2022年05月11日公開
2024年05月21日更新
アップルパイに合うりんごの種類は?紅玉以外の品種や作り方も紹介
アップルパイに合うりんごの種類を紹介します。アップルパイに合うりんごの特徴や、紅玉などおすすめの種類について解説します。酸味が少ない品種を使うときのポイントも説明!基本的な作り方も紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
アップルパイに適したりんごの種類を紹介!
アップルパイを作るためには、材料にりんごが欠かせません。どのような種類でも良いわけではなく、アップルパイに適した品種を使うことが大事です。
本記事では、アップルパイに適したりんごの、特徴や種類をまとめています。アップルパイには向かない品種も紹介しているため、作る前にチェックしておきましょう。
アップルパイに適したりんごの特徴
特徴①酸味がある
りんごには甘みの強いものから酸味があるものまで、さまざまな品種があります。アップルパイと相性が良いのは、酸味のある品種です。
酸味が強い品種のほうが、加熱したときにりんごの味がはっきりします。生で食べたときに、酸っぱいと感じる品種を使うようにしましょう。
特徴②煮ても食感が残る
アップルパイを作るためには、薄切りにしたりんごを煮詰める必要があります。柔らかい品種を使ってしまうと、歯ごたえがなくなってしまいます。
シャキシャキ感を出すためには、煮ても食感が残る品種を使いましょう。煮崩れしやすいりんごを使う場合は、厚めにスライスするのがおすすめです。
アップルパイに適した品種は紅玉
アップルパイに最も適したりんごは、アメリカ原産の「紅玉」です。紅玉はやや小ぶりな果実で、ルビーのように真っ赤な色が特徴です。アップルパイ作りに必要な強い酸味と硬い果肉を、併せ持っています。
加熱すると甘くなりますが、強い酸味のおかげで味がぼやけません。アップルパイ以外にも、りんごを使うスイーツによく利用されている品種です。
蜜の多い品種は甘く生で食べる時はとてもおいしいですが、加熱すると味がぼやけてしまいます。そのため紅玉のような酸味の強い品種の方が、加熱調理するお菓子作りには向いています。また加熱した時に煮崩れしてしまうと食感が悪くなるので、しっかりとした硬めの品種の方がお菓子作りには適しているでしょう。
アップルパイに向かない品種
アップルパイに向かないりんごは、王林やつがる、陸奥などです。これらの品種は甘味が強く、果肉が柔らかいことが特徴です。そのまま食べると非常に美味しいですが、アップルパイに使うと味がぼやけてしまいます。
また、煮崩れを起こしやすく、シャキシャキ感が失われます。これらの品種はお菓子作りではなく、ジュースに利用するのがおすすめです。
アップルパイに合う紅玉以外の種類
種類①あかね
あかねは、紅玉とウースター・ペアメインを交配して作られました。果肉は白色をしており、やや硬めです。紅玉によく似た味と食感で、紅玉の代用品としても使われます。爽やかな酸味と煮崩れしにくい果肉が、アップルパイにぴったりです。
種類②シナノゴールド
シナノゴールドは、輝くような黄色い果皮が特徴です。甘味、酸味、果汁のバランスが良く、りんご好きな人からも人気があります。
引き締まった果肉はサクサクとした食感で、煮崩れも起きにくいです。まるで柑橘類のような爽やかさが漂う風味が、アップルパイの美味しさを引き立ててくれます。
種類③ジョナゴールド
ジョナゴールドは、紅玉とゴールデンデリシャスの交配種です。酸味と甘味のバランスが良く、さっぱりとした味わいが人気を集めています。
酸味の強さを求めるのであれば、早い時期に出荷されたものを使うと良いでしょう。紅玉に比べるとやや煮崩れしやすいため、柔らかいフィリングが好きな人におすすめです。
種類④きおう
きおうは、緑や黄緑色をした大きめのりんごです。紅玉よりは硬くありませんが、柔らかすぎない適度の歯ごたえを感じます。程良い酸味があり、加熱してもりんごの味がしっかり残ります。煮崩れも少ないため、アップルパイにはおすすめの品種です。
種類⑤サンふじ
サンふじは果汁が非常に多く、甘味と酸味のバランスに優れています。日光をたっぷりと浴びて作られたりんごで、コクのある味がアップルパイにぴったりです。歯ごたえもあるため、シャキシャキ食感を残したいときに使うと良いでしょう。
種類⑥王林
王林は黄緑色の果皮をした品種で、独特の香りと甘味が人気です。酸味は少ないですが、サクサクとした軽い食感がアップルパイにおすすめです。甘味を感じやすい品種で、さっぱりとしているため口に残りません。
王林は熟すことで、さらに甘味が強くなります。そのため、アップルパイに使うときは、熟す前の王林を使うのがおすすめです。また、王林は春先になると果肉が柔らかくなるため、できるだけ早い時期に穫れた果実を使いましょう。
アップルパイの作り方とポイント
アップルパイの作り方
【材料】(18cmのホール1台分)
- 冷凍パイシート(19×19cm) 2枚
- りんご 2個
- A 砂糖 80g
- A 水 大さじ1
- 有塩バター 20g
- 卵黄 1個分
- 水 小さじ1/2
【作り方】
- りんごは4等分に切り、皮と芯を取り除きます。
- 1をひと口大に切ります。
- フライパンにAを入れて中火で熱し、茶色になったら火を止めます。
- 3に2を加え、手早く混ぜます。
- 再び中火にして、混ぜながら加熱します。
- 水分が出てきたら弱火にして、7〜10分混ぜながら煮詰めます。
- りんごが茶色くなって水分が飛んだら、バターを加えて溶かします。
- 7を常温で冷まし、水気を拭き取ります。
- ボウルに卵黄と水を入れて混ぜます。
- パイシートは、1枚を直径18cmの丸形に切ります。
- パイシートの切れ端は、5mm程度の棒状にします。
- もう1枚のパイシートは、1.4cm幅の帯状に8枚切ります。
- 残りを縦9等分に切り、3枚ずつ三編みにします。
- クッキングシートの上に10を乗せ、底にフォークで穴を空けます。
- 14に8を中心が高くなるように乗せます。
- 15の上に、12を縦と横に4本ずつ格子状に編んで乗せます。
- 端をおさえて、余った部分を切ります。
- 11を縁に乗せ、フォークでおさえてくっつけます。
- 9を表面に塗り、縁に13を乗せて余った部分を切ります。
- 残りの9を塗り、クッキングシートごと天板に移します。
- 200℃に予熱したオーブンで、20〜30分焼いたら完成です。
パイシートを使った、アップルパイの作り方を紹介します。クリームなどを使わないシンプルなレシピで、りんごの美味しさをしっかりと味わえます。
より甘いアップルパイにしたいときは、アイスやホイップクリームを添えても良いでしょう。パイシートは常温に置いて柔らかくすると、作業しやすくなります。
酸味の少ないりんごを使うときのポイント
時期によっては、紅玉などが販売されていないこともあります。酸味が少ない品種しかないときは、レモン汁を加えるのがおすすめです。りんごを煮るときに加えることで、適度な酸味が出て味が引き締まります。
また、レモン汁には変色防止の効果もあり、フィリングがきれいな色に仕上がります。レモン汁の分量は、りんご1個当たり小さじ1〜2杯を目安にしましょう。
アップルパイに合うりんごは酸味のある種類
アップルパイに使うりんごは、酸味があって硬い果肉の品種がおすすめです。紅玉を使うのが一般的ですが、それ以外のりんごでも美味しく作ることができます。
逆に、甘味が強すぎたり、果肉が柔らかい品種は向いていません。それぞれのりんごの特徴を把握して、アップルパイに使いやすい品種を選びましょう。