加湿器の選び方のポイントは?赤ちゃんがいる家庭にはどれがいい?

加湿器は空気が乾燥する季節には準備しておきたいものですが、選び方にはいくつかのポイントがあります。それは大きさや形などのデザインだけでなく、上手な使い方や加湿器のお手入れの仕方などそれぞれ特徴や注意するべきことを知っておく事が選び方の最大のポイントです。特に赤ちゃんや小さいお子さんのいる家庭では室内の温度や湿度の管理はきちんとしたいものです。これから加湿器を購入や買い換える場合はどのような事に注意してどんな加湿器を買えば良いのかなど、購入する際に知っておきたい加湿器の話や選び方を紹介します。

加湿器の選び方のポイントは?赤ちゃんがいる家庭にはどれがいい?のイメージ

目次

  1. 1加湿器の効果とは?
  2. 2加湿器はいつごろからある?
  3. 3加湿器の効果的な使い方
  4. 4加熱式(スチーム式)加湿器
  5. 5超音波式加湿器
  6. 6気化式加湿器
  7. 7ハイブリッド式加湿器
  8. 8ペーパーモイスチャー(ペーパー加湿器)
  9. 9ほかにもある色々な加湿方法
  10. 10加湿器を購入するお店は?
  11. 11加湿器を使うメリットは?
  12. 12加湿器の手入れ
  13. 13加湿器を設置するときのポイント
  14. 14まとめ:赤ちゃんのために上手な加湿器選びを

加湿器の効果とは?

私たちが住んでいる日本は、高温多湿であることは有名です。しかし年中湿度が高いわけではありません。四季のある日本では冬に気温が下がると湿度が低くなります。それは空気中に含まれる水蒸気の量は、気温が低いほど少なくなるという現象が関係しています。

冬場に湿度が下がると、空気が乾燥し、必然的に喉や鼻の粘膜の水分が不足するため、風邪などのウィルスと戦ってくれる抗体がうまく働けなくなってしまいます。大人でも気を付けないといけないのですから、抗体の少ない赤ちゃんがいる家庭では空気の乾燥は特に注意しなくてはいけません。空気が乾燥すると風邪などが蔓延しやすい理由はウィルスも乾燥するためです。風邪などのウィルスも私たちと同じように水分を含んでいます。

ウイルスは空気が乾燥すると水分が抜けて軽くなり浮遊しやすくなります。そのためウィルスが拡散され風邪やインフルエンザなどをひきやすくなります。そこで空気の乾燥しやすい時期等には加湿器などを利用して空気の乾燥を防ぐ必要があるのです。今回は加湿器の選ぶポイントや、加湿器の種類について紹介します。赤ちゃんがいるご家庭でも安心して使える加湿器などもチェックしてみてください。

加湿器はいつごろからある?

加湿をするという考え方

日本の家屋は昔から木材を使用して建てられています。それは木が呼吸をすることで、余分な湿度を吸収したり、空気が乾燥してくれば水分を出して湿度を補うという性質があるからです。これを調湿といいます。例えば日本最古の木造建造物といわれる法隆寺などは、建立からすでに1300年経ちますが今でも立派な姿を維持しています。

加湿器を使う生活環境

しかし鉄筋コンクリートや軽量鉄骨などの集合住宅が増えてきたことで、これらの木の良い性質を利用する環境から一変し、エアコンや加湿器、除湿機といった機械に頼った調湿が必要になってきました。建物には建築物衛生法という法律があり、相対湿度は40%以上70%以下で維持できることが指定されています。ちなみに相対湿度とは気温に対して含まれている水蒸気の量がどれくらいか?というものです。

赤ちゃんにも大人にも快適な温度と湿度管理

大人が心地よいと感じる温度は夏では27度前後、冬では20度前後です。しかし体温調整がまだ完全でない赤ちゃんにとっては室温・外気温は気をつけなければならない重要なポイントです。特に最高気温が35度を超えるようになってきた夏場は、大人でも立っているだけで体力を消耗してしまうほど過酷な状況になっています。つまり赤ちゃんにとっては生命の危険も考える必要があるのです。

赤ちゃんは大人に比べると体温が高いため、特に気をつけなくてはいけません。赤ちゃんが快適に過ごせる温度は、夏場では26度、冬場は20度前後です。大人が快適と感じるより少し低いと考えてください。赤ちゃんの場合、服装で調整するのもポイントになります。そして赤ちゃんが快適に過ごせる湿度は40%から60%です。これらを把握するためにも、まずは湿度計や温度計を部屋に設置することをおすすめします。

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加湿器の効果的な使い方

加湿器は1日に何時間使うべき?

