リンゴなどの果物が主原料になっているのでサラサラとしていてさっぱりとした後味も特徴です。また、中濃ソースは、少しとろみがあるのでウスターソースより、ほんのり甘い味が特徴となっています。
一方オイスターソースは、料理にそのままかけて食べることはあまりない調味料です。ほどよくドロッとした液体で、味は主原料であるカキのエキスと旨味がギュっと凝縮されほんのり甘いまろやかな味が特徴です。また、オイスターソースはそれだけで使っても味の決め手となり料理のコクを引き出してくれます。
その為、材料に下味をつけなくてもオイスターソースを使うだけで、バランスの整った味の料理に仕上がります。冷蔵庫の中に常備しておくと大変便利で活躍してくれる調味料です。
主な使用用途の違い
では、オイスターソースとウスターソース、どうやって使い分けたらいいの?どんな料理に合うの?と思ってる方は必見です。オイスターソースとウスターソースには、それぞれの特徴を活かしたベストな使用方法があるのです。オイスターソースとウスターソース、それぞれの主な使い方を知っておくといつもの料理がさらにグレードアップすること間違いなし。是非この記事を参考にして使い方をマスターしましょう。
オイスターソースの使い方
オイスターソースは中国発祥ということもあり、中華料理に良く使われる調味料です。また、オイスタースースのほどよいとろみは、素材とのなじみが良いので、肉や魚介、野菜の炒め物や煮込み料理によく使われています。
もちろん、カキエキスが主原料なので、いつもの料理にオイスターソースを加えると旨味が増して、グレードアップした料理になります。また、素材にほどよくまとわりつくとろみは、お皿の上で料理の一体感を生んでくれます。
他には、オイスターソースを隠し味に使ってカレーも作れます。いつものようにカレーの材料を切って煮込みます。具材が柔らかくなったら一旦火を止めてカレーのルーを割り入れます。ルーが溶けたら再び弱火にします。この時にオイスターソースを小さじ2程加え、3~4分ほど煮込むと出来上がります。
ウスターソースの使い方
次に、ウスターソースの使い方ですが、料理にそのままかけて食べること出来るため手軽に使われることが多いです。揚げ物や、お好み焼きなどこってりとした料理には後味さっぱりのウスターソースがよく合います。他にも焼きそばなどの麺料理など、ウスターソースの使い道は無限大にあるのです。
さらに、肉みその味付けにウスターソースを使って、タコライスのような主食の料理を作ることも出来ます。ウスターソースの味がとてもさっぱりとしているのでメインの素材の味を変えることなく隠し味的に使えて便利です。料理を作っていて味が決まらいなと思った時に味方になってくれる万能調味料として、是非冷蔵庫に揃えておきたい1本です。
ウスターソースを使ったタコライスは、始めに肉みそ用の調味料を混ぜ合わせる時に、ケチャップを大さじ4に対して、ウスターソースを大さじ2の割合で混ぜ合わせます。後は塩コショウで味を調整するとほんのりスパイスの効いた味になって、美味しく出来上がります。それぞれの調味料はお好みで調整しましょう。
オイスターソースを代用する方法
オイスターソースとウスターソースの事を知ってきたのはいいけれど、いざ料理開始と冷蔵庫を開けたときに肝心のオイスターソースを切らしているなんてこともあります。
また、使い切れず賞味期限切れになったものだったりということもあります。ここでは、覚えておいて損はないオイスターソースを代用できるアイテムとして、ウスターソース、中濃ソース、粉末ソースやペースト状の調味料4種類を使った方法を紹介します。要チェックです。
ウスターソースを使って代用する
一つ目はウスターソースを使って代用する方法です。混ぜあわせるだけなのでとても簡単です。さらにウスターソースなら冷蔵庫に常備している家庭も多いのではないでしょうか?オイスターソースはウスターソースに比べると甘みと濃厚さがあるのが特徴です。
ウスターソースに少量の砂糖もしくわ、はちみつを混ぜ合わせるのがポイント。簡単にオイスター風ソースが作れます。砂糖やはちみつはお好みで調整してください。はちみつで代用することでソースにとろみがでるのでおススメです。
