冷麺の原料とは?ゴムのような食感の正体を解説!どんぐりという噂は本当?
韓国冷麺と盛岡冷麺の原料について詳しくまとめました。それぞれの冷麺の原料や特長、具材、辛さなどを比較しながら、分かりやすく解説していきましょう。家でも簡単に作ることができる、韓国冷麺と盛岡冷麺の人気レシピも紹介します。
冷麺の原料はなにか詳しく解説!
久しぶりの盛岡冷麺でした。 pic.twitter.com/5TNT8fmVwH
— 上原康樹 (@iwatesanroku) August 31, 2020
冷麺は喉越しが爽やかで、ツルツルとした麺に独特のスープが絡み、さっぱりした味わいが魅力の料理です。
本記事では盛岡冷麺と韓国冷麺の原料を中心に、ぞれぞれの特長を徹底調査しました。これらの2つの冷麺は、一見似ているようではっきりとした原料の違いがあるので、一緒に見ていきましょう。どんぐりが原料のどんぐり麺についても解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
冷麺の種類と原料
韓国冷麺(平壌冷麺)の原料と特徴
蒲田にある平壌冷麺食堂!
— さ と し (@ZGOqAjGrrVhKygM) September 26, 2020
自分史上No.1冷麺! pic.twitter.com/WfziQDceDe
朝鮮民主主義人民共和国の平壌発祥の冷麺です。麺はそば粉、緑豆粉、でんぷん、小麦粉を原料としています。やや太めで噛み切りやすい麺が特徴です。スープはキジ肉などでとった出汁に、トンチミという大根の水キムチの汁が入っています。スープの色は薄い茶色に仕上がっており、カラシと酢を加えて食べるのが、美味しさの秘密だそうです。
韓国冷麺(咸興冷麺)の原料と特徴
平壌冷麺もいいけど、咸興冷麺もいいぞ! pic.twitter.com/9gkDgayCk4
— 芦部ゆきと (@ashibenotomaya) April 27, 2018
咸興発祥の冷麺で麵はそば粉を主原料として、トウモロコシやジャガイモなどのデンプンを加えています。細めの麵で平壌冷麺よりコシが強く、少し噛み切りにくい食感です。麺をツルツルと食べるイメージになります。また、スープがないのが特徴で、コチュジャンをベースとした赤くて辛いタレを絡ませて食べるスタイルです。
盛岡冷麺の原料と特徴
盛岡冷麺の食べ納め、紫波SAにて。
— よあ (@WaiYoayoa) September 29, 2020
キムチ別なので、爽やかなスープを楽しんだあとにキムチ投入できるのが嬉しい😊
ここのきゅうり🥒は甘酢漬けだった。
パイナップルも🍍
美味しかった❣️😄 pic.twitter.com/cBinqqGH6c
盛岡冷麺は朝鮮半島出身の麺職人が、日本に渡って生み出したメニューです。朝鮮半島を代表する韓国冷麺2種の良いところを、融合させて作ったのが盛岡冷麺だといわれています。
麵は小麦粉とデンプンを原料としています。白っぽい色でコシがあり、太麺であるのが特徴です。開発された当初は麺のコシがあまりにも強く、ゴムのような麺などと言われる時期もあったそうです。それから少しずつ、辛み、塩味、甘み、酸味など、日本人の口に合うように改良されてきました。今では全国区の人気冷麺として有名になっています。
どんぐり麺を使用した冷麺もある
ととり麺(どんぐり麺)うまい pic.twitter.com/Q029kuRXk9
— 盛田 諒 (@moritakujira) February 13, 2016
韓国冷麺の中には、どんぐりの粉を原料にして作られた麵があります。韓国語でどんぐりのことをととりと言い、韓国ではととり冷麺が人気だそうです。
一般的な冷麺はそば粉を主原料とし、小麦粉をつなぎにして麺を作っています。ととり冷麺はそば粉を小麦粉とどんぐり(ととり)粉でつないだ麺になります。細い黒麺でしなやかなコシが特徴です。口の中で弾けるような独特の食感は、クセになる美味しさです。日本国内でも、通販で購入することができます。
韓国冷麺と盛岡冷麺の原料以外の違いは?
