2019年04月02日公開
2024年09月10日更新
カルパッチョはマリネと違う?意味や由来は?ソースのレシピも紹介
カルパッチョとマリネは似ていますがどんなところが違ってくるのでしょうか?イタリアが発祥と言われているカルパッチョとマリネの違いについてや意味、由来について、カルパッチョの作り方やおすすめのソースレシピなど詳しく紹介します。カルパッチョは盛り付けも華やかにする事でさらに食欲をそそり、パーティなどでも活用することができる一品でもあります。カルパッチョとマリネの違いについて知り、これから作る際に役立てましょう。
目次
カルパッチョとは?マリネと何が違う?
カルパッチョとマリネとは見た目が似ていますが、どんな違いがあるのでしょうか?カルパッチョとマリネのそれぞれの料理の意味やカルパッチョの作り方、おすすめのカルパッチョソースで魚に合うレシピ、肉に合うレシピ、盛り付けのコツなどについて詳しく紹介します。
カルパッチョとマリネの違いについて知ることで、これからカルパッチョやマリネを作る際にもいろいろ活用することができます。
カルパッチョの由来
カルパッチョという料理名にはどんな由来の意味があるのでしょうか?名前が付いた時の由来の意味について詳しく紹介します。
イタリアの画家の名前からの由来
カルパッチョという料理名はイタリアの画家の名前が由来の意味とも言われています。由来となった画家の名はヴィットーレ・カルパッチョと言い、鮮やかな色の特に赤色を使って風景や、街並み、人物画などを書いていた画家になります。
ヴィットーレ・カルパッチョ氏の絵の色使いが、生の牛肉を薄切りにした赤色、ソースの白色がとても料理の色使いと似ていることから、料理名にヴィットーレ・カルパッチョ氏の名を取り、カルパッチョと名付けたのが由来の意味とされています。
生誕祭からの由来
カルパッチョという料理名には他にも由来の意味とされている話があります。それは、イタリアで開かれたヴィットーレ・カルパッチョの誕生祭展の時のことです。シェフの知人が加熱してある牛肉の料理を医師から食べないように言われていました。
その方のために作った料理にはまだ名前を付けておらず、生肉とマヨネーズを使った料理だったのですが、作ったシェフが、誕生祭に飾ってあった赤と白のバランスの良いヴィットーレ・カルパッチョの絵を見て、料理名にカルパッチョと名付けたのが由来の意味とされています。
カルパッチョとマリネの意味の違い
カルパッチョとマリネは見た目が似ていますが、違った料理になります。カルパッチョとマリネの料理の意味の違いについて詳しく紹介します。カルパッチョとマリネの違いについて知ることで、おもてなしの際にも役立ちます。
カルパッチョは料理名
カルパッチョの特徴として、本来は生の薄切りにした牛肉のマヨネーズを使ったソースをかけた物をカルパッチョと言いますが、最近では、牛肉よりもお刺身を使った和風の物が作られることが多いです。
イタリアが発祥のカルパッチョになりますが、日本でやはり日本人好みの物にアレンジされ、オリーブオイルや、塩、レモン汁などを使ったソースでさっぱりと仕上げるレシピが人気になっています。また、カルパッチョとは意味として、由来からも分かるように料理名になります。
基本のカルパッチョの作り方
基本的なカルパッチョの作り方として、材料にはお好みの生食用のお刺身を使い、玉ねぎやベビーリースなどこちらもお好みの野菜を使って作ります。味付けにはエキストラバージンオイルやレモン汁、岩塩、ブラックペッパーなどを使い味をソースを作り整えましょう。
カルパッチョをのせる皿はあらかじめ冷蔵庫などで冷やして置き、お刺身などきれいに盛り付けした後に、薄くスライスして水にさらした玉ねぎやベビーリーフなどの野菜をのせて、最後に、カルパッチョソースをまわしかけるのが基本的なカルパッチョになります。
マリネは調理方法のひとつ
マリネとは、食材を酢などを使って漬けて、食材を柔らかくして食べる方法になり、料理名というよりも料理方法の名前になります。
野菜だけでなく、魚類などお好みで酢やレモン汁、ワインなどを使って食材を漬け込むことで美味しく食べることができる調理法になります。また、漬け込むことで、カルパッチョはすぐに食べる料理になりますが、マリネは保存することができます。
基本のマリネの作り方
