アイスワインとは?おすすめのアイスワインの飲み方と値段を調査!
ワインの中でもアイスワインの人気が高まっています!アイスワインとはどんなものなのか、普通のワインとはどこが違うのか、アイスワインのおすすめの飲み方や魅力、値段などを紹介します。アイスワインとはどんなものかに応えるまとめです。
目次
- 1アイスワインとは?
- 2アイスワインとは~歴史~
- 3アイスワインとは~生産地~
- 4アイスワインとは~ぶどうの品種
- 5アイスワインとは~製造方法~
- 6アイスワインとは~ボトルの特徴~
- 7アイスワインとは~おすすめのグラス~
- 8アイスワインとは~飲み方その1~
- 9アイスワインとは~飲み方その2~
- 10アイスワインとは~カナダ産のおすすめ~
- 11アイスワインとは~ドイツ産のおすすめ~
- 12アイスワインとは~他の生産地ボトル~
- 13アイスワインとは~おすすめボトルの値段~
- 14アイスワインとは~保存方法~
- 15アイスワインとは~おすすめのおつまみ~
- 16アイスワインと同じデザートワイン「貴腐ワイン」
- 17アイスワインをプレゼントに
- 18飲みやすいアイスワインで
アイスワインとは?
「アイスワイン」とは、凍ったブドウから造られる希少なデザートワインの一種です。アイスという名前から、飲料水を凍らせるように、ワインを凍らせて冷やしたワインと思うかもしれませんが、原料のブドウの状態がワインとは異なります。アイスワインは、口の中で広がる甘さとほんのりとした香りに特徴があります。
木に実をつけたまま凍ったブドウからは、通常のブドウから採れる果汁と比べて、極端に果汁の量が少なく、凍って果肉の水分が減るために果汁が凝縮して糖度が高まります。収穫するまでの期間が長いこと、木に房がなっている状態も長いために鳥や鹿などにも食べられてしまうこともあり、生産量の少なさからも希少性の高いワインです。
最近では、人気ドラマに登場したり、甘さが女性にも好まれたり、ワイン通も増えるなか人気が高まっているワインの一つです。アイスワインの歴史やおすすめの値段、おすすめの飲み方などを紹介していきます。
アイスワインとは~歴史~
アイスワインの誕生は偶然によるもので、18世紀末のドイツ、フランコニア地方のブドウ農園が予想外の寒波に覆われ、完熟したブドウが収穫されずに凍ってしまいました。通常のワインの生産には使うことができず、あまり裕福でなかった農民たちが自家用のワインにと、その凍ったブドウでワインを造ってみました。そうしたところ、予想外に芳醇な香りと甘味のあるワインが誕生したのです。
そこから、強い甘味と豊かな香りが評判を呼び、注目されるワインになりました。ただ増産しようにも、自然に凍って収穫できるブドウの原料は少なく「貴族のワイン」とも呼ばれ、高価格で取引きされ人気が高まりました。それ以降、意図的にブドウを凍るまで収穫せずに、高級ワインとして値段の高いアイスワインが造られるようになりました。
アイスワインとは~生産地~
ドイツ北部で誕生したアイスワインですが、生産者たちは、より安定してワイン生産ができるようにと、極寒のシーズンがあるカナダへ移住します。1980年代になると、カナダのオンタリオ州ナイアガラ地方で製造が始まりました。
現代では、国際的に「アイスワイン」は登録商標がされていて、歴史的な経緯からもドイツ、オーストリア、カナダ産以外ではその名称を使うことができません。それぞれの国では、アイスワインと名乗るための、ルール化もされています。
アイスワインの人気が高まり、同じようなワインが、寒いエリアの国々や日本では北海道などでも生産されるようになりました。アイスワインと同じ製法で造られていても、産地を商品名に明記しているか「天然甘口ワイン」「デザートワイン」といった商品名になって販売されています。日本国内では特にアイスワインの規定がなく、自然と凍ったブドウでも、人工的に凍らせたブドウや果物を原料にしたものも「アイスワイン」と呼んでいます。
アイスワインとは~ぶどうの品種
ドイツやカナダなど、アイスワイン製造に適した国では、「アイスワインとは」を規定する法律が定められていて、アイスワイン用に収穫するブドウはマイナス7度以下で収穫することがルールとなっています。ブドウそのものは、極寒にでも耐えようとする自然の力が働き、甘味、旨み、香りも凝縮させていきます。
それでも、厳しい天候の中で、地に実を落とすことが少なくなるよう、「リースリング」といった強い品種のブドウが使われることが多いです。「リースリング」というと、白ワインでよく使われる品種でもありますが、寒い土地に適した耐寒性を持つ品種で、香りがよくふんわりとした甘味を感じるワインが多くあります。そのため、アイスワインとして原料に使うことで、甘味を持ちながらも、香りを楽しむ飲み方ができるワインになるのです。
割りと珍しい赤のアイスワイン pic.twitter.com/lDCBaFWyiS
— アンドレア (@hyde_021) February 17, 2018