空気が乾燥する冬場は、加湿器を使うことで湿度の調整をします。湿度は温度が高いほど上がりやすく、温度が低いほど下がります。加湿器にもよりますが、湿度をセンサーで感知して自動で加湿をしてくれるものであればその機能を使うと、加湿しすぎたり、湿度が下がりすぎたりせず快適な湿度を保ってくれますので、そういった自動運転機能のあるものを選ぶと便利です。

加湿器の利用時間は1日にどれだけ使うか?というよりも、快適な湿度を保つよう温度計や湿度計を見ながら調整して運転させることで、過ごしやすい湿度を一定に保つように加湿が必要な時に加湿器を使用することです。

加湿器を使うおすすめの時間帯は?

暖房器具としてエアコンやオイルヒーターを使って暖房している場合は、同時に加湿器を併用することがおすすめです。もし暖房器具が石油(灯油)やガスを使う暖房器具であれば、加湿はほとんど必要ありません。なぜなら石油やガスを燃料としている暖房器具は燃焼すると燃えカスとして二酸化炭素と水が残る(温風と一緒放出される)からです。つまり時間帯ではなく使用する暖房器具の種類によって考える必要があるのです。

小さいお子さんや赤ちゃんが居る場合は、温風が吹き出すファンヒーターやストーブなどはやけどの危険があるため、そういった危険の少ないエアコンやオイルヒーターを選ぶ場合が多くなりますので使用中は一緒に加湿をしましょう。寝室などでエアコンにタイマーを使用する場合は、加湿器も同時にタイマーをセットして一緒に稼働するようにしておくと過湿になりすぎません。

加熱式(スチーム式)加湿器

選び方のポイント:加湿の方法

加湿器の種類の中でも昔からあるものがこの加熱式の加湿器です。加熱式は蒸気式やスチーム式とも呼ばれ、水を加熱して発生する蒸気で加湿します。加熱式の加湿器にはヤカンでお湯を沸かして注ぎ口から湯気が出るのと同じ方法で水蒸気を発生させるポット型と、タンクの水は加熱せずタンクにセットされた皿を加熱してそこに水を落とし蒸発させる蒸気皿型があります。同じ加熱式でも蒸気を発生させる方法が違います。

選び方のポイント:加熱式のメリット

加熱式の中でもポット型は、ポットと同様にタンクのお湯を沸かしてその湯気で加湿します。ポット内の水は常に加熱殺菌されるので、お手入れはポットと同様に月に数回ポット洗浄用の洗剤などを使って簡単に洗浄するだけで、衛生的に使うことができます。反対に蒸気皿型のものはお手入れが少し面倒ですが、小型化されたものがあり、電気代もポット型より抑えることができます。

ポット型の加熱式加湿器のおすすめポイントは衛生面や手入れの簡単さから、病院や施設などで多く取り入れられているということです。喘息や気管支が弱い人にはカビが繁殖しにくいポット型の加熱式加湿器がおすすめです。

選び方のポイント:加熱式のデメリット

最大のポイントは毎日使うものであるという点です。常に水を高温で保つ必要があるためほかのどの加湿器よりも電気代がかかります。電気代の目安は、メーカーや種類、地域ごとの電気の料金にもよりますが、1時間の使用で約8円前後になるものがあります。また高温の蒸気が発生するため、小さなお子さんや赤ちゃんがいる場合はヤケドなどの危険があります。