カロリーの違い
盛岡冷麺食べました😊
— ゴロウ@タイドラチャンネル🤘 (@goro_en) August 25, 2018
店員さん「お好みで少しお酢をかけてお召し上がり下さい」いや、十分酸っぱかった🤣前にも食べたことあるけど低カロリーぽいのがいいね👍#盛岡冷麺 #低カロリー #唐揚げ食べたら意味ない pic.twitter.com/3cj5vjQhEs
トッピングの具材によってカロリーは変わってきますが、平壌冷麺約500kcal、咸興冷麺約600kcal、盛岡冷麺約500kcalです。咸興冷麺はさまざまな調味料を使ったソースを混ぜる分だけ、カロリーが高くなります。
冷麺はヘルシーなイメージがありますが、意外とカロリーはあるようです。しかし、そば粉が原料である韓国冷麺は、ダイエットに最適な食品だといわれています。理由は原料のそば粉が小麦粉に比べてGI値が低いため、血糖値が上がりにくくなるからです。
そば粉は小麦粉よりも栄養価が高く、ビタミンは小麦の3倍以上、他にもカルシウムやマグネシウムも豊富に含まれています。ちなみに、小麦粉が原料である盛岡冷麺は、ダイエット食品に不向きでしょう。
辛さの違い
旦那と子供達が出かけてる間に韓国冷麺をランチ。めっちゃ辛い〜。 pic.twitter.com/1VM327wn0i
— 蒼// (@peNW5y4dthUvaSJ) August 8, 2020
平壌、咸興、盛岡の中で一番辛い冷麺は、ソースに辛味調味料を使った咸興です。咸興冷麺は料理そのものが辛く、平壌冷麺と盛岡冷麺はトッピングするキムチの量によって、辛さを調節することができます。
具材の違い
会場の近くにずっと前から気になってた冷麺屋さんがあったからいってきた🍜盛岡冷麺と韓国冷麺ってかなり味とか具材とか違うんだね💡どっちもすき😲 pic.twitter.com/YGgocmx8X6
— 五月 (@may5self) July 26, 2020
平壌冷麺の具材は、味付けした肉類、ゆで卵、キムチ、錦糸卵、梨などです。仕上げに肉からとったダシと大根と水キムチ汁のトンチミを加え、冷たいスープ(ユッス)をかけて食べます。咸興冷麺の具材は、味付けした肉類、ゆで卵、きゅうりの千切りなどが主流です。コチュジャン、酢、ごま油、砂糖などを合わせたソースと麺を和えて食べます。
盛岡冷麺はキムチが具材の主体となり、牛肉のチャーシュー、ゆで卵、三杯酢漬けのきゅうりなどが添えられています。牛骨や鶏ガラからとった出し汁をかけて食べるのが一般的です。家で作る場合はお好みの具材を加えて、アレンジするのも楽しいでしょう。
冷麺のおすすめ人気レシピ
盛岡冷麺
【材料】2人分
- 盛岡冷麺:2玉
- ゆで卵:1個
- カットスイカ(薄切り):2枚
- カクテキ:60g
- きゅうり:1/3本
- 焼豚:100g
- 牛スープの素:3g
- 水:400cc
- 酢:大さじ3
- 醤油:大さじ1
- 砂糖:小さじ1
- 塩:少々
【作り方】
- 耐熱容器に牛スープの素、水を50cc入れて混ぜ、600Wのレンジで30秒加熱します。
- 残りのAを加えて混ぜ、冷蔵庫で冷やします。
- きゅうりと豚肉は薄切りに、ゆで卵は半分に切ります。
- 鍋に湯を沸かし盛岡冷麺を入れて、袋の表記時間通りにゆでます。
- 4を水にさらして、水気を切ります。
- 器に5を盛ります。
- きゅうり、ゆで卵、焼き豚、カクテキ、スイカをのせて2をかけて完成です。
スープは市販の牛スープの素を使って、家でも簡単に作れるようにアレンジしています。牛スープの素がない場合は、鶏ガラスープの素でも代用可能です。トッピングにはスイカを使用していますが、梨やりんごでも構いません。カクテキの代わりにキムチを入れても良いでしょう。お好みに合わせていろいろとアレンジしてみてください。
