日本酒のランクとは何か調査!純米大吟醸・大吟醸・上撰とは?

日本酒のランクについて知っていますか?単に日本酒と言っても、大吟醸、吟醸、上撰など様々な名前があり、それによってランクが違います。日本酒は、手軽に飲める値段のものから、高級な値段でなかなか飲むことが難しいものもあります。中にはプレミアがついて、見つけることも難しい高いランクの日本酒もあります。気になるランクについて何が違うのか調査してみたので、参考にしてみてください。

日本酒のランクとは何か調査!純米大吟醸・大吟醸・上撰とは?のイメージ

目次

  1. 1日本酒ってどんなお酒?
  2. 2日本酒の製法の違い
  3. 3日本酒の飲み方
  4. 4日本酒のランクとは?
  5. 5日本酒のランクによる違い
  6. 6日本酒のランクごとの美味しい飲み方
  7. 7純米大吟醸と合う料理:肉料理
  8. 8大吟醸と合う料理:魚料理
  9. 9上撰と合う料理:おつまみ料理
  10. 10日本酒を楽しもう!

日本酒ってどんなお酒?

お酒飲みのベテランが好んで飲んでいるというイメージが大きい日本酒ですが、昨今の日本酒ブームにより、若者や女性も好んで飲む人が多くなってきています。日本の全ての都道府県で作られている日本酒は、各々の都道府県で味の違いもあり、また、各県の中でも地域により味が違う日本酒があり、個性が様々です。さらに、1つの酒蔵の中でもランクの違う高級な日本酒を製造していたりします。

日本酒は、米、米麹、水が原料で出来ていて、日本酒の種類の中には、醸造アルコールを添加して作られている日本酒もあります。米が原料の為、米の名産地である、新潟県や秋田県などのお酒も有名なものが多くて、ランクの高い日本酒も多いです。都道府県により生産されているお米の味が違うのと同じように日本酒の味も違うわけです。

また、日本酒の80パーセント近くが水で出来ています。米どころは、水どころでもあるので美味しいお米が育つところは美味しい日本酒も作られます。水は都道府県により、ミネラルや旨味が違う為、日本酒の大事な原料である水により、日本酒の味が各々違っています。

日本酒ブームの真っただ中にいる、山口県で作られている獺祭が若者にも人気で、日本だけでなく海外でもとても高い評価を得ています。獺祭も様々なランクがあり、贈りものにも使われているお酒なので、覚えておくと良いかもしれません。

日本酒の製法の違い

日本酒は、純米酒、吟醸酒、大吟醸酒、上撰酒、本醸造酒など様々な名称があります。名称から、日本酒の種類のイメージはしづらいですが、各々の名称により、製法や、原料が異なります。まず、大きく分けて純米酒と本醸造酒に分かれます。純米酒とは、字のごとく原料に、米または米麹と水しか使われていない日本酒です。

純米酒の原料は、米と米麹、水しか使われていな為、日本酒の香りもさっぱりとしていて楽しめますが、飲んだ感じは少しアルコールを強く感じてしまう日本酒が多いです。ずっしりとした味わいを楽しめるので、初めての人よりも、ベテランに好まれることが多いです。

次に本醸造酒ですが、本醸造酒は米、米麹、水以外に、醸造アルコールを添加して作られています。醸造アルコールを添加することにより、さっぱりとした純米酒の香りとは異なり、ふくよかな香りが引き立ち、ずっしりとした純米酒の味わいと比べると、丸みを持たせたような飲みやすい飲み口になります。

日本酒の製造方法の違いにより、味わいが大きく変わり、日本酒が好きな方の中でも大きく好みが分かれるところです。醸造アルコールを添加している方が、純米酒に比べて原料にアルコールを添加している為、ランクが低いように思う人がいるかもしれませんが、決してそんなことは無く値段もまちまちです。また、本醸造酒の方が飲みやすいと好まれる人も多いです。

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日本酒の飲み方

日本酒の飲み方は様々で、人の好みによりますが、日本酒のランクや、製法によりおすすめの飲みかたもあります。一般的な飲み方は、冷や、冷酒、燗です。

冷やという飲み方は、冷蔵庫でキリッと冷やされた日本酒を思い浮かべるかもしれませんが、常温での飲み方です。日本酒は昔から、燗酒にして温めて飲むのが一般的であったため、常温は冷たいという表現から、冷やと呼ばれています。常温で飲むと、口に含んだ時に外気との温度変化が無いため、なめらかなのど越しと香りを楽しむことが出来ます。簡単な飲み方でもあり、日本酒の味をしっかりと楽しめます。