基本的なマリネの作り方を紹介します。作り方はまずはじめにお好みの食材として野菜や魚などに、ボウルなどを使ってオイルと酢と砂糖を1:3:1.5の割合で調合し、調合したところに塩を少々加えて作ります。マリネ液はお好みで、はちみつを加えたり、にんにくを加えたり、ハーブを入れたりすることもおすすめの作り方です。
出来上がったマリネ液に、お好みの食材を入れて漬け込むだけの作り方になりますが、食材の旨味を引き出す美味しい料理方法になっています。
魚・魚介類のカルパッチョにおすすめのソースレシピ
魚や魚介類のカルパッチョにあうおすすめのソースレシピとは、どんなレシピになるのでしょうか?おすすめの魚や魚介類にあうソースレシピを色々紹介します。ぜひ、作り方を参考に作ってみましょう。
さっぱりジュレソース
- A水1/2カップ
- A固形スープの素1個
- A粉ゼラチン小さじ1/2
- B白ワインビネガー大さじ2
- B塩適量
- Bコショウ適量
- C玉ねぎ1/4
- Cケーバー大さじ1
- Cオリーブオイル大さじ1
- Cレモン汁小さじ1
- C塩適量
- Cこしょう適量
- 鍋にAの材料を入れて弱火でかけます。沸騰しないようにしながらかき混ぜて、ゼラチンを溶かしましょう。火を止めて粗熱をとります。
- Bの材料を加えて鍋底を氷水で冷やしながらよく混ぜて、とろみがついたらバットに移して冷蔵庫で冷やし固めます。
- ジュレソースが出来上がったところで、ジュレソースに合うタコや帆立、ミニトマトなどをきれいに盛り付けて、Cの材料をボウルで混ぜてタコや帆立の上にのせ、最後に、ジュレソースをかけたら出来上がりです。
カルパッチョをジュレソースにすることで、食材の風味を引き立ててくれ、また、カルパッチョ自体の見た目も華やかになります。ソースをひと手間かけてジュレにするレシピを参考にして、カルパッチョを味わってみましょう。
マスタードソースカルパッチョ
- ポン酢小さじ2
- 粒マスタード小さじ1
- オリーブオイル小さじ1
- サーモン120g
- 大葉適量
- スプラウト適量
- ボウルにポン酢と粒マスタード、オリーブオイルを混ぜ合わせます。
- マスタードソースに合うサーモン、彩やサーモンの風味に合う大葉を交互に皿に盛り付けます。
- 最後にマスタードソースをかけ、皿の中央にスプラウトを盛り付けたら完成です。
食べる際には、スプラウトを一緒に巻いて食べると栄養バランスも良くなります。ソースにマスタードが入ることで、カルパッチョがお酒のつまみにもなる一品のレシピです。
バルサミコ酢のカルパッチョ
- オリーブオイル適量
- バルサミコ酢適量
- すりおろしたパルミジャーノ適量
- 薄切りにしたパルミジャーノ適量
- プチトマト5個
- お刺身用魚150g
- 新玉ねぎ1/2個
- 塩コショウ適量
- バジルの葉数枚
- ボウルにオリーブオイル、バルサミコ酢、すりおろしたパルミジャーノを入れて混ぜ合わせたらバルサミコ酢ソースの出来上がりです。
- バルサミコ酢ソースは魚系のお刺身によく合うので、お好みのお刺身を用意します。
- お刺身を2cmぐらいの厚さに切り、塩コショウをしてお皿に盛り付けします。
- 新玉ねぎをスライスして水にさらし、真ん中に盛り付けます。
- プチトマトは半分または1/4に切り、バジルも小さくちぎり、お刺身の上に盛り付けし、最後にバルサミコ酢ソースをかけたら完成です。
肉類のカルパッチョにおすすめのソースレシピ
肉類にあう、おすすめのカルパッチョソースとはどのようなソースになるのでしょうか?肉類にあうおすすめのソースレシピを詳しく紹介します。作り方を参考に、肉類のカルパッチョソースを作ってみましょう。
わさびカルパッチョソース
- ポン酢大さじ2
- 練りわさびお好みの量
- オリーブオイル大さじ1
- ローストビーフなどの肉類
- ボウルにポン酢、練りわさび、オリーブオイルを混ぜ合わせ、和風のわさび入りカルパッチョソースの出来上がりです。
- ローストビーフなどのお好みの肉類を皿に盛り付けし、1で作った和風のわさび入りカルパッチョソースをかけたら完成です。
ローストビーフなどの肉類にぴったりのわさび入りの和風カルパッチョソースは、わさびとポン酢が混ざり合うことでさっぱりとそして、ピリッとした辛さが大人っぽい味に引き出してくれます。おもてなしメニューの一品としてもおすすめのレシピになります。
アンチョビのカルパッチョソース
- 卵黄3個
- エキストラバージンオリーブオイル145cc
