2018年07月31日公開
2024年07月26日更新
バナナの効能とは?血圧対策や美容に効果的な正しい食べ方を徹底解説
バナナは季節を問わず一年中スーパーや果物屋さんなどで見かけます。手で皮をむくだけで手軽に食べられるバナナは値段も手頃なフルーツとして親しまれています。そんな馴染みのある果物のバナナは栄養価が高く様々な効能が期待できます。その効能には血圧対策や美容にまで至ります。そこで今回はバナナの効能やその正しい食べ方・保存方法など徹底解説していきたいと思います。バナナを食べてより健康な身体を目指しましょう!
目次
バナナには血圧対策や美容に効能がある!
バナナは今では一年中季節に関係なくいつでもスーパーなどで手に入れることができます。果物の中では比較的値段も手頃なバナナはその栄養価の高さから習慣として食べている人も多いのはないのでしょうか?そんなバナナには整腸作用、血圧対策、生活習慣病予防など健康によいとされる効能がたくさんあるようです。
また美容や健康のためにスムージーやスーパーフードと一緒にバナナを摂取する女性も増えているようです。さらにバナナはアスリートの必須アイテムとして用いられるという話もよく耳にします。そこで今回は馴染みのあるバナナの効果・効能や正しい食べ方、保存方法を徹底調査してみました。美味しいバナナを食べて健康生活を始めてみませんか?
バナナはどこの果物?
健康によいとされるバナナはいつから日本でメジャーになったのでしょうか?そもそもバナナの歴史はとても古く紀元前5千年から1万年前にも遡ります。たまたまできたバナナの苗を人間が栽培したのがその始まりとも言われています。そのルーツは東南アジアから始まり、そこからバナナは時代とともに徐々に世界へと広がっていきました。
そして明治36年にバナナが日本にやってきました。大正に入るとバナナのセリが始まり、大正後半にはバナナのたたき売りによって全国へとバナナは広がっていったと言われています。昭和になった頃からバナナは庶民にも手に入るようになりましたが、お土産やお見舞いのような特別な機会でしか食べられない高級品でした。戦後の輸入自由化などがきっかけで価格も下がっていき、バナナは現在とても手に入りやすい果物となっています。
効能が豊富なバナナに含まれている栄養価とは?
バナナにはバランスのよい糖質が含まれている!
バナナにはでんぷん、ブドウ糖、ショ糖、果糖といった糖質が含まれています。時間をかけて吸収していくでんぷんと、吸収してからすぐにエネルギーに変化するブドウ糖などバランス良く含まれているため、エネルギー補給においては即効性と持続性との両方を兼ね備えています。そのような特性からバナナは朝食や運動前のエネルギー補給として適していると言えます。
バナナのカリウム含有量は果物の中でもトップクラス!
バナナ1本分に対して約324mgのカリウムが含まれています。このカリウムの量は同じ量で比較した場合のスイカやきゅうりより上回ります。カリウムには体内ナトリウム量が多くなっている場合、それを体外に排出しようとする働きがあります。味の濃いものを食べると体内の水分量をキープしようとします。その結果むくみなどの症状につながる恐れがあるので、カリウムはそのコントロールに役立つと言えます。
バナナにはお腹の調子を整える食物繊維が含まれている!
バナナには水溶性と不溶性の二種類の食物繊維が含まれています。海藻類などに含まれる水溶性の食物繊維はヌルヌルで粘性と保水力があり、腸内に溜まった有害物質を包んで排出する働きがあります。また大豆やごぼうなどに含まれる不溶性の食物繊維は水に溶けにくく大腸にいくまでに水分を吸収し、その結果膨張して腸を刺激することで便通を促す効果が期待できます。このようにバナナにはバランスよく食物繊維が含まれています。
バナナには免疫力をアップさせるポリフェノールが含まれている!
