2022年04月12日公開
2024年11月21日更新
メロンが腐ると味や見た目はどうなる?日持ち期間や保存方法も解説
メロンが腐るとどのようになるかを解説します。メロンが腐ると味や見た目がどう変化するか、美味しいメロンの見分け方や日持ち期間、保存方法も詳しく説明!熟しすぎたメロンのアレンジレシピも紹介するため、美味しく食べ切る参考にしてください。
目次
メロンが腐るとどのような状態になる?
メロンは、ジューシーで上品な甘さとフルーティーな香りが、老若男女に人気のフルーツです。丸ごとのメロンは見た目も美しく、ギフトとしても人気があります。ただ、食べごろを見極めにくいのが難点です。
この記事では、メロンが腐ると味や見た目がどのように変化するか、食べごろの時期の見分け方を解説します。日持ち期間を長くする保存方法やアレンジレシピも紹介するため、ぜひチェックしてみてください。
メロンが腐るとどうなる?
味・におい
メロンが腐ると現れるのが、味や香りの変化です。味は、苦みや刺激のある強い酸味を感じることが多いです。実が柔らかくなりすぎるため、形が崩れやすく食感もどろっとします。
また、甘く爽やかな香りから生ごみのような腐敗臭へ、変化するのが特徴です。これらの味や香りを感じた場合は、毒性の菌が発生している可能性もあります。そのため、食べるのは避けた方が良いでしょう。
見た目・感触
腐っているかどうかの判断は、見た目や感触でも可能です。丸ごとの状態のときは、腐ると表皮にカビや黒い斑点、傷が現れます。底を指で押すと、へこんだり表皮が柔らかくなっている場合も、腐っている可能性があるでしょう。
カットしたとき、腐ると種子の色が黒や茶色になります。また、種の周りを中心にどろっとしていて、形が崩れている場合も、腐っている可能性が高いです。
食べるとピリピリするメロンは腐っている?
メロンを食べたとき、舌にピリピリとした刺激を感じることがあります。この主な原因は、熟す過程で生成される揮発性物質によるものです。腐ると発生量が増えるため、刺激を強く感じたら、腐っている可能性が高いです。
また、タンパク質分解酵素のククミシンによる場合もあります。舌のタンパク質が分解されて溶けるため、舌が敏感になってしまい、刺激を感じやすくなるからです。
アレルギーが原因で美味しく感じないこともある
メロンを食べると、唇や口の中、喉などが痒くなることがあります。これは、口腔アレルギー症候群によるものです。口腔アレルギー症候群は、くしゃみや鼻水の症状が現れたり、ときには蕁麻疹を発症します。
腐っていなくても美味しく感じないときは、口腔アレルギー症候群の可能性もあります。気になる人は、病院で検査すると良いでしょう。
口腔アレルギー症候群とは、果物や野菜を食べた際、約15分以内に唇や口の中にイガイガ感・かゆみ・腫れなどのアレルギー症状があらわれる病気です。
口腔アレルギー症候群は、食材と花粉中に類似する物質がアレルギーを起こすことから、花粉症と関連があるといわれています。
メロンが原因の食中毒もある
日本ではあまり見られませんが、海外ではメロンが原因の食中毒が起きています。その原因となる菌は、リステリアです。
リステリアは、河川の水や動物の腸に多く存在する菌です。メロンの場合は、皮に付着します。食中毒を防ぐには、皮をよく洗うようにしましょう。
メロンを美味しく食べるための見分け方
美味しいメロンの見分け方
メロンは、見た目で美味しいかどうかを判断できます。少し縦長の楕円形で、左右均等のきれいな形をしており、変色していないものが美味しいです。
網目のある種類の場合、盛り上がっていてデコボコしているものが、甘味が強くなります。また、皮全体に等間隔でまんべんなく張り巡らされたものが、おすすめです。
網目のない種類は、皮に黒い斑点や傷がなく、表面がツルツルしているほうが、品質の良いメロンです。熟しているものほど、ずっしりと重くなります。購入するときは、食べるまでの日数に応じて、重さで選ぶと良いでしょう。