反対に蒸気皿型は、タンクの水を沸かす必要はないのでポット型に比べると電気代が少し安くなります。しかしお手入れは最低でも週に1回は加湿器を分解して洗浄しないとカビが発生しカビをバラ撒いてしまう危険があるため、お手入れの面倒な人には向いていません。どちらもお湯を沸かすので音が気になったり、加湿器が大きいものが多く場所をとります。

超音波式加湿器

選び方のポイント:加湿の方法

超音波式加湿器は水を超音波で振動させて微粒子にしたものをファンで広げる方法です。水は加熱もされずフィルターも通さないので、入れたままの水を霧吹きで噴霧して加湿するイメージです。

選び方のポイント:超音波式のメリット

おすすめのポイントは、ペットボトルの蓋の部分を付け替えるだけで加湿器になる商品もあるほどコンパクトにできる装置であるという点です。簡単に持ち運べるのでオフィスなどで利用している女性に人気の加湿器です。またデザイン性に優れていて、アロマオイルを入れて使えるものも多く価格も安いものが多くあります。また電気代が安く加熱されていないのでヤケドなどの心配がありません。

また最近の超音波式のものの中には、水に紫外線を当てて殺菌するものや超音波で水を粒子に変える前にフィルターを通して雑菌や水道水中に含まれるカルシウムなど白い粉の原因になるものを取り除くなどの機能が付いている種類のものも多く販売されるようになりました。電気代の目安は1時間あたり約1円前後です。

選び方のポイント:超音波式のデメリット

超音波式は人気がある加湿器ではありますが、除菌や殺菌機能のないものだと実は手入れがとても重要な加湿器の種類の中でもっとも手のかかるものになります。それは超音波で飛ばされる水は加熱(殺菌)もフィルター(濾過)も通さないため、入れた水がそのまま噴霧されるので、もし水に雑菌が入っていればそのまま部屋中に雑菌をばら撒いてしまう恐れがあることです。

お手入れはほかの種類の加湿器より大変で毎日掃除する必要があります。また水道水中のカルキも飛ばしてしまうので、家具などに白い粉が付着したりほかの電化製品(PCなど)のそばで使用していると故障の原因になる場合があります。さらに床に近い場所で使用するとびしょびしょになってしまうこともあり、書類等を近くに置いておくと大変なことになってしまします。

気化式加湿器

選び方のポイント:加湿の方法

気化式の加湿方法は、水で湿らせた布にファンで風を当てて気化した水分を広げるイメージです。加熱式のようにヒーターで加熱するわけではないので、出てくる湿度を含む水分が暑くなることはありません。

選び方のポイント:気化式のメリット

気化式の加湿器の最大のポイントは、本体や出てくる風に熱はないので、小さなお子さんや赤ちゃんが万が一触ってもヤケドする心配がないという点です。ただ、水を加熱しないので室温が少し下がる場合があります。しかし音も静かでほとんど気になりません。さらにおすすめのポイントとしては電気代がほかの種類の加湿器に比べるとかなり安くなります。加熱式と同じ条件で計算すると最大でも1時間約0.8円ほどになります。

選び方のポイント:気化式のデメリット

加熱しないのでヤケドの心配はありませんが、毎日タンクの水を取り換えが必要です。タンクの洗浄もこまめにしないとカビやヌメリの原因となり、そのまま使用し続けていると部屋中にカビを広げる危険があります。使用後は速やかに水を捨てて乾燥させるなどのお手入れが安全に使用するポイントになります。こまめな手入れが苦手な人には向いていません。

ハイブリッド式加湿器

選び方のポイント:加湿の方法

ハイブリッド式とは気化式加湿器にヒーターを付けてより加湿効果をアップさせたものです。気化式だけだと部屋の温度が低い場合になかなか効果が現れなかったものが、ヒーターの加熱によって加湿のスピードをあげることができるようになります。わかりやすく言うと湿らせた布にドライヤーを当てるイメージです。

