紅茶検定の試験と難易度は?過去問題や合格率など紅茶好きの資格を解説

まだ始まったばかりの紅茶検定について紹介します。紅茶が好きな人はその知識をさらに深めたいと考えています。趣味の分野の検定試験は次々と登場しており。紅茶検定もその一つとして始まっています。紅茶検定にはベーシックとアドバンスの二種類があります。それぞれの試験の内容と難易度について紹介します。また。問題の事例や合格率や受験者の状況など紅茶検定のすべてについても解説します。

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目次

  1. 1紅茶検定で自分の知識を試してみたい!
  2. 2紅茶検定試験の概要について
  3. 3紅茶検定の試験と難易度は?
  4. 4紅茶検定の過去問題や合格率について
  5. 5紅茶検定は知識を広めるのに役立つ資格

紅茶検定で自分の知識を試してみたい!

趣味の資格検定が次々と登場しています。単に趣味で終わらせず、知識を深め、そして検定に合格することで有知識者である事を証明することができます。その一つに紅茶検定があります。紅茶は世界的に有名な飲み物ですが、その種類や特徴は国によって異なります。奥が深いのが紅茶の特徴でもあります。その紅茶の知識を有していることを証明するのが紅茶検定です。

紅茶検定の趣旨としては、紅茶について知識を深めることでティータイムがより味わい深い楽しい時間になることを願うとあるように紅茶の知識を深めることで紅茶をもっとたくさん楽しめるようになります。ワインの資格にソムリエがありますが、ソムリエはワインの知識を通じて料理にベストマッチするワインをセレクトして提供する提案を行いますが、紅茶検定も将来的にはソムリエのような資格になるかもしれません。

紅茶が好きで世界中の紅茶を飲んでいるという紅茶通の人にとってはチャレンジしてみたい検定試験の一つが紅茶検定ではないでしょうか?紅茶検定の勉強をすることで知らなかった紅茶の世界を知ることができるとともに、紅茶の歴史や違いをもっと理解することができるようになります。今、人気の紅茶検定について試験の内容や難易度、そして気になる合格率や検定の仕事への活かし方などを紹介します。

紅茶検定試験の概要について

紅茶の歴史は100年以上ありますが紅茶検定の歴史はまだ1~2年です。まだ第二回しか行われていません。当然できたての検定試験ですので合格者の数も多くはない為、人より先に試験合格を狙うのであれば、早いうちがおすすめです。紅茶検定は、紅茶検定実行委員会が主催する検定試験で国家資格ではありません。前回紅茶検定が行われたのは2月です。受付開始は前の年の9月頃から開始され二週間前まで受け付けしていました。

紅茶検定試験はベーシックと呼ばれる初級と、アドバンスト呼ばれる中上級の二種類です。それぞれ受験することもベーシックとアドバンスを併願することもできます。受験料はそれぞれ異なり、ベーシックは4800円、アドバンスは5800円です。ベーシックとアドバンスを併願した場合には、9000円で受験できます。通常の料金以外にも割引料金が設定されています。紅茶検定の割引制度は3つあります。

一つは早割です。早期に試験受験を申し込むことで割引になります。もう一つは団体割引です。10名以上の団体で受験することで1名あたりの受験料が400円割引になります。そして最後の割引が食検割です。ごはん検定、紅茶検定、きのこ検定、調味料検定、パンシェルジュ検定、野菜検定、フルーツ検定に合格している人が紅茶検定を申し込めば、300円の割引になる制度です。

紅茶検定試験の申し込みはインターネットで行います。試験受験料金の決済はクレジットカード決済のみです。領収書を発行する事も可能です。試験の開催地は東京、名古屋、大阪です。もちろん、試験の認知度が向上し、受験者数が増加すると開催される都市も今後増える可能性もあります。一度申し込みを済ませると受験地の変更やキャンセルや返金などを受け付けることができない為、注意が必要です。

ベーシック、アドバンスともに試験時間は60分です。一日のうちベーシックとアドバンスを時差を設けて実施します。そのため併願も可能です。試験問題はすべてマークシート式で全80問です。試験時間はベーシックが13時~14時、アドバンスが15時~16時です。それぞれ試験開始前の30分前に開場し、10分前には試験の概要説明があるため、全員着席している必要があります。試験終了まで途中退室は認められていません。

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紅茶検定の試験と難易度は?

紅茶試験はいつおこなわれる?

