2022年03月07日公開
2024年11月19日更新
角煮の煮汁を再利用するポイントとは?保存方法やアレンジレシピも
角煮の煮汁を再利用するポイントを解説します。角煮の煮汁の再利用方法やメリット、上手な保存方法などを詳しく説明!煮汁が活用できる簡単なアレンジレシピも紹介しています。幅広いジャンルのレシピを載せているため、ぜひ毎日の食事に活用してください。
目次
角煮の煮汁を捨てずに再利用するポイントを伝授!
豚の角煮を作ると、煮汁が大量に余ることがあります。そのまま捨ててしまうよりも、他の料理に活用するのがおすすめです。
本記事では、角煮の煮汁を再利用するポイントや、美味しいアレンジレシピを紹介します。煮汁の処理に困ったときは、ぜひ参考にしてください。
角煮の煮汁を再利用するメリットとは?
メリット①環境に優しくエコにつながる
角煮の煮汁には、大量の豚の脂が含まれています。そのまま排水溝に流してしまうと、環境汚染の原因となります。角煮の煮汁を再利用することは、エコ活動のひとつとなるのです。
また、脂は冷えると固まり、排水溝の詰まりやにおいの原因にもなります。排水溝の寿命を伸ばすためにも、角煮の煮汁は捨てずに再利用しましょう。
料理に再利用して最後まで使いきれば、脂を流さずに済むという環境的なメリットもあるのだ。
メリット②出汁をとる必要がない
豚肉はじっくりと煮込むことで、旨味や栄養分が煮汁に溶け出します。そのため、角煮の煮汁は、豚の旨味が溶け込んだ出汁として使うことができます。豚肉の出汁を使いたいときは、角煮の煮汁を利用すると良いでしょう。
メリット③調味料の代わりになる
角煮の調理には、醤油や砂糖などのさまざまな調味料を使います。すでに味がととのっているため、余った煮汁は調味料として使うことができます。
角煮と同じ煮物はもちろん、炒め物の味付けに利用するのも良いでしょう。和風のメニューに良く合いますが、中華料理の味付けにもおすすめです。
メリット④脂も使用できる
角煮の煮汁から脂分だけを取り出せば、ラードとして料理に活用できます。脂を取り出したいときは、一度煮汁を冷ましましょう。汁が冷めると白い塊が浮いてくるため、この塊を取り出せば炒め物などに利用できます。
このラードには豚の旨味が詰まっているため、料理が美味しく仕上がります。ラードが大量に出た場合は、別容器に移して保存しておきましょう。
角煮に煮汁を再利用するときのポイント
ポイント①調味料をプラスして味付けをアレンジする
角煮の煮汁はそのままでも美味しいですが、味付けを変えたいときもあるでしょう。味に変化をつけたいときは、他の調味料を足してアレンジしてみましょう。
おすすめの調味料は、唐辛子や豆板醤などの辛味調味料です。少し辛味を加えるだけで味にアクセントがつき、角煮とはまた違った味を楽しめます。
ポイント②料理に合わせて煮汁の濃さを変える
角煮の煮汁を料理に活用するときは、メニューによって味の濃さを変えましょう。また、スープとしてそのまま飲む場合は、水や酒で薄めるのがおすすめです。
逆に炒め物などの調味料に活用するときは、煮詰めて味を濃くしてから使いましょう。煮詰めることで豚の旨味が凝縮されて、料理の風味も良くなります。
ポイント③脂と煮汁は分けて使う
角煮の煮汁には豚の脂が溶け込んでいるため、そのまま使うとカロリー過多になることがあります。そのため、煮汁を再利用するときは、脂を取り除いてから使うのがおすすめです。
前述した通り、取り出した脂はラードとして使うこともできます。別々に保存しておき、上手に料理に活用しましょう。
角煮の煮汁と脂の保存方法
煮汁の保存方法
角煮の煮汁を一度に使い切れないときは、冷蔵庫で数日保存しておくこともできます。保存するときは、まず煮汁の粗熱をしっかりと取りましょう。完全に冷めたら、密閉できる瓶やタッパーなどの容器に入れます。
容器を冷蔵庫に保存しておけば、4〜5日は日持ちさせることが可能です。保存する容器は、あらかじめ煮沸消毒をしておきましょう。冷蔵保存した煮汁は、使用前に必ず沸騰させてから使うようにしてください。
しばらく使う予定がないときは、冷凍保存することも可能です。冷凍保存する場合も、煮汁の粗熱をしっかりと取っておきましょう。汁が冷めたらジッパー付きの保存袋に入れて、冷凍庫で保存します。
冷凍保存の場合は、使い切りサイズで小分け保存するのがおすすめです。冷凍すると1ヶ月は保存できますが、できるだけ早めに使い切りましょう。
脂の保存方法
角煮の煮汁から出る脂も、汁と同じように冷蔵保存することが可能です。まずは煮汁を冷まし、脂を固めて取り出します。ただ、真夏などの暑い日は、常温だと脂が固まらないこともあります。なかなか脂が固まらないときは、汁を冷蔵庫に入れて脂を固めましょう。
脂を取り出したら、瓶に入れて煮沸します。鍋かフライパンに瓶の半分程度の水を張り、瓶を入れて火にかけます。軽く沸く程度の火加減で、そのまま20分ほど加熱しましょう。加熱が終わったら瓶を取り出し、そのまま冷まします。