選び方のポイント:ハイブリッド式のメリット

ハイブリッド式のおすすめポイントは室温に左右されず加湿効果が得られることや、気化式のように室温を下げてしまうことがなくなったこと、また動作音もあまり気にならず使えることです。ハイブリッド式の種類の中にはメーカーによっては気化式に切り替えることができるものもあります。

選び方のポイント:ハイブリッド式のデメリット

ほかの種類の加湿器と比べると値段が高いものが多くなります。気化式と同じ種類ですがヒーターを使う分電気代もあがります。機内がヒーターで温められるため雑菌が繁殖しやすくなってしまうため、お手入れも重要になってきます。ただし抗菌防カビフィルターを搭載したものが多く手入れしないとカビよりも水道水のカルキやミネラルによる変色などがフィルターに見られます。電気代は1時間あたり約4円前後で少し高めです。

ペーパーモイスチャー(ペーパー加湿器)

選び方のポイント:加湿の方法

ペーパーモイスチャーは、種類別でいえば気化式と同じ方法で加湿しますが、ポイントは一切電気を使用しないという点です。加湿の方法は紙に水を含ませて自然に蒸発(気化)する水分で加湿します。電気を使いませんから加熱もせず、小さなお子さんや赤ちゃんがいても安心して使用することができます。

選び方のポイント:ペーパー加湿器のメリット

ペーパー加湿器は、オフィスなどの卓上に設置して自分のいる範囲の加湿をするのに向いています。窓の結露やカビの繁殖が気になるような場合など、カラカラになりすぎない程度の加湿を好む場合や電気を使いたくない場合やコンセントがない場所の加湿におすすめです。また水分を含ませるペーパー(紙)にお洒落なデザインが施されているものが多くインテリアにもなり選ぶが楽しくなります。百円ショップなどでも販売されています。

広範囲の加湿は難しいですが、設置した付近に湿度計を置くと40%ほどだった湿度が65%程度まで加湿がされていることがわかりました。加湿器を使うとどうしても過湿になりすぎてカビの原因となってしまうというのが嫌な人ならペーパー加湿器がおすすめです。わざわざ買わなくても自分で作ることもできますが、専用のものであれば防カビ加工が施されているものが多くさらに安心して使えます。

選び方のポイント:ペーパー加湿器のデメリット

広い部屋を効果的に潤すのは難しいです。また防カビ加工などされていないとカビが生えやすかったりうまく加湿されない場合があります。専用のものでも全体的にコンパクトで軽いものが多いので、インテリア重視で選んでしまうと倒して水浸しになってしまう場合がありますので、小さいお子さんや赤ちゃんの手の届かない場所に設置するなど注意してください。専用のフィルターでも防カビ効果が落ちてしまうので定期的に交換します。

ほかにもある色々な加湿方法

洗濯物が加湿器になる?

色々な種類の加湿器がある中でも室内干しが一番お手軽で電気代もかからずにできる加湿方法です。冬場にエアコンで乾いた室内の空気を利用して濡れた洗濯物の湿気が気化してくれるので洗濯物も乾き、室内の湿度が上がり一石二鳥です。室内干しは嫌という場合には、バスタオルなどを湿らせてハンガーに掛けておくだけでも加湿できます。

植物を置いて自然な加湿

植物は呼吸しています。観葉植物など根から吸った水を葉から蒸発させてくれます。新鮮な野菜にビニール袋を被せるとビニールに水滴が付きます。葉の大きなものを選ぶと蒸発する水分の量も増えます。暖房器具から遠いところに置いておくとよいでしょう。

容器に水を入れるだけで加湿になる?

コップやバケツに水を張っておくと、少しずつ減ってきます。これは自然に水が蒸発している証拠です。加湿の種類の中でももっともシンプルな加湿法です。イラストの入ったグラスを使えば、どれくらいの水が蒸発したかが目で見ることができます。

霧吹きでシュっとひと吹き!

霧吹きに水を入れてカーテンやソファー、ベッドなどに軽くシュッと吹きかけます。水と一緒にアロマオイルを入れれば加湿もできるうえに部屋中に良い香りが広がり一石二鳥です。霧吹きは百円ショップなどでも手に入ります。

加湿器を購入するお店は?

