2021年12月20日公開
2024年11月17日更新
ザリガニを食べるときの下処理や調理方法を解説!おすすめレシピも
ザリガニを食べるときの下処理の仕方や調理方法を解説します。田んぼや川で釣りあげたザリガニの泥抜き方法や、食べるときの注意点などを詳しく説明します。美味しく食べられるおすすめのレシピも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
ザリガニを食べることができるのか調査!
小さい頃に、田んぼや川でザリガニ釣りを楽しんだことはありませんか?日本ではザリガニはたいてい観賞用として飼われていますが、日本以外の国ではザリガニを食べるところも多くあります。
日本で釣れるザリガニも食べることができるのか、その調理方法や注意点などを見ていきましょう。
ザリガニを食べるときの入手方法と下処理
ザリガニを食べる国は多い
日本ではあまりザニガニを食べることはありませんが、ザリガニを食べる習慣のある国は数多くあります。スウェーデンでは日常的に食べられていて、一時期は乱獲が原因でザリガニが絶滅の危機に陥ったほどです。
アメリカでは、特に南部地域を中心に食べられています。お隣の中国では近年ザリガニブームが巻きおこり、中国の吉野家では「ザリガニ丼」というメニューも誕生しました。
たいていは大衆食として食べられていますが、フランスでは高級食材として扱われています。ザリガニは殻から濃厚なソースがとれるため、フランスではロブスターと並んで人気があります。
入手方法①通販で購入
ザリガニは日本ではスーパーなど手軽に買えるものではないので、ある程度の量を用意したいのであれば通販を利用するのが一番です。
通販で販売されているものは食用として養殖されたものですので、可食部が多く安心して食べることができます。少しお金はかかってしまいますが、自然のものより汚れが少なく下処理も楽でだというメリットもあります。
入手方法②田んぼや川などで釣りあげる
家の近くに田んぼや川などがある人は、わざわざ買わずに釣りあげることも可能です。日本の田んぼや川には現在アメリカザリガニ、ウチダザリガニ、ニホンザリガニの3種類が生息しており、基本的にはどれでも食べることができます。
しかし、ニホンザリガニは絶滅危惧種に指定されているので、万一釣りあげたとしても食べずに放してあげましょう。また、ウチダザリガニは生きたままの移動が禁止されているため、食べるとしたらその場で調理するしかありません。
アメリカザリガニは特に問題なく持ち帰って食べられますが、身が少し小さいというデメリットがあります。
下処理①泥を抜く
ザリガニを食べるためには、泥抜きが必須となります。泥抜きをしないと、せっかく釣ったザリガニも泥臭くて食べられません。
泥抜きの方法は簡単で、水道水の中に入れてしばらく放置しておくだけです。水道水に入れて絶食状態にすることで、泥や糞を吐き出してきれいな体になります。水道水に漬ける時間は1日程度で大丈夫ですが、水が汚れてきたらその都度変えましょう。
水の量が少ないと水を替える回数が増えてしまうので、多めの水を使うのがおすすめです。また、複数のザリガニを一緒に入れて絶食状態にすると、共食いを始めることもあります。長い時間絶食状態にさせておく場合は、1匹ずつ分けておくようにしましょう。
下処理②臭みを取る
泥抜きが終わったら、今度は臭みを取ることで美味しく食べることができます。臭み取りをする方法は、酒にザリガニを10〜30分ほど浸けておくだけです。臭みが抜けたら、そのまま調理に移ってOKです。
ザリガニを食べるときの調理のコツと注意点
調理のコツ①下処理をしっかり行う
泥抜きまでの下処理はしっかりと行っても、その後の臭み取りは行わない人もいるようです。泥抜きさえしっかり行えば問題なく食べられるのですが、やはり臭み取りをするとしないとでは味がまったく異なります。
できるだけ美味しく調理するためにも、少し手間はかかっても下処理をしっかりと行ってから食べるのがおすすめです。
調理のコツ②10分以上熱湯で茹でる