鶏肉入り盛岡風冷麺
【材料】2人前
- 冷麺(生):3玉
- 半熟ゆで卵:2個
- ミニトマト:4個
- レタス:3~4枚
- 白ねぎ(白い部分のみ):1/2本
- キムチ(辛めのもの):お好み量
- 水:1ℓ
- 鶏もも肉:1枚(あとで具材に使う)
- しじみ:適量
- 白ネギ(青い部分):1本分
- 味りん:大さじ1
- 塩:10g
- 醤油:大さじ1
- リンゴ酢:大さじ1
【作り方】
- 鍋に水、鶏もも肉、玉ねぎ、白ねぎの青い部分、生姜を入れて強火にかけます。
- 1が沸騰したら弱火と中火の間くらいして、アクを取りながら20分ほど煮込みます。
- 20分経過したら、砂出ししたしじみを2に加え、さらに5分煮込みます。
- 味りん、塩、醤油を3に加えて、沸騰させてアルコールを飛ばします。
- 4のスープを濾してリンゴ酢を加え、味見をして調整したら冷蔵庫で冷やします。
- レタスは2~3mm幅くらいの千切りにします。
- 白ねぎの白い部分を、白髪ねぎにカットします。
- ゆでた鶏もも肉を薄くスライスします。
- ゆでた麵は氷水でしめて、お皿に盛ります。
- 具材を盛り付け、5の冷やしたスープをかけたら完成です。
さっぱりとした味わいの盛岡風冷麺は、食欲がない時にもツルッと食べられます。レシピの調味料で味が薄く感じたら、醤油大さじ1、砂糖小さじ1、味りん大さじ1を足してみてください。スープ作りに少し手間がかかりますが、時間のある時に作って冷蔵庫で保存すると、1週間ほど日持ちします。
韓国スープ(平壌)冷麺&ピビン(咸興)冷麺
【材料】2人分
- ゆでた素麺:2人分
- きゅうりの細切り:お好み量
- キムチ:お好み量
- 半熟ゆで卵:2個
- めんつゆ(3倍濃縮):大さじ2
- 水:150ml
- にんにく薄切り:1かけ分
- おろし生姜:1かけ
- 酢:大さじ1と1/2
- 砂糖:小さじ1/2~1
- コチュジャン:大さじ3
- 砂糖、酢:各大さじ2
- 白すりごま:大さじ1
- 生姜のすりおろし:2かけ
【作り方】
(韓国風スープ)
- ボウルにAの材料を全て入れて、軽く混ぜ合わせます。
- 1は冷蔵庫に入れて、冷やしておきます。
- ボウルにBの材料を入れて、軽く混ぜ合わせます。
- 1は冷蔵庫に入れて、冷やしておきます。
- ゆでた素麺をお皿に盛ります。
- AのスープまたはBのソースを、1にまわしかけます。
- 細切にしたきゅうり、キムチ、半熟ゆで卵をトッピングして完成です。
韓国冷麺をそうめんで代用して、家にある材料で気軽に作ることができるアレンジレシピです。もちろん韓国冷麺を使用しても構いません。同じ具材で少し調味料を変えるだけで、2つの味の韓国冷麺が楽しめます。韓国風スープはあっさりとした味に、ピビンソースはピリ辛風の味付けです。ピビンソースは、刺身などにかけてもよく合います。
冷麺の原料は韓国冷麺と盛岡冷麺で異なる!
だいぶ涼しくなったな〜大好きな夏も終わりですかね。寂しい🎐
— けい (@okeisan1230) September 12, 2019
今夜は盛岡冷麺✨スッキリとおいしかった!家で作ると具材のっけたい放題だから楽しいな🙆♀️🍅🥒 pic.twitter.com/PoaUwspwX4
冷麺の原料について詳しく解説しました。韓国冷麺の主原料はそば粉で、盛岡冷麺の主原料は小麦粉です。どちらもコシのある食感が魅力ですが、味付けや具材などの特長もそれぞれ違います。家でも簡単に作れるおすすめレシピも参考にして、ぜひ冷麺を堪能してください。