冷麺の原料とは?ゴムのような食感の正体を解説!どんぐりという噂は本当?

韓国冷麺と盛岡冷麺の原料について詳しくまとめました。それぞれの冷麺の原料や特長、具材、辛さなどを比較しながら、分かりやすく解説していきましょう。家でも簡単に作ることができる、韓国冷麺と盛岡冷麺の人気レシピも紹介します。

冷麺の原料とは?ゴムのような食感の正体を解説!どんぐりという噂は本当?のイメージ

目次

  1. 1冷麺の原料はなにか詳しく解説!
  2. 2冷麺の種類と原料
  3. 3韓国冷麺と盛岡冷麺の原料以外の違いは?
  4. 4冷麺のおすすめ人気レシピ
  5. 5冷麺の原料は韓国冷麺と盛岡冷麺で異なる!

冷麺の原料はなにか詳しく解説!

冷麺は喉越しが爽やかで、ツルツルとした麺に独特のスープが絡み、さっぱりした味わいが魅力の料理です。

本記事では盛岡冷麺と韓国冷麺の原料を中心に、ぞれぞれの特長を徹底調査しました。これらの2つの冷麺は、一見似ているようではっきりとした原料の違いがあるので、一緒に見ていきましょう。どんぐりが原料のどんぐり麺についても解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

冷麺の種類と原料

韓国冷麺(平壌冷麺)の原料と特徴

朝鮮民主主義人民共和国の平壌発祥の冷麺です。麺はそば粉、緑豆粉、でんぷん、小麦粉を原料としています。やや太めで噛み切りやすい麺が特徴です。スープはキジ肉などでとった出汁に、トンチミという大根の水キムチの汁が入っています。スープの色は薄い茶色に仕上がっており、カラシと酢を加えて食べるのが、美味しさの秘密だそうです。

韓国冷麺(咸興冷麺)の原料と特徴

咸興発祥の冷麺で麵はそば粉を主原料として、トウモロコシやジャガイモなどのデンプンを加えています。細めの麵で平壌冷麺よりコシが強く、少し噛み切りにくい食感です。麺をツルツルと食べるイメージになります。また、スープがないのが特徴で、コチュジャンをベースとした赤くて辛いタレを絡ませて食べるスタイルです。

盛岡冷麺の原料と特徴

盛岡冷麺は朝鮮半島出身の麺職人が、日本に渡って生み出したメニューです。朝鮮半島を代表する韓国冷麺2種の良いところを、融合させて作ったのが盛岡冷麺だといわれています。

麵は小麦粉とデンプンを原料としています。白っぽい色でコシがあり、太麺であるのが特徴です。開発された当初は麺のコシがあまりにも強く、ゴムのような麺などと言われる時期もあったそうです。それから少しずつ、辛み、塩味、甘み、酸味など、日本人の口に合うように改良されてきました。今では全国区の人気冷麺として有名になっています。

どんぐり麺を使用した冷麺もある

韓国冷麺の中には、どんぐりの粉を原料にして作られた麵があります。韓国語でどんぐりのことをととりと言い、韓国ではととり冷麺が人気だそうです。

一般的な冷麺はそば粉を主原料とし、小麦粉をつなぎにして麺を作っています。ととり冷麺はそば粉を小麦粉とどんぐり(ととり)粉でつないだ麺になります。細い黒麺でしなやかなコシが特徴です。口の中で弾けるような独特の食感は、クセになる美味しさです。日本国内でも、通販で購入することができます。

韓国冷麺と盛岡冷麺の原料以外の違いは?

カロリーの違い

トッピングの具材によってカロリーは変わってきますが、平壌冷麺約500kcal、咸興冷麺約600kcal、盛岡冷麺約500kcalです。咸興冷麺はさまざまな調味料を使ったソースを混ぜる分だけ、カロリーが高くなります。

冷麺はヘルシーなイメージがありますが、意外とカロリーはあるようです。しかし、そば粉が原料である韓国冷麺は、ダイエットに最適な食品だといわれています。理由は原料のそば粉が小麦粉に比べてGI値が低いため、血糖値が上がりにくくなるからです。

そば粉は小麦粉よりも栄養価が高く、ビタミンは小麦の3倍以上、他にもカルシウムやマグネシウムも豊富に含まれています。ちなみに、小麦粉が原料である盛岡冷麺は、ダイエット食品に不向きでしょう。

辛さの違い

平壌、咸興、盛岡の中で一番辛い冷麺は、ソースに辛味調味料を使った咸興です。咸興冷麺は料理そのものが辛く、平壌冷麺と盛岡冷麺はトッピングするキムチの量によって、辛さを調節することができます。

具材の違い

平壌冷麺の具材は、味付けした肉類、ゆで卵、キムチ、錦糸卵、梨などです。仕上げに肉からとったダシと大根と水キムチ汁のトンチミを加え、冷たいスープ(ユッス)をかけて食べます。咸興冷麺の具材は、味付けした肉類、ゆで卵、きゅうりの千切りなどが主流です。コチュジャン、酢、ごま油、砂糖などを合わせたソースと麺を和えて食べます。

盛岡冷麺はキムチが具材の主体となり、牛肉のチャーシュー、ゆで卵、三杯酢漬けのきゅうりなどが添えられています。牛骨や鶏ガラからとった出し汁をかけて食べるのが一般的です。家で作る場合はお好みの具材を加えて、アレンジするのも楽しいでしょう。

