若ごぼうを堪能できるおすすめレシピ！美味しい天ぷらや煮物も！

1月下旬〜4月上旬にかけてが旬の「若ごぼう」は、葉の部分だけでなく根や茎すべてが食べられる、栄養素の高い野菜です。スーパーでお目にかかる機会が少なく、実際に使って調理したことがない方も多いでしょう。

本記事では、若ごぼうの特徴や下処理方法、おすすめのレシピをまとめました。少ない調味料で簡単にできるきんぴらや煮物、サクッとした食感が味わえる天ぷらなどの作り方を紹介します。

ごぼうと言えば細長い根に茶色の色味ですが、若ごぼうはふきのような見た目に根と茎、葉すべて食べられる特徴があります。独特な食感に、程よい苦さと香り豊かな味わいの若ごぼうは、1月下旬〜4月上旬にかけて旬を迎える野菜です。

特に関西地域でよく食べられてきた野菜で、葉ごぼうとも呼ばれています。代表的な生産地として大阪府八尾市や福井県坂井市、香川県高松市が挙げられます。栄養素は、女性に嬉しい食物繊維に鉄分、カルシウムが豊富です。また葉に多く含まれているルチンは、生活習慣病の予防に役立ち、高血圧の改善やビタミンCの吸収を助ける効果があります。

若ごぼうにはアクがあり、そのまま調理してしまうと苦味が強くでてしまうため、下処理をしてから作ることで美味しい料理が出来上がります。下処理方法は最初に、葉と茎は根と一緒のまま2つに切り分けます。茎と根は水にさらしながら、たわしでこすり土や汚れを取り除きましょう。

汚れを取り除いた後、茎と根を切り分け、それぞれ食べやすい大きさに切りそろえておきます。水を入れたボウルに、切った茎と根を加えて約20分置いたらアク抜き完了です。次にたっぷりの水が入った鍋に砂糖を大さじ3入れ、切り分けた葉を加えて3分間茹でたらすべての下処理が完了します。

葉と茎、根は下茹でしておくと冷凍保存も可能です。冷凍保存後は、煮物や炊き込みご飯の材料として使えます。

【材料】2人分

• 若ごぼう（茎・根）：120g
• 油揚げ：8g
• 干し椎茸：2g
• ごま油：小さじ1/2 

• だし汁：80ml
• 干し椎茸戻し汁：40ml
• 酒：小さじ1
• 砂糖：小さじ2
• 醤油：小さじ1と1/3

1. 若ごぼうを茎と根の部分に切り分けます。
2. 根はささがきにした後、水に浸してアク抜きし水気をきります。
3. 茎は3〜4cmの斜め切りにした後、根と同様に水に浸して水気をきります。
4. 油揚げは熱湯をかけて油抜きをした後、細切りにします。
5. 干し椎茸は水で戻して水気をしぼり、戻し汁は残しておきます。
6. 戻した干し椎茸は、軸を切って薄切りにします。
7. 鍋でごま油を熱した後、根に茎、油揚げと干し椎茸を加えて炒めます。
8. 鍋にAを加えて煮汁が少し残るくらいまで煮ます。
9. 煮つめた後、器に盛り付け煮汁をかけたら完成です。

美味しい和食の煮物レシピです。茎と根をそれぞれ切った後、アク抜きすることでえぐみや雑味をとり、おいしい和食料理が出来上がります。干し椎茸の戻し汁は栄養価が高く、残った分は味噌汁やめんつゆに加えるなど活用できます。

【材料】4人分

• 若ごぼう：200g
• 紅生姜：20g
• 干しエビ：5g
• 天ぷら粉：50g
• 水：70g
• 油：適量

1. 若ごぼうを茎と根の部分に切り分けます。
2. 茎は1枚づつ分けて、タワシで優しくこすり砂などを落とします。
3. 根はひげを取り除いて、水に浸しておきます。
4. 茎は斜め切り、根はささがきにした後水に30分浸し、ザルで水気をきります。
5. ボウルに入れた天ぷら粉に、水を少しづつ加えて混ぜ合わせます。
6. 軽く混ざった後、泡立て器でダマがなくなるまで混ぜ合わせます。
7. 別のボウルに根と軸、紅生姜と干しエビを加え、箸で軽く混ぜ合わせます。
8. 具材を衣が入っているボウルに加えて、全体がしっかり絡むように混ぜ合わせます。
9. 160度の油で揚げた後、キッチンペーパーの上に置いて余分な油をとります。
10. 余分な油がとれたら、器にのせて完成です。