煮沸することで滅菌になると同時に、脂に混ざった不純物が底に沈みます。不純物が分離することで、長期間の保存が可能となるのです。冷めたラードは冷蔵庫に入れておけば、1ヶ月以上は保存できます。
角煮の煮汁を活用したアレンジレシピ
豚の角煮の炊き込みご飯
【材料】(2人分)
- 豚の角煮 100g
- 米 1合
- ショウガのみじん切り 3g
- 角煮の煮汁 大さじ2
- 青ネギの小口切り 適量
【作り方】
- 米は30分以上浸水し、ザルにあけます。
- 角煮は1cm角に切ります。
- 炊飯器に米を入れて、1合の目盛りまで水を注ぎます。
- 3から大さじ2杯分の水を捨て、ショウガと角煮の煮汁を加えて混ぜます。
- 4に角煮を乗せ、普通炊飯します。
- 炊けたら器に盛りつけ、青ネギを散らしたら完成です。
角煮の美味しさを思う存分味わえる、角煮の炊き込みご飯のレシピです。いつものご飯に煮汁を少し加えるだけで、絶品の炊き込みご飯が出来上がります。
煮汁の量によっても味が変わるため、好みで量を調節しましょう。具材には、角煮以外のものを使っても大丈夫です。お好みの食材を使って、自由にアレンジしてみましょう。
ルーローハン
【材料】(2人分)
- 豚の角煮 200g
- 角煮の煮汁 50〜60ml
- 玉ねぎ 1/4個
- しいたけ 2枚
- サラダ油 大さじ1/2
- A オイスターソース 小さじ1
- A はちみつ 大さじ1
- A 水 50ml
- A 八角 少々
- 白ごま 適量
- ご飯 2人分
- 青ネギの小口切り 2〜3本分
【作り方】
- 玉ねぎとしいたけはみじん切りに、豚の角煮は細切りにします。
- フライパンに油をひいて熱し、しいたけと玉ねぎをしんなりするまで炒めます。
- 2に刻んだ角煮、煮汁、Aを加えて煮詰めます。
- 白ごまを加えて煮絡めます。
- 丼にご飯を盛り、4を乗せて青ネギを散らしたら完成です。
ルーローハンとは、煮込んだ豚肉をご飯にかける台湾料理です。もともと豚バラ肉を使う料理であるため、豚の角煮を利用して作ることができます。
角煮の煮汁にオイスターソースや八角をプラスして、本格的な台湾の味を再現しましょう。八角の代わりに、五香粉を使ってもOKです。
豚の角煮の煮汁カレー
【材料】(6〜8人)
- 市販のカレールー 1箱
- 豚バラ肉 150g
- ジャガイモ 4個
- 玉ねぎ 1個
- にんじん 1本
- にんにく 1片
- 塩コショウ 少々
- サラダ油 少々
- 角煮の煮汁 適量
【作り方】
- にんにくはスライスして鍋に入れます。
- 他の野菜を適当な大きさに切り、にんじんはレンジで2分加熱します。
- 鍋に油を入れて火をつけ、にんにくがパチパチしてきたら豚肉を加えます。
- 豚肉に塩コショウを振り、表面の色が変わるまで炒めます。
- 肉の色が変わったら玉ねぎを炒めます。
- 玉ねぎがしんなりしたら、にんじんを加えて炒めます。
- ジャガイモを入れて炒め、全体に塩コショウを振ります。
- 水を加え、アクを取りながら煮込みます。
- 煮汁を入れて野菜が柔らかくなるまで煮込みます。
- 味を見ながらルーを加え、ルーが溶けるまで混ぜたら完成です。
角煮の煮汁は、カレーの隠し味として使うこともできます。ルーを入れる前に煮汁を混ぜるだけで、カレーがいつもよりコクのある深い味わいに仕上がります。
煮汁を入れると水分が増えるため、加える水の量は調節しましょう。ルーは一度に全部加えず、味を見ながら少しずつ加えるのがポイントです。
和風担々麺
角煮の煮汁だけでなく、茹で汁も同時に活用した和風担々麺のレシピです。茹で汁をスープのベースにすることで、出汁を作る手間が省けます。
本場の担々麺とは味が少し異なりますが、まろやかで濃厚なスープがクセになる美味しさです。ラー油の量で辛さを調整できるため、小さい子供でも安心して食べられます。
手羽元煮
手羽元の煮物は、角煮の煮汁を利用することで簡単に作れます。水を加える分、味が薄まるため、様子を見ながら醤油とみりんを加えましょう。煮込み料理に活用すると、ある程度まとまった量の煮汁を、一度に使い切ることができます。
角煮の煮汁チャーハン
チャーハンは、角煮の煮汁を活用しやすい、人気のリメイクメニューです。他の調味料を使わなくても、煮汁だけで簡単に美味しいチャーハンが作れます。汁から取り出した脂も利用することで、さらに風味豊かな一品に仕上がります。
角煮の煮汁を活用してアレンジを楽しもう!
角煮の煮汁は、ラーメンのスープや炊き込みご飯など、さまざまなメニューに活用できます。美味しい料理が作れるだけでなく、エコにつながるというメリットもあります。
一度に使い切れない場合は、冷蔵庫や冷凍庫で保存するのがおすすめです。紹介したレシピを参考に、普段の食事に角煮の煮汁を活用してみましょう。