アイスワインの古くは、白ワインのブドウ品種ばかりが使われてきました。赤ワインに使う品種のブドウは、皮ごと醸造させるので、色が濃くなり渋みもでてしまうので、アイスワイン造りには向かないとされていましたが、カナダで甘さをもつ赤色のアイスワインも造り出しました。今では色も美しい赤のアイスワインも人気が高まり、「カベルネ・ソーヴィニヨン」など多様な品種がアイスワインの原料としても使われています。
アイスワインとは~製造方法~
ワインの原料となるブドウは9月から10月に収穫されますが、アイスワインのブドウの収穫は12月から2月くらいといわれています。マイナス8度以下に下がった時期に、太陽がでて凍った実が溶け出す前の深夜から早朝にかけて、ブドウを収穫していきます。収穫するとすぐに圧搾して果汁を抽出。発酵の過程を経てアイスワインができます。
現代では、アイスワインの原料を安定的に得るために、人工的にブドウを凍らせて、アイスワインと同じくらいの甘さがでるようにしている製法もあります。鳥獣除けのネットをかけたり、手摘みをする天然のアイスワインに比べると値段は安くなり、ブドウ以外のリンゴなどでも同じようにして作られるワインもあります。
アイスワインをいただくです!
— 龍華@初心者ライダー (@ryuka_hino) February 18, 2018
甘い…!シロップみたいな甘さ。
でも、後味はしっかりワイン。
あぁ、飲みやすい。美味しい。
でも、量飲むもんじゃないなww pic.twitter.com/YOSzHE9DPx
アイスワインとは~ボトルの特徴~
アイスワインのボトルは、すっきりとしたスリムなものが多いです。容量も、ドイツにはフルボトルもありますが、通常のワインの半量のものが多いです。これは、アイスワインが希少なために、フルボトルにすると値段が高くなってしまうということと、少量ずつ甘味を楽しむ飲み方のワインなので、ハーフボトルが適しているからともいわれています。
細長いスリムなボトルで、注ぎ口も細くなり、小さなグラスに注ぎやすくなっています。またボトルデザインの可愛らしさもあり、プレゼントにしても喜ばれます。綺麗な形のワインボトルを飲料水をいれて、テーブルサービスに使っている飲食店もありますが、アイスワインの空きボトルは飲料水を入れるには小さいですが、飾っておくだけでもおしゃれです。
アイスワインってめっちゃ美味しいのね。シアワセな試飲タイム(*^ω^*) pic.twitter.com/PIq5ks66VG
— 鷹島姫乃 (@himenotakashima) February 8, 2018
アイスワインとは~おすすめのグラス~
アイスワインを飲むのに適したグラスは、リキュールグラスのような小さめのグラス。容量は飲料水を縁まで注ぐと200~350mlくらい入るものです。一度にたくさんの量を飲むような飲み方はしないワインなので、通常のワイングラスよりも小さく、香りを感じられるものがおすすめです。小さなチューリップ型をしたデザートワイン専用のグラスなら、とろみのあるワインの流れもよくみえます。
アイスワイン専用ではなくても、ショットグラスもおすすめで、アイスワインを堪能できる飲み方ができます。冷えたアイスワインを、ショットグラスに注ぎ、手のひらで包んで体温で少し温めるようにすると、香りが広がります。アルコール度数は、ワインよりも低いですが、ビールよりは強いので、お酒に弱い人は、少しずつアイスワインを口に含み、飲料水もあわせて飲むと口の中で甘味が広がり楽しめます。
アイスワインとは~飲み方その1~
甘口のアイスワインをより美味しく飲むためには、冷やして少しだけグラスに注いで飲む、というのがポイントです。冷やしすぎると香りが広がりにくくなるので、5度~8度くらいに冷やすのが理想です。ウォーターサーバーの冷たい飲料水と同じかやや低いくらい、氷をいれていない冷たい飲料水くらいの温度です。白ワインよりも冷たくするイメージで、飲む1~2時間前に冷蔵庫で冷やすのがおすすめです。
メインの食事後の口の中の脂分や匂いを軽く飲料水で流してから、アイスワインそのものをデザートとして味わうのも、おしゃれな飲み方です。アイスワインの甘さが、食事全体の満足感もひきだしてくれます。人気のレストランでは、食後種としておいてあるところも増えています。
アイスワインとは~飲み方その2~
アイスワインを楽しむ方法として、そのまま単独で味わう以外のおすすめでは、スイーツとの組み合わせがあります。バニラアイスクリームにスプーン1~2杯のアイスワインを垂らすと、香りと上質な甘みが加わり、高級なアイスを味わっているように楽しめます。口の中が冷えすぎると、甘味が際立ちますが、香りが広がりにくいので、常温の飲料水で口のなかをフラットにして味わってみてください。
小さめのグラスに、冷やしたアイスワインを注ぎ、そこにフルーツを足すという飲み方もあります。ワインが苦手な人や、甘く重いスイーツが苦手な人の、食後のデザート代わりにおすすめです。
この前、友人からバレンタインを貰いました!