干しエビの旨味が一緒に楽しめる、おすすめの天ぷらレシピです。ポイントは、具材を油に入れたら箸で鍋の側面に押さえつけると、バラバラにならずまとまって揚げられます。天ぷら用のつゆや、塩などあっさりとした調味料で食べると、若ごぼうの美味しさがしっかり味わえるのでおすすめです。

【材料】

• 薄切り豚もも肉：120g
• 塩：0.6g
• 粗挽き黒胡椒：少々
• 若ごぼう（茎・根）：100g
• 油：小さじ1/2
• 練り辛子：小さじ1/2弱

• 醤油：小さじ2/3
• だし汁：小さじ1

1. 若ごぼうは根と茎の部分に切り分けます。
2. 根は縦半分に、茎は3等分にし、根に近い茎の部分はかたいのでむいて縦半分に切る。
3. 熱湯で根と茎を下茹でし、取り出してそのまま冷まします。
4. 豚肉を広げて並べ、塩と粗挽き黒胡椒を振ります。
5. 味付けた豚肉の上に、根と茎をのせて巻きます。
6. 鍋で油を熱した後、豚肉巻きの終わりを下にして、焼き色がつくまで焼きます。
7. 焼き上がったら取り出し、食べやすい大きさに切ります。
8. Aの材料を小さめのボウルにいれ混ぜ合わせます。
9. 豚肉巻きを器に盛り付け、Aと練り辛子を添えたら完成です。

薄切りの豚肉で巻いたアレンジレシピです。根と茎は熱湯で下茹でするため、アク抜きと同時に火が通ります。こちらのレシピでは、ソースは添えて仕上げていますが、肉巻きを焼いている最中にソースを加えてからめても美味しいです。ご飯のおかずにおすすめの1品です。

調味料4つで簡単に作れる、人気のきんぴらレシピです。お弁当の具材や、作り置き料理として重宝します。茎のみ使用しているので、程よくシャキシャキ感が残り歯ごたえのある1品です。

牛肉を使った美味しいきんぴらのレシピです。ポイントは、仕上がりが水っぽくならないように、若ごぼうを茹でた後しっかり水気をきりましょう。丸々使っているので、シャキシャキ感と葉の柔らかさ、牛肉の旨味が一緒に味わえます。

コラーゲンが多い牛すじ肉と若ごぼうを、甘辛く煮込んだ煮物のレシピです。ポイントは、島とうがらしを泡盛に漬け込んだ沖縄県の調味料「コーレグース」を使うことで、味が締まります。濃いめの味付けなので、お酒の肴におすすめの料理です。

若ごぼうとツナ缶の相性が良い和風パスタのレシピです。和風パスタには茎と根部分のみ使うので、シャキシャキとした食感が楽しめる1品です。大根おろしも加えることで、あっさりとした味わいになり、食欲がない時でも美味しく食べられます。

豚すき焼きにアレンジをしたレシピです。若ごぼうは茎のみを使っており、斜めの薄切りにし火の通りを短くすると、歯ごたえのある食感が味わえます。すき焼きの具材にも、エリンギや水菜などを加えても美味しいです。関東風の割下の作り方が採用されていますが、関西風でアレンジするのもおすすめです。

栄養満点の若ごぼうを使った、まろやかなポタージュのレシピです。葉と茎、根それぞれに合わせたアク抜きをした後、ミキサーにかけるので必ず手順をおって進めましょう。茎の筋などが気になる場合は、最後にこしておくとさらに滑らかな口当たりになります。

歯ごたえのある茎の部分をピクルスにしたレシピです。水にひたしてアク抜きをし、茹で時間は短くすることでシャキシャキの食感を残しつつ、クセが少ない美味しいピクルスが出来上がります。茎は火が通っているので、ピクルス液の浸透が早いです。長時間漬け込みすぎると酸っぱくなるので注意してください。

モチモチ食感のベーグルにアレンジした人気のレシピです。若ごぼうは、下茹でしてから冷凍保存することが可能です。ベーグルに使用するのは冷凍保存した葉を使うので、好きなタイミングで作れます。ハムやトマトやきゅうりなどの野菜に、チーズなどをはさむと更に美味しさが増すのでおすすめです。

若ごぼうの特徴と下処理方法を解説しました。下処理をすることで苦味を抑えて美味しい料理ができるので必ずおこなってください。牛肉を使った煮物や天ぷらは、ご飯の主食として大活躍するレシピです。また、きんぴらはお酒の肴やお弁当のおかずとしておすすめです。本記事を参考に、ぜひ様々なレシピにチャレンジしてください。