美味しいタルト生地「パートシュクレ」の作り方をマスターしよう！

美味しいタルトに欠かせない食材といえば、タルト生地です。サクサクとした食感のタルト生地は、フルーツやクリームの味を引き立て、美味しさの決め手になります。本記事では、タルト生地の基本とも言えるパートシュクレの作り方を紹介します。美味しいパートシュクレを作りたい方は必見です。

同じように見えるタルト生地ですが、実は食感や味が異なる3つの種類があります。作るタルトの種類に合わせて生地を選ぶと、より美味しいタルトを作ることができます。タルト生地の中で最もよく使われるのが、パートシュクレです。フランス語で砂糖という意味を持ち、バターより砂糖の分量が多いため、サクサクとした食感が特徴です。

タルト生地の中で最もベーシックで、どんなタルトにも合わせやすいです。目が詰まったしっかりとした生地で、それ自体も甘めになっているので、フルーツを合わせたタルトによく用いられます。

パートサブレは、砂糖よりバターの割合が多い生地です。パートサブレの作り方は、冷やしたバターと小麦粉を合わせてサラサラにしてから、卵などの液体を加えます。それにより小麦粉に水を加えた時に生まれるグルテンの発生が抑えられ、サクサクとした軽い口当たりに仕上がります。

パートサブレは砂という意味で、ほろほろと口の中で崩れやすいことから名づけられました。しっかりバターの香りを感じられるので、型抜きクッキーとして食べられることもあります。フルーツとの相性が抜群で、タルトタタンなどに使われます。バターの風味や食感をより楽しみたい時は、パートサブレを選ぶと良いでしょう。

パートブリゼは、フランス語でもろいという意味を持つ生地です。冷たいバターに粉類を合わせ、水を加えて混ぜて作られます。卵を加えずに作られるので、やや固めで乾燥した状態で焼き上がります。

使う砂糖の量も少なく、甘さも控えめです。弾力があって崩れにくいため、キッシュなどお惣菜系タルトとの相性が良いです。またチョコレートタルトなど甘いタルトに使うことで、甘さのバランスを調整することができます。

基本のパートシュクレに必要な材料は、バターと砂糖、卵黄、薄力粉、アーモンドパウダーです。バターに砂糖を入れて泡立て器ですり混ぜ、卵黄を入れて混ぜます。

ふるった小麦粉とアーモンドパウダーを加えて混ぜたらひとかたまりにし、冷蔵庫で1時間程度寝かせてください。時間がある時は1晩寝かせても良いでしょう。これで基本のタルト生地の完成です。

生地を冷やしたら、打ち粉をした台の上で、生地が均一になるように伸ばします。型に敷き込み、余分な生地を綿棒を転がして切り落とします。しっかりと側面を密着させ、フォークなどで穴を開けます。1時間程度冷蔵庫で休ませると、焼き縮みを防ぐことができます。180度に予熱したオーブンで40分～50分焼いたら完成です。

キッシュなどに用いる場合は、生地の浮き上がりを防ぐためにタルトストーンを入れ、30分程度空焼きしてください。粗熱が取れてからフィリングを入れ、再度焼き上げたら出来上がりです。

生地をしっかりと練るように作り上げるのが、美味しく作るポイントです。切るように混ぜるのではなく、ボウルに生地を押し付けながら、しっかりと混ぜ合わせましょう。余った生地は、サブレとしてそのまま焼いたり、ミニタルトにしても美味しいです。冷蔵庫で5日、冷凍庫で2週間程度は保存できるので、多めに作っておくのも良いでしょう。

パートシュクレをマスターすれば、フルーツタルトなどさまざまなタルトが作れるようになります。一見難しそうですが、材料も手順もシンプルになっているので、これを機にぜひ挑戦してみてください。美味しいタルトを作って、家族や友人にお披露目してみましょう。