— 池田優@ 第46回名作劇場 『木曽節お六』 (@yuusuzumi1105) February 19, 2018
その中のひとつ、アイスワインを昨日呑み…?アイスにかけて食べました♡♡
最初1口飲んでみたらすっっっっごく甘くて、これ本当にワイン!?ってなりました美味しいです。
アイスにかけたらまた違ってふわっと香って美味しかったです♡
ハマりそう! pic.twitter.com/ITzaYH6vPL
ワインと同じように、アイスワインそのものだけを味わうのであれば、おつまみを準備します。甘さをよりひきたたせるために、塩分を感じるブルーチーズやサラミといったものがおすすめです。アイスワインの香りと甘味を堪能するために、常温の飲料水のチェイサーも準備するとより味を知ることができます。
アイスワインとは~カナダ産のおすすめ~
アイスワインのシェア40%以上を占めるカナダ産のアイスワインが、人気のあるものがあり、手に入りやすい価格で揃っています。初めてアイスワインを口にするというなら、カナダで作られた「ヴィダル」。蜂蜜のような風味もあり、酸味が控えめ。200ml入り、3000円代前半、アルコール度数10.5%。プレゼントにもおすすめの1本です。
シロクマと三日月のジャケットで知られる「ノーザンアイス ヴィダル」。アイスワイン専業ワイナリーで、モンドセレクションでも最優秀金賞を受賞して、世界中から人気を集めていますが、年間3000ケースほどしか生産されない貴重なものです。375ml、5000円前後、アルコール度数11.5%。果実味が広がります。
アイスワインとは~ドイツ産のおすすめ~
ドイツ産の中でおすすめは「ハイマースハイマー ゾンネンベルク」。2009年には、味わいが優れていると高い評価と人気を得て品評会での受賞歴もあります。個人生産者のデスクハイマー家では、高品質なアイスワインや貴腐ワインが造られています。375ml、3000円代後半、アルコール度数は9%。イニシャルのDをつけた紋章のものは人気があります。
アイスワインが誕生したドイツでは代々ワイン生産をしている農場もあり、希少なアイスワインもあります。ただ、温暖化の影響もあり、年々生産量が少なくなっています。アイスワイン好きな人には、誕生の地であり、希少価値が高まるドイツ産のアイスワインをプレゼントするのもおすすめです。
アイスワインとは~他の生産地ボトル~
マンガ『神の雫』でも紹介された「アスコニ・モルドバ・アイスワイン」。紅茶と果物の香り、ジャムの味わいの甘さと酸味のバランスがよいアイスワインです。モルドバ共和国で、自社農園のブドウで造るワインも人気のあるワイナリーのものです。500ml、値段は4000円代、アルコール度数10.5度。
アイスワインとは~おすすめボトルの値段~
アイスワインの値段は、テーブルワインよりも高く、高級ワインよりは安いくらいの2000~4000円くらいのものが人気です。初めてアイスワインを飲むなら値段は2000円前後のもので、口にあうかを確かめてみてください。記念日やプレゼントなら、希少なアイスワインで、カナダやドイツ産の高い値段のものの購入もおすすめです。値段は高いかなと感じるかもしれませんが、その希少性を味わための価格です。
2000円のアイスワインが1番コスパよかったな
— 神の教えを説くいかちゃん (@MilkyHorizonR) February 17, 2018
容量を少しにしたものや、国産のものでは値段が1000円代のものもあります。お土産用のものであったり、日本国内で自然の凍ったブドウではなくて、おすすめしやすい値段になるように人工的に凍らせて作られたものです。
アイスワインとは~保存方法~
お土産でアイスワインをもらったけれど、飲むまでにはしばらく置いておくという未開栓のものは、温かすぎず涼しい場所がおすすめです。冷蔵庫の中に長期間保存すると冷えすぎてしまうので、理想はワインセラーでの保存ですが、暗くて温度差の少ない場所、冷蔵庫の野菜室くらいがおすすめです。