お店の選び方:大型家電量販店

新商品がたくさん並び、写真や画像で見るよりも大きさやデザインを見比べられる品揃えがある大型の家電量販店なら、数種類ある加湿器を比較もできるうえその気になれば値段交渉で少しお得に購入出来る場合があります。また故障したり、初期不良などがあればある一定の期間のメーカー保証と販売店保証があるお店も多くチェーン店になると特に購入後の対応もよく安心して購入できます。

季節外商品は高くなってしまうものが多いですが、常に新商品が並ぶため型落ちした旧タイプの家電がお得に購入できることもあります。各家電コーナーに担当のスタッフがいる場合も多く、細かい商品説明をしてもらえます。

お店の選び方:町の電気屋さん

店頭で直接商品を見られる量が少なく、店頭には並んでいない場合が多くあります。大量仕入れできないため価格も高めになる場合があります。しかし丁寧な商品説明や納品時の取り扱いなど身近な存在のお店ならではの対応で、設置や修理も気軽にお願いでき安心して購入することができます。

お店の選び方:ホームセンター

家電の取り扱いは少ない場合が多いので、たくさんの種類の中から選ぶというよりはあるものの中から選ぶようになってしまいます。しかし比較的お手頃価格に値下げされて販売されている場合があり、特に季節商品は特設コーナーなどで値下げされて販売されている場合があり、お得に購入できる可能性があります。

お店の選び方:インターネットショップ

欲しい商品を選べるほか店舗がなく、人件費もかからないためどのショップより圧倒的に安く手に入れることができます。しかし故障したり壊れた場合に商品を送る送料や手間賃が発生したり、修理に時間がかかることがあります。加湿器は比較的高額なものではないので、ネットショップを利用する場合は安いものを買って壊れたらまた買い換えるくらいの気持ちで購入することをおすすめします。

しかしネットショップで購入するとお得になるキャンペーンやポイントがもらえるサイトも多くあるためさらにお得に手に入れられる場合もあります。お店ではあまり見ない珍しい商品がたくさんあるのもネットショップならではです。

お店の選び方:個人販売サイト

個人販売サイトで中古品を購入する場合は、商品(フィルターを使う種類のものなどはとくに)の状態をきちんと聞いておくことが大切です。格安で手に入ることもありますが、保証がない場合がほとんどなのでカビや雑菌が気になるのであればやはり新品をお店で購入することがおすすめです。

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加湿器を使うメリットは?

肌を乾燥から守る

私たちの皮膚は常に汗や皮脂によって乾燥から守るようになっています。しかし空気が乾燥してくるとそれだけでは追いつかなくなり、皮膚が乾燥してシミやシワの原因になります。当然赤ちゃんも同じで空気の乾燥によるダメージを受けることになり肌がカサカサしてきます。このような環境を改善するためにも暖房器具を使用する際には加湿器などで温度や湿度の管理を十分に行う必要があります。

風邪などのウィルスから健康を守る

インフルエンザや風邪などのウィルスは、気温が20℃以上あり湿度が50%~60%あれば感染しにくくなることがわかっています。冬の乾燥した環境は私たちにとってはもちろん、赤ちゃんにとっても良い環境とはいえません。大人はマスクをするなどして自発的に乾燥から身を守ることができますが、赤ちゃんや小さな子供にはそれができません。温度と湿度の管理はウィルスを広げないためにも重要です。

脱水症やかくれ脱水症を防ぐ

脱水症状は夏だけだと思っていませんか?実は冬の乾燥した室内にいる人の中には「かくれ脱水」の人が多くいます。人体は約60%が水分でできていて、そのうちの3%~の水分を失っていればそれは脱水症といいます。しかし3%近い水分を失った状態のことを「かくれ脱水」といいます。体の水分は主に筋肉に含まれているため、特に筋肉量の少ない女性やお年寄り、筋肉が未発達の子供にはかくれ脱水の危険があります。

