2021年05月30日公開
2024年11月11日更新
うなぎの焼き方は関東・関西で違う!見た目や味にどんな違いが?
関東風と関西風で異なるうなぎの焼き方について、特徴や調理法を紹介します。うなぎの捌き方から焼き方まで、調理の工程を地域ごとに詳しく解説。見た目や味にそれぞれどのような違いがあるのかについてもまとめました。
「うなぎの焼き方」の地域による違いを解説!
すごい名店を見つけたよ!
— かとうですよ (@pakupakumeshi) February 20, 2020
高田馬場にある角家さんのランチで静岡県浜名湖の鰻を関東風と関西風で食べ比べが出来るんです😊😊
それぞれの焼き方での個性ある美味しさがすごく面白い!!
鰻の焼き方は紛れもなく一流の職人技だった。
その美味しい鰻を2,600円で食べれるコスパが恐ろしかった。 pic.twitter.com/yGvTnEURDm
土用の丑の日の定番としても有名なうなぎ。暑い日に精力をつけるために食べるという伝統が日本では広く根付いており、地域を問わず全国で食べられる魚です。蒲焼きや白焼きなど色々な調理法がありますが、実は焼き方や捌き方は日本全国で統一されておらず、関東と関西によって工程や味つけが大きく違います。
関東風と関西風では、どのような違いがあるのでしょうか?この記事では、うなぎの調理法や味、見た目について、地域ごとの違いを紹介します。
うなぎの打ち方や見た目の違い
うなぎを調理するには、まず捌くところから始まりますが、捌き方も関東と関西で違います。江戸時代から伝わる地域ごとの背景が感じられる他、それぞれの地域での調理に適した捌き方です。どのように違うのかを比較してみましょう。
関東風は背開き
八べえ@亀戸天神参道
— ポンキチ (@ponkichi15jp) October 19, 2019
鰻白焼
青うなぎ
天ぷら盛り合わせ
鰻の焼き方が蒸焼(関東)地焼(関西)から選べるって事で白焼は、関西鰻重は、関東で!
白焼は、外側がカリッとして中がトロッと鰻重は、フワトロで旨旨👍
天ぷらもサクサクで旨い🍤
うなぎラーメン注文忘れた😱再訪時に🍜
美味しかったよ😋👍👍👍 pic.twitter.com/2pS4UWCD1B
関東の場合は背開きでの捌き方が主流です。関東は武家社会が中心であったため、腹開きは切腹を連想させることから、背開きが主流になったという説があります。背開きは身の形が崩れにくいため、関東での調理法に適した開き方です。
また、関東では魚は頭を落として焼くのが一般的であり、串を打つ時は竹串で身と皮の間を縫うように打つという違いもあります。関東風は焼き時間が短いため、竹串でも串が燃えないためです。
関西風は腹開き
今日は、豪勢に川〼のうなぎ!!
— まんぷく (@vk7_7) December 27, 2020
やっぱりここのうなぎはうまい!!
焼き方は関西風!!香ばしさが抜群!!もちろん肝焼きもプリプリで最高!!やっぱり浜松でうなぎと言ったらここ!!
うまぁぁぁぁぁぁい!!!#浜松 #うなぎ #川〼 #関西風 pic.twitter.com/anUKGaEugQ
関西の場合は、腹開きで捌かれます。関西は商人の多い街であったため、商人同士腹を割って話すという思いから、うなぎも腹開きが主流になったという説があります。腹開きで捌くと身がふっくらと仕上がるので、関西風での調理法に適している捌き方です。
関西では魚を尾頭付きで食べるのが一般的であるため、うなぎも頭や尾ひれなどがついたまま焼きます。串は焼いている間に燃えてしまわないよう金串を使い、波打たせずそのまま串刺しにするように串を打ちます。
うなぎの焼き方や味わいの違い
次に、メインの調理工程の違いを見てみましょう。一番大きな違いは蒸すという工程を挟むか挟まないかです。それによって味付けも異なります。どちらの味付けが好みか、食べ比べてみるのも良いかもしれません。
関東風は江戸焼きでさっぱりとした味わい
昼メッシ!鰻重【福】4,300円。うなぎ和友@新小岩。営業終了間際に滑り込みセーフ。これでもかと積み上げられた山盛りの鰻は関東風の焼き方でフワッフワかつトロけるもの。ウンメェ〜!最高。米もかなり量が多く大満足です。大好物のうなぎをたらふく食って桃山みらいになった。また食べに来ましょうね pic.twitter.com/uFujN4Cfx7
— ふぁてちゃ提督@4/3シャニ3rd名古屋現地 (@fatechan) February 17, 2021
関東風の江戸焼きでは、一度白焼きにしたものを蒸してから、たれをつけて蒲焼きにします。蒸すようになったのは、江戸の川は泥が多く身が泥臭くなってしまっていたことや、脂が多かったためです。関東風の江戸焼きで焼いたうなぎは、箸で皮を裂くことができるほど、身が柔らかくとろとろになっています。
また、関東では小さいサイズのうなぎが使われ、身もそこまで厚くはありません。そのため、表面に味がつけば良く、あまり煮詰めていないサラッとしたたれを使います。しかし、脂が多すぎるとたれが絡みません。蒸す工程を挟むことで、余分な脂が落ちてふっくらとした焼き上がりになり、たれがよく絡んでくれるようになるのです。
関西風は地焼きでコクのある味わい
うなぎ
— 1_4_onpu (@1_4_onpu) February 13, 2021
関西風の焼き方が好きなので蒸らしなしで
白焼きとタレ
炭火で炙りました(*´﹃`*)冬のうなぎは んまいです#エオルゼア調理部 pic.twitter.com/cmlsMY3MBB
関西風の地焼きでは、関東風のように蒸す工程は含まず、長時間かけてじっくりと何度も裏返しながら焼いていきます。関西地域の川は清流が多く、うなぎの身が泥臭くなかったことや、脂が多くなく焼いていくことで適度に落ちてくれるためといわれています。
関西ではサイズが大きく身も厚いものが使われるため、たれが濃いめです。水あめなどを含めて煮詰めることでとろみもあるため、脂の乗りがよくてもたれが絡みます。
また、関西風はご飯の上に乗せる関東風の食べ方と違い、ご飯の間に挟んで食べていたので、ご飯に挟むことが蒸しの代わりにもなっています。長時間焼くことで、皮はパリパリ、身はふっくらと二つの食感が楽しめる焼き上がりです。
うなぎの焼き方から味の違いと地域色を感じよう!
そうそう、今日いい鰻屋見つけたんすよ。
— 静にゃん・ポーター・ブリッジズ (@sei_0w0) May 24, 2021
ちょっと前にがっかり鰻食ってからずっと満たされなくってさ。
ここはしっかり香ばしくて良かった。焼き方も関東風関西風選べるみたいで、さらに白焼きもあったし。
また行こう。
(一枚目は早く食べたかったので焦ってちょっとぼかし過ぎたね pic.twitter.com/XGwKddhsXW
日本全国で広く色々な調理法で食べられるうなぎですが、関西風と関東風では焼き方や味付けが全くことなります。それぞれの違いを知ることで、よりうなぎを美味しく楽しめることでしょう。専門店によっては注文時にそれぞれの焼き方を選べたり、両方を食べ比べることができる店もありますので、ぜひ味わいの違いを試してみてください。