3層の「魔法のケーキ」の作り方を伝授！コツを掴んで美味しく頂こう

フランス発祥の、3種類の食感が1つのケーキで楽しめる魔法のケーキを知っていますか？フランスではメディアで紹介され、レシピ本の注文が殺到した人気のケーキです。日本でも、不思議な食感が人気を呼び、今注目を浴びています。

作るのは難しいイメージがありますが、コツをつかめば家庭でも簡単に作ることができます。この記事では、美味しい魔法のケーキの基本のレシピや作り方のコツを紹介します。

魔法のケーキは、スイーツの本場フランスで生まれ、人気となったケーキです。魔法のケーキは、上がスポンジ、中央はカスタード、下はプリンと全く違う食感の生地が3層になっており、1つのケーキで3種類の食感が楽めることが特徴です。

綺麗に層に分かれていることで、食べた時に口の中で不思議なハーモニーを生み出します。フランスでは、マジックガトーと呼ばれています。

魔法のケーキは、フランス南部のランド地方にある伝統的なお菓子、ミヤスをベースに考案されました。ミヤスは、プリンのようなしっとりした食感の生地に、ベーキングパウダーを入れて膨らませたお菓子です。素朴な甘みとどこか懐かしい味わいに、香りづけに入れられたレモンの皮やオレンジの皮の香りがアクセントになっています。

ミヤスを作る際の卵を卵黄と卵白にわけ、卵白を泡立ててメレンゲにして混ぜ方を工夫しました。その結果、3つの層に分かれるケーキになったのです。

【材料】（18cm型）

• 卵…3個
• 砂糖…90g
• 水…大さじ1
• バター（溶かしたもの）…90g
• 薄力粉…90g
• バニラエクストラクト…小さじ1
• 塩…ひとつまみ
• 牛乳（常温）…375ml

バニラの香りをふんわりとつけた魔法のケーキレシピの材料です。バニラエクストラクトがない場合は、バニラエッセンスでも代用可能です。材料は、基本的なものばかりですので、スーパーなどで揃えやすいでしょう。ただし、美味しく作るためには分量を的確に守ることが重要です。

下準備として、牛乳は常温で使うため、使う分を冷蔵庫からあらかじめ出しておきましょう。また、バターは溶かした状態のものを使いますので、レンジで温めて溶かしておきましょう。

【作り方】

1. 卵を卵黄と卵白にわけ、卵白は冷蔵庫で冷やしておく。
2. 卵黄に水、砂糖を加えて泡立て器で混ぜる。
3. 溶かしバターを加えながら更に混ぜる。
4. 薄力粉を加えて粉っぽさがなくなるまで混ぜる。
5. バニラエクストラクト、塩を加えて混ぜる。
6. 牛乳を加えながら混ぜる。
7. 卵白を泡立てて固めのメレンゲを作る。
8. 生地にメレンゲを加えてさっくり混ぜる。
9. ケーキ型にバターを塗り、生地を流し入れる。
10. 150℃のオーブンで50分焼く。
11. 型から取り出して2、3時間常温で冷ます。
12. 仕上げにシュガーパウダーを振って完成。

生地のメインの味付けは砂糖とバターですが、塩を加えることで味にメリハリをつけ、甘さを引き立たせることができます。焼き上がりの生地はふわっとしていて漏れやすいので、底が抜けるケーキ型ではなく底のあるケーキ型を使ってください。

薄力粉にココアパウダーや抹茶パウダーを混ぜたり、チーズを加えたり、生地を流し込む前にブルーベリーなどを敷いたりすることで、アレンジもさまざま試すことができます。

魔法のケーキで重要なポイントは、しっかりと固いメレンゲを作ることと、生地にメレンゲを加えた時に混ぜすぎないことです。メレンゲを作る際、泡立て器に油分が付着していると上手く作れません。生地を混ぜる泡立て器と別のものを使うか、続けて使う時は洗剤でしっかり洗って使うようにしましょう。また、卵白を冷やしておくと作りやすいです。

生地にメレンゲを加えた後は、混ぜすぎないようさっくりと全体を混ぜる程度に留めましょう。生地の上にメレンゲが浮かんでいる状態で焼き上げることで、綺麗な層を作ることができます。

食感の違う3層の生地が楽しめる、フランス発祥の魔法のケーキ。綺麗な層にするためのポイントを押さえれば、基本的なお菓子作りの材料だけ、さらに混ぜるだけで簡単に人気のケーキが作れます。シンプルなバニラ風味のケーキはもちろん、ショコラや抹茶など、アレンジもさまざまです。ぜひ魔法のケーキを作ってみてください。