冷麺のおすすめ人気レシピ

盛岡冷麺

【材料】2人分

  • 盛岡冷麺:2玉
  • ゆで卵:1個
  • カットスイカ(薄切り):2枚
  • カクテキ:60g
  • きゅうり:1/3本
  • 焼豚:100g
(A)スープ
  • 牛スープの素:3g
  • 水:400cc
  • 酢:大さじ3
  • 醤油:大さじ1
  • 砂糖:小さじ1
  • 塩:少々

【作り方】
  1. 耐熱容器に牛スープの素、水を50cc入れて混ぜ、600Wのレンジで30秒加熱します。
  2. 残りのAを加えて混ぜ、冷蔵庫で冷やします。
  3. きゅうりと豚肉は薄切りに、ゆで卵は半分に切ります。
  4. 鍋に湯を沸かし盛岡冷麺を入れて、袋の表記時間通りにゆでます。
  5. 4を水にさらして、水気を切ります。
  6. 器に5を盛ります。
  7. きゅうり、ゆで卵、焼き豚、カクテキ、スイカをのせて2をかけて完成です。

スープは市販の牛スープの素を使って、家でも簡単に作れるようにアレンジしています。牛スープの素がない場合は、鶏ガラスープの素でも代用可能です。トッピングにはスイカを使用していますが、梨やりんごでも構いません。カクテキの代わりにキムチを入れても良いでしょう。お好みに合わせていろいろとアレンジしてみてください。

鶏肉入り盛岡風冷麺

【材料】2人前

  • 冷麺(生):3玉
  • 半熟ゆで卵:2個
  • ミニトマト:4個
  • レタス:3~4枚
  • 白ねぎ(白い部分のみ):1/2本
  • キムチ(辛めのもの):お好み量
(A)スープ300cc分
  • 水:1ℓ
  • 鶏もも肉:1枚(あとで具材に使う)
  • しじみ:適量
  • 白ネギ(青い部分):1本分
  • 味りん:大さじ1
  • 塩:10g
  • 醤油:大さじ1
  • リンゴ酢:大さじ1

【作り方】
  1. 鍋に水、鶏もも肉、玉ねぎ、白ねぎの青い部分、生姜を入れて強火にかけます。
  2. 1が沸騰したら弱火と中火の間くらいして、アクを取りながら20分ほど煮込みます。
  3. 20分経過したら、砂出ししたしじみを2に加え、さらに5分煮込みます。
  4. 味りん、塩、醤油を3に加えて、沸騰させてアルコールを飛ばします。
  5. 4のスープを濾してリンゴ酢を加え、味見をして調整したら冷蔵庫で冷やします。
  6. レタスは2~3mm幅くらいの千切りにします。
  7. 白ねぎの白い部分を、白髪ねぎにカットします。
  8. ゆでた鶏もも肉を薄くスライスします。
  9. ゆでた麵は氷水でしめて、お皿に盛ります。
  10. 具材を盛り付け、5の冷やしたスープをかけたら完成です。

さっぱりとした味わいの盛岡風冷麺は、食欲がない時にもツルッと食べられます。レシピの調味料で味が薄く感じたら、醤油大さじ1、砂糖小さじ1、味りん大さじ1を足してみてください。スープ作りに少し手間がかかりますが、時間のある時に作って冷蔵庫で保存すると、1週間ほど日持ちします。

韓国スープ(平壌)冷麺&ピビン(咸興)冷麺

【材料】2人分

  • ゆでた素麺:2人分
  • きゅうりの細切り:お好み量
  • キムチ:お好み量
  • 半熟ゆで卵:2個
(A)韓国風スープ
  • めんつゆ(3倍濃縮):大さじ2
  • 水:150ml
  • にんにく薄切り:1かけ分
  • おろし生姜:1かけ
  • 酢:大さじ1と1/2
  • 砂糖:小さじ1/2~1
(B)旨辛ピビンソース
  • コチュジャン:大さじ3
  • 砂糖、酢:各大さじ2
  • 白すりごま:大さじ1
  • 生姜のすりおろし:2かけ

【作り方】
(韓国風スープ)
  1. ボウルにAの材料を全て入れて、軽く混ぜ合わせます。
  2. 1は冷蔵庫に入れて、冷やしておきます。
(ピビンソース)
  1. ボウルにBの材料を入れて、軽く混ぜ合わせます。
  2. 1は冷蔵庫に入れて、冷やしておきます。
(韓国スープ冷麺&ピビン冷麺共通)
  1. ゆでた素麺をお皿に盛ります。
  2. AのスープまたはBのソースを、1にまわしかけます。
  3. 細切にしたきゅうり、キムチ、半熟ゆで卵をトッピングして完成です。

韓国冷麺をそうめんで代用して、家にある材料で気軽に作ることができるアレンジレシピです。もちろん韓国冷麺を使用しても構いません。同じ具材で少し調味料を変えるだけで、2つの味の韓国冷麺が楽しめます。韓国風スープはあっさりとした味に、ピビンソースはピリ辛風の味付けです。ピビンソースは、刺身などにかけてもよく合います。

冷麺の原料は韓国冷麺と盛岡冷麺で異なる!

冷麺の原料について詳しく解説しました。韓国冷麺の主原料はそば粉で、盛岡冷麺の主原料は小麦粉です。どちらもコシのある食感が魅力ですが、味付けや具材などの特長もそれぞれ違います。家でも簡単に作れるおすすめレシピも参考にして、ぜひ冷麺を堪能してください。

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