2022年06月13日公開
2024年06月14日更新
銀杏拾いに最適な時期はいつ?関東・関西のおすすめスポットも紹介
銀杏拾いに最適な時期はいつか詳しく紹介します。銀杏拾いに最適な関東と関西のおすすめスポットや、それぞれの時期についてもまとめています。拾い方の注意点や銀杏を使った季節料理のレシピも解説しているため、ぜひチェックしてください。
目次
銀杏拾いの時期と拾える場所を調査!
銀杏の季節になると、茶碗蒸しや炊込みご飯、焼銀杏などさまざまな料理を楽しむことができるでしょう。イチョウの葉が色づき始める時期から収穫が可能になるため、地域によって銀杏を拾える時期は多少異なります。
本記事では、銀杏拾いに最適な時期や拾い方、注意点、関東と関西の銀杏拾いができる場所も紹介しています。銀杏を使ったおすすめレシピも解説しているため、ぜひ参考にしてください。
銀杏拾いの時期
イチョウが色づき始める頃に、銀杏が地面に落ちているのを見かけることがあるでしょう。ここでは、銀杏拾いの時期や銀杏が有名な産地について解説します。
銀杏が有名な産地
愛知県稲沢市祖父江町は、江戸時代から続く銀杏の有名な産地です。銀杏の生産量は、愛知県が1位で約138t、次いで大分県が2位で約120tとなります。祖父江町には、久寿や栄神など銀杏の品種である原木が存在します。
祖父江銀杏は通常よりも大粒で美味しいため、食べ過ぎないように注意しましょう。銀杏を食べ過ぎると、吐き気やけいれん発作などを引き起こす可能性があります。美味しくても、15個くらいまでが適量でしょう。
全国的に見た銀杏拾いに最適な時期
銀杏拾いに最適な時期は、イチョウの葉が色づき始める10~11月の秋が旬となります。銀杏には雌と雄の木があり、雌の木に実がなります。食べられるのは、独特な匂いがする表面の実を剥き中にある種の部分です。
独特な匂いを放つのは、動物に食べられないためといわれています。スーパーなどで年中購入することもできますが、旬の時期に銀杏拾いをしてみるのも良いでしょう。
関東の場合
関東の場合、銀杏拾いに適している時期は、9月上旬から11下旬までが一般的です。イチョウの葉が完全に黄色くなってしまうと、銀杏拾いができないため注意してください。風が強い次の日には、銀杏が多く地面に落ちています。
1日の寒暖差でイチョウが色づくため、色味の変化を観察して、銀杏を拾う日を決めると良いでしょう。銀杏を拾う場合は、事前に雌の木がある場所を探しておくと、スムーズに行えます。
関西の場合
関西で銀杏を拾うことができる時期は、関東と比べて紅葉が遅く9月中旬から11月下旬です。場所によっては、12月まで銀杏拾いを楽しむことができます。銀杏拾いをする時は、事前に銀杏の落ち具合や粒の大きさを、確認すると良いでしょう。
街路樹などの銀杏を拾う場合は、道路に出て拾うことがないように、十分注意が必要です。京都や滋賀県の琵琶湖などでは、イチョウの紅葉を堪能することができるでしょう。
銀杏の拾い方と注意点
銀杏には、独特な匂いがあるため、素手で触らないように注意が必要です。ここでは、必要な道具や銀杏の拾い方、注意点について紹介します。
銀杏拾いにおすすめの持ち物
銀杏拾いにおすすめの持ち物は、ゴム手袋や軍手、銀杏を入れるビニール袋数枚とチャック付きの保存袋です。手を拭くことができるウェットティッシュがあると、手洗い場がない時に便利です。洋服や靴は、汚れても良いものを選びましょう。
銀杏の匂いがついてしまうため、手袋や袋などは使い捨てできるものを、おすすめします。電車やバスなどを利用する場合は、着替えや拾った銀杏を密閉できるように、チャック付き保存袋があると良いでしょう。
銀杏拾いのコツ
銀杏の拾い方のコツは、自然に落ちた銀杏を拾うことと、黄色やオレンジ色の実を探すことです。独特な匂いがするため、拾った銀杏はチャック付き保存袋に入れることをおすすめします。
銀杏の独特な匂いがつかないように、割り箸やトングで拾うのも良いでしょう。しかし、ビニール手袋やゴム手袋の方が、より効率的に拾うことができます。銀杏を素手で触るとアレルギーが出る可能性があるため、素手で触らないように気をつけましょう。
銀杏拾いの注意点
銀杏拾いの注意点は、素手で触らないこと、雄と雌の木がどこにあるか事前に確認しておくことです。私有地では、管理人などに拾ってもいいのか、確認することをおすすめします。神社など私有地の場合は、不法侵入や窃盗などに該当する可能性があります。
公共の場所であっても、心配な場合は市役所などで確認すると安心です。また、銀杏の実には、漆の成分に似たギンコール酸が含まれているため、アレルギーが出る可能性があります。数日経過した後にかぶれる場合もあるため、注意してください。
銀杏を拾う場合は、事前に雌と雄の木を確認しましょう。雄の葉は先が2つに分かれており、雌の葉はスカート型をしています。イチョウの葉が青いうちから実を目視できるため、確認しておくと良いでしょう。
銀杏拾いができる場所【関東】
日本全国さまざまな地域で、イチョウの木を目にすることがあります。ここでは、銀杏拾いができる関東のおすすめスポットを2カ所紹介します。
東京都「神宮外苑」
