しらすの旬はいつ?美味しい時期や栄養・おすすめレシピも紹介

しらすの旬はいつなのかをまとめました。しらすの産地ごとの美味しい時期と、栄養や効果効能についても解説。簡単で美味しいしらすのおすすめレシピも紹介するので、旬の時期に栄養満点なしらすで料理を楽しみましょう。

しらすの旬はいつ?美味しい時期や栄養・おすすめレシピも紹介のイメージ

目次

  1. 1しらすの旬やおすすめレシピが知りたい!
  2. 2しらすの旬や美味しい時期はいつ?
  3. 3しらすに含まれる栄養と効果効能
  4. 4しらすを使ったおすすめレシピ
  5. 5しらすは産地によって旬が異なるから一年中食べられる!

しらすの旬やおすすめレシピが知りたい!

魚の栄養を丸ごと摂取できるしらすは、美味しくて健康的な食材です。本記事では、しらすの旬の時期を、産地ごとにまとめました。さらに、栄養と効果効能、しらすを使った美味しいお手軽レシピも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

しらすの旬や美味しい時期はいつ?

産地によって旬は異なる

もともとしらすとは、鮎やうなぎ、イカナゴ、ニシンなど、体に色素がない透き通った稚魚の総称です。これらの稚魚は茹でると白くなることから、白子(しらす)と呼ばれるようになりました。ですが現在では、一般的に出回っているしらすのほとんどが、カタクチイワシやマイワシ、ウルメイワシの稚魚です。

カタクチイワシは一年中産卵し、春と秋にそのピークを迎えます。マイワシの産卵時期は冬から春にかけて、ウルメイワシは4〜6月頃です。このようにイワシの種類によって産卵時期がずれるので、年中美味しいしらすが出回ります

さらにイワシの稚魚が獲れる産地によって、それぞれ禁漁期間が設けられています。イワシの稚魚を獲りすぎると生態系のバランスを崩すことにもなるため、産地によって獲れる時期が決められているのです。このため、産地によって旬の時期は違ってきます。

関西地方の主な産地

実は兵庫県は、しらすの水揚げ量全国1位を誇っています。その量は国内シェアの、実に20%を占める割合です。特に淡路島は一大産地として有名で、美味しい名物料理を各所で食べることができます。明石海峡は潮の流れが速く、餌が豊富で質の良いイワシの稚魚が獲れます。

毎年4月下旬から11月頃まで漁が行われ、旬の時期は春(4〜5月頃)と秋(9月中旬〜11月)の年2回です

東海地方の主な産地

駿河湾と相模湾に面した静岡県は、全国でも有数の産地です。静岡県は1月中旬から3月中旬頃までを禁漁期間と定めているので、解禁となった3月中旬から10月頃までが旬の時期となります。

春から秋まで長い期間獲れますが、特に美味しい時期は6月から9月頃です。この時期は水温が高くなり、餌となるプランクトンが豊富になるので、栄養価の高い美味しいしらすが獲れます。美味しい料理が食べられるお店も多いので、ぜひ旬の時期に静岡県に足を運んでみてください。

関東地方の主な産地

関東地方といえば、相模湾で獲れる「湘南しらす」が有名です。湘南エリアである鎌倉や江ノ島の名物としても、よく知られています。神奈川県では、禁漁期間である1月から3月以外は、ほぼ年中獲ることができます。その中でも、特に4月から5月頃は甘みがあって美味しい旬の時期です。

多くのメディアにも取り上げられているので、しらすといえば湘南というイメージがある人も多いでしょう。実際旬の時期なると、美味しい料理を食べようと多くの観光客が湘南エリアを訪れます。生で食べられるお店も多いですが、釜揚げもお土産に人気があります。

九州地方の主な産地

九州は、大分県の別府湾と佐伯湾で獲れるしらすが有名です。獲れる時期は秋ですが、特に9月から10月頃が最盛期となっています。生や釜揚げも美味しいですが、大分県で有名なのが天日干しして作られる「ちりめん」です。

特に「豊後別府湾ちりめん」は、味、品質ともに高く評価される逸品です。生や釜揚げより日持ちするので、お土産にも最適で全国的に人気があります。

しらすに含まれる栄養と効果効能

カルシウム・ビタミンD

しらすは魚の骨も丸ごと食べられるので、カルシウムを効率よく摂取できます。カルシウムはよく知られているように、骨や歯の生成に欠かせない栄養成分です。小皿1皿分(50g)程度食べるだけで、1日に必要なカルシウムが摂取できるので、成長期の子供や骨粗鬆症が気になる人は積極的に摂取しましょう

また、ビタミンDは、カルシウムの吸収を手助けする作用があります。特に天日干ししたちりめんじゃこは、カルシウム、ビタミンD含有量が多いので、毎日の料理に取り入れていきましょう。

タンパク質

人間の身体を作る大切な栄養素といえば、タンパク質は欠かせません。皮膚や髪の毛、筋肉、骨、歯、血液など、水分と脂質以外の大部分はタンパク質でできています。タンパク質といえば肉のイメージがありますが、しらすにも肉と同じくらい豊富に含まれています。