紅茶検定の開催はまだ二回しか行われていません。今年は二月に実施されていますがまだ不定期開催というレベルです。今後、受験者数が拡大するなど認知度の向上によっては開催を通例化する可能性があります。申し込み開始は早く数か月前から開始していますので、紅茶検定を受験しようと考えている場合には、時々ホームページなどで紅茶検定の受験要綱が発表されていないか確認することをおすすめします。

受験資格はある?

紅茶検定の受験資格は存在しません。年齢、性別、国籍、学歴を問わず、受験することができます。紅茶に関心がある人であれば誰でも受験できるのが紅茶検定です。まだ、紅茶検定の実績が少ないため、過去問題を参考にするといっても、出題を予測するような使い方をすることはあまりできません。まずは、紅茶に興味がある、その知識がどれほどなのかを試すつもりで受験してみるのがおすすめです。

紅茶検定のテキストについて

紅茶検定の公式テキストが販売されています。紅茶の大辞典と呼ばれる書籍です。成美堂出版から販売されており、監修は日本紅茶協会です。価格は税込み1512円です。開催回数が少ないため過去問題対策が乏しくなることから、まずは公式テキストで基礎をしっかりと学ぶことをおすすめします。検定試験の部類の中では比較的公式テキストの価格も安いため、コストをかけずに受験したいと考えている人でも対応できます。

公式テキストとは別に参考書籍も販売されています。一つは紅茶入門です。日本食糧新聞社が刊行している書籍です。税込み1296円で販売しています。もうひとつは基本をおさえてもっとおいしい紅茶一年生です。宝島社が刊行しています。税込み648円で販売しています。ベーシック受験では公式テキストで十分ですが、アドバンスの受験にはこれらの参考書籍からも出題されているため、読み込むことが合格への近道です。

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紅茶検定の出題範囲について

紅茶検定の気になる出題範囲はベーシックとアドバンスによって異なります。ベーシックは紅茶に関する基本的な知識を問われます。紅茶をおいしくいれる方法や製造方法、保存方法、世界の紅茶の産地と特徴、茶葉の知識、各国の文化や歴史についてが出題範囲です。大部分が公式テキストである紅茶の大辞典から出題されるため、公式テキストに沿った学習をすれば合格できる範囲であるのが特徴です。

アドバンスの出題範囲は、ベーシックに加えてさらに幅広く奥深い紅茶の知識が必要となります。紅茶のマーケット状況や品質や規格、表示に関する事も出題範囲です。参考書籍からの出題も多く、公式テキストだけを読んでも合格を勝ち取るのは難しくなっています。公式テキストを理解したうえで参考書籍によってさらに知識を高めておく必要があります。

紅茶検定の難易度は?

試験の実施回数が多くない為、紅茶検定試験の難易度をはかる指標はまだ存在しません。一般的に検定試験などの難易度をはかる際には合格率を指標にすることが多いのですが、一回目や二回目の検定試験では、その道のプロが受験する事も多く、合格率が高めになる傾向があるためです。紅茶検定の初回合格率も高めに推移していることから本来の合格率はこれより低いと推測されます。

紅茶検定の出題範囲からの難易度を見るとベーシックは公式テキストから出題されているため、難易度は低いと考えられます。またアドバンスに関しては参考書籍からの出題に加えてマーケットや規格など専門範囲の出題があるため、その分野の知識がなければ理解を深めるのは難しくなります。そのためアドバンスの難易度は高いものと推測されます。基本問題で構成されず、出題問題に癖が生じるようであれば、難易度は高くなります。

実際に受験した口コミを参考にすると、ベーシックに関しては基本問題で構成されているため、とても簡単であったという声が多くなっています。マークシートで試験時間1時間のうち半分もかからず終わってしまったという声があります。公式テキストや練習問題と同じ問題が出題されるため、合格ラインである70パーセントは余裕で超えることができる難易度で高い合格率であるというのがベーシックの口コミです。

一方アドバンスの口コミですが、歴史問題などが登場するなど難易度は高いとの意見が多くなっています。日本語の入れ違いのようなひっかけ問題が数々登場するなど、読解力も求められる試験内容という声です。公式テキストや参考書籍を覚えているだけでは足りず、紅茶に関する全体像を把握していないと問題が解けないケースもあります。参考書外からの出題もあるのがアドバンスです。相当の勉強量が必要です。

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紅茶検定の過去問題や合格率について

紅茶検定の過去問題を見てみよう

紅茶検定の過去問題や練習問題はホームページのサイトから閲覧することができます。練習問題はホームページ上で採点することもできるようになっています。すべて四択の選択式になっています。問題の一例を紹介します。美味しい紅茶を入れるコツで誤っているのはどれか?解凍選択肢:ティーポットは冷やしておく、新鮮で良質な茶葉を使う、茶葉の分量を量る、沸騰したての熱湯を使う。知っているとおいしい紅茶に役立ちます。

