カワハギの刺身の旬と食べ方は?さばき方や肝の取り方も解説!

カワハギの美味しい旬には刺身で食べるのが美味しく人気です。カワハギの肝も濃厚で美味しく、海のフォアグラともいわれています。そんなカワハギですが、自分でさばくとなったら、さばき方や気になる臭みなどどのようにしていいかわからないという方も多いかと思います。今回はカワハギの刺身が美味しく食べられる旬の時期や肝の旬の時期、さばき方から美味しい食べ方まで紹介していきます。

カワハギの刺身の旬と食べ方は?さばき方や肝の取り方も解説!のイメージ

目次

  1. 1カワハギってどんな魚?
  2. 2カワハギのさばき方と下処理
  3. 3カワハギの肝の美味しい食べ方
  4. 4カワハギの美味しい食べ方
  5. 5カワハギのさばき方をマスターして美味しく食べよう!

カワハギってどんな魚?

カワハギという魚を知っていますか?実際に見たことがないという方も名前くらいは一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?カワハギは1年を通して全国で釣ることのできる魚です。カワハギの名前の由来は、カワハギを調理する際に皮を剥いで調理することから、カワハギと呼ばれるようになったようです。

今回は、カワハギの刺身が美味しく食べれる旬はいつになるのか、カワハギの肝の旬はいつになるのか、カワハギのさばき方も紹介していきます。カワハギを使った美味しい食べ方も紹介しますので、美味しいカワハギの食べ方を知りたい方など必見です。

カワハギの刺身の旬の時期

カワハギが刺身で美味しく食べれる次期はいつでしょうか?カワハギの身は暑い夏が旬となります。カワハギの産卵期が5月~8月にかけてとなるのですが、その時期のカワハギは体力があり、カワハギの身にはちょどいい脂がのっているのです。身が美味しく食べられると言われている旬の時期は、6月~8月です。身が美味しい時期になりますので、是非ともお刺身で食べたいものです。

カワハギの刺身は非常に評判が良く、フグの刺身に似ているとの評価もあります。またフグの刺身が食べることのできない夏の時期に、フグの刺身の代わりとしてフグの刺身に似ているカワハギの刺身が食べられることで、カワハギの刺身が美味しい身の旬が夏になっているとも言われています。

カワハギの肝の旬の時期

カワハギのお刺身が美味しいのは身の旬の時期でしたが、カワハギの肝が美味しくなる、カワハギの肝の旬は冬になります。美味しく食べることのできる旬の時期は11月~2月と言われています。カワハギは夏の産卵時期に向けて体力をためこんでいきます。カワハギが体の中に栄養をためこんでいくと、カワハギの肝臓はパンパンに大きくピンク色に変化します。

パンパンになったカワハギの肝は、キモパンとも呼ばれ釣りをする人もこの美味しい肝を目当てに釣りをしている方も大勢いることでしょう、カワハギの肝は海のフォアグラとも言われ、カワハギの肝からは濃厚な蓄えられた脂がたっぷりとでてきます。カワハギの肝を刺身で食べるという方もいますが、刺身で食べる場合には、寄生虫に注意が必要です。

鮮度の良いカワハギの見分け方

カワハギの鮮度の見分け方は難しいと言われています。その理由は、まずカワハギは皮を剥いで食べる程に皮が分厚い魚です。そのため、今カワハギがどういう状況にあるのかが判断しにくくなります。そして、さらに厄介なのが他の魚はパッと見て身の変色などで鮮度が想像つくのに比べ、カワハギの変色はあまり変化がないためです。

しかし、カワハギの鮮度を見る方法はあります。その方法は大きく分けて2つで、カワハギの目と特徴的な皮です。目はきれいで澄んでいるいるかを見ましょう。鮮度が落ちているものは、目が濁ってしまいます。そしてカワハギの特徴ともいえる皮ですが、触ることができるのならハリがあり、ざらっとしているものを選ぶといいでしょう。

もし、カワハギを切り身で購入するという場合には、色を目安に選んでください。鮮度が落ちている切り身だと、身の色が黄色っぽく黄ばんできます。見比べてみて、よりきれいで透き通っているカワハギの身を選ぶといいでしょう。

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カワハギのさばき方と下処理

既にさばかれているカワハギなどは問題ありませんが、さばかれていないカワハギのさばき方は疑問でしょう。皮はどうやって剥ぐのか、肝は手で取っていいものなのかなど疑問があります。煮付けにする際には事前に下処理を行ったりも必要となってきます。また肝や身の臭みも気になります。カワハギのさばき方・煮付け前の下処理方法・臭み取りについてみていきましょう。

カワハギの3枚おろしの方法

カワハギの3枚におろしのさばき方の前に、皮を剥いだりと前段階があります。もし生きているカワハギを3枚におろしていく場合には素早く締めると美味しさが大きく違ってきます。もし生きているカワハギをさばく場合の締め方は、カワハギの急所を確認して一気に急所を切っていきましょう。

