2022年01月24日公開
2024年11月17日更新
ラムネの食べ過ぎは体に悪影響?ブドウ糖の効能や適量についても紹介
ラムネの食べ過ぎは体に悪いのか解説します。お菓子のラムネを食べ過ぎると糖尿病や太る原因となるのか、体への悪影響についてまとめました。ラムネに含まれているブドウ糖の効能や、1日に安心して食べられる適量についても紹介します。
ラムネの食べ過ぎによる影響を調査
ラムネは日本生まれのお菓子で、子供から大人まで手軽に食べることができます。何か少しつまみたいときに便利なお菓子ですが、食べ過ぎるとどのような影響があるのでしょうか?
本記事ではラムネの食べ過ぎによる影響や、適量を食べたときの効能などをまとめました。食べ過ぎを防ぐポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
ラムネの主原料と効能
ラムネの主原料はブドウ糖
お菓子のラムネにもいろいろな商品がありますが、その主原料はだいたいブドウ糖です。ブドウ糖の他には片栗粉やコーンスターチ、酸味料や香料などが入っています。
商品によっては着色料を使っているものもありますし、水あめなどを使って味を調整しているものもあります。商品によってはブドウ糖ではなく砂糖が主原料になっているものもあるので、買う前に原材料を確認してみましょう。
また、森永のラムネは片栗粉やコーンスターチの代わりにタピオカでん粉を使っており、ほろっと崩れる食感が特徴です。
ラムネを適量摂取した場合の効能
ラムネのほぼ90%を占めるブドウ糖ですが、適量を摂取すれば脳に良い効果を得ることができます。ブドウ糖は脳を働かせるために必要な燃料であるため、適量を食べると集中力アップにつながります。
勉強中や仕事中になんとなくぼーっとしてしまうときは、ラムネを少し食べてみると良いでしょう。ブドウ糖はエネルギーに変換するスピードが早いので、食べてすぐに効果を実感することができます。
ブドウ糖は集中力だけでなく記憶力にも効果があるので、長く記憶をとどめておきたいときにも活躍してくれます。また、ラムネは眠気覚ましにも効果的です。
脳のブドウ糖が足りなくなると人は眠気を感じるようになりますが、ブドウ糖を補給することで眠気を覚ますことができるのです。勉強や仕事中に疲れて眠気を感じたときは、少しラムネを食べてブドウ糖を補いましょう。
ラムネの食べ過ぎによる影響
影響①太る
ラムネは商品によって大きさや量が変わりますが、森永の小さいラムネの粒は1個だいたい0.7gです。この1粒当たりの糖質は0.6gで、カロリーは3kcalです。
1粒だけで見るとたいした数値ではありませんが、食べ過ぎるとカロリーや糖質の摂り過ぎで太ることもあります。森永のラムネは1ボトル29g入っており、全部食べたときの糖質は26.2g、カロリーは108kcalです。
カロリーはそこまで高くありませんが、糖質は間食の適量といわれている10gをかなりオーバーしてしまいます。特に、糖質ダイエットをしている人は食べ過ぎに注意しましょう。
影響②糖尿病のリスクが高まる
ラムネを一度に食べ過ぎると、太るだけでなく糖尿病のリスクも高まります。糖尿病のリスクが高まる原因は、糖質の摂り過ぎによる血糖値の急上昇です。ラムネはほとんど糖質でできているため、一気に食べると血糖値が急激に上昇してしまいます。
血糖値が急上昇すると血糖値を下げるためにインスリンが分泌されますが、この状態が続くとインスリンの分泌能力が低下します。また、インスリンに対する細胞の反応が悪くなるため、血糖値が下がらず糖尿病になってしまうのです。
一度ラムネを大量に食べただけで糖尿病になるわけではありませんが、他の食事でも糖質を多く摂りがちな人は注意が必要です。もともと血糖値が高めの人も糖尿病のリスクが高まるので、一度に食べるラムネの量を制限するようにしましょう。
影響③腹痛や胃痛を引き起こす
ラムネには、甘味料である「還元パラチノース」と呼ばれる成分が含まれています。この還元パラチノースは難消化性の成分で、一度に大量に食べると消化しきれずに下痢や腹痛を起こすことがあります。
特にお腹の弱い人は下痢になりやすいので、お腹の調子が良くないと思ったら食べ過ぎないようにしましょう。ラムネは商品によってキシリトールが入っているものもありますが、キシリトールの過剰摂取も下痢や腹痛の原因となります。
キシリトールは腸の中で水分を取り込み、便を柔らかくするという働きがあります。そのため、摂り過ぎると下痢や腹痛になる可能性が高くなるのです。
また、ブドウ糖や砂糖は多量に摂取すると、腸内で悪玉菌が増加してガスが発生します。そのガスのせいで、胃が痛くなったり気持ち悪くなったりすることもあります。
影響④血糖値が急降下する
ラムネを食べ過ぎると血糖値が一気に上がりますが、そこでインスリンが分泌されると今度は一気に血糖値が下がります。ラムネは適量を食べれば集中力アップにつながりますが、食べ過ぎると血糖値が下がったタイミングで眠くなってしまいます。
集中力を上げるつもりが逆に集中力をなくすことにつながるので、勉強中などにラムネを食べ過ぎないように気をつけましょう。
ラムネの食べ過ぎを防ぐポイント
ポイント①1回ごと・1日ごとの適量を知る
人間の体は1時間当たり6gのブドウ糖を消費するため、1粒0.6gの森永のラムネであれば1時間に10粒くらいが適量です。この1時間当たりの適量を守れば、1日で森永のラムネをボトル1本分くらい食べても大丈夫でしょう。
ただ、子供は大人よりも消費量が減るので、ラムネの適量も少なくなります。2歳以下であれば、1日に7〜8粒程度が適量です。3〜5歳くらいであれば、1日10粒を目安に食べさせるようにしましょう。
これ以上食べさせると糖質の摂り過ぎになることはもちろん、腹痛や下痢などの原因になることもあるので気をつけましょう。
ポイント②タイミングや食べ方のルールを設ける
どうしても食べ過ぎてしまうという人は、自分の中で食べる時間や食べ方のルールを決めておくのがおすすめです。目の前にラムネを置いておくと無意識に食べ過ぎてしまうので、まずは目の届かないところにラムネを片づけておきましょう。
あらかじめ食べる時間を決めておき、時間になったら少量ずつ取り出して食べるようにすると食べ過ぎを防げます。
また、食べるときはボリボリと噛まずに、口の中で溶かすようにして少しずつ食べるようにしましょう。時間をかけることで満足感が上がり、一度に食べる量を抑えることができます。
ラムネの食べ過ぎには注意しよう
ラムネの食べ過ぎによる影響や、食べ過ぎを防ぐポイントについてまとめました。ラムネは手軽に食べられるお菓子ですが、その分ついつい食べ過ぎてしまうことがあります。
適量食べれば集中力アップなどにつながるラムネも、食べ過ぎると腹痛や太るなどの悪影響が出てきてしまいます。1日の中で食べる時間や量を決めて、食べ過ぎないように注意しながらラムネを楽しむようにしましょう。