2022年05月31日公開
2024年06月01日更新
「ロース」と「肩ロース」の違いを詳しく解説!合う料理と豚肉の選び方も
「ロース」と「肩ロース」の違いについて解説します。豚のロースと肩ロースの特徴や部位、栄養成分など、それぞれの違いを詳しく説明します。脂身や肉の色など、新鮮な豚肉を選ぶポイントも紹介!肩ロースとロースに合う料理もまとめています。
「ロース」と「肩ロース」に味を食感の違いあるのか?
豚肉にはバラ肉や細切れ肉など、さまざまな種類があります。中でもロースと肩ロースは似た名前ですが、違いはどこにあるのでしょうか?
本記事では、ロースと肩ロースの違いや、それぞれの特徴をまとめています。適した料理も紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
ロースと肩ロースの違い
違い①部位
ロースは豚の背中に位置する部位で、背骨の両側にあります。背中よりも肩側に位置しているのが、肩ロースです。
2つの部位は隣り合っていますが、まったくの別物になります。また、肩ロースの隣には、「肩」という部位もあります。これも種類が違うため、気をつけましょう。
違い②食感
豚ロースはきめ細かい肉質が特徴で、柔らかく食べやすい食感です。赤身と脂身のバランスが良いため、料理に使いやすい部位です。
肩ロースは筋肉の繊維が細かく、さらに柔らかい食感となります。ただ、加熱すると、筋っぽくなるというデメリットもあります。筋が気になる場合は、調理前に筋切りすると良いでしょう。
違い③味
ロースは旨味が凝縮されているため、豚の旨味を味わいたいときに最適です。適度に脂が乗っているため、脂の旨味もしっかりと感じられます。
肩ロースはさらに脂が多めで、コクのある味わいを楽しめます。濃厚な料理を作るときは、肩ロースを使用すると良いでしょう。
違い④カロリーと栄養成分
ロースと肩ロースの栄養成分を比較すると、数値に大きな差はありません。カロリーとたんぱく質は、ロースのほうがやや多めです。糖質は両方ともほとんど含まれていないため、糖質制限中でも安心して食べられます。
どちらの部位にもビタミンB1が多く、疲労回復に役立ちます。亜鉛も豊富ですが、含有量は肩ロースのほうがやや多めです。亜鉛はビタミンAを活性化するため、ビタミンAが多い食材と合わせるのがおすすめです。
ロース | 肩ロース | |
---|---|---|
カロリー | 263kcal | 253kcal |
たんぱく質 | 19.3g | 17.1g |
脂質 | 19.2g | 19.2g |
糖質 | 0.2g | 0.1g |
ビタミンB1 | 0.69mg | 0.63mg |
亜鉛 | 1.6mg | 2.7mg |
違い⑤値段
ロースは100g当たり約258円で、肩ロースは100g当たり238円程度です。大きな違いはありませんが、20円ほど肩ロースのほうが安くなります。
販売店にもよりますが、一般的にはロースのほうが値段は高めです。ただ、豚肉の他の部位に比べると、どちらも高値であることに変わりはありません。
ロースと肩ロースに合う料理と豚肉の選び方
肩ロースとロースに合う料理
肩ロースはこってりとした仕上がりになるため、煮込み料理などに使いやすい部位です。もちろん、とんかつや生姜焼きに使っても良いでしょう。脂身が網目のように広がっているため、あらかじめ叩いたり筋切りするのがおすすめです。
他にも炒め物や揚げ物など、いろいろな料理に活用することができます。ロースはあっさりとした特徴を活かし、焼き物や炒め物に利用すると良いでしょう。
厚切り肉であればソテーやとんかつ、薄切り肉であればしゃぶしゃぶや生姜焼きに適しています。旨味が強いため、ハムやチャーシュー作りにもおすすめです。
美味しい豚肉の選び方
スーパーなどで豚肉を選ぶ際は、ツヤがあってみずみずしい商品を選びましょう。脂身は新鮮であるほど、白くてツヤのある色をしています。脂身が変色したりくすんでいる肉は、すでに劣化が進んでいる状態です。
肉、脂身とともに、色ツヤをしっかり確認しましょう。また、ドリップが出ていないかどうかも、重要なポイントです。ドリップが出ている肉は、パサついたりくさみが出たりします。肉だけでなく、ドリップの有無も確認してみてください。
ロースと肩ロースの違いや特徴を知って料理に活用しよう
ロースと肩ロースは名前が似ていますが、それぞれ違う部位の肉です。特徴も異なるため、食感や味にも違いが出ます。
両方の肉の特徴をつかんでおくと、適した料理に使い分けることができます。自分の好みも踏まえつつ、それぞれに合った料理に活用しましょう。