2022年06月13日公開
2024年06月14日更新
さくらんぼの種には毒がある?致死量や誤飲したときの対処法も
さくらんぼの種に毒はあるのか、調べてまとめています。さくらんぼの種は食べると危険なのか、含まれている成分や致死量について詳しく説明!さくらんぼの種の取り方や、子供が誤飲したときの対処法も解説します。さくらんぼ以外の、毒がある果物も紹介します。
さくらんぼの種に毒があるのは本当?
さくらんぼの種には、毒があるといわれることがあります。さくらんぼの種を食べてしまったことがある人は、危険がないか心配になることもあるでしょう。
本記事では、さくらんぼの種に含まれる毒について解説します。さくらんぼの種を取り除く方法も紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
さくらんぼの種の成分と致死量
「アミグダリン」という成分が危険
さくらんぼの種には、アミグダリンという成分が含まれています。アミグダリンは消化管内で分解されると、微量の青酸を発生させます。青酸を多量に摂取したときの中毒症状は、頭痛やめまい、嘔吐などです。
しかし、さくらんぼの種から発生する青酸は、大した量ではありません。1個や2個間違って食べたくらいでは、中毒症状は表れないでしょう。
また、アミグダリンは、果実が成熟するにつれて消失します。熟れたさくらんぼの種であれば、食べてもそれほど心配ありません。
さくらんぼの種には、アミグダリンと呼ばれる成分が含まれています。アミグダリンと呼ばれる成分自体には毒性はないものの、さくらんぼの種を誤飲し胃腸で加水分解されることで青酸であるシアン化水素が発生することがあり、注意が必要です。
さくらんぼの種の致死量
さくらんぼの種は、数個食べた程度では特に危険はありません、しかし、すり潰して食べた場合は、さくらんぼの種2個で、致死量になるといわれています。ただ、本当にさくらんぼの種2個分が致死量になるのか、実際のところはわかっていません。
しかし、そのまま食べたときに比べて、中毒症状が出やすいことは確かです。さくらんぼを食べるときは、種を噛むことがないように気をつけましょう。
また、体が小さい子供は、少ない量でも中毒症状が出る可能性もあります。さくらんぼを食べるときは種を誤飲しないよう、側で見守ってあげてください。
さくらんぼ以外にも種に毒性がある果物
さくらんぼの種以外にも、毒性を持つ果物が存在します。それは、さくらんぼと同じ、バラ科サクラ属の植物です。これらの植物の種や未熟な果実には、アミグダリンが含まれています。
バラ科サクラ属の代表的な果物は、桃や梅、ビワやアンズなどです。また、バラ科リンゴ属であるリンゴの種にも、アミグダリンが含まれています。
さくらんぼの種の取り方と誤飲したときの対処法
取り方①割り箸を使う方法
さくらんぼの種は、割り箸を使って取ることが可能です。まずは、さくらんぼの軸を取り、軸があった場所を割り箸で突き刺します。すると、中にある種が押し出されて、割り箸と一緒に外に出てきます。
非常に簡単な方法ですが、実が割れたり、見た目が悪くなるデメリットがあります。実を割りたくないときは、軸とは反対側に小さい穴を開けておきましょう。こうすることで種が出やすくなり、実が割れるのを防げます。
取り方②ストローを使う方法
さくらんぼの見た目を気にするときは、ストローを使った方法がおすすめです。ストローは先端が尖るように、あらかじめ斜めに切っておきましょう。次に、尖った先端を軸があった場所に指し、ぐるりとストローを一周させます。
すると、種がストローの中に入るため、さくらんぼから引き抜いて種を取ってください。ストローの準備をする手間はありますが、割り箸よりきれいに種を取り除けます。
うまく取れない場合は、ストローを硬めの材質のものに変えましょう。また、種よりも直径が広いストローを使うと、より取りやすくなります。
子供が誤飲してしまったときの対処法
さくらんぼを子供が誤飲してしまっても、完全に飲み込んだのであれば危険はありません。種は胃で消化されないため、何もしなくても便と一緒に排出されます。便秘気味の場合は、意識的に水分を多く取らせてあげましょう。
もしも、腹痛などが起こった場合は、しばらく様子を見てください。症状がひどいようであれば、病院を受診したほうが良いでしょう。ただし、種が喉にひっかかるような場合は、すぐに病院へ連れていってください。
さくらんぼの種は誤飲に注意しよう
さくらんぼの種に毒はありますが、数個食べた程度では問題ありません。子供が食べてしまったとしても焦らず、異常がないかしばらく様子を観察しましょう。
ただ、毒の有無に関わらず、誤飲による窒息を起こす危険もあります。小さい子供にさくらんぼを与えるときは、種を取り除くのがおすすめです。ストローや割り箸で簡単に取れるため、誤飲をしないように前もって対策をしておきましょう。