カワハギの急所は、頭の頭頂部のすぐ後ろあたりにあります。指で触ってみて、少し柔らかく凹むところがあるかを確認してください。柔らかく凹んだところが確認できたら、その部分に包丁を入れていきますが、その際には垂直に背骨まで切ってしまいましょう。

カワハギを締めた後は、皮を剥いでいきます。まずは頭を取っていきますので、頭と胴体を両手で持ち一気にちぎるようにして頭と胴体を切り離しましょう。内臓は頭側についたまま容易に取れるかと思います。

続いては食べることのできない不要な部分である、ヒレを取ってきましょう。ヒレを切るポイントはなるべく根元ぎりぎりで切ることです。ヒレのさばき方は、尾びれ・腹びれ・背びれの順番に切っていきましょう。

ここまできたらやっと皮を剥いでいきます。皮の剥ぎ方は、まずどちらか片面の頭側から尾びれがあった方向に向かって剥いでいきます。そしたら片面が全て剥げている状態になりますので、カワハギをひっくり返して反対の面の皮も剥いでいきます。皮を剥ぐのは難しくなく、簡単に気持ちよく剥ぐことができます。

その後は3枚おろしのさばき方で身を切り離していきましょう。カワハギの骨に沿わせて、包丁を身に沿って入れていきましょう。一気に深く切るのではなく、少しずつ少しずつ刃先を入れるようにしていくと、きれいな3枚おろしのさばき方をすることができます。3枚おろしのさばき方のポイントは焦らずに丁寧にやっていくことです。

カワハギの煮付け用の下処理

さばいたカワハギは煮付けという食べ方も美味しく人気です。煮付け用の下処理の方法ですが、まず塩とお酒を入れた水に漬け込んでいきます。カワハギの肝を取ったり、胴体を頭を切り離したりという作業は先に済ませておきましょう。肝を取る作業などが終わったら、ボウルに塩とお酒を少し入れて水をいれます。その中にカワハギを漬け込んでいきます。時間はだいたい10分くらいです。

塩とお酒を入れる理由としては臭みを抑える効果があるからです。塩とお酒のはいった水にいれておくことで、カワハギの臭さが抑えられます。完了したら霜降りと言われる、ぬめりや血合い、血液をきれいにする作業を行います。まず、鍋で多めの熱湯を作ります。だいたい80℃~90℃くらいの熱さにしておき、ボウルにカワハギを入れます。

ボウルに入れたカワハギに、沸かした熱湯をかけていきましょう。その後カワハギに熱が通っていきますので、カワハギの身が少し白くなったかな?と思ったら流水で洗い流しましょう。これで下処理は終わりとなります。

カワハギの肝の取り方

カワハギの肝を取るのに苦手意識を持っている方もいるのではないでしょうか?手で取れるだろうと手で取った結果ぐちゃっとなってしまったという方もいるかもしれません。カワハギの肝はきれいに取って美味しい食べ方で食べたいものです。

まずは、カワハギをさばいた時の頭側に肝がついていますので、切り離したカワハギの頭の中骨に包丁を添わせていれます。先に包丁の先を入れてから切ることで肝を傷つけることなく取り出すことができます。包丁の先を入れ込んだらそのまま肝を切ってしまいます。

カワハギの肝を醤油にいれ身と一緒に食べる食べ方は非常に美味しい食べ方でもありますが、寄生虫が潜んでいる場合もありますので、注意してください。アニキサスという非常に危険な寄生虫は見かけやすいため細心の注意が必要です。刺身にしたり、そのような食べ方を行う場合には、さばき方だけでなく寄生虫にも詳しくなっていた方がいいでしょう。

カワハギの肝の臭みの取り方

カワハギの肝の臭みを取る方法もいくつかあり、肝を水洗いして水気を取ったあとに清酒に15分程つけておくという方法があるようです。また、塩とお酒を入れた水に浸けておくという方法もあります。これは、カワハギの身の臭みを取る方法と同じとなります。大体10分くらい浸していきましょう。新鮮なカワハギを素早く締めて血を抜いていれば肝の生臭みもほとんどないようですが、新鮮なカワハギが入手できるとは限りません。

カワハギの肝の美味しい食べ方

新鮮なカワハギの肝は、是非とも肝和えにして食べてみてはいかがでしょうか?過剰な調理は行わず肝をシンプルに食べることのできる肝和えは上品な味わいで美味しいです。細かくした肝に醤油やポン酢を混ぜ、薬味で小口切りにしたネギや生姜、わさびなどを加えてから食べます。旬の時期の肝は是非とも肝和えを試してみてください。

肝醤油も絶品!