明治神宮外苑には、146本のイチョウ並木が道に沿って並んでいます。黄葉の時期には、イチョウ祭が開かれるほど有名な場所です。イチョウが色づく季節には歩道が黄色い葉に覆われるため、ドラマや映画のロケ地にもなっています。
青山口から300mのイチョウ並木を、楽しむことができるでしょう。雌の木は約100本程あるため、イチョウが色づき始める頃から銀杏拾いができます。
銀杏拾いをする場合は、まだ人通りが少ない朝がおすすめです。紅葉の時期は人通りが多くなるため、自転車や通行人などに注意して銀杏を拾うようにしましょう。
住所 | 東京都新宿区霞ヶ丘町1−1 |
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駐車場 | 有 |
東京都「日比谷公園」
日比谷公園には、公園設計者が首をかけて守った、樹齢400~500年程のイチョウがあります。紅葉の季節になると、銀杏拾いをする人やイチョウを楽しむ人が集まります。銀杏を拾うことは可能ですが、公園の水道で洗うことは禁止されているため注意しましょう。
日比谷公園が管理している駐車場はないため、公共交通機関の利用がおすすめです。車の場合は、近隣に有料の駐車場があるため、事前に確認しましょう。
住所 | 東京都千代田区1 |
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駐車場 | 無 |
銀杏拾いができる場所【関西】
銀杏はスーパーで購入するだけでなく、公園や道などで拾うことができます。ここでは、銀杏拾いができる関西のおすすめスポットを2カ所紹介します。
大阪府「御堂筋」
御堂筋には、合計972本くらいのイチョウがあり、内256本が銀杏のなる雌の木が植えられています。御堂筋のイチョウ並木は、1本1本カルテを作り計画的に管理されているのが特徴です。
銀杏が落ちる季節になると、実を踏んで滑ることがないように、定期的に銀杏落としの作業が行われています。銀杏の独特な匂いや景観から、新たに植えられるイチョウは、雄のものが植えられているといわれています。
そのため、銀杏拾いができなくなる日がくるかもしれません。御堂筋で銀杏拾いをする場合は道路に出ないように、くれぐれも注意してください。
住所 | 大阪府大阪市 |
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駐車場 | 無 |
大阪府「大阪城公園」
大阪城公園から森ノ宮に抜ける場所に、イチョウ並木があります。大阪城公園駅前には有料の171台収容可能な駐車場もあり、近隣にも有料駐車場があります。
イチョウが色づく季節には、お城とイチョウ並木の美しい景観を楽しむことが可能です。並木道を歩く際は、銀杏を踏んでしまうと靴が汚れてしまうため、注意して歩きましょう。
銀杏拾いだけでなく、子供が楽しめるアスレチックや遊具などもあるため、家族で楽しむことができます。
住所 | 大阪府中央区大阪城1 |
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駐車場 | 有 |
銀杏拾いで持ち帰ったときのおすすめレシピ
スーパーで購入した銀杏は、下処理されているものがほとんどです。ここでは、銀杏拾いで持ち帰った時の下処理方法や、秋の時期におすすめの銀杏レシピを解説します。
銀杏の下処理方法
銀杏拾いをして持ち帰った銀杏は、そのまま食べることができないため、下処理が必要になります。やり方は、バケツなどに銀杏と水を入れてラップをかぶせ、そのまま2、3日間ふやかします。
その後、銀杏をザルにあげて、表面の実部分を擦り落としてください。銀杏の種子部分を天日干しにして、2、3日乾かしましょう。
水に浸けていても匂いがするため、ラップなどで密閉すると良いです。また、皮膚がかぶれる場合もあるため、手袋をして作業しましょう。
銀杏の炊き込みご飯
銀杏拾いをして持ち帰った場合は、銀杏の炊込みご飯がおすすめです。炊込みご飯にすると、銀杏の風味と干し椎茸の出汁が旨味を引き立てます。出汁を効かせた薄めの味にしているため、銀杏の美味しさを存分に味わうことができるでしょう。
味の濃さは好みに合わせて、醤油などの調味料を調節してみてください。仕上げに菊の酢漬けを添えると、彩りと味のアクセントになるためおすすめです。
鶏皮と銀杏の塩炒め
秋の季節におすすめのレシピは、鶏皮と銀杏の塩炒めです。ご飯のおかずだけでなく、お酒のつまみとしても人気のレシピです。炒める時に焼き目をしっかりつけて、カリっと仕上げることがポイントです。
シンプルな味付けのため、銀杏の風味を楽しむことができます。銀杏の拾い方のコツを掴んで、ぜひ自分の手で収穫した銀杏を使って作ってみましょう。
銀杏拾いは時期を見定めて拾いに行こう!
秋の時期になると色づくイチョウ並木は、街路樹や公園、通りなどさまざまな場所にあります。銀杏は、炊込みご飯や茶碗蒸し、焼銀杏などさまざまな料理に活用できる食材です。
秋の時期になると、お店や家庭の料理で食べることができます。本記事の銀杏の拾い方のコツや注意点も参考にして、自分の手で収穫する楽しさを味わってください。