2018年06月12日公開
2024年07月17日更新
ポン酢がないときの代用は?めんつゆとレモンが代用品になるのか実証!
しゃぶしゃぶや鍋料理、冷奴やサラダ、さらには炒め物や煮物などに使える万能調味料のポン酢ですが、万が一切らしてしまったときに家にある材料で代用できることを知っていますか?この作り方を知っているだけで、ポン酢を切らしてしまったときに、慌てて買いに走る必要がなくなります。今回は、めんつゆやレモンを使って、ポン酢の代用になるのかを検証してみました。詳しい割合や、実際の味、さらには代用ポン酢を利用したメニューのレシピも併せて紹介します。
目次
ポン酢とは?
ポン酢は今や日本の食卓に欠かせない調味料です。焼き魚や冷奴、しゃぶしゃぶや鍋物、さらにはサラダや和え物まで、様々なメニューに使える万能調味料です。さっぱりした味わいのポン酢とは、一体どうして出来たのでしょうか?
本来のポン酢とは柑橘系のお酢
ポン酢は今や和食に欠かせない調味料の一つですが、もともとはレモン、ライム、スダチ、ユズ、カボスなどの柑橘果汁に、酢酸を加えて保存性を高めたもののことをポン酢と呼んでいました。また、柑橘果汁のみで酢酸を加えたものは生ポン酢と呼ばれています。
もともとポン酢という呼び名が、外来語から派生したものだということを知っていますか?もともとは、オランダ語で柑橘果汁を混ぜたカクテルのポンス(Pons)という言葉が、いつしか柑橘果汁のことを指す言葉になり、それに酢酸を加えた柑橘果汁酢をいつしかポンズ、そしてポン酢と呼ぶようになりました。
ポン酢醤油の総称がポン酢になりつつある
その後、柑橘果汁酢に醤油やみりん、出汁などを加えたものが登場し、これらはポン酢醤油と呼ばれています。近年は、このポン酢醤油のことを総称して「ポン酢」と呼ぶことが多いです。今回の記事のポン酢は、ポン酢醤油のことを指します。
このポン酢醤油ですが、最近では海外に住んでいる人を中心に、ポン酢の代用品を作るレシピがネットを中心に数多く知られています。今回はその中でも簡単に作ることできるポン酢のレシピを紹介していきます。このレシピさえ覚えておけば、ポン酢を切らしてしまったときでも安心です。
ポン酢の代用品レシピ:レモンのポン酢
まずは家庭にある調味料で簡単にできるポン酢の代用品のレシピを紹介します。ポン酢(ここではポン酢醤油)の基本材料は、柑橘系のお酢と、醤油と出汁などの調味料です。今回は、その中の柑橘系のお酢をレモンで代用したポン酢の代用品の作り方を紹介していきます。
レモンはポン酢の代用品になる
レモン汁を使ったポン酢代用品の作り方です。まず、材料はレモン果汁50ml、みりん50ml、醤油50mlです。すべての割合を1:1:1にすれば、お好みの分量でポン酢を作ることが出来ます。
作り方は以下の通りです。まずは、小鍋などにみりんを入れて火にかけます。このとき、沸騰させすぎないように気を付けましょう。アルコールを飛ばすように軽く火に30~40秒ほどかけたら、火を止めて醤油を入れます。最後にレモン果汁を混ぜ合わせれば簡単レモンポン酢の完成です。使用する醤油はだし醤油を使用するとさらに風味豊かになります。
レモン果汁は、生のレモンのしぼり汁を使うのがベストですが、それもない場合は、市販のレモン果汁を使用してもポン酢の代用品を作ることが出来ます。その場合、市販のレモン果汁は濃縮されているものが多いので、水などで薄めるか、味見をしながら少量ずつ加えていきましょう。レモン果汁を加え、好みの味に調えたら簡単なポン酢醤油の代用品の出来上がりです。
さらに美味しく味わいたい人は、出来上がったポン酢を一晩寝かせると、酸味の角が取れてまろやかな味わいになります。また、海外などでは醤油は手に入りますが、みりんはなかなか手に入りません。そうしたときは、白ワインがみりんの代用品になります。
みりんの代用品の作り方は、白ワイン50mlにつき、はちみつを大さじ1入れて、しっかりと混ぜるだけです。白ワインやはちみつなら海外でも簡単に手に入るので、みりんの代用品として使うことができます。この代用みりんは和食などにも使うことが出来るので、白ワインを開けて飲みきれなかった場合などにも使ってみてください。
ポン酢の代用品レシピ:めんつゆを使ったポン酢
もう一つは、めんつゆを使ったポン酢のレシピを紹介していきます。ポン酢はめんつゆを使うとより簡単に作ることが出来ます。一番簡単なポン酢の作り方は、めんつゆとお酢を使ったポン酢の作り方です。作り方は簡単で、めんつゆ2に対してお酢を1の割合で混ぜるだけです。とっても簡単なので、ポン酢がない時はこの作り方で代用してみましょう。
めんつゆとレモンを合わせて代用ポン酢を作ろう!