バナナにポリフェノールのイメージはあまりないかもしれませんが、意外にも含まれています。ぶどうなどにも含まれているポリフェノールには強い抗酸化作用があります。この抗酸化作用には免疫力を上げてくれる効果や、アンチエイジング、ガン予防などの効果も期待できます。
バナナにはその他にも栄養価がたくさん含まれている!
バナナには他にも栄養価がたくさんあります。例えば、血液循環や血圧のコントロールによいとされるマグネシウムや美肌に効果が期待できるマンガンやナイアシン、ホルモンバランスを整えるビタミンB6、さまざまな代謝の助けとなるパントテン酸など、その栄養分の種類は豊富です。皮をむくだけで手軽に種類豊富な栄養がとれるバナナは優れた食べ物と言えます。
バナナにはどんな効能が期待できるのか?
果物類の中でもたくさんの栄養価が含まれているバナナ。そんな健康によいバナナにはいったいどんな効能が期待できるのでしょうか?ここでは健康や美容に効果があるとされるバナナの効能をご紹介します!
バナナの効能:整腸作用
バナナに期待できる効能として整腸作用があります。バナナには水溶性と不溶性と両方の食物繊維がバランスよく含まれているのがその理由の一つです。またバナナにはビフィズス菌の餌となるフラクトオリゴ糖という成分が含まれているのも整腸作用の効果に繋がっています。
さらに食物繊維と同じ働きをするレジスタントスターチというでんぷん質もお腹の調子を整える効果が期待できます。このようにバナナには整腸作用をよくする成分が豊富に含まれているのです。
バナナの効能:血圧コントロール
バナナは高血圧で悩んでいる人の食事にぜひ加えてほしい果物です。高血圧対策として減塩はとても重要で、塩分の摂取を減らすことはもちろん大事なことです。しかしながら体内に取り込まれた塩分を速やかに排出することも同じくらい重要です。そして腎臓が塩分を排出するのに役立つ栄養成分がカリウムで、バナナには豊富にこのカリウムが含まれています。
しかもバナナ一本食べるだけで成人が1日で摂取したいカリウム量を補えるのです。そういう意味でバナナは高血圧対策にとても適していると言えるでしょう。ぜひバナナで美味しく血圧対策をしてみてください。
バナナの効能:生活習慣病予防
バナナには赤ワイン一杯分に匹敵するほどのポリフェノールが含まれていると言われています。ポリフェノールの中に含まれているフィトケミカルは、ガンや老化の原因となる活性酸素を取り除く効果があります。活性酸素自体は体内に侵入したウイルスから体を守ってくれるというメリットもあります。しかし必要以上に増えすぎると正常な細胞まで攻撃してしまい動脈硬化やガンなどの原因に繋がります。
またバナナに含まれるカリウムで血圧がコントロールされて動脈硬化・脳梗塞予防の効果も期待できます。さらにバナナには悪玉コレステロールの減少にも役立つ食物繊維も含まれています。このようにバナナに含まれる栄養分の複合的な働きが生活習慣病予防に繋がっているのです。
バナナの効能:エネルギー補給
アスリートがエネルギー補給にバナナを食べるという話はよく聞かれます。やはりそれには理にかなった根拠があるようです。バナナにはさまざま糖質が含まれています。その糖質がポイントなのです。バナナ に含まれている各糖質は時間差で吸収されるという利点があります。
ブドウ糖や果糖は消化されやすいですが、一方ショ糖やオリゴ糖は時間をかけて消化されています。このように消化吸収に時間差が生まれることで持続してエネルギー補給することができるのです。そのためバナナは運動を行うときのエネルギー補給にとても適しています。
バナナの効能:集中力アップや精神安定
バナナにはハッピーホルモンとばれているセロトニンの形成の元となるトリプトファンを含んでいます。さらにセロトニンの形成のときに必要とされるビタミンB6もバナナには豊富に含まれています。そのためバナナはセロトニンを作り出しやすい果物と言えます。セロトニンにはリラックスさせたり、思考をポジティブな方向に向けてくれたり、脳の働きを高め集中力をアップさせてくれる効果が期待できます。
さらに脳のエネルギー源となるブドウ糖や、ストレス対策に必要とされるビタミンCもバナナ には含まれています。これらの栄養素も集中力を上げるのによい影響を与えるとされています。バナナは体だけでなく頭やこころの健康にも効果が期待できます。試験前や仕事で疲れたときはぜひバナナで元気を出しましょう!