これ!、!、!!!!!!アイスワイン!!!!!!!!!!!!ほんとこれ ほんとこれ美味しくて まじでやばい アプリコット系の う、ウワァーーーー!!!!!!!!!!!!って香りがフワッと広がるのフルーティなのすごかった 試飲 至福だったまじ 50mlで2000円ってなんだ?香水か? pic.twitter.com/hE9v37dKfe
— 話は聞かせてもらったぞ (@amarinimo_ask) February 8, 2018
開栓した後は、なるべく早く飲みきってしまうのがよい飲み方ですが、デザートとして少量ずつ楽しむので余ってしまうこともあります。コルクを締め直し、冷蔵庫で保存して1週間くらいで飲みきるようにします。時間が経ちすぎると、酸味が強くなることもありますので、アイスワイン本来の味が損なわれてしまいます。
アイスワインとは~おすすめのおつまみ~
アイスワインとあわせるものでおすすめは、フルーツ。熟した桃やいちじくなどが、アイスワインの甘さを邪魔しない程度に、口の中に香りが広がり、アイスワインで甘みを足しながら味わうイメージになります。塩気を少し加えて、生ハムやチーズ、クラッカーとあわせつつ、ドライフルーツなどもおすすめです。
アイスワインにあわせやすいおつまみとして、チョコレートもあります。ほろ苦さのあるものなら、アイスワインの甘さがよりひきたちます。口直しの飲料水を出した後に、スイーツとあわせてアイスワインをだせば、ホームパーティーなどでの料理の締めに、おしゃれな演出になります。
アイスワインと同じデザートワイン「貴腐ワイン」
デザートワインの代表格にアイスワインともう1つ「貴腐ワイン」があります。こちらは重厚な甘さが特徴で、ワイン独特の旨みもあるためワイン通にも人気です。ブドウが木に実っている時に、特定の菌に感染することで、干しブドウのようになった状態の「貴腐ブドウ」を使って作られます。この菌に感染するとブドウの表面を覆う皮に無数の穴が開き、水分が蒸発して糖分だけが凝縮して、甘みが特徴のワインになります。
アイスワインとは違う点は、ワインならではの複雑な風味、匂い、濃厚な甘さです。アイスワインは、酸味も含むようにすきっりとした甘味なので、ワインが苦手という人でも飲みやすく、反対に貴腐ワインは、ワイン通や好む人を選ぶデザートワインです。
ドイツの貴腐ワインと飲み比べてみました!
— いかちゃんのカクテル日記 (@MilkyHorizon) February 17, 2018
ソーテルヌの方は結構貴腐ワインを作る時のカビの味と香りが強いですね〜
そして薄味です
貴腐ワインとアイスワインの1番の違いはこのカビの味ですね
通の人はこの味が恋しくなるんだとか
ドイツの方はカビの味はあまりせず味が濃くてとても甘酸っぱい! pic.twitter.com/HZkUrXgQnz
アイスワインをプレゼントに
女性を中心にアイスワインの人気が高くなる中、プレゼントにもアイスワインはおすすめです。1本のサイズは小さめでも、一般的なワインと同額くらいするものも多く、アルコールが好きな方への贈り物なら、珍しさもあって喜ばれるでしょう。予算に余裕があれば、産地を変えて飲み比べできるような組み合わせは、希少性もあります。
お土産用でも、アイスワイン用のグラスとセットになった木箱に入ったものもあります。結婚記念日などのプレゼントにもおすすめです。
飲みやすいアイスワインで
極寒の土地から生まれる希少な「アイスワイン」。飲料水のようにたくさん飲んだり、赤ワインや白ワインのように食事にあわせやすいものではありませんが、スイーツや果実との相性もよく、飲みやすい甘さから注目度もあがっています。ぜひアイスワインでも、お気に入りのものをみつけてください。