2021年12月06日公開
2024年11月17日更新
生クリームが泡立たない原因を徹底解明!泡立ちを良くする裏技も紹介!
生クリームが泡立たない原因について解説します。なぜ生クリームが泡立たないのか、その原因や対処法を詳しく説明します。泡立ちを良くするための裏技や復活できなかったクリームの活用方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
生クリームが泡立たないときの理由を解説!
スイーツ作りなどに活躍する生クリームですが、泡立てようとしてもなぜかうまくいかないことはありませんか?なぜ生クリームが泡立たないのか、その原因や対処法などをまとめました。
泡立ちを良くするための裏技や復活しない生クリームの活用方法についても紹介しているので、失敗したクリームの使い道に困った時などに活用してみてください。
生クリームが泡立たない理由と対処法
理由①泡立てるスピード
生クリームを泡立てるときは、スピードがとても大事になってきます。ハンドミキサーを使えば楽なのですが、手動でかき混ぜるとどうしてもスピードが遅くなりがちです。
生クリームは乳脂肪分に含まれる脂肪球同士がぶつかり合うことで泡立ちますが、スピードが遅くなるとこの脂肪球がぶつかりにくくなってしまいます。
脂肪球同士を多くぶつけるためには、とにかく素早くかき混ぜるようにしましょう。ハンドミキサーをいちいち出したり片付けたりするのは手間ですが、しっかりと泡立てたいのであれば手動よりも電動機器を使うのがおすすめです。
理由②生クリームの種類
生クリームにはいろいろな種類がありますが、泡立ちやすいものと泡立ちにくいものがあります。泡立ちにくいものは、植物性のクリームや乳脂肪分の低いクリームです。
これらのクリームは脂肪球の数が少なくなるため、脂肪球同士がぶつかりづらく泡立ちが悪くなってしまいます。そのため、生クリームを作るときは、動物性のものや脂肪分の高い商品を使うのがおすすめです。
脂肪分は商品のパッケージに書かれているので、できれば45%以上のものを選ぶようにしましょう。
理由③室温や湿度が高い
生クリームを泡立てるときの適温は3〜6℃といわれており、室温が高いとなかなか泡立ちません。冬の寒い時期なら暖房をつけず、暑い夏場であればクーラーをつけて作業するようにしましょう。
どうしても部屋の温度を変えられない場合は、クリーム自体を冷やしてしまうという対処法もあります。店で購入したクリームをすぐに使うのではなく、冷蔵庫でひと晩以上冷やしてから使うだけでも泡立てが違います。
また、生クリームは湿気にも弱く、湿度の高い部屋ではなかなか泡立たないこともあります。できるだけ乾燥した部屋で作業するのが、上手に泡立てるポイントです。梅雨時などの湿気の多い時期には、除湿機などで部屋の湿度を下げましょう。
理由④分離している
生クリームには賞味期限が設定されていますが、賞味期限が切れてもすぐに食べられなくなるわけではありません。しかし、賞味期限が切れたクリームは分離してしまうことがあり、かき混ぜても泡立ちにくくなってしまいます。
また、賞味期限内でも、一度開封してしまった生クリームは分離しやすくなります。泡立ちを良くすると同時におしいく食べるためにも、購入した生クリームはできるだけ早く使い切ってしまいましょう。
理由⑤器具の汚れ
生クリームをしっかりと冷やして素早くかき混ぜても、なぜか泡立たないこともあります。そういったときは、器具に原因がないか確認してみましょう。
生クリームは水分や汚れに弱く、ボウルなどの調理器具が汚れているだけでも分離して泡立ちにくくなってしまうのです。特に油汚れは厳禁で、油がつきやすいプラスチック製のボウルだと泡立たないこともあります。
器具に原因がある場合の対処法は簡単で、器具をしっかりと洗って清潔にしておけばOKです。また、どれだけ洗っても上手に泡立たないときは、ボウルをプラスチック製からガラス製に変えるのもひとつの手です。
理由⑥余計な材料を入れている
生クリームを作るときは、砂糖や卵などを入れることもあるでしょう。ただ、最初から余計な材料を加えてしまうと、泡立ちが悪くなってしまいます。
砂糖などを入れたい場合でも、クリームに最初から混ぜてしまわないように注意しましょう。まずはクリームだけを泡立てて、少し固くなってきてから数回に分けて砂糖などの材料を入れるようにしてください。
理由⑦かき混ぜが足りない
生クリームはしっかりとかき混ぜる必要がありますが、そもそもかき混ぜが足りないことが泡立たない原因となっていることがあります。ハンドミキサーだと1分ほどで泡立ちますが、手動だと3分ほどしっかりとかき混ぜなければなりません。
手で混ぜているとだんだん疲れてくるので、スピードが落ちてきたり泡立つ前に手を停めてしまうことがあります。手動の場合は長い時間かき混ぜなければならないことを念頭に、途中で混ぜるのをやめてしまわないように気をつけましょう。
かき混ぜが足りないことだけが原因の場合は、再び泡立てればしっかりと固まってきます。しかし、時間が経っている分クリームが温まっている可能性もあるので、再び泡立てる場合は一度冷蔵庫で冷やしてから再開するのがおすすめです。
理由⑧水滴が残っている
生クリームを泡立てる際には調理器具をきれいに洗う必要がありますが、洗った直後で水滴がついている状態だと上手に泡立ちません。
たった数滴でも水分が入ってしまうと生クリームが分離してしまうので、調理器具はあらかじめしっかりと水分を拭き取っておくようにしましょう。特に泡立て器はボウルよりも水分が拭き取りにくいので、拭くだけでなく完全に乾燥させるようにしてください。
それでも復活しない生クリームは活用できる?