他の問題では、紅茶を急に冷やすと白く濁ってしまう現象を何というか?解凍選択肢:ホワイトダウン、クリームダウン、グレーゾーン、アイスダウン。紅茶に入っているカテキンともよばれる渋みの成分は何というか?解凍選択肢:フッ素、テアニン、カロテン、タンニン。日頃から紅茶の専門用語を使っている人であれば、楽々解凍できてしまう内容です。馴染みがない人も公式テキストに書いてある内容です。

イギリスや日本において、ティーバックで飲まれている紅茶の割合はどれくらいか?解凍選択肢:90パーセント以上、70パーセント以上、50パーセント以上、30パーセント以上。アイスティの発祥の地といわれているのはどこの国か?解凍選択肢:イタリア、ケニア、アメリカ、中国。などの問題ばかりです。しっかりテキストを熟読していれば解凍できる内容がベーシックの問題です。

難易度が上がるアドバンスもベーシックと同じくすべて四択選択式です。わからない問題があっても空欄にせずに何かにマークすることで25パーセントの確率で正解できます。問題の例を紹介します。ティーバックの原型とよばれたものはどれか?解凍選択肢:ティーコジー、ティーハウス、ティーボール、ティーテトラ。歴史の問題なども含まれており、初耳の人も多い問題です。公式テキスト以外の参考書籍の知識も必要です。

世界一の紅茶の輸出国はどこか?解凍選択肢:インド、スリランカ、中国、ケニア。日本の紅茶の輸入先で最も量が多い国はどこか?解凍選択肢:ケニア、インド、スリランカ、ベトナム。ヒマラヤ山脈に位置し、標高2000メートルを超える山々で植えられている紅茶は何か?解凍選択肢:ダージリン、ニルギリ、ディンブラ、ルフナ・結構専門的な問題が多く、経済問題としても利用できるほどの内容です。

記述式の問題がなく、すべてマークシートを利用した四択選択式であることは、勉強もしやすくなっています。アドバンスでは問題の意図によって回答を悩むことも多数ありますが、ベーシックでは悩まずに解凍できるレベルです。ただ、問題文には正解を問うものと誤正解と問うものがあります。問題文の読み間違いはどの試験でもあるミスです。ケアレスミスをしないように見直しなどを念入りにすることが大事です。

紅茶検定の受験者数と合格率

第一回実施の受験者数はベーシックが1362名、アドバンスが848名でした。そして合格した人の数はベーシックが1276名で合格率は93.7パーセント、アドバンスが599名で合格率が70.6パーセントです。ベーシックの合格率は極めて高く、公式テキストをしっかり勉強すれば確実に合格できる範囲といえます。しかしアドバンスは初回の受験者は専門知識を有する人が受験しているケースもあるため、本来の合格率はもっと低くなります。

紅茶検定を受験した人の構成を見ると、女性が圧倒的に多く、約8割の受験生が女性です。年代は幅広く20代から50代までの各世代において受験しています。職業別の構成も様々で会社員が受験しているケースが約半数を占めていますが、学生や主婦も受験しているのが目立っています。紅茶が好きな人で紅茶検定に興味を持っている人に職業や年代の隔たりはなく、誰でも紅茶の知識を深めたいと考えているのです。

合格するとステキな認定書が手に入る!

紅茶検定の合格発表は4月上旬に行われます。紅茶検定の合格者にはステキな認定証が贈られます。カレルチャペック紅茶店特製の限定イラスト入り合格認定証というもので、ベーシックは赤色をベースとしたもの、アドバンスは緑をベースとしたものです。合格したら飾りたい認定証がステキでかわいいものなので、合格したらその喜びは大きいのが紅茶検定の魅力でもあります。

紅茶検定の資格を活かせる仕事とは?