若者にも人気の飲み方の1つでもある冷酒は、冷蔵庫で冷やして飲む飲み方です。冷蔵庫で冷やすことによりすっきりとし、日本酒ならでは強いアルコールを感じず、スルスルと非常に飲みやすくなります。のどを通った後から感じられる香りも格別で、あまり日本酒が得意ではない人にも好まれる飲み方です。しかし、飲みやすいために飲みすぎてしまう事があるので、冷酒を飲むときは注意して下さい。

燗酒は、日本酒を温めて飲む飲み方で、寒い日などはほっこりと体が温まります。燗酒の作り方は、お鍋などにお湯を張り、日本酒を入れた徳利を入れて、好きな温度のになるまで温めるのが一般的ですが、直火にかけて温める黒じょかで作る方法もあります。最近では、電子レンジで簡単に温める方法もあり、手軽に楽しむことが出来ます。香りが立ち、味がまろやかになるので、日本酒の良いところを楽しめる飲み方です。

日本酒のランクとは?

日本酒のランクとは、人の好みにもよるので、正確な基準というのは無いですが、製法により値段が大きく異なるのでランクが付けられています。最高級のものだとなかなか手に入りずらいものもあります。日本酒をランク付けするにあたり、まず大事なことは米の種類です。米の原産地や、ブランド米などお酒に合った美味しいお米で作られた日本酒はランクが高いと言えます。

次に大事なことは、精米歩合です。精米歩合とは、お酒の原料となるお米をどれ具合の割合で精米したかを表しています。普段食べている白米は、90パーセントぐらいの精米歩合で、10パーセントの玄米部分を削っています。しかし、ランクの高い日本酒は、60パーセントの精米歩合で、お米の40パーセントを削っているものや、50パーセントの精米歩合で、お米の半分を削って丁寧に作られているものがあります。

お米の中の雑味を削って、より純粋な美味しい部分だけを選んでお酒にしている為、高級になりランクが高くなります。純米大吟醸、大吟醸と呼ばれる名称の日本酒は、精米歩合が高い為、高級でランクの高いお酒です。

日本酒のランクによる違い

日本酒のランク:純米大吟醸

純米大吟醸は、贈り物にも喜ばれる最高級ランクの日本酒です。実際には、純米大吟醸であればすべてが最高ランクというわけではありませんが、製法や精米歩合により手間がかかっているのでランクが高いと表現されます。

純米大吟醸の特徴は、まず原料は米、米麹、水しか使われていないという事です。醸造アルコールを添加していない為、香りを高めたりまろやかな飲み口に調整することが難しく素材の味を直接感じられる作りになっています。純米大吟醸の大吟醸というのは、50パーセント以下の精米歩合の米で作られているという事です。

米を半分以上も磨いているので手間がかかりますが、雑味が無くなり、純粋な香りが立ちます。また、色も透き通ったきれいな色をしています。吟醸とは、吟味して醸造されたという意味で、非常に丁寧に作られた日本酒の種類をさします。中でも純米大吟醸は精米歩合が高いので香りも素晴らしいです。

日本酒のランク:大吟醸

大吟醸は、精米歩合は純米大吟醸と同じで50パーセント以下ですが、原料に、米、米麹、水以外に醸造アルコールを添加したものです。醸造アルコールを添加している為にランクが低くなるわけでは無く、味の好みとしても、純米大吟醸に比べて飲みやすいものがあるぐらいですが、贈り物にも好まれる純米大吟醸に比べるとランクが少し低いです。

醸造アルコールを添加しているのは、お酒の量を簡単に増やそうとしているわけでは無く、香りを立てたり、味にまろやかさや飲みやすさを与えるために添加しています。さらりとした飲み口のものが多く、香りも果物のようにフルーティーと表現される日本酒が多いです。

日本酒のランク:純米吟醸

次に純米吟醸ですが、醸造アルコールは添加しておらず、米、米麹、水だけで作られていますが、精米歩合が60パーセント以下なので、40パーセント以上の米を削り磨いて作られています。純米大吟醸に比べて精米歩合が低い為、ランクが少し低くなり、値段も下がってきます。

醸造アルコールの添加が無いため、日本酒独特の強いアルコールを感じますが、素朴な飲み口で、香りも芳醇というよりはすっきりとしています。

日本酒のランク:吟醸

吟醸酒の米の精米歩合は60パーセント以下で、醸造アルコールが添加されて作られています。大吟醸に比べても精米歩合が大きく異なるというわけでは無いですが、ランクが下がってきて値段も少しだけ下がってきます。

しかし吟醸されて丁寧に作られている為、繊細な味を楽しむことができ、吟醸酒ならではのふくよかな香りで美味しく飲むことが出来ます。

日本酒のランク:上撰

上撰とは、日本酒の特定名称ではなく、メーカーが独自のランクを示すために作られた表現です。純米大吟醸や大吟醸、本醸造酒などのように特定名称に分別されない日本酒を普通酒と呼びます。昔は、普通酒にも一級酒、二級酒と級別に分けられていましたがその制度が無くなった後に、各メーカーがクラスを分けるために使うようになった言葉です。

