2021年06月17日公開
2024年11月11日更新
サラダの語源は英語ではない?各国の発音やサラダ本来の意味をリサーチ!
サラダの語源が英語ではないのは本当なのか、リサーチしました。サラダの本当の語源や本来の意味について解説します。また、英語やフランス語ではどのように使われるのか、スペルと発音、メニューでの使い方もまとめました。
サラダの語源が英語ではない理由や各国の発音について紹介!
塩を振った野菜。それがサラダの語源 pic.twitter.com/M9a9Gd23oz
— S@*C / しらんがな (@ultrasaw) June 15, 2020
食事の副菜メニューとして、定番の存在であるサラダ。馴染みの深いものですが、サラダという言葉がどういう意味で、どの国の言葉から来たのか考えたことはありますか?日本では英語が語源のメニューや料理が多いため、英語のように思えますが、実は別の言葉が語源だったのです。
この記事では、サラダというメニューの語源や意味、そして英語やフランス語ではどう言うのかについてまとめました。
サラダの語源が英語ではない理由
英語では発音や意味合いが少し異なる
サラダチキンの語源ってなに pic.twitter.com/BsTata11w1
— ゴンザレス武田 (@takedative_man) February 4, 2021
サラダを意味する英語はsaladです。これには野菜を塩や油、酢などの調味料で和えたものという意味があります。野菜を盛り合わせた料理というだけでなく、ドレッシングなどの調味料がかかっているという意味合いの方が強いです。日本では、生の野菜を盛り合わせただけでもサラダと表しますので、少し日本語と意味合いが異なります。
サラダの語源はラテン語といわれている
「サラダ」について
— tenpurasoba (@tenpurasoba4) July 11, 2020
語源的には、ラテン語の塩”sal ”に由来するサラダ。中世”salade”と綴り、生野菜を調理したものを凡そ意味するものだったようです。17世紀頃から卵、鶏肉など野菜以外の素材を使うサラダ、18世紀からはフルーツを使うサラダが出てきました。 pic.twitter.com/WrbbBYi6dN
サラダの元々の語源は、多くのヨーロッパの言語の元ともなっているラテン語といわれています。ラテン語が使われていた古代ローマやギリシャでは、野菜に塩をかけて食べる習慣があったそうです。ラテン語でその塩を意味するsal(サル)、または塩を加えるという意味のsalare(サラーレ)がサラダの語源となります。
語源となる言葉の意味を見ても、野菜そのものよりも、野菜に塩などの調味料をかけるという意味合いが強い言葉です。このことから、野菜を盛り合わせた料理ではなく、野菜に調味料を振って味付けをした料理がサラダの元々の意味といえるでしょう。
サラダの各国の発音とスペル
発音とスペル①英語
サラダの語源はラテン語の「塩をかける」、つまりサラダ塩は言わば原点回帰…
— カゼイ (@casei_trek) May 22, 2021
うっすら柑橘のフレーバーが付きつつも野菜の味を邪魔しない控えめな調味料だったよ pic.twitter.com/opZSKokm13
英語では、サラダのスペルはsaladです。発音はサァラァドゥとなり、日本語とは異なります。アの部分はアとエの中間音となり、ドゥの部分は破裂音ですので、ほとんど発音しません。日本語のサラダでは通じないので、注意しましょう。
また、火を通さない料理ですので、動詞と組み合わせて使うにも注意が必要です。saladと一緒に使う動詞はmakeかmixが使われます。cookは火を通して調理するというニュアンスが含まれるため、saladとは組み合わせて使いません。
発音とスペル②フランス語
☑サラダの語源は塩
— Odoroki_Yakiika (@Odoroki_Sakiika) November 9, 2019
☑じゃがいもは野菜
よって野菜サラダ pic.twitter.com/5UDcNHqUlk
フランス語でのスペルはsaladeとなり、読み方はサラードゥまたはサラードとなります。こちらもまた日本語での発音とは異なり、ドゥの部分はほとんど発音しません。日本でも、明治時代サラダは外国人向けのメニューだったため、メニュー表にはsaladeが使用されていたことがあります。
フランス語では、サラダというとレタスやチシャなどのサラダ菜だけを盛り合わせた料理になります。さまざまなドレッシングや地域で作られるニース風などのサラダには固有の名詞が存在するので、フランスのレストランで注文する時は、saladeよりも固有名詞での注文が多いです。
発音とスペル③その他の国
〜サーモンのマリネと豆腐のサラダ〜
— 加藤優希 (@youkey1993) June 17, 2020
語源は塩を意味するラテン語「sal」を由来とするフランス南部のプロヴァンス語の「salada」となりフランス語「salade」を経て英語「salad」となった。伝言ゲームミスったみたい。#StayHome #男子ごはん #料理 #男飯 #おうちディナー pic.twitter.com/fckAbPw23h
サラダを意味する言葉は、ほかにドイツ語やイタリア語、ポルトガル語、ギリシャ語が存在します。ドイツ語ではスペルはsalatとなり、発音はザラートです。フランス語や英語と同じく、トの部分はほとんど発音しません。イタリア語ではスペルはinsalataで発音はインサラータです。他の言語とはスペルや発音が大きく異なっています。
ポルトガル語でのスペルはsaladaで、発音はサラーダです。他のヨーロッパ言語に比べると、日本に最も近いスペルと発音といえます。ギリシャ語でのスペルはσαλαταで、発音はサラタです。スペルはギリシャ文字ですので読むのは難しいですが、発音は日本のサラダとよく似ています。
サラダの語源や英語の正しい発音を覚えておこう!
サラダの語源はラテン語で「塩をふったハーブ」を意味するherba salataから。つまり「塩をふった」ことがサラダの名の由来である。 https://t.co/Ax8LjVIDoe pic.twitter.com/UbGoLplCjW
— 川崎 景介 (@kawasakikeisuke) May 6, 2017
普段何気なく食べているサラダ。日本では生野菜を盛り合わせた料理というイメージがありますが、語源から考えると、野菜に塩や酢などの調味料をかけた料理という意味合いの言葉です。英語圏やフランス語圏でもほぼ同じ意味の単語ではありますが、発音が違うので、もし他の国の言葉でメニューを頼むことになった際には注意しましょう。