めんつゆを使った代用ポン酢は、お酢で簡単に作ることが出来ますが、レモン汁を使うとよ風味がアップし、本格的なポン酢の味に近づきます。その場合、割合はお酢と同じく、めんつゆ2に対して、レモン汁を1の割合で混ぜ合わせましょう。このとき、混ぜ合わせる果汁を柚子の果汁にすると、柚子ポン酢を作ることができます。
また、カボスやスダチなど、酸味の強い柑橘類の果汁なら代用ポン酢を作ることが出来るので、ぜひ作ってみてください。また、この代用ポン酢も使う前に一晩ほど寝かせておくのがおすすめです。酸味の角が取れてまろやかな味わいになります。
代用ポン酢は雑菌の繁殖の原因とされている水が入っていないので、少々日持ちはしますが、やはり早めに使い切った方がいいでしょう。保存は必ず冷蔵で行いましょう。また、保存する容器は事前に消毒したものを使用してください。しかし、ポン酢は一度にたくさん使えるものではありません。
代用ポン酢を作った際には、なるべく早めに使いきりたいときには、ポン酢をふんだんに使ったメニューを作るのはいかがでしょうか?しっかりと出汁の聞いたポン酢は、様々なアレンジのメニューを作ることが出来ます。もちろん市販のポン酢でも作れるメニューなので、ぜひ作ってみてください。
ポン酢の代用品でアレンジ:さっぱりポン酢ジュレ
食べるポン酢として注目を集めている飲むゼリー状のジュレポン酢ですが、代用ポン酢でも簡単に作ることができます。料理の見た目や味をワンランクアップさせてくれるジュレポン酢は、サラダやカルパッチョなど、写真映えするメニューにピッタリです!そんなジュレポン酢ですが代用のポン酢でも作ることが出来ます。
さっぱり感がたまらないジュレポン酢の作り方を紹介します。材料は、代用ポン酢100ml、砂糖少々、水100ml、粉ゼラチン5g、お湯50mlです。まず、粉ゼラチンをお湯でしっかりと溶かします。代用ポン酢、砂糖、水をすべて合わせ、しっかりと混ぜ、粉ゼラチンを溶かしたお湯と混ぜ合わせます。
よく混ぜ合わせたら、冷蔵庫に入れてしっかりと冷やします。冷やすとゼリー状に固まるので、フォークなどで崩してから料理に使ってください。
代用ポン酢でつくるおすすめレシピ:手羽元のさっぱり煮
簡単にできる煮物も代用ポン酢で作ることが出来ます。鶏肉の手羽元を使った代用ポン酢のサッパリ煮の作り方を紹介します。鶏肉の手羽元のサッパリ煮の材料は、鶏肉の手羽物8~10本、ポン酢200ml、水200ml、生姜とニンニク各ひとかけです。
作り方はとっても簡単で、鍋に生姜の薄切りとつぶしたニンニクを入れ、水と代用ポン酢を入れ煮汁を作ります。鍋を火にかけ、煮汁が沸騰したら手羽元を入れ、20~30程中火~弱火でじっくりと煮込めば完成です。煮込めば煮込むほど、手羽元がほろほろになっておいしいです。
また、煮込む段階でゆで卵や、下茹でした大根を入れるとボリュームもアップします。こちらの煮物メニューに使う代用ポン酢は、めんつゆを使ったものがおすすめです。
代用ポン酢でつくるおすすめレシピ:豚肉ときのこのバターポン酢炒め
サッパリなのにコクがある味わいがご飯に合うと人気のバターポン酢炒め、通称「バタポン」も代用ポン酢で作ることが出来ます。このバタポン味は、炒めものを中心に、野菜、鶏肉、豚肉、魚など、さまざまな食材に合います。今回は、シャキシャキ感がおいしい、ヘルシーなきのこを使った豚肉ときのこのバタポン炒めの作り方を紹介していきます。
材料は豚肉(バラ、こまどちらでもOK)150g、塩コショウ少々、えのき1株、しめじ半株、しいたけ2~4個、酒大さじ1、みりん大さじ1、ポン酢大さじ2、醤油大さじ1/2、バター10~20g、サラダ油適量です。豚肉に塩コショウをして下味をつけておきます。きのこは石づきをとってほぐし、しいたけは細切りにします。プライパンに油をひき、豚肉を炒めます。
豚肉に火が通ったらきのこを入れ、酒を加え、蓋をして蒸し焼きにします。中火にして5分ほど蒸し焼きにしたら蓋を取って、代用ポン酢、醤油、みりんを加え炒めます。仕上げにバターを入れて、さっとひと混ぜすれば完成です。バターのコクとさっぱりしたポン酢の味わいがたまらないおかずです。
ポン酢を切らしてもレモンとめんつゆがあれば代用できる!
ポン酢が切れてしまっても、レモンやめんつゆがあれば心配ありません。この割合さえ覚えておけば、使いたいときにすぐに作ることができるので、ぜひレシピを活用してみて下さい。手作りポン酢の場合、保存料が入っていないので、安心して使えます。海外など、ポン酢がなかなか手に入らない場所でも作ることが出来るので、ぜひこの記事を参考にしてみてください。