特選、上撰、佳撰とう表現があり、特選が一級、上撰が二級、佳撰が三級のようなクラスが決まっています。これらの特選や、上撰は普通酒の中で分類されていて、メーカーごとの独自ですので、1つのメーカーの上撰がもう一つのメーカーの佳撰であるようなことは存在します。

日本酒のランク:純米

純米酒は、原料は米、米麹、水と決まっていますが、精米歩合が何パーセント以下とは特に決められていない日本酒です。昔からある日本酒の種類で、精米歩合が決まっていない為、米を削り磨く幅が広く、味や香りも純米酒の種類によって大きく異なってきます。

お酒の色も透明に近いものから、薄い黄色に見えるものまで様々です。吟醸ではない為、値段は安いものが多いです。原材料だけを守っていれば、全てが純米酒という特定名称を付けても良いかというと、そうではなく、純米酒の要件として、香味、色沢が良好とあるので、その要件を満たしてようやく純米酒と呼ぶことが出来るようになります。

日本酒のランク:本醸造

本醸造酒は、醸造アルコールを添加していて、原料の米の精米歩合を70パーセント以下にしたものです。1トンにつき、120リットル以下という決まりで醸造アルコールを添加していて、日本酒の増量をしています。本醸造酒も香味、色沢が良好という要件を果たして、本醸造酒と呼ぶことが出来ます。

本醸造酒は値段も安くなってきますが、ランクとしては普通酒よりも上として考えられます。淡麗辛口の味わいを楽しむことが出来ます。

日本酒のランクごとの美味しい飲み方

日本酒のランク:純米大吟醸の美味しい飲み方

純米大吟醸は、華やかな香りと、すっきりとした味わいなので、冷酒で飲むとより一層美味しく飲めます。日本酒の強いアルコール感を抑えて、スルスルとのど越しが良くなるので、冷やして飲むことに適しています。あまり温度を低くしすぎると、香りと味を感じられなくなってしまうので、5度以下には冷やさないことをおすすめします。

また、燗にしてしまうと、香りが強くなりすぎてしまい純米大吟醸の良さが無くなってしまうので、もしも温める場合は温度に気を付けてください。

日本酒のランク:大吟醸の美味しい飲み方

大吟醸は冷やで飲むと大吟醸の高い香りと、飲みやすさが感じられて美味しく飲むことが出来ます。大吟醸も燗にして温度を上げすぎてしまうと香りが飛んでしまい、美味しくなくなってしまうので注意が必要です。アルコールが苦手な方にはロックで飲む飲み方も楽しめる大吟醸です。

日本酒のランク:上撰の美味しい飲み方

上撰などの普通酒は、燗にしてお酒を温めると香りもよく美味しくなります。冷やして飲むよりも常温や、ぬる燗、熱燗で飲むことをおすすめします。大吟醸などは、高級で繊細な味わいの為、燗にして味のバランスが変わってしまう事がありますが、普通酒は、燗にして美味しく飲めることが多いです。寒い時期などに温まりながら飲むお酒は普通酒が美味しく楽しめます。

日本酒のランク:純米の美味しい飲み方

純米酒は酸度が高いものが多いので、燗にして飲んでもあまり苦くならず美味しく飲めます。しかし、香りの高いものを燗にしてしまうと、香りが強くなりすぎてしまいせっかくの純米酒が台無しになってしまうので注意してください。

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純米大吟醸と合う料理:肉料理

純米大吟醸は雑味が無く、味に強さがあるため、しっかりとした味付けの料理に合います。肉料理には全般的に合い、ステーキやハンバーグなどと一緒に飲んでも美味しくいただけます。また、煮物や、魚の煮つけなど、白いご飯に合うおかずは純米大吟醸に合います。

大吟醸と合う料理:魚料理

大吟醸は、強い香りが特徴的なので、食前酒としても特に美味しく楽しめます。香りが強い為、肉料理とはあまり相性が良くありません。魚の刺身や、カルパッチョ、塩焼きなどのさっぱりとした味の魚料理がお酒の美味しさと料理の美味しさを引き立てあいます。

上撰と合う料理:おつまみ料理

燗にしても美味しい上撰などの普通酒は香りがあまり強くなく、淡麗で辛口な飲み口なので、シンプルな味付けの料理と合います。そのため、定番のおつまみ料理が良く、お漬物や冷ややっこがぴったりです。

日本酒を楽しもう!

日本酒のランクについて解説してきました。純米大吟醸、吟醸、上撰など種類が多い日本酒は製法や原料などによりランクが付けられていますが、美味しさは人それぞれなので一概にランクが高いものが美味しいとは限りません。自分好みの日本酒を見つけて楽しんでみてください。

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