カワハギの肝醤油も非常に絶品ですので、作ってみてはいかがでしょうか?作り方も簡単です。カワハギの肝は臭み消しをするために、お酒に10分くらい漬けておきます。その後肝の表面のみ熱を入れるため、肝を軽く蒸していきます。蒸した肝は裏ごしを行って、その後は醤油に溶かすだけで完成です。お酒につけ、肝を蒸して醤油に溶かして混ぜるという簡単な作業にも関わらず、その味は絶品と評判がいいのも、肝醤油です。

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カワハギの美味しい食べ方

こってり甘辛いカワハギの煮付け

カワハギの煮付けは、少し濃いめの味付けにするとご飯が進む一品となります。また、作り方も難しくなく簡単ですのでおすすめの食べ方となります。カワハギの煮付けの材料は2人分で、カワハギが2匹・酒、みりん、醤油が50~75cc・水50cc・砂糖大さじ2で作っていきます。

作り方ですが、まずはカワハギを入れていく煮汁を作りましょう。フライパンに酒・みりん・醤油・水・砂糖をいれて煮立たせたら、カワハギを入れて落し蓋をしましょう。弱火~中火くらいで10分~15分程煮込んだら完成です。途中で味をしみこませるためにひっくり返したり煮汁をかけながら煮込んでいきましょう。

出汁まで楽しめるカワハギの鍋料理

寒い冬にはお鍋を食べたくなります。冬でなくても美味しいのが鍋です。カワハギ鍋の材料は、4人分でカワハギ4匹・お好きな野菜・昆布10cm・水5カップ・酒1/2カップ・醤油大2/3・塩小2です。野菜は、白菜・(株)・春菊・エノキ・長ネギ・しいたけ・ニンジンなどいれると美味しいでしょう。その他にも鍋には木綿豆腐も欠かせません。

カワハギは事前に3枚におろし、中骨と身2枚におろしましょう。身は煮つけの下処理のように、ザルにいれた身に熱湯をかけて霜降りを行いましょう。野菜は鍋に合うようにカットしていきます。その後、鍋に水と昆布を入れて火にかけていきましょう。そして酒を入れてカワハギの中骨でダシをとります。

出てきたアクは取り除いて透明なダシになるようにしましょう。終わりましたら醤油・塩を入れて出しの完成です。完成したダシを火にかけて湧いて来たら野菜や木綿豆腐、カワハギの身を入れて煮ていきます。入れた具材にしっかりと火が通ったら完成です。

カリッと香ばしいカワハギの唐揚げ

カワハギの唐揚げは美味しく、作り方も非常に簡単ですのでおすすめです。材料は、カワハギ・醤油・酒・みりん・生姜かチューブ生姜・ニンニク・小麦粉・揚げ油・塩コショウです。

カワハギは事前にさばいておきましょう。さばいたカワハギには塩コショウをして、混ぜた調味料にカワハギを漬け込みます。漬け込んだカワハギに小麦粉をまぶして揚げていくだけです。大体調味料は、醤油・酒・みりんが4:1:1で作りましょう。生姜やニンニクはお好みに合わせて適量いれましょう。

カワハギの南蛮漬け

カワハギの南蛮漬けの材料は、カワハギ4匹・玉ねぎ1/4・醤油・みりん・酢・水が25ml・一味・片栗粉です。材料は2人分です。カワハギは事前に頭やはらわたを取っておきましょう。既にさばいてあるカワハギを使ってもいいです。ピーマンを千切りにして、玉ねぎを薄切りにします。

切った野菜を南蛮ダレに漬け込んでいきますので、醤油・みりん・酢・水・一味を入れた中にいれます。カワハギには片栗粉をまぶして、余分な粉は除いておきます。終わったらカワハギを揚げていきましょう。揚がったカワハギは野菜と一緒に南蛮タレに漬け込んでいきます。

途中でカワハギの上下をひっくり返したりしながら20分~30分くらい漬けていきましょう。カワハギをお皿に盛ってから漬け込んだ野菜を上に乗せれば彩もよく美味しい見た目となります。

カワハギのさばき方をマスターして美味しく食べよう!

いかがだったでしょうか?今回はカワハギに注目して、カワハギの刺身などの身が美味しく食べることのできる旬の時期、カワハギの肝の美味しい旬の時期、またカワハギのさばき方や臭み取りの方法、美味しい食べ方まで紹介してきました。夏の6月~8月は身が美味しい時期、冬の11月~2月は肝の美味しい時期と覚えておくといいでしょう。

カワハギの身が美味しい旬の時期には刺身で食べてみましょう。肝の美味しい旬の時期にはシンプルですが、美味しい肝和えにして食べるのがおすすめです。カワハギのさばき方の手順もそこまで多くなく、皮も簡単に剥ぐことができますので、1年中釣ることのできる新鮮なカワハギを、美味しい食べ方で堪能してみてはいかがでしょうか?

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