煮る、焼くといった調理の必要がないため、手軽にタンパク質を摂れる優秀な食材です。おやつ代わりにつまんで、手軽にタンパク質摂取しましょう。

ビタミンB12

ビタミン12は、脳細胞や脳神経を健康に保ってくれる栄養成分です。脳細胞や脳神経が再生、修復されることで、自律神経失調症や不眠症に効果があるといわれています。また、貧血を予防する効果もあるので、鉄分だけでなくビタミン12も摂取しましょう。

セレン

セレンという聞き慣れない名前の栄養素は、脳梗塞な心筋梗塞といった、血栓症を予防する効果がある大切な栄養素です。血管を広げ血液が固まるのを防止してくれるだけでなく、高い抗酸化作用もあります。ストレスや紫外線、喫煙、飲酒などで増える活性酸素を除去してくれるので、さまざまな健康効果が期待できるでしょう。

しらすを使ったおすすめレシピ

しらすの冷製ペペロンチーノ

【材料】

  • カッペリーニ…70g
  • しらす…40g
  • じゃがいも…60g
  • インゲン豆…4〜5本
  • フルーツトマト…1個
  • バジル…3〜4枚
  • オリーブオイル…10ml
  • ニンニク…1/2かけ
  • 鷹の爪…少々
  • レモン汁…1/2個分
  • オリーブオイル(仕上げ用)…20ml

【作り方】
  1. 小鍋にオリーブオイルを入れて、潰したニンニクと鷹の爪を入れて加熱します。
  2. 弱火でじっくり加熱して香りがオイルに移ったら、ニンニクを取り出します。
  3. ジャガイモは茹でてざく切りにし、ボウルに入れて軽く潰します。
  4. いんげんは茹でて氷水につけ、細切りにします。
  5. フルーツトマトはくし切りにします。
  6. (3)にしらすと(4)(5)を入れて、レモン汁を加えます。
  7. さらにオリーブオイルを加えてよく混ぜます。
  8. 塩分濃度1%のお湯でパスタを茹でて、塩を入れた氷水でしっかり締めます。
  9. パスタの水気をしっかり絞り、ソースに混ぜます。
  10. 氷水を少し加えてかき混ぜ、刻んだバジルを加えます。
  11. 塩で味を調え、仕上げにオリーブオイルをかけたら完成です。

冷製パスタは、食欲がない時にも食べやすいメニューです。レモン汁で仕上げているので、暑い日もさっぱり食べられるでしょう。味が薄まらないよう、パスタの水気をしっかり絞るのがポイントです。

しらすのアヒージョ

【材料】

  • しらす…60g
  • 生姜…小1/2かけ
  • ニンニク…1かけ
  • オリーブオイル…1/2カップ
  • 三つ葉…適量
  • 海苔…少々

【作り方】
  1. 生姜は皮を剥き、みじん切りにします。
  2. ニンニクは薄くスライスします。
  3. 小鍋にオリーブオイルを注ぎ、生姜とニンニクを加えます。
  4. 弱火でゆっくり加熱し、香りが出てきたらしらすを加えます。
  5. ふつふつしてきたら火を止め、三つ葉と海苔をトッピングしたら完成です。

ニンニクと生姜の香りがたまらない、簡単美味しいアヒージョのレシピです。おつまみになるので、パーティーメニューとしてもおすすめです。残ったオリーブオイルはバゲットをつけたり、パスタに活用してください。辛いのが苦手でなければ、唐辛子を加えるのもおすすめの食べ方です。

しらすのガーリックトースト

【材料】

  • しらす…150g
  • 刻んだパセリ…30g
  • オリーブオイル…大さじ1と1/2
  • バゲットスライス…5枚
  • ニンニク…1かけ
  • バター…30g

【作り方】
  1. しらすをボウルに入れ、刻んだパセリ、オリーブオイルを加えて混ぜます。
  2. ニンニクの切り口をバゲットに押し当てて擦り、香りを移します。
  3. バターを塗り、トースター(800w)で2〜3分焼きます。
  4. 焼き上がったら(1)を乗せて完成です。

ニンニクの香りがやみつきになる、おしゃれで美味しいガーリックトーストです。簡単に作れて美味しいので、おつまみや軽食におすすめです。栄養満点で美味しいので、子供のおやつにもぜひ作ってみてください。

しらすユッケ

【材料】

  • しらす…70g
  • 卵黄…1個
<A>
  • 焼肉のたれ…小さじ2
  • ごま油…小さじ1
<トッピング>
  • 小ネギ…適量
  • ラー油…適量
  • 炒りごま…適量

【作り方】
  1. ボウルにしらすを入れ、Aの材料を混ぜます。
  2. (1)を器に盛り付け、真ん中に卵黄を乗せます。
  3. 小口切りにした小ネギと炒りごまを散らし、ラー油をかけたら完成です。

ユッケ風に味付けした、おつまみに最適なメニューです。家庭にある材料で簡単に作れるので、冷蔵庫に何もない時に重宝するレシピです。おつまみにはもちろん、パンやご飯に乗せても美味しいでしょう

しらすは産地によって旬が異なるから一年中食べられる!

栄養成分を余すことなく丸ごと食べられるしらすは、毎日の生活に取り入れたい優秀な食材です。産地によって旬の時期が違うので、年中美味しいしらすが食べられます。調理が面倒な時はそのままで、おいしく食べたい時は、ひと手間かけて料理に取り入れてみてください。

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