豚こまを柔らかくするには?下ごしらえや加熱方法・アレンジレシピも

豚こまを柔らかくする方法について解説します。豚こまが固くなってしまう原因や、柔らかくする下ごしらえの方法を詳しく説明します。固い豚こまが柔らかくなる調味料や、美味しく食べられるレシピも紹介しているため、ぜひ参考にしてください。

豚こまを柔らかくするには?下ごしらえや加熱方法・アレンジレシピものイメージ

目次

  1. 1豚こまを柔らかくする下ごしらえと加熱方法とは?
  2. 2豚こまが固くなる理由は?
  3. 3豚こまを柔らかくする下ごしらえと加熱方法
  4. 4豚こまを柔らかく食べられるアレンジレシピ
  5. 5豚こまは下ごしらえを工夫すれば柔らかくなる

豚こまを柔らかくする下ごしらえと加熱方法とは?

豚こま

豚こまは肉の中でも価格が安く、毎日の食事に活躍してくれます。しかし、焼くと固くなってしまったり、パサついてしまうこともあるでしょう。

本記事では、豚こまが固くなる原因や、柔らかくするための下ごしらえ方法を紹介します。豚こまの固さや食感に悩んでいる人は、ぜひチェックしてみてください。

豚こまが固くなる理由は?

理由①解凍の失敗

冷凍した豚こま

豚こまを買ってすぐに使わない場合は、冷凍保存することもあるでしょう。この冷凍した豚こまは、上手に解凍しないと仕上がりが固くなります。特に、短時間で急速に解凍すると、肉汁が溢れて固くなる原因となります

レンジは使わず、冷蔵庫でゆっくりと解凍するのがおすすめです。また、レンジで解凍すると、中まで溶けないことがあります。部分的に凍っていると加熱時間が増え、焼きすぎで肉が固くなってしまいます。

理由②タンパク質の収縮が原因

皿に乗った豚こま

豚肉に含まれるタンパク質は、加熱すると「熱凝固」という変性を起こします。熱凝固が起こると筋原線維タンパク質が固まり、豚肉自体が縮んで硬化します。これは、加熱した卵が固まるのと同じ現象です。

また、加熱することで、タンパク質に入っていた水分も流出してしまいます。すると、水分を失った肉はパサつき、固い食感になってしまうのです。

食肉(筋組織)を構成する筋原線維は熱によりそのたんぱく質が変性し、線維状に収縮・凝固します。その間を満たしている筋形質たんぱく質も豆腐状に凝固します。また、結合組織中の肉基質たんぱく質も収縮するため、硬さが増します。

理由③部位による固さの違い

パックに入った豚こま

豚こまが安い理由は、さまざまな部位の端切れ部分を使っているためです。そのため、中にはモモやスネなどの、筋が多い部位がまぎれていることもあります。豚こまに使われている部位によっては、いつもよりも固い食感になることもあります

理由④調味料を加えるタイミング

パックに入った豚こま

加熱中に調味料を加える人もいますが、塩分がある調味料は豚こまの水分を排出させます。豚こまを柔らかく仕上げるためには、火を止めてから調味料を加えるようにしましょう。また、醤油や味噌などは、あらかじめ肉に漬け込んでおくのもおすすめです。

豚こまを柔らかくする下ごしらえと加熱方法

下ごしらえ①豚こまを叩く

豚こま

豚こまを柔らかくする単純な下ごしらえは、肉を叩くという方法です。豚こまを叩くことで筋繊維が壊れて、焼いたときに縮みにくくなります。時間があれば、叩いた上で筋切りをすると効果的です。

また、肉の筋繊維が壊れることで、水分量が5〜15%程度増えるともいわれています。そのため、しっかりと豚こまを叩くと、しっとりとした食感に仕上がります。叩くときはビニール袋に入れて、包丁の背や肉叩きなどで叩きましょう。

下ごしらえ②片栗粉でコーティングする

器に入った片栗粉とスプーン

豚こまに片栗粉をまぶすことで、肉を柔らかくすることができます。片栗粉が肉の周りをコーティングし、水分を逃さず肉のパサつきを抑えてくれるためです

片栗粉をまぶすと、肉に調味料が絡みやすくなるというメリットもあります。中華料理など、タレが多いメニューのときに試してみましょう。

下ごしらえ③豚こまを柔らかくする食材に漬ける

玉ねぎをスライスしている包丁

タンパク質分解酵素が入った食材に漬けると、豚こまを柔らかくすることができます。使用できる代表的な食材は、玉ねぎ、キウイ、パイナップル、ショウガなどです。これらの食材に豚こまを漬けておくと、筋繊維がほぐれて柔らかい食感に仕上がります。