生クリームが泡立たないときの対処法はいろいろありますが、何をしても復活しないこともあります。どうしても復活しなかった生クリームは、他のお菓子の材料に使うことで再利用することができます。
さらさらした生クリームが使えるおすすめのお菓子は、パンナコッタやプリン、生チョコなどです。これらは生クリームなしでも作れますが、生クリームを加えることでコクのある濃厚な味に仕上がります。
また、パウンドケーキのような焼き菓子に、牛乳の代わりに使うこともできます。市販のコーヒーゼリーにかけたり、単純にコーヒーのミルク代わりに使うのもおすすめです。
さらさらではなく少しだけ復活した生クリームは、砂糖とバニラエッセンスを加えて冷凍するとアイスクリームになります。お好みで洋酒やフルーツ、チョコなどを加えるのもおすすめです。
生クリームの泡立ちを良くする裏技
裏技①レモン汁を入れる
いろいろな対処法を試してもなぜか生クリームが泡立たないときは、レモン汁を入れる裏技を試してみましょう。生クリームのカゼインとレモンの酸が反応することで、素早くクリームを固めることができます。
酸があれば良いので、レモンでなくてもすだちやゆずなど他の柑橘類でも代用可能です。柑橘類がない場合は、普段料理に使う穀物酢でもOKです。
クリームに入れる目安の分量は、2,000mlのクリームに対してレモン汁が4〜5滴ほどです。このくらいの量であればクリームが酸っぱくなることもなく、風味の良い生クリームを作ることができます。
裏技②ジャムを入れる
生クリームに色がついてもかまわなければ、ジャムを入れて泡立てるという裏技もあります。ジャムにはペクチンというゲル化剤が入っており、これらの成分のおかげで泡立たない生クリームが固まりやすくなります。
生クリーム200ccに対し、ジャム大さじ2杯くらいが目安です。ジャムの種類はどれでも大丈夫ですが、生クリームにはそのジャムの味がついてしまいます。生クリーム本来の味を楽しみたいときは、ジャムではなく他の方法を試してみると良いでしょう。
裏技③ボウルを冷やす
室温が高いと生クリームが泡立たないのは先述した通りですが、室温がどうしても高くなってしまうときはボウルを冷やすのがおすすめです。作業する前にボウルを冷蔵庫や冷凍庫に入れて、しっかりと冷やしておきましょう。
しかし、ただ冷やしただけでは、作業している間にだんだんとぬるくなってしまいます。そうならないためにも、ボウルの底にたっぷりの氷水を当てて冷やしながらかき混ぜるようにしましょう。
氷水を当てていても時間をかけるとそれだけクリームが温まってしまうので、短時間で素早く仕上げるのもコツのひとつです。
裏技④かき混ぜる方向を変える
生クリームを泡立てるためにはスピードが必要ですが、手動だとどうしてもハンドミキサーのように高速でかき混ぜることができません。かき混ぜているうちに疲れてくるので、スピードもだんだんと遅くなってきてしまいます。
電動のミキサーがない場合は、かき混ぜる方向をランダムに変えるのがおすすめです。方向を何度か変えることで脂肪球同士がぶつかりやすくなり、少し遅いスピードでも生クリームが泡立ちやすくなります。
ハンドミキサーを使う場合でも、時々回転方向を変えたほうが短時間で泡立つようになります。
生クリームが泡立たない原因を突き止めよう!
なぜ生クリームが泡立たないのか、その原因や対処法についてまとめました。生クリームが泡立たない理由はいろいろありますが、なぜ泡立たないのかその原因を把握しておくことが大事です。あらかじめ泡立たない理由がわかっていれば、対処もしやすくなります。
また、何をしても泡立たなかったときは、レモン汁やジャムを入れるなどの裏技もあります。復活しなかった生クリームを活用することもできるので、自分に合った方法をいろいろと試してみましょう。