ザリガニを調理するときは、必ず熱湯で10分以上茹でる必要があります。茹でると身が縮んでしまうこともありますが、野生で捕れたザリガニには必ずこの工程が必要となります。
野生のザリガニには寄生虫がついている可能性があるのですが、熱湯で10分以上茹でることでこの寄生虫を死滅させることができるのです。茹でた後はいろいろなメニューに活用できますが、そのまま食べるのであれば塩を加えて茹でるのがおすすめです。
寄生虫には注意する
前述した通り、ザリガニには寄生虫が付着していることがあり注意が必要です。この寄生虫は「肺吸虫」というもので、淡水に生息するエビやカニなどにもよく寄生しています。
ザリガニは生命力が強く汚染された泥の中でも生き残れるため、寄生虫がつく可能性も高くなります。寄生虫を死滅させるためには、熱湯で茹でる以外にもザリガニを凍らせるという方法があります。
手間はかかりますが、熱湯で茹でる必要がないので身縮れを起こしません。また、ザリガニをすぐに食べる予定がないときも、長期保存を兼ねて冷凍しておくのがおすすめです。
ザリガニを食べた人の口コミ
ザリガニを食べた人の口コミを見ると、食感はぷりぷりとしてエビに似ているようです。味は普通のエビよりも濃厚で、そのまま食べても十分に美味しいという口コミが多く見られました。
手間がかかる割には食べる部分が少ないという意見も多くありましたが、大量の殻を使ってうまくだしを取っている人もいました。どうしても臭みが気になる人は、香辛料などを使って工夫して調理しているようです。
口コミ
高田馬場「蝦道」でザリガニ食べた🦞
— めんま (@ra_menma61) September 5, 2021
ザリガニ専門店なんて初めてだしなんやねんそれって思ってたけどエビみたいで普通に美味しいし中国では爆発的ブームらしい pic.twitter.com/Guc0OEr8GZ
暇すぎる高校生の息子。近所の沼でザリガニ取ってきて、まさかの塩茹で調理。うげーと嫌がる私に「先入観はよくない、うまいから食え」と。
— Yuka (@YukaHasegawa7) September 20, 2020
観念して食べたよ。匂いは完全にカニ。高級感すらある。味は淡白でエビっぽい。
次は素揚げをするらしい。
だれか食べに来る? pic.twitter.com/UpzrxzBORY
「ザリガニ」初めて食べた‼️
— よういちろう@中国/天津/現場メシ🇨🇳 (@YOICHIRO_china) April 27, 2021
味はほぼ海老🦐
美味しかったです♫#中国 #ザリガニ pic.twitter.com/R9ka4I5BUz
ザリガニを美味しく食べるレシピ
アメリカザリガニのパエリア
見た目もおしゃれで、おもてなし料理にも使えるパエリアのレシピです。食べられない部分はスープのだしとして使っているため、ザリガニの旨みをあますことなく堪能できます。
スキレットを利用することで、一人分の少ない材料でも上手に作ることができます。煮ている間に汁が足りなくなってしまうこともあるので、様子を見ながら水分量を調整しましょう。
アメリカザリガニのトマトクリームパスタ
ザリガニの濃厚な味を活かした、トマトクリームパスタのレシピです。トマト缶とコンソメを使うことで、誰でも簡単にお店のような味を出すことができます。色合いがやや寂しいときは、ほうれん草などの緑野菜を加えるのもおすすめです。
アメリカザリガニのチリソース
チリソースといえばエビを使うのが一般的ですが、エビとよく似た味のザリガニでも美味しく食べることができます。
ケチャップや醤油など家にある調味料で作れるのに、本格的な味わいを楽しめます。にんにくと生姜のおかげで臭みも気にならなくなるので、ザリガニの臭みが苦手な人にもおすすめです。
ザリガニを食べるときは下処理をしっかり行おう
ザリガニは自分で釣ったものでも食べることができますが、食べるときには下処理をしっかりと行うことが大事です。
特に寄生虫には注意が必要となるため、熱湯で茹でるなどの調理方法を必ず守るようにしましょう。下処理さえしっかりと行えば美味しく食べられるので、ぜひいろいろな料理に利用してみてください。