- 赤ワインビネガー大さじ1
- 冷水大さじ1
- アンチョビの塩漬け1枚
- 塩適量
- こしょう適量
- お好みの肉類または生ハム適量
- 盛り付け用の野菜適量
- 卵を茹で卵黄を取り出します。塩を一つまみとこしょう、塩抜きをしたアンチョビ、赤ワインビネガーをミキサーにかけます。
- 良く混ざったら、エキストラバージンオリーブオイルを加えよく混ぜたら、アンチョビソースの完成です。
- 皿に肉類をのせ、お好みの野菜を盛り付けて、アンチョビのカルパッチョソースをかけたら完成です。
アンチョビと卵黄を混ぜ合わせてソースを作ることで、ソースの色も鮮やかになり、また、アンチョビの塩加減がまろやかになり、肉類にとっても合うソースになります。また、赤ワインビネガーが入ることで酸味があり、さっぱりとしたカルパッチョになるおすすめのソースレシピになります。
赤ワインのカルパッチョソース
- Aしょう油大さじ2
- A赤ワイン大さじ3
- Aはちみつ小さじ2
- Aにんにく1片
- ローストビーフなどのお好みの肉類適量
- クレソン適量
- フライパンにAの材料をいれて、混ぜながら煮詰めてソースを作ります。粗熱をとったら赤ワインソースの出来上がりです。粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やすと良いです。
- 冷やした皿にお好みの肉類を並べて、冷蔵庫から取り出した赤ワインソースをかけて、クレソンを散らしたら、赤ワインソースのカルパッチョの完成です。
肉類にとっても相性の良い赤ワインを使ってソースを作ることで、高級感のあるカルパッチョを作ることができます。ローストビーフだけでなく、生ハムなどにも合うソースになっているので、アレンジしながらカルパッチョを使ってみるのも良いかもしれません。肉類のカルパッチョを作る際には、おすすめのソースレシピとなっています。
カルパッチョをイタリアン風に盛り付けるコツ
カルパッチョをイタリアン風に盛り付けるにはどんなコツがあるのでしょうか?食材や色、空間などの上手く使ってきれいに盛り付けるコツにつて紹介します。コツを知ることで、カルパッチョをただ作るだけでなく、さらに美味しく、美しく作ることができます。
メインの食材を決めよう
カルパッチョをイタリアン風に盛り付けるコツの1つとして、メインの食材を決めましょう。カルパッチョのメインの食材としてよく使われるのが、魚系のお刺身や肉類で言えば、ローストビーフや生ハムになります。
カルパッチョの発祥は生肉になりますが、生肉を食べるのには危険性があるので、肉系のカルパッチョを作る場合には、ローストビーフや生ハムをおすすめします。お刺身もローストビーフも薄切りにすることで、きれいに盛り付けすることができます。
赤・黄色・緑を意識する
カルパッチョをイタリアン風に盛り付けつコツの1つとして、赤、黄色、緑を意識するようにしましょう。赤、黄色、緑の3色は食欲をそそる基本的な3色になります。お弁当などを作る時もそうですが、この3色は基本として、意識して取り入れるようにしましょう。
赤には、野菜で言えば、トマトやパプリカを入れるようにしたり、また、赤身の刺身や肉類も赤になります。黄色にはやはりパプリカやレモンなどを取り入れるようにしましょう。緑には、葉野菜などを取り入れ、レタスやスプラウト、パセリなどを入れることで鮮やかな色になります。
ソースで皿の空きスペースも演出
カルパッチョをイタリアン風に盛り付けるコツの1つとして、ソースを使って皿の空きスペースを演出するようにしましょう。皿の空いた所に、ソースをたらすだけで、おしゃれに、そして鮮やかに演出することができます。
また、ソース以外にも、盛り付ける際には、メインとなる食材を円を描くように皿に盛り付けたり、葉野菜は高さを変えて盛り付けしてみたりと盛り付けの位置も考えながら配置することで、さらに見栄えも良くキレイに盛りつけをすることができます。
カルパッチョはアレンジが楽しめるイタリア料理!
カルパッチョとマリネの違いについてなど紹介しましたが役に立てたでしょうか?カルパッチョは、ソースもいろいろアレンジして作ることができ、レパートリーも幅広い料理の1つです。
食卓に並べるうえで、カルパッチョとマリネの違いを知ることでさらにレシピなど活用して美味しく食べることができます。パーティーメニューにもおすすめの1品になるのでぜひ、作り方を参考に作ってみましょう。