バナナの効能:肌荒れ予防や美肌
バナナには美肌に効果が期待できるビタミンB群やさまざまなアミノ酸が含まれています。またバナナ に含まれているカロテンは体内でビタミンAに変化しなが肌の乾燥を防ぎ、さらに肌に潤いを与えてくれます。
またバナナ は食物繊維が豊富なことから便秘解消にも効果が期待できます。さらにバナナに含まれているオリゴ糖は腸内の善玉菌のエサとなり腸内環境の整えてくれます。肌に必要とされる栄養価と腸内のデトックスに効果がある栄養価の両方を併せ持つバナナ は肌の健康にも期待できる女性にうれしいフルーツなのです。
バナナにはその他にもうれしい効能がある!
血圧対策、エネルギーの補給、美肌効果など健康によいバナナには他にもうれしい効能があります。例えば、体内のカリウム不足で引き起こされるとされる夏バテ対策にもバナナは適しています。また脂肪燃焼の助けとなるビタミンB群を含んでいることでダイエット効果を高めるとも言えます。
またバナナによってスギ花粉症の抑制効果が見られたとの報告もあるようです。値段も手頃で手に入りやすいバナナはこれほどまでの効果を期待できるのは驚きです。ぜひ健康のために上手に摂取していきたいところです。
効能が豊富なバナナのカロリーはどのくらい?
健康によい栄養価が豊富なバナナですが、やはり気になるのはカロリーです。バナナのカロリーはどのくらいなのでしょうか?バナナには糖質が含まれていて、カロリーは一本あたり約80キロカロリーほどです。ごはんのカロリーが茶碗1杯約250キロカロリーなので、お米に比べればバナナはかなり低カロリーではないのでしょうか?
バナナはビタミンやミネラルなどの栄養価も摂取できるバナナはダイエット向きな果物と言えます。ただしバナナは他の果物に比べて果糖が多く、さらに陰性の食べ物なので体を冷やします。くれぐれも食べ過ぎには注意しましょう。成人なら1日一本くらいが目安と言われています。
効能が豊富なバナナの効果的な食べ方とは?
生活習慣病対策には熟したバナナがおすすめ!
バナナ🍌の黒い斑点は、シュガースポットとか スイートスポットて言うらしく完熟してる証拠☝️☝️にしてもですぎw💦点々の集合体にがて pic.twitter.com/nCkHtpeaza
— megumi plus1 (@mf_131226) December 19, 2019
バナナに含まれるポリフェノール中にあるフィトケミカルは強い抗酸化作用があり、生活習慣病予防に効果が期待できます。そしてバナナは熟したほうがポリフェノールの量が増えると言われています。そのため生活習慣病予防でバナナを食べるなら青いものより熟したものの方がよりおすすめです。
整腸作用を期待するなら青いバナナがおすすめ!
便秘解消を期待するなら、熟したバナナより青いバナナの方が適していると言われています。青いバナナにはレジスタントスターチという消化されにくいでんぷん質が多く含まれています。このレジスタントスターチは食物繊維と似た働きをするため、バナナに含まれている食物繊維との相乗効果で便秘解消によいとされています。
バナナ13kg届いたけどまだまだ青い…😓
— えまっち💩投資x労働x倹約 (@ematty_investor) December 15, 2019
黄色くなるまで待つわ。 pic.twitter.com/dFnzl97FAv
冷凍バナナはポリフェノールが2倍に!
