2018年07月31日公開
2024年07月26日更新
電子レンジでゆで卵が安全にできる作り方!破裂しない温め方とは?
電子レンジでゆで卵は作れないと思い込んでいませんか?確かに卵をそのまま電子レンジで加熱すると、破裂するのでとても危険です。でもある工夫をすることで、電子レンジでも安全にゆで卵を作ることができます。ラーメンにゆで卵を添えたいけれど、ひとつ作るために鍋を沸かすのは面倒だなという時、この方法を知っているときっと役に立つはずです。ここでは家にあるものを使って電子レンジでゆで卵を作る方法と、市販のゆで卵メーカーを使う方法、すでに加熱済のゆで卵の温め方を紹介します。
目次
ゆで卵を作るのには意外と手間がかかる!
ゆで卵は卵をゆでるだけのシンプルな料理ですが、失敗せずにおいしく作るのはなかなか難しいものです。ひとそれぞれ好みのゆで加減は違います。ラーメンに乗せるときは半熟、たまごサラダを作るときは固ゆでというように、料理によっても変えたいですよね。いつも思い通りの固さのゆで卵が作れる、という自信のある人はどのくらいいるでしょうか?固すぎたり柔らかすぎたりと、失敗した経験がある人も多いと思います。
ゆで卵の基本の作り方をおさらいしてみましょう。まず卵は冷蔵庫から出して常温に戻しておきます。コンロでお湯を沸かし、沸騰したら卵が割れないようにおたまなどでそーっと入れます。弱火~中火で11~12分間ゆでます。冷水にとって殻をむいたら固ゆで卵の出来上がりです。コンロの火加減を調整したり、タイマーで時間をはかったりする必要があるので、結構手間がかかります。
夏と冬とでは室温が違うので、そこを考慮して微調整も必要になってきます。これを適当にやってしまうと失敗の原因に。ゆで卵をひとつ作るためだけにこの労力をかけるのは、面倒だと感じる人も多いのではないでしょうか?電子レンジを使えばワット数や時間を機械に任せることができるので、毎回同じ条件で調理することができます。電子レンジでゆで卵が作れたらとっても楽です。
卵を電子レンジに入れると破裂する?
でも電子レンジに卵を入れてはいけない、というのは常識です。生たまごをそのままレンジに入れてチンすると卵は破裂し、電子レンジの中は悲惨な状態になります。もしレンジの中で破裂しなかったとしても、食べようと殻を割ったときに爆発することもあるのでとても危険です。
電子レンジは、マイクロ波を当てることによって食品の内部をあたためる機械です。食品の内部の水分子を振動、回転させて、水分子同士の摩擦熱であたためます。卵の場合、まず黄身の水分が沸騰するのですが、周りを白身や殻で覆われているため、水蒸気の逃げ場がありません。そうすると内部は圧力がかかった状態に。黄身が膨張して100℃を超えると殻を破って爆発してしまいます。
電子レンジでゆで卵を作るためには?
電子レンジでゆで卵を調理するためには、マイクロ波が卵にあたらないような工夫が必要です。アルミホイルはマイクロ波を通さない性質があるので、卵をアルミホイルで包んで加熱すると、卵の中身が急激に温まるのを防ぐことができます。しかしアルミホイルも電子レンジに入れてはいけないと言われているもののひとつです。マイクロ波が金属に当たると、反射して火花が発生します。
電子レンジでゆで卵を作る場合は、アルミホイルで包んだ卵をマグカップなどの容器に入れ、水を張った状態で加熱します。卵に当たったマイクロ波はアルミホイルによって反射されますが、まわりに水があるので火花が出ることはありません。マグカップの中の水だけが沸騰し、鍋で茹でるのと同じように外側からじっくり卵をあたためることができます。
電子レンジでゆで卵を作る方法:固ゆで卵
電子レンジを使ったゆで卵の作り方を紹介します。準備するものは卵、アルミホイル、サランラップ、マグカップ、水です。まず生卵をアルミホイルで包みます。すき間ができないようにピッタリと包みましょう。卵がすっぽり入るくらいのマグカップに入れ、水を注ぎます。卵全体が十分に浸るくらいの量の水を入れたら、サランラップをふんわり隙間ができるようにかけてください。
Mサイズの卵で固ゆで卵を作りたい場合、卵の入った容器を電子レンジに入れ、500Wで11~12分間加熱します。終わったら冷水に入れてアルミホイルをはがし、殻をむいて出来上がりです。黄身の中まで火の通ったゆで卵になります。サラダにトッピングしたい時や、卵サンドを作るときには固ゆでが最適です。
電子レンジでゆで卵を作る方法:半熟卵
半熟卵を作りたいときも、固ゆで卵の作り方とほぼ同じです。加熱時間は500wで7~8分に設定してください。加熱後レンジに入れたまま放置してしまうと、余熱で火が通ってしまって半熟になりません。すぐに冷水で冷やしましょう。白身には火が通り、黄身はとろっとした半熟卵の出来上がりです。ラーメンやカレーに乗せたいときは半熟がおすすめです。
電子レンジでゆで卵を作る方法:温泉卵