中濃ソースを使って代用する
2つ目は、中濃ソースを使って代用する方法です。中濃ソースも家庭に常備されている事が多い調味料です。中濃ソースは元から少しとろみと甘みがついているので、オイスターソースの代用として作る時は、中濃ソース適量に対して、とろみを緩くするために醤油、またはめんつゆを大さじ1の割合いで入れて、混ぜ合わせます。
醤油、めんつゆはお好みで調整してください。あまり入れすぎると塩からくなってしまいますので気をつけましょう。
粉末ソースを使って代用する
3つ目は、粉末ソースを使って代用する方法です。ウスターソースも中濃ソースもない場合は、粉末の中華だしを使って簡単に作ることが出来ます。中華出しがない場合は鶏ガラスープやコンソメの素で代用します。醤油大さじ1に対して、はちみつを小さじ1、そこに中華だしをひとつまみ入れ、混ぜ合わせます。中華出しを使うことでオイスターソースに似たコクを出すことが出来るのでとてもおススメです。
どれも、身近にある調味料で代用することができ、混ぜ合わせるだけで簡単に作ることが出来ます。わざわざ買いに行くのが大変な時は是非身近な調味料を使って代用してみましょう。
そして、ひとつまみとは親指、人差し指、中指の指先でつまんだ量のことを言います。それぞれのソースや調味料にすでに塩分や味があるので調味料の入れ過ぎには気をつけましょう。
ペースト状の調味料を使って代用する
もう一つ、オイスターソースを代用する時に使えるのが、ペースト状になって売られている中華味の調味料です。オイスターソースと同じくチャーハンや、スープなど中華料理の味付けによく使われます。いくつか種類があるので家族や自分の舌にあったものを選びましょう。
ペースト状の調味料は、冷蔵庫に保管しておくと固まるのでその場合は、始めに少量のお湯で溶いてあげてください。そしてペースト状の調味料に、醤油と砂糖を混ぜ合わせて作ります。ペースト状の調味料自体にしっかりと味がついているので、醤油はお好みの量を入れ、砂糖で味を調整するといいでしょう。
ウスターソースを代用する方法
また、うっかり買い忘れたなどのアクシデントにより、ウスターソースが冷蔵庫にない時もよくあります。そんな時に役立つ、身近にある調味料のケチャップや中濃ソース、オイスターソースを使ってウスターソースを代用する方法を紹介します。
オイスターソースを使って代用する
一つ目は、オイスターソースを使ってウスターソースの代用とする方法です。オイスターソースに酢を足すことでウスターソースの味に近づけることが出来ます。だだし、オイスターソースとウスターソースは原料が全く違うので別物です。カキのうま味が強い分代用したとしても中華味が勝ってしまいます。例えば焼きそばを作っていたなら、広東風焼きそばといった感じに仕上がります。
中濃ソースを使って代用する
2つ目は中濃ソースを使って、ウスターソースの代用とする方法です。中濃ソースはウスターソースと原料も同じです。中濃ソースを代用することで、よりウスターソースに似た味になるのでおススメの代用方法です。代用する時は、中濃ソースのとろみを伸ばす意味で醤油を少し足すのがポイントです。ほどよい辛みがプラスされ、口当たり的にもサラッとしウスターソースに近づきます。
ケチャップを使って代用する
最後は、ケチャップを使った代用の方法です。ソースは無くてもケチャップならあるという家庭も多いのではないでしょうか。ウスターソースの原料は野菜や果物、ケチャップの原料もトマトと、どちらも似ているのでウスターソースに近づける事が出来ます。代用する時は、ケチャップ大匙7に対して、醤油を大匙2入れます。これだけだとケチャップの甘さが強いので、唐辛子や胡椒などのスパイスを使うのがポイントです。
オイスターソースとウスターソースの違いを理解して代用してみよう
いかがでした?オイスターソースとウスターソースは原料や使用する用途も全く違っていました。2種類のソースを使いこなせれば料理のレパートリーも増えるし、いつもよりワンランクアップした味付けができます。また、ソースをわざわざ買わなくても身近な調味料を代用することで、オリジナルのソースが偶然にも出来てしまうこもあります。ぜひ、料理を作る時のヒントとして活用してください。