紅茶検定は趣味の検定試験です。しかし合格したということは紅茶に関する知識を有していると世間に認めてもらったことになります。趣味の範囲だけにとどまらず、せっかくの資格を仕事に活かしたいと考えるケースもあります。もともと紅茶を仕事としていた人がもっとスキルを高めるために検定試験を受験する場合もあります。検定試験の資格を活かせる仕事について紹介します。

紅茶関連に関わる仕事として大きく二つに分類されます。一つ目は紅茶カフェや紅茶喫茶店などを経営する独立開業型のビジネスを行う方法です。もう一つは紅茶教室や紅茶コーディネーターなどをするなど就職して資格を活かす方法です。紅茶検定を合格しても独立開業ビジネスを成功させるとは限りません。難易度の高いアドバンスに合格しても同じです。顧客商売は検定資格の有無ではなく商品が主体となるからです。

独立開業で成功するのであれば、工夫とアイデアが勝負になります。検定試験は紅茶知識の自己満足にしかならないことを認識しておく必要があります。もちろん同じ独立開業でも、検定試験のための講座を開設したり、紅茶学校を開いたりするのであれば意味があります。紅茶検定有資格者が講師であれば、生徒を集めやすく信頼度も高まるからです。検定試験の合格を直接利用するのであれば、この方法がベストです。

次に就職して紅茶検定の資格を活用する方法です。企業の中ですでに紅茶関連の事業を行っているのであれば、その資格はすぐにでも行かせることができます。紅茶チェーン店の社員であれば、マイスターなどの称号を得られる可能性もあります。また料理学校などの講師として勤務している場合にも紅茶検定の資格を活かして利用することもできます。紅茶を商材ビジネスとして扱っている場合にも紅茶検定を活かすことができます。

紅茶を輸入、販売している商社や貿易会社、食品会社などでは紅茶をビジネス商材としているケースもあります。この場合、商品知識に対する認定があるため、積極的にビジネス現場での商談や交渉に役立てることができます。もちろん紅茶ビジネスとは程遠い部署に在籍している場合でも、いつそのようなビジネスに関わるかわからないのがサラリーマンです。紅茶検定の資格を持っておいて損はないのです。

これから紅茶検定を合格して紅茶関連のビジネスに携わりたいとかんがえるのであれば、紅茶関連のビジネスに関する知識も同時に習得し、実務経験を積んでおくことも就職には有利に働きます。ビジネスは紅茶の知識を有しているだけでは成り立ちません。簿記や経済学や法律の知識を有していることも必要です。貿易を中心とするのであれば、語学も必要です。資格取得は難しくても触れておくと就職の際の武器になります。

紅茶関連の実務に携わって置くことは人脈作りにも役立ちます。紅茶ビジネスは人脈から拡げることもできます。あらゆる方法を使ってビジネスで成功させるためには街のカフェや紅茶専門店の人脈も必要です。エンドユーザとしての声を収集するのにも役立ちます。紅茶実務に携わる事は知識を実行にうつすことができるだけでなく、人脈作りにも有効に働く効果を持っています。

紅茶検定は知識を広めるのに役立つ資格

紅茶検定は、紅茶を趣味としている人が知識を深めるのに受けるだけでなく、紅茶をビジネスとしている会社に勤めている人や、紅茶を通じてビジネスをしたいと考えている人にも有効な資格です。紅茶検定にはベーシックと呼ばれる初級コースと、アドバンスと呼ばれる中上級者コースの二種類があります。基本問題で構成されたベーシックは、公式テキストに沿った出題で高い合格率です。紅茶の基礎を試したい人にはおすすめです。

ビジネスを考えている人にはアドバンスへのチャレンジがおすすめです。紅茶の歴史や各国の歴史なども含めて総合的な紅茶の知識が必要となります。公式テキストの範囲以外からの出題も多くなっています。アドバンスに合格すれば、紅茶に対して大きな自信を持つ事もできます。ベーシックを受験するのであれば、受験対策にかかる費用に悩むこともありません。公式テキストと受験料だけで臨むことが可能だからです。

公式テキストの価格と受験料を合わせても6000円ちょっとです。特別なセミナーなども受験せずにこれだけの費用で十分独学で合格圏内です。毎日紅茶を飲む程度で紅茶の茶葉をいろいろと試している程度の人の紅茶好きレベルでも十分合格できる範疇です。公式サイトのホームページには試験対策の練習問題も掲載されています。これと同じ問題も出る事もあるため、練習問題を繰り返し解いて公式テキストを読破すればOKです。

紅茶に興味や関心がある人であれば、受験してみる価値のある検定試験です。二回しか開催されていない為、まだ知名度も低く、合格者もあまりいない為、受験するのであれば、出題問題の難易度が上がる前の合格率が高い今の段階がチャンスとも言えます。合格すればステキな認定証も手に入れることができます。紅茶が好きなのであれば、公式テキストを読むだけで面白さを感じるはずです。ぜひ紅茶検定にチャレンジしてみませんか?

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