加湿器の手入れ

カビの増殖と拡散

加湿器は乾燥した空気を潤してくれる非常に便利なアイテムですが、どの種類の加湿器であっても手入れを怠っているとカビが発生します。カビは高温多湿を好むため、加湿器はカビにとってはとても良い環境なのです。加湿器の種類によってお手入れの方法はちがいますので、それぞれに付属している説明書をきちんと読んで定期的に内部の清掃を行ってください。

加湿器にカビが発生すると、空気中に水蒸気と一緒にカビ菌をばらまいてしまうことになり、湿度を維持してウィルスから身を守るはずの加湿器が逆に健康に悪影響を及ぼしてしまう危険があります。特に水を加熱せずフィルターも通さない超音波式の加湿器などでは、レジオネラ菌が発生し過去には老人ホームで集団感染によって90代の男性が亡くなるといった事故も起きています。

加湿器専用のクリーニングアイテム

加湿器のクリーニングは重要です。メーカーによっては専用の洗剤を販売しているものもあります。しかしわざわざ専用の洗剤を買わなくても、ホームセンターや薬局などで販売されている洗浄剤などを使えばお手入れすることができます。簡単な清掃を毎日続けたり、使用後はきちんと洗って乾燥させるなどが可能な場合は大丈夫ですが、そうでない場合は洗剤を使って2日~3日に1回はお手入れしてください。

加湿器のクリーニングでよく使用されている洗剤をいくつか紹介します。まずは花王のワイドマジックリンです。除菌効果があり加湿器のパーツをつけ置き洗いすることできれいになります。他にメーカーを問わずよく使われるのがクエン酸です。クエン酸も薬局やホームセンター、スーパーや百円ショップで手に入ります。クエン酸は酸性のためアルカリ性の汚れに効果があります。

クエン酸には粉末タイプと液体タイプがありますが、粉末タイプを使用する場合はしっかりと水に溶かしてからしようするようにしましょう。

加湿器を設置するときのポイント

加湿器を置く高さは?

加湿器は床の上に直接おかず、台やテーブルなどある程度の高さがある場所に置くようにすることがポイントです。湿度センサーのついた加湿器の場合、冷たい空気が溜まりやすい床付近は空気が乾燥しやすいため過度に加湿してしまう可能性があるほか、床に水滴がついてカビの原因になります。

部屋のどのあたりに置く?

加湿器を置くのは部屋のどの辺りか?というのも大切なポイントです。ドア付近など空気の動く場所だと湿度が安定せず、カーテンや壁紙にカビが発生しやすくなります。家具も同じで木製の家具にカビが生えたり、家具と壁の隙間にカビが繁殖しやすくなります。また電化製品(特にPC)の近くに置くと故障の原因になります。どうしても家電が近くに来てしまう場合は30cm以上は離すようにしましょう。

部屋の大きさに合った加湿器の選び方

広く大きな部屋に小さな加湿器ではほとんど効果が得られません。加湿器の選び方のポイントとして部屋の広さに合った仕事(加湿)量の加湿器を選ぶ必要があります。加湿器には加湿能力という表示がありml/h(1時間あたり何ミリリットル)やkg/h(1時間あたり何キログラム)の水蒸気を放出できるかがわかります。部屋が広い場合はこの数値が大きいものを選びます。

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まとめ:赤ちゃんのために上手な加湿器選びを

空気が乾燥すると、風邪などのウィルスによる病気になりやすくなったり、皮膚が乾燥して潤いがなくなり、シワやシミの原因になるだけでなく、呼気や汗や排尿で失う水分のために脱水症状を起こすなど多くの危険があります。しかし大人の私たちは自分の意思で水分の補給や保湿ができますが、小さなお子さんや赤ちゃんにはそれをうまく伝えることができず大人が気づかないでいると危険な状態に陥ってしまう恐れがあります。

大切な家族を乾燥から守るためにも、空気の乾燥する季節や乾燥しやすい場所に居る時には加湿器を使用するなどして快適な温度や湿度を保つよう注意しなければいけません。乾燥の状態や環境に応じて様々な条件似合う加湿器の選び方がありますので参考にしてあなたに合った加湿器を見つけてください。

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