特に玉ねぎは豚肉との相性が良く、くさみを消してくれるというメリットもあります。料理の味付けによって、使う食材を変えてみると良いでしょう。これらの食材以外にも、砂糖や酒を揉み込むという方法もおすすめです。

砂糖や酒をあらかじめ揉み込んでおくと、筋繊維が収縮するタイミングを遅らせることができます。酒は豚こまの保水性を高める働きもあるため、柔らかくしっとりとした仕上がりになります。

豚こまを柔らかく仕上げる加熱方法

フライパンで焼いている途中の豚こまと木べら

豚肉は筋繊維の収縮で固くなりますが、温度変化が大きいと一層固い食感になります。温度変化を最小限に抑えるためにも、低温で加熱するのがおすすめです

また、煮込み料理の場合は、長時間煮込むことで筋繊維が分解されます。煮込み時間が足りないと固い肉になるため、時間をかけてじっくり煮込みましょう。

豚こまを柔らかく食べられるアレンジレシピ

水晶豚こま

【材料】(1〜2人分)

  • 豚こま肉 200g
  • 長ネギ 1/3本
  • ショウガ 5g
  • 片栗粉 大さじ2
  • A 醤油 大さじ1
  • A 酢 大さじ1
  • A 砂糖 大さじ1
  • A 味の素 3振り
  • A ごま油 小さじ1
  • 塩 少々
  • 糸唐辛子 適量

【作り方】
  1. 長ネギとショウガをみじん切りにします。
  2. 1にAを加えて混ぜます。
  3. 豚肉に塩を振りかけ、片栗粉を加えて全体的にまぶします。
  4. お湯を沸騰させ、豚肉を1枚ずつ入れて茹でます。
  5. 皿に4を盛りつけ、2をかけます。
  6. 糸唐辛子を乗せたら完成です。

片栗粉で肉をコーティングした、水晶豚こまのレシピです。片栗粉をまぶしてお湯で茹でるだけで、柔らかくプルプルとした食感に仕上がります。肉を一度に茹でるとくっついてしまうため、面倒でも1枚ずつお湯に入れましょう。

タレは前もって作っておくと、長ネギの辛味が飛んで食べやすくなります。お酒のおつまみや、ご飯のおかずにおすすめです。

豚丼

【材料】(2人分)

  • 豚こま 400g
  • A 醤油 大さじ2
  • A みりん 大さじ2
  • A 酒 大さじ2
  • A 砂糖 大さじ1

【作り方】
  1. 豚肉と酒を袋に入れて揉み込み、30分置きます。
  2. Aをフライパンに入れて、中火で煮詰めます。
  3. 1を水洗いして、食べやすい大きさに切ります。
  4. 3を湯引きします。
  5. 4に片栗粉をつけて、中火〜強火でさっと焼きます。
  6. 5に2を絡めます。
  7. 器にご飯を盛りつけ、6と残ったタレをかけたら完成です。

酒で揉み込むことで肉を柔らかくする、簡単な豚丼のレシピです。酒に漬けるとくさみも取れるため、肉のにおいが気になるときにおすすめです。また、肉を湯引きすることで焼き時間が減り、肉が固くなるのを防ぐことができます

タレは手作りしなくても、すきやきのタレで代用することが可能です。時間がないときは、利用してみてください。

豚こまの柔らかショウガ焼き

ショウガ焼きを作るときは、玉ねぎとショウガのすりおろしで豚肉を漬けましょう。肉を柔らかくできるだけでなく、味付けも同時に行うことができます。肉を焼くときは、固まらないようにこまめに箸でほぐしてください。

肉の色が変わったところですぐに火を止めると、加熱しすぎを防ぐことができます。豚こまで作ったショウガ焼きは、お弁当のおかずにも使えて便利です。

豚小間切れ肉のやわらか生姜焼き by もも105 【クックパッド】 簡単おいしいみんなのレシピが365万品

豚こまは下ごしらえを工夫すれば柔らかくなる

レタスの上に乗った豚こま

豚こまを柔らかくするポイントは、下ごしらえや調理方法にあります。豚こまが固いと感じるときは、一度自分の調理方法をチェックしてみると良いでしょう。

固くなる原因がわかれば、対処もしやすくなります。下ごしらえや調理法を工夫して、柔らかくて美味しい豚こまを味わいましょう。

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