熟したバナナはポリフェノールが増えることが分かりましたが、他に手軽にポリフェノールを増やす方法はないのでしょうか?それはバナナを冷凍させることです。バナナは冷凍するとポリフェノールが二倍になると言われています。スムージーを作るときなどバナナを冷凍にしておくと作るのも手軽で、しかもポリフェノールがたくさん取れるのでとてもおすすめです。
ヨーグルトとバナナで相乗効果!
バナナには食物繊維が豊富に含まれているため、整腸作用が期待できます。さらにヨーグルトと一緒に摂取することで相乗効果が期待できます。なぜならヨーグルトには乳酸菌が含まれているからです。この乳酸菌にも整腸作用が期待できます。
はよざい、バナナヨーグルトの朝 pic.twitter.com/bT76uId7Hf
— 森田 (@ori_030) December 16, 2019
さらにヨーグルトにはガンの元となると言われているピロリ菌を抑える効果があったり、アレルギー症状緩和が期待できます。免疫力や美肌効果を上げることから、ヨーグルトとバナナの組み合わせはとてもおすすめです。またヨーグルトの酸味とバナナの甘みがマッチして美味しさもアップします。
牛乳とバナナで相乗効果!
バナナは牛乳との組み合わせもとても効果的と言われています。バナナには脳へのエネルギー効果があるとされるトリプトファンが含まれていますが、牛乳にもトリプトファンが含まれているので、合わせて摂取することでその効果をさらに高めることができます。
また牛乳の代わりに豆乳を使うと、豆乳に含まれている大豆サポニンによって脂肪の吸収や食欲を抑えダイエットサポートにもなります。バナナと豆乳の組み合わせもおすすめのダイエットドリンクです。
効能が豊富なバナナの目利き方法とは?
スーパーなどで美味しいバナナを選ぶポイントは何でしょうか?まずバナナ全体を見て形を確認しましょう。バナナの縦に入っている角が丸みを帯びているものを選ぶのがコツです。また房の付け根がしっかりとしていて、付け根と果肉の間が短くて太いものが良いとされています。色は全体的に黄色くてシュガースポットと言われている黒い斑点が出ていたら食べごろです。
効能が豊富なバナナの消費期限はどのくらい?
バナナの消費期限はどのくらいなのでしょうか?バナナの保存方法によっても多少変わりますが、夏は常温で3日から4日、冬なら常温で10日くらいと言われています。ただし切ったバナナの場合、1日から2日程度と短くなります。また切り口から酸化してしまうので切り口にレモン汁を付けたり、薄めの酢水にくぐらせると良いでしょう。
効能が豊富なバナナのおすすめな保存方法とは?
バナナの保存方法は基本は常温です。バナナはエチレンガスを出していて、バナナ自身で成熟を進めてしまいます。この追熟を狙って青いバナナを買った場合はいいですが、追熟を防ぎたいなら房のままにせずに一本一本バラバラにしてラップに包むと保存性が高まります。
また冷蔵庫で保存すると追熟がストップします。そのため食べごろになる少し手前くらいで冷蔵庫に入れるといいでしょう。冷蔵庫で保存するときも一本ずつバラバラにしてラップに包んで野菜室で保存しましょう。
ちなみに冷凍する場合は1ヶ月くらい保存可能です。皮を剥き、できればレモン汁をかけてラップで保存すると変色を多少抑えられます。上手に保存して美味しくバナナをいただきましょう。
血圧対策や美容に効能があるバナナを食べよう!
今回はさまざまなバナナの効能・効果について紹介しました。値段も安くて一年中手に入りやすいバナナは栄養価が高く、しかも皮を剥くだけで手軽に摂取しやすいおすすめの食材です。血圧対策や免疫力アップ、また美容効果を上げてくれるバナナを食べて健康美人を目指しましょう!