温泉卵の作り方はアルミホイルを使いません。マグカップの中に卵を割り入れます。破裂を防ぐために、つまようじなどで黄身に穴を開けます。卵がかぶるくらいの水を入れたら、ラップはかけずに電子レンジで加熱。500wで45秒が目安です。レンジから出したら水を捨てれば出来上がりです。温泉卵はうどんにのせるのはいかがでしょうか?めんつゆをかけただけでもおいしく食べられます。
電子レンジでゆで卵を作るグッズ
電子レンジで10分--美しいゆで卵が簡単にできる容器「レンジでらくチン!ゆでたまご」 https://t.co/HmAwcddhWB #電子レンジ #ゆで卵 pic.twitter.com/hiNfiqJp4I
— えんウチ (@enuchijp) December 7, 2017
特別な道具がなくても、家にあるものを使って電子レンジでゆで卵を作る方法をご紹介しました。でも、レンジに入れてはいけないと言われている卵とアルミホイルを使う方法なので、抵抗がある人も多いと思います。もっと安全にレンジでゆで卵を作りたい人には、レンジ加熱用の市販のゆで卵メーカーがおすすめです。
市販のゆで卵メーカーもアルミホイルを使った作り方と原理は同じです。どのメーカーの製品も外側はプラスチック製のものが多いのですが、内側が金属になっていて、マイクロ派が卵に当たらないようにガードします。ゆで卵メーカーの中に少量の水を入れて、蒸気で外側から卵をあたためます。1個用から4個用まで色々な種類のゆで卵メーカーがあり、加熱時間を調節することで半熟卵も作れます。
ひとり暮らし用
ひとり暮らしの人には「曙産業 レンジでゆでたまご1個用」というゆで卵メーカーがおすすめです。一番下のプラスチックのトレー部分に少量の水を入れます。アルミの目皿の上に卵を乗せ、上からもアルミのふたをかぶせた状態でレンジで加熱します。2点ロック式のストッパーがあるので安全で、加熱時間によって固ゆでや半熟など調節することも可能です。
家族がいる人用
家族の多い人や一度にたくさんゆで卵を作りたい人のためのゆで卵メーカーもあります。「曙産業 レンジでらくちんゆでたまご4個用」ならまとめて4個のゆで卵を作ることができます。全体のサイズも大きめなので、収納場所の確保が必要です。
ゆで卵の殻をつるっとむくには?
せっかく時間をかけてゆで卵を作っても、最後の殻むきで失敗すると台無しです。特に買ったばかりの新しい卵だと殻がむきづらいようです。そこで、ストレスなく卵の殻をむく裏技をご紹介します。電子レンジで加熱が終わったら、タッパーやびんなどに、ゆで卵と少量の水を入れて15秒ほど振り続けます。そうすると殻に細かくひびが入り簡単にむくことができます。特にたくさん作りたいときは便利です。
市販のグッズも人気です。こちらの商品は「パール金属 からむき上手」です。電子レンジに入れる前の生卵の状態で卵の丸いほうを乗せ、下方向にグッと押し付けると、針が出て卵に小さな穴があきます。これによって卵と殻の間に空気が入り、殻がむきやすくなります。
冷えたゆで卵を電子レンジであたためる方法
ゆで卵をまとめて作って冷蔵庫で保存していた場合など、冷たくなったゆで卵をあたためて食べたい時もあります。加熱済みのゆでたまごなら電子レンジであたためでも大丈夫だと思うかもしれませんが、油断は禁物です。生卵と同じようにやはり爆発する恐れがあります。ゆで卵を半分にカットするか、卵が高温になりすぎないように様子を見ながら、数秒づつ慎重に温めるようにしましょう。
電子レンジで作ったゆで卵で作るレシピ
おいしいゆで卵は塩を振って食べるだけでも十分なのですが、せっかくならゆで卵をさらにおいしく食べられる料理を作ってみませんか?卵サンドや卵サラダの作り方を紹介します。
卵サンド
食パン4枚で卵サンドを作るなら、ゆで卵は3個用意します。白身と黄身に分けて、白身のほうは包丁でみじん切り、黄身はフォークでつぶします。両方合わせてマヨネーズと塩コショウで味付けしたら、バターを塗った食パンに卵を半量ずつ挟みます。お好みによってからしバターに変えてもおいしくなります。時間があればラップでくるんで少しなじませてください。
ブロッコリーとゆで卵のサラダ
ブロッコリーとあえてサラダにするのも人気のレシピです。ゆでたブロッコリー1/2株に対しゆで卵2個で作ります。マヨネーズ大さじ2~3と粒マスタード大さじ2、オリーブオイル大さじ2とレモン汁少々で味付けします。ブロッコリーをジャガイモやニンジンに代えて作ってもおいしいですよ。固ゆででも半熟でもおいしく作ることができます。
これからは電子レンジでゆで卵を作ろう!
電子レンジを利用したゆで卵の作り方をご紹介しました。アルミホイルやマグカップなど家にあるものを使うので、手軽にチャレンジできる方法です。もっと安全にゆで卵を作りたいという人は、市販のゆで卵メーカーを利用する方法もあります。今までは電子レンジでゆで卵を作れるわけがないと思い込んでいた人も、一度試してみてはいかがでしょうか?