食べごろのメロンの見分け方
メロンの食べごろを見分けるには、底の部分の固さを調べるのがおすすめです。成熟していると、底を指で押したとき少しへこみ、弾力が感じられます。熟されていないときは、底を押しても固くて弾力を感じられません。逆に、腐ると柔らかくなりすぎます。
皮の色でも、食べごろを見分けることができます。収穫したてのものは緑色をしており、熟していくほど黄色味が強くなります。少し黄色くなってきたタイミングが、食べごろです。腐ると変色するため、注意しましょう。
また、追熟すると色の変化とともに、フルーティーな香りも強くなります。甘い香りを放っている状態が、食べごろです。
メロンの日持ち期間と保存方法
日持ち期間と保存方法①カット
カットしたメロンの保存方法で大切なのは、できるだけ空気に触れないようにすることです。
種とワタを取り除き、ぴったりとラップで覆います。そして、タッパーか保存袋に入れて、冷蔵庫に入れます。種やワタの部分が残っていると腐りやすくなるため、必ず取り除くようにしましょう。カットするとあまり日持ちしないため、2~3日で食べます。
食べきれない場合は、皮を取り除き食べやすい大きさに切ります。それを保存袋に入れて、冷凍庫で保存する方法も良いです。冷凍したものは、ジュースやスイーツに使用するのもおすすめです。
日持ち期間と保存方法②丸ごと
丸ごとのまま保存する場合は、直射日光を避けた20~25度の冷暗所で、常温が最適です。店頭に並んでいるものは、完熟していないことが多く、ほとんどが追熟を必要とします。冷蔵庫に入れると追熟できないため、熟すまでは常温保存する方が良いです。
底を指で押して弾力を感じ、香りが強くなってきたら食べごろです。エチレンガスが出るため、キッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室に入れます。
完熟したものは、3日くらいを目安に食べきるようにしましょう。食べきれない場合は、カットして保存袋に入れ、冷凍するのがおすすめです。
メロンが熟しすぎたときのアレンジレシピ
メロンゼリー
【材料】
- メロン:350g
- 水:50g
- グラニュー糖:30g
- 板ゼラチン:8.5g
【作り方】
- 板ゼラチンを氷水でふやかします。
- メロンを半分に切り、種を取り除き、種の周りの果汁をザルで漉します。
- 皮をはがし、1.5cm程度にカットします。
- 2に水を加え、ハンドブレンダーでピューレ状にします。
- 4にグラニュー糖を加え火にかけ、沸騰させます。
- 沸騰したら60℃になるまで冷まします。
- 1のゼラチンの水気を切り、6に加えて溶かします。
- 目の細かいザルで裏漉しし、氷水で少しとろみがつくまで冷やします。
- カップにメロンを入れ、ゼリー液を均等に注ぎます。
- 冷蔵庫で3時間以上冷やして固め、完成です。
熟したメロンを使ったゼリーのレシピです。熟して形が整っていない実の部分は、ザルで漉して種の周りの果汁に混ぜます。形が整った実を仕上げに飾ると、見栄えが華やかになって良いでしょう。
メロンシャーベット
熟しすぎたメロンを使ったシャーベットのレシピです。冷凍してから使用するため、熟しすぎて形が整っていなくても活用できます。熟しすぎて甘味が強いため、砂糖は入れなくても大丈夫でしょう。
メロンの食べごろを見極めて腐る前に食べよう
メロンは熟すほど甘味が増し、フルーティーな香りが広がる果物です。完熟のときが最もジューシーで、強い甘さを感じることができます。食べごろを見極めることで、美味しいメロンが味わえるでしょう。
ただ、食べごろの時期を逃すと、腐りやすくなります。腐ると体に害があるため、注意が必要です。本記事の正しい保存方法や食べごろの見分け方を参考にして、腐